2009.06.14

禁止はツライ

Rimg0001s三ツ峠が雨の予報なので、急きょ幕岩に転進しました。
以前から「てんとうむしエリア」のクライミング禁止情報は知っていましたが、ひょっとすると再開してるかなあ?との淡い期待を胸に秘め、岩場に向かったのですが・・・

やっぱりまだ禁止は解けていませんでした。
しかも、かなり頑丈な木柵に阻まれて、これでは入ろうにも入れません。(こりゃ、当分無理ですね。)


Rimg0002rs岩の間からは夏草が顔を出し、取り付きなどは草ぼうぼうのすごい状態に。
あぁ、「夏草やクライマー達が夢の跡・・」といった感じでした。

このエリアにある「ヘイジュード」(10c)が大好きだった竜少年さん。
あきらめきれずに、じっと眺めていました。
(カワイソウ・・)


Rimg0006s禁止の看板が余程堪えたのか、それともモチが切れたのか。
スラブを四つ足で駆け上がる姿が、憂さをはらしているようでなんだか痛々しかったなあ。
(上からリード綱を引っ張るご主人様めがけて駆け上がるワンコの姿という説も・・)

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2009.05.24

ヒヤリハットを目撃

Frg06初夏の汗ばむ陽気の中で、クライミングを練習中の出来事です。

上から懸垂下降で降りてきたクライマーが2本のロープの長さが違うのに気づき、「あれ?ロープ足りないよー!」
慌てて下降を中止して付近の残置支点にセルフビレイをとっていました。

下にいた私たちがよく見ると、ロープの末端は結ばれておらず、さらには2本のロープの両端の長さが10m近くもずれていました。
気づかないでそのまま懸垂下降を続けていたら、そのクライマーは間違いなくロープから下降器が外れて墜落したでしょう。
直下にいた私たちも巻き添えになった可能性が高いです。
本当にヒヤリとしました。

彼らの会話が上から聞こえてきました。
「おーい!ロープが足りなかったぞー!」
「あ、そうでしたかー? だいたい真ん中あたりだと思って投げたんだけどなー」

・・・ということは、普段からロープの両端を結んでいないのでしょうか。
結ばなくても、せめてロープの末端には8の字結びでコブを作るのは常識なのに。

懸垂下降での事故は恐ろしいです。
「失敗=墜死」の可能性が非常に高いですから。
仲間もそれで命を落としましたから。

今回の岩場の高さは40m近いので、50mロープ1本では折り返して25mがやっとです。
下まで届かないのは明らかでした。

最初に下降する人は、ロープの両末端を結び、かつバックアップをとってから懸垂下降に入るのは常識です。
よもや、私たちの目の前でこんなことが起きるとは思わなかったのでさすがに驚きました。


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2009.05.17

雪山から岩登りへ

Rimg0058s3,000m級の高峰にはまだまだ雪の残る季節ですが、当会ではそろそろクライミングモードに衣替えです。
いつも利用させていただいている小さな岩場で基礎技術のおさらいに出かけました。

懸垂下降は何度やっても気持ちの良いものではありません。
二本の足でしっかりと着地するまでは気が抜けないですね。

クライミングの事故の大きな部分を占める懸垂下降。
セットの動作は遅くてもいいから、一つ一つの所作・手順に確実さが強く求められる技術です。

新人対象のトレーニングでしたが、そこのところをしっかりと学んでもらいました。

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2009.05.10

風薫る5月の山

Takao00

雨上がりの週末、予報では「晴れ」とあったので、新緑を浴びに出かけました。
目的地は、景信山から高尾山。
標高600mから800m足らずの低山が連なる尾根道ですが、好展望と新緑が期待できそうです。

高尾駅北口から小仏行きのバスに乗り、終点で下車。
しばらくは車道を進みますが、やがて山道に入ります。沢を隔てた対岸の山腹には山藤が見事でした。
緩やかな尾根道をゆっくり辿ります。周りはあふれる新緑で満ちています。
吹き抜ける風にも新緑の薫りがしっかりと感じられました。
やがて小下沢からの尾根道と合流してからは、ひと登りで景信山山頂に着きました。

Takao03頂上からは、関東平野が広く見渡せ、眼前には丹沢山塊がどっしりとした重量感をともなって横たわっていました。
そして、真っ白な姿の富士山。
標高727mの低山とは思えないほどの好展望に、同行した娘も大喜びでした。

景信山からは小仏峠を経て城山、一丁平、紅葉台、そして高尾山頂へと辿りますが、どのポイントにも茶店が営業していて、いずれも大賑わいでした。
城山頂上にある茶店のテーブルを借りて昼食休憩をとりましたが、ヤマツツジの彩りが美しい山頂でした。

このコースは、新緑も美しいですが、山野草も楽しめます。
まだ5月なので多くはありませんでしたが、チゴユリやアカネスミレ、ジュウニヒトエ、イカリソウ・・・
これから8月くらいまでもっとたくさんの花が楽しめそうです。

さて、最後のピークである高尾山頂で賑わいはピークに達します。
とにかく人、人、人、
外国人のハイカーもかなり目立ちました。
さすがは、ミシュランの☆☆☆にランクされただけのことはあります。(ミシュランの旅行案内書「ギド・ベール(緑のガイド)」日本編)
でも、この混みようはちょっと異常かなあ?

Takao22下山コースは6号自然研究路(びわ滝コース)をとりました。
山頂の喧噪から逃れるように沢沿いの道を下ります。
ゆたかな新緑とみずみずしい沢の流れが新鮮な世界を形づくっています。このコースはオススメです。
途中、シャガの大群生地を下りました。というよりコース全体がシャガの花に囲まれているといった感じです。
外来植物のシャガですが、ここ高尾山では周囲の雰囲気にすっかり溶け込んでいて美しい花をたくさん咲かせていました。

9時過ぎに登り始めて下山は15時近くになってしまいましたが、吹き抜ける風に新緑の薫りがはっきりと感じられたグッドなハイキングでした。

【タイム】
高尾駅(8:52)===小仏バス停(9:10~13)---山道(9:26~29)---小下沢分岐(10:02~07)---景信山(10:21~50)---小仏峠(11:23)---城山(11:50~12:15)---一丁平(12:38~40)---高尾山(13:27)---高尾山口駅(14:45)

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2009.05.05

残雪の宝剣岳を越える

■5月3日 晴れ

前日、補導員諸氏から「辛口のアドバイス」をたっぷりと聞かされたせいか、昨夜は神経質になって寝不足気味です。
人に言われて前途に不安をもつのが、若葉マーク付き登山者たる所以なのでしょうか。

ともあれ、宝剣岳北稜から取り付き、南稜を越えて三ノ沢岳を往復後千畳敷カールに戻るのが今日の行程です。

Houken_bl017時半、宝剣山荘を出発。
天候はゆっくりと下り坂ですが、今日一杯はまずまずの好天が期待できそうです。
小屋から一段上がったところでアンザイレンしました。
補導員諸氏とも約束したとおり、南稜を越えた三ノ沢岳分岐地点まではスタカット(隔時登攀)で行くことに。
北稜西側の雪田を右上トラバース気味にロープを延ばしました。
1,2ピッチ目は日陰斜面のせいか、カリカリ雪にアイゼンの歯がよく刺さります。中間支点にスノーバーを使用しましたが、アイスハンマーで叩く音がカーンカーンと気持ちよく響きます。
いやー、楽しいなあ。登る前の不安など吹き飛ぶような快感でした。

3ピッチ目は緩い雪壁状となっています。が、トレースはバッチリついているので不安は全くありません。ここでもスノーバーがよく効いてくれました。
雪壁を越えると岩稜帯に入り、二ノ尾根をからんでしばらくで山頂に着きました。
3人の仲間を迎えてさっそくの記念撮影。

「関所」効果なのか、山頂には私たち以外には誰もいません。静かなものです。
結局、この日宝剣岳を越えたのは私たちを含めて計4組しかいませんでした。
連休の最盛期だというのにゴキゲンな山行です。

Houken_bl02さて、いよいよ南稜の下降開始です。
夏は、鎖や鉄梯子のおかげで比較的安全に登下降できる南稜ですが、5月のこの時期は日陰に氷化した雪が残り、部分的に悪くなっています。
とはいえ、南面に位置しているせいで雪はあらかた消えており、中間支点を鎖や鉄柱アンカーにとることができるので北面よりもずっと安全に通過できました。

「約束」もあったので全7ピッチをスタカットで通過しましたが、注意しなければならないのは小岩塔を越える部分の2,3ピッチといったところです。

今回、4人がロープ(9mm×45m)1本で行動しました。
トップとラストの間を中間の2名がマッシャー結びでメインロープに連結する方法での行動です。
その結果、南稜の通過にかなりの時間がかかり、三ノ沢岳分岐点に着いたのは12時25分。宝剣山荘を出発してから実に5時間近くもかかってしまいました。

いつの間にか太陽は雲に覆われて、お天気もゆっくりと下り坂に向かっているようです。
これでは第二の目標である三ノ沢岳往復は時間的にきついので、今回は断念し極楽平から千畳敷カールに下ることにしました。
宝剣岳一峰だけの登頂でしたが、それなりの満足感を胸にゆっくりとカール底に戻りました。

■タイム
宝剣山荘(7:30)---宝剣岳(9:05~9:15)---三ノ沢岳分岐(12:25)---極楽平(12:34)---千畳敷カール畳平(12:58)



■感想
Houken_bl03休日が5日間も続く大型連休でしたが、仕事や家庭の事情で2日間のみの山行でした。
限られた時間の中で、ライトなアルパインの薫り豊かな山行を行うのには工夫が要ります。
宝剣岳・三ノ沢岳一帯は、岩と雪が程よくミックスして、小粒ながらもピリッとスパイスの効いた山行を楽しむことができました。
次回は、お隣のサギタル東稜や今回訪れることのできなかった三ノ沢岳にぜひトレースを残したいものです。

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2009.05.04

宝剣岳の関所越え?

Houken_ss01

中央アルプスの宝剣岳周辺は、しらび平からのロープウェイのおかげで労せずに標高2,600m超の高山まで運んでくれるために非常に人気の高い山域です。
私も過去に4,5回訪れたことがありますが、すべてロープウェイのご厄介になりました。

手軽に高峰の雰囲気が味わえるがゆえに安易な装備と未熟な経験で3,000m級の高峰に取り付くハイカーが後を絶たないとか。
ロープウェイ終点の畳平にある「登山補導所」のチェックがきびしいことは雑誌か何かで知っていましたが、いやーここまで厳しいとは。
今回体験してみて、それがよーくわかりました。

「モシモシ!登山計画書を出して下さい。」

(計画書を提出すると)
「ええー! 宝剣岳? ちゃんと装備はあるんですかー?」

(持参装備表を示して、ロープやガチャ類の説明をすると)
「うーむ。本当に行くのー? なるほど、ヘルメットもあるのか・・(独り言調で)」

(そして、決め手は・・)
「ふむふむ。 全員山岳保険に加入済みなんですね。」
「保険に入っているようだし、まあ良いでしょう。計画書もよく出来ているし。」
「上(宝剣岳)に行ったら手前に二人(補導員)いるから、よく話聞いてくださいね!」

・・・ということで、第一の関所はなんとか通過しました。
さて、問題は第二の関所です。

宝剣山荘に着いて、時間があったので翌日の宝剣岳越えのためにルート観察に出かけました。
すると、宝剣岳登山ルートの入口に強面(こわもて)の補導員氏が二人いらっしゃいました。

「モシモシ! あんたたちこれからどこ行くの!」

(びくっとして)
いや、あの、その、明日のために宝剣越えのルート偵察です。これ以上は登りません。

「あのねー!ここから上はできれば登ってほしくないんですよ。危険だからね。」

いや、ちゃんと装備は持ってきましたよ。ロープだって、ヘルメットだって、デッドマンだって、スノーバーだって・・・

「いくら装備持ってきてもねー。 要は使いこなせるかどうかでしょ? あんた達に使えるの?」

(さすがの小屋番子もムッとしましたが、・・・ここはガマンです。)
(でも、痛いところを突くよなあ・・・たしかに最近、ギアの操作、練習してないし・・・)

はあ、でも補導員さんにはご迷惑をおかけしませんから・・・そこを何とか・・・

「あのねー。別に登ってもいいんですよ。あなた方のイノチなんだからね。」
「困るのは私らじゃないし。」

(ドキッ。そこまで言うか・・・)

はあ、まあ、ともかく絶対に事故のないようにスタカットで安全第一で行きますから。
もう慎重運転で行きますんで。よろしくお願いします。(最敬礼!)

・・・とまあ、第二の関所の厳しいことといったらありませんでした。
私たちが中高年パーティーだということで、彼らも余計に心配なのでしょう。
それだけ、ここ宝剣岳の登山では事故が多発しているし、事故の種類が安易な装備と未熟な登山経験に起因するものであることを改めて得心しました。

多発する事故を未然に抑止するために、あえて嫌われることを厭わずに手厳しい言葉を投げつけるのでしょう。
言い方はかなり辛口ですが、冷静に考えれば言わざるを得ない立場はよく理解できます。
山小屋には県警の山岳警備隊の方も常駐しているようでした。

安全管理はかなりのものでしたが、それでも前日にお隣の木曽駒ヶ岳で68歳の男性の死亡事故が1件あったようです。

ロープウェイという文明の利器の代償が悲しい山岳事故なのですね。
中高年にとって、労せずして2,600mの高地に運んでくれる魅力はたまりませんが、やはり登山の最高の歓びは、どっぷり汗を流して散々苦労して到達したときに得られる達成感です。
苦労を通じて山登りのスキルも自然に身につくというものです。
初心に帰って、基礎から出直す良い機会を与えてくれた連休山行でした。

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2009.04.21

目には青葉 山ホトトギス 手打ち蕎麦

先週の土曜日は、やわらかな新緑をもとめて奥多摩にハイキングに出かけてきました。

Ootsukayama01古里(こり)駅をスタートしたのが9時。
駅前の青梅街道を右折します。
ダンプトラックの騒音と振動に圧迫されながらの街道ウォークはいやですねえ。

5~6分歩くと、やがて左に製材所があり、その先に『大多摩ウォーキングトレイル』の立派な標識がありました。
それにしたがい多摩川方面に下って行く舗装路に入ります。
青梅街道から離れたとたん、奥多摩本来の静かな山村風景に魅せられます。

寸庭橋で多摩川の対岸に渡ります。
橋の上からは目にまぶしい両岸の新緑が美しい。眼下の奥多摩渓谷では釣り人がのんびりと釣り糸を垂れていました。

Ootsukayama02橋を渡ると、多摩川の右岸に沿ってウォーキングトレイルが付けられています。
鉄パイプで組まれた橋の手前で越沢と分かれ、左上に登っていく道があります。標識はありませんがここが鉄五郎新道の登り口。ちょっと注意が必要です。

少し登ると民家が見えますが、川は渡らずに右手の細い尾根筋を登りました。
少し先が小びろくなっていて、そこに木の標識があり御岳山、大塚山への道が示されていました。

越沢沿いのよく踏まれた道を進みました。
昨年の今頃も歩いているので自信をもって歩きましたが、沢沿い(越沢)に進むばかりでなかなか尾根に取り付きません。ちょっと心配になり、何度も地図とGPSとにらめっこです。

うーん、道を間違えたのかなあと心配になった頃、ようやく登り道となり無人の小屋が建っている場所に到着。
この小屋と鳥居には見覚えがあります。金比羅神社でした。
鳥居をくぐり、右に少しの岩場を登ったら金比羅神社という祠や、岩場の展望台がありました。

Ootsukayama03鳥居に戻り『左 御岳山』という標識にしたがい、広沢山から大塚山への道に入ります。
ここからは時々急登も混じるなかなかハードなコースになります。やがて露岩まじりの本格的な急坂になるとイワウチワの群落に着きます。
今年は暖かい日が続いたためかお目当てのイワウチワはすでに咲き終わっていました。残念!

展望の無い広沢山で小休止。
ここからは緩やかな尾根道が続きます。電波塔のある大塚山が近づくと、鍋割山北尾根から鳩ノ巣城山につづく長い尾根が望めます。

バラ線に沿って登ると電波塔の裏に出て、さらに右から柵に沿って登るとハイカーで賑わう大塚山の頂上に飛び出しました。

Ootsukayama04帰路は丹三郎の集落経由で出発地の古里駅に戻るコースをとりました。
山麓の集落には一度は訪れてみたいと思っていたお蕎麦屋さんがあります。
築250年以上も経つ茅葺きの民家を改造したつくりにちょっと感動しました。

お蕎麦屋さんの名前は集落の名前そのままで「丹三郎」です。
いまが旬の筍の天ぷらにヱビスビール。それに腰のある手打ち蕎麦を賞味して至福の時を過ごしました。
美味い!

Ootsukayama_map【コースタイム】
古里駅(9:00)---鉄五郎新道入口(9:26)---金比羅神社(10:20~28)---広沢山(11:30~43)---大塚山12:07~39)---丹三郎登山口(14:00)---<お蕎麦屋に立ち寄る>---古里駅(15:05)

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2009.04.13

技術と経験の伝承(3)

好評かどうかはわかりませんが、「技術と経験の伝承」シリーズも3回目を迎えることになりました。

今回のテーマは「雪山を安全にあるく」です。
2日間の日程で、初日は谷川岳・マチガ沢出合付近で雪上トレーニング。翌日は実践山行として天神尾根から山頂を目指しました。

Tanigawa02_2陽光溢れるマチガ沢を訪れたのも久しぶりです。
除雪作業車が行き交う林道から少し入った右岸の雪田で実施しました。

自分が雪山初心者だった頃(なんて生意気な書き方ですが)を思い出しながらの講習は、「1に歩行、2に歩行、3,4も歩行で、5に滑落停止法」というものです。
たったひとりの受講生も単純な作業の繰り返しでさぞつまらなかったことでしょう。

雪山での要諦は、何といっても「滑落しないこと」だと思っています。
私自身、滑落による負傷は3回あります。(頭部裂傷1回,肩脱臼2回)
さいわい、重大事故には至らなかったものの、その怖さは痛みで体感しました。

恥ずかしい話、滑ったら確実に止められる自信はありません。
サッカーでいえば、ペナルティキックを受けるゴールキーパーの心境です。
止められたら超ラッキーなのです。
だから、ペナルティキックに持ち込まないようにしなければなりません。
つまり、滑落しないようにすることが最上の滑落停止法なのかも知れませんね。

Imgp0022rsさて、翌日は実践山行として、易しい天神尾根を登りました。
経験ある先輩方が西黒尾根で四苦八苦しているのを尻目にロープウェイで一気に標高1320mの銀世界に到達しました。
前を歩く者のいない広大な雪の斜面を登るのも爽快です。
暑かったけれど、前日に学んだ歩行技術を試しながらじっくりと登りました。
山頂に立ったときの気分は最高です。
これだから雪山はやめられないのですね。

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2009.03.29

技術と経験の伝承(2)

Tenran012回目の今日のテーマは「懸垂下降」です。

クライミングを始めて20年近くになりますが、懸垂下降は今でも苦手だし緊張します。
10年前には仲間を懸垂下降の失敗でなくしています。
その記憶が大きく影響しているのもありますが、急崖に身を晒してロープ1本に命を託すというイメージが一番大きいですね。
ロープを支える支点の確実性も気になるし・・。

練習では、バックアップロープを使って万が一の失敗に備えるわけですが、本番では通常バックアップロープは使用しないので、こうした練習も(本番の状況を想定すると)考えものです。

Tenran02さらにはマッシャーやプルージックといった巻き付け結びでセルフバックアップをとってもらうのですが、これがくせ者でスリングの種類や結び目の締め加減によっては荷重がかかった場合、ロックしてしまうことがあります。

空中懸垂下降時にわざと荷重をかけてもらいました。
案の定というか不幸にも?ロックしてしまい、今日の講習内容にはなかったスリングを使った「自己脱出」の練習をやる羽目に。(苦笑)

おかげで、巻き付け結びによるバックアップのメリット・デメリットを体感してもらうことができました。

岩場からの帰り道、花冷えのお天気が続いていましたが、公園の桜がようやく花をほころばせてくれました。

桜ほころぶ


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2009.03.15

技術と経験の伝承

P1030576s会の取り組みの一環として、経験の浅いメンバーに対する講習会を行うことになりました。
毎回テーマをきめて、しっかり覚えて帰ってもらう試みです。

当会は県内でも下から数えた方が早い?弱小山岳会です。
総勢10名ですから、技術と経験をしっかり次世代に伝承していかないと会そのものが立ちゆかなくなってしまいます。

P1030578sというわけで、第1回講習会の講師役は不肖小屋番NobとHammerさん。
受講生の方がやる気満々で、最初から圧倒されてしまいます。

岩場での注意事項から始まって、ロープの結束法、基本的な確保技術、ギアの操作法、など「クライミングの基礎の基礎」を約4時間ほど練習しました。

技術と経験を他人に伝えるという行為は責任重大です。
誤った内容を伝えたら重大事故につながるだけに、講師役も真剣にならざるを得ません。

P1030579s最近は室内ジムというありがたい存在のおかげで登る力はアドバイスする必要もないくらいに上達しています。
(実際、私よりもはるかに上手かった・・苦笑)

問題は、アウトドアでの危険回避技術の習得でしょうか。
いま、フェイルセーフやリスクマネジメントの思想がどれだけ身についているかがクライマー全員に求められていると思います。

ヒトはかならず間違える。誤操作・失敗をするのが人間。
この前提に立って、最悪の事態をさける術を身につけることができればしめたものなのですが・・。

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2009.03.08

那須・朝日岳東南稜

Es_ridge04


昨年末、強い冬型気圧配置による強風に見舞われて断念した朝日岳東南稜にリベンジしてきました。

ここ2週間ほどは雨ばかり続いていて、「今度もダメかなあ」と半ばあきらめムードで出かけたものの、お天気の下り坂の隙間を縫ってトレースに成功。
那須名物の強風の洗礼を受けることなく、短くも充実したライトアルパインルートを満喫できました。

年末のラッセルに苦しんだアプローチがウソのような締まった雪道に気分も軽やかになります。
お天気もまずまずです。

Es_ridge20「こんなところに高山植物が」の看板が東南稜下降点の目印です。
ここからミョウバン沢に下降しました。
雪渓に降り立った地点が取付点です。ガチャ類を身につけてさっそく登り始めました。

いきなりアイスバーンの急斜面に出くわし面食らいましたが、だんだんペースを掴んで高度をかせぎます。
ひと登りで、二つの岩塔が仲良く並んでいる地点に出ました。
左の岩塔を半分位登ってから右にトラバースするとギャップの下降点に着きます。

クライムダウンの記録もありますが、ここはおとなしく懸垂下降でギャップの底に降り立ちました。
懸垂の支点は岩頭に巻き付けてあった残置のスリングを利用しました。

ギャップの登り返しは4級の1,2手を含む10mほどのクライミングです。
ガバホールドはあるものの、手袋では結構手強いですね。
アイゼンの爪をしっかり効かせてすくっと立ち込むのがポイント。

Es_ridge21ギャップを越えてからもリッジは上にのびていきますが、私たちはリッジ右手のアイスバーン化した雪の斜面を拾いながら越えました。

ひたすら登り続けるとやがて前衛峰に立ちました。
そこで初めて朝日岳本峰の姿が目に飛び込んできます。
ゆるやかな雪稜をほんの一投足の距離に聳えていました。

最後はスラブ状の緩い岩壁です。
3級下程度のクライミングですが、岩の隙間には氷が詰まっているので手抜きはできません。
慎重に登りきると朝日岳山頂に飛び出しました。

頂上で握手握手。
スケールは小さいものの、久しぶりの雪山バリエーションに満足しました。

Es_ridge13_2

下りは剣ヶ峰のトラバースを回避して尾根伝いに峰ノ茶屋に出ました。
避難小屋で小憩の後、山頂に立ったよろこびを噛みしめながらゆっくりと下山の途につきました。

東南稜は、短いバリエーションルートですが、クライミングや雪稜、岩雪ミックスの登高など、一通りの基礎技術が試される好ルートです。
もろい岩が氷雪でコンクリートされているこの時期が適期だと感じました。

スライドショーはこちら

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2009.02.15

初夏の陽気 百蔵山

Momokura01_2中央自動車道やJR中央線を鳥沢から大月方面に向かって走っていると車窓の右手に顕著な盛り上がりを見せる山が目立ってきます。
右手の扇山と並んで見えるこの山が百蔵山。

大月市制定の「秀麗富嶽12景」の七番山頂に選ばれています。
山頂からの富士山の展望はさすがです。
40年ほど前に訪れた時は、山頂一面がカヤトで覆われていた記憶がありますが、現在はどうなっているのか?
興味津々で登ってきました。

猿橋駅に着いたのが8時24分。
8時半に出発しました。
お金持ちのパーティーはタクシーで登山口まで入っていましたが、単独行ではそうもいかず車道をてくてく歩きます。

Momokura02_2やがて桂川の渓谷を渡り、頭上にはしる中央道の高架をくぐりなおも車道を進むと上り坂となってきました。
市営の総合グラウンドまでの車道歩きは勾配もあって結構しんどいです。
タクシーを使う登山者の気持ちもわかります。
総合グラウンドの先に百蔵山登山口バス停がありました。(バスは運休中)
振り返ると富士山がせり上がるように大きく聳えてきました。
春一番が吹いた翌日とあって、暖気が残っていて秀麗富岳には残念ながら霞がかかっています。

浄水場の先で車道から解放されて待望の山道に入ります。
ゆるやかに続く静かな沢沿いの道をどんどん登っていきました。
初夏のような陽気に汗がどっと噴き出してきます。前夜遅くまで飲酒をしていたので足取りもいまひとつです。

Momokura03_2やがて、尾根に上がりさらに登ると山頂直下の急斜面に出ます。
ロープがフィックスされた急傾斜の道を下りにとらなくて良かったです。
急坂をひと登りで山頂の一角に着きました。

百蔵山頂は、樹林が点在していますが、南面の富士山側に大きく開けており、眼下の大月市街も箱庭のように広がっています。
お目当ての富士山はあいにく春霞みの中。北側には樹間越しに権現山が長大な山容をみせてくれていました。
大菩薩連嶺も指呼の間に望めます。

Momokura04_2
しばらく展望を楽しんだ後、葛野方面に下りました。
なだらかな歩きやすい尾根筋を下ります。
途中で下和田方面の登山道を左に分けると、踏み跡がやや細くなりますが明瞭に続いています。
800.1mピークで左に折れ、急降下が始まりました。
滑落に気をつけて下ると、やがて金比羅社に着きました。素朴で赤い顔の金剛様が印象的でした。

葛野の集落が眼下に見え始めるとじきに車道に飛び出しました。
集落内をゆっくりたどると左手に福泉寺の立派な堂宇が見えてきます。

Momokura05_2バス道路に出てからは葛野川沿いの遊歩道をのんびり歩きながら猿橋駅をめざしました。

時間が早かったので駅からさらに1.2kmほど東にある日本三奇橋の一つ名勝「猿橋」を見学。
江戸時代の高度な橋梁架設技術の粋に感動。
半日の軽いハイキングをおえました。

【タイム】
猿橋駅(8:30)---登山道分岐(8:55~9:00)---百蔵山(10:06~20)---下和田分岐(10:28)---福泉寺分岐(10:43)---金比羅社(10:48)---福泉寺(10:55)---名勝猿橋(11:56~12:05)---猿橋駅(12:21)

090215_momokura


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2009.02.02

山にもGPS時代の到来?

P1030472s

奥日光にスノーシューを楽しみに出かけました。
戦場ヶ原の南端に位置する小高い山、高山をめざしたところ要所要所に上のような標識が木に取り付けられていました。
長い間山歩きをしていますが、このような標識を目にしたのは初めてのことです。

緯度と経度が記されているこの板、「この場所の緯度、経度の数値です。」とあります。
つまり現在位置を緯度経度で表しているわけです。

P1030512rs普段GPSを持ち歩いている私には重宝しますが、持っていない人には意味のない標識ですね。
もう少し正確に言えば、緯線経線がメッシュ状にプリントされている地形図を持参している人には重宝する、ということになります。

メッシュ地図を持っていれば、この標識のある地点が今地図上のどこなのかを容易に知ることができます。
現在位置さえ正確に判れば、あとはコンパスと地形図で目的地への方向を割り出すことが可能になります。
その意味で、この緯度経度標識はとても役立ちます。

スノーシューを使って雪上を自由に歩き回る楽しさは格別です。
そんな時、ハンディGPSは道迷いの危険を大幅に減らすことができ、とても心強いツールになります。

今回の標識は、ハンディGPSが普及して緯線経線入りメッシュ地図を携行している人たちが着実に増えていること、あるいは救助の側にGPS装備が備わってきつつあることを想像させてくれました。

スノーシューの記録はこちら

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2009.01.24

小雪ちらつく中のクライミング

日中の最高気温が5度C。
陽も差さず気温以上に寒さを感じた一日でした。
鉛色の空からはいつしか小雪がちらついてきました。

P1030465sあんまり寒いのでカメラを出す気も起きません。
岩をさわっていても厳しい寒さがジンジンと伝わってきます。

以前はこういう日でもクライミングに熱中した時期もありましたが、肩をこわしてからはどうもその気になれません。
ショートルートを6本ほど登って店じまい。

身支度をおえて山頂(といっても標高195mですが)に立ちました。
クライミングには何度も訪れていても、山頂周辺をじっくり歩いたことなどありません。
頂上直下に鎮座している「十六羅漢像」の存在もまったく知りませんでした。

P1030469sこの山の特徴であるチャートの鋭角な岩壁に同化するように点在する石像群。
岩に溶け込むように安置されているので目立ちませんが、一体一体にそれぞれ個性的な表情があり見飽きません。
徳川五代将軍綱吉の時代に安置されたと記されていました。

クライミングを早仕舞いしたおかげで、江戸の元禄時代にタイムリップした気分を満喫させてくれた一日でした。

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2009.01.03

富士を仰ぎ見て初登り

Imgp1123s


明けましておめでとうございます。
今年も自然体で山歩きを続けていくつもりですのでよろしくお願いいたします。

さて、天気予報が快晴を示しているので富士山を見に出かけました。
雪の富士には昨年二度訪れていますが、やはり低山から仰ぎ見る富士の高嶺はまた格別です。

展望は午前中が勝負なので、短時間で見晴らしの良い山頂に登り着き富士山をじっくり撮影したいと思い、目的地を奥高尾の陣馬山にしました。

狙いはバッチリでした。
透きとるような青空に大きな富士山がすくっと聳えていました。
ついでに南アルプスの悪沢岳や赤石岳もはっきりと3000mの白銀の稜線を見せてくれています。

うーん、900m足らずの低山で甘酒を飲みながらのんびり写真を撮っている今も、彼方の日本アルプスではテントを担いで雪稜縦走をしている登山者がいると思うと・・・
がんばれよー!

最高のお天気にめぐまれて、房総半島から丹沢、道志、大菩薩、奥秩父、遠く筑波山まで名だたる山々が見渡せました。
低山歩きの醍醐味ですね。

Imgp1137p2s

Imgp1134s

Imgp1120s

■タイム
高尾駅北口(7:50)===陣馬高原下BS(8:24~30)---新道分岐(8:52)---陣馬山頂(9:30~10:20)---[一ノ尾尾根経由]---落合登山口(11:35)---藤野駅(11:56)

Jinba_map

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2008.12.29

2008年の登り納め

P1030436rs

この一年も肩や腰の故障をいたわりながら、なんとか山々を歩くことができました。
今年の最後は八ヶ岳の本チャン山行で締めようと計画したものの、天気予報が読み切れずに直前で目的地を変更しました。

八ヶ岳よりも標高で約900m低いながらアルペン的景観も楽しめる那須連峰に目標変更。
朝日岳にある東南稜を登る予定で入山したものの、すさまじい強風と深雪のラッセルに苦しみました。

強い冬型の気圧配置がようやく崩れて天候は回復に向かったのですが、強風の洗礼をもろに受け、東南稜は断念。
比較的風の影響を受けないですむお隣の茶臼岳に転進しました。
とはいえ、耐風姿勢をとりながらの登高はなかなかのものです。

目標のアルパイン山行はできませんでしたが、登り着いた山頂からの展望が物足りなさの残った気持ちを払拭してくれました。

来年も体をいたわりながら自分なりに創造性あふれる納得のできる山歩きを続けていきたいものです。
皆様、よいお年をお迎えください。

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P1030451rs

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2008.12.20

3人合わせて192歳のアイゼントレ

Tenraneizen01


3人合わせて192歳。
平均年齢64歳といっても、私のほかは68歳と67歳。
私ひとりが平均を下げているのですが・・・

最近の高齢者にはかないません。
四国八十八番札所巡りを完歩するかたわら、クライミングにも手を出すんですから。(苦笑)
でも、10歳も年の離れた私の方が明らかに下手っぴーというのがホントに癪に障るんですよね。

Tenraneizen02

Tenraneizen03

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2008.12.13

北尾根から北尾根へ

Nabewari01雪山シーズンを前に歩き主体のハイキングを、と奥多摩に出かけてきました。

以前から行きたいと思っていた鍋割山の北尾根。
この尾根を下降路にとり、登路には日の出山北尾根を選びました。

ともに地形図には破線記号のない静かな尾根です。
北尾根から登って北尾根を下る、なかなか歩きでのある充実したハイキングを楽しむことができました。

Nabewari02奥多摩のマイナーなコースはどれも樹林に覆われて展望には恵まれません。
二つの北尾根もその例にもれず杉の植林帯と雑木林が混ざり合った地味な尾根筋ですが、なによりも静かなのが良いですね。
この山域が初めてという同行のHammerさんも喜んでくれました。

下りにとった鍋割山北尾根は踏み跡はあるものの、途中2カ所ほど迷いやすい箇所もありなかなかトリッキーで楽しめました。
持参したGPSを使えば現在位置がドンピシャでわかっちゃうので、答えのわかっているパズルを解くような味気なさもありますが・・。
ともあれ久しぶりに地形図とコンパスを活用したハイキングでした。

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2008.11.30

アイゼントレ

Tenran01今年もアイゼントレの季節が巡ってきました。
というか、今シーズンは少し遅かったかな?

前週の富士登山でアイゼンワークの感触は取り戻せたので、今回は比較的スムーズに取り組むことができました。
富士山ではフラットフッティング、天覧山の岩場では前爪2本のフロントポインティングが主体になります。

今日の天覧山は私たち3人以外はだれもいません。
始めから終わりまで完全貸し切り状態の岩場というのもめずらしいものです。
周囲の目に気を遣うことなくのびのびと登ることができたのはありがたいですね。
3時間ほど集中して一人当たり7本ほど登ることができたのは収穫でした。

Tenran02帰り際、以前から気になっていたビレイデバイスの比較検証もやってみました。
ブラックダイアモンド社の「ATCガイド」とペツル社の「ルベルソキューブ」です。
両方とも支点を使ってセカンドを確保する時にオートロックがかかるので安全性が高いのですが、一旦かかったロックを解除する際の操作には大きな違いがあることがわかりました。

いずれのビレイデバイスもカラビナを梃子のように使って容易にロックを解除できますが、取り扱いに習熟しないと、デバイスの中でロープがクロスしてしまい、その摩擦が原因でロックがスムーズに解除できないことがわかりました。

取説を読んだり室内で試してみるだけでなく、実際の岩場で試してみることの必要性を痛感した一日でした。

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2008.11.24

初冬の富士に登る

R0010993rs


「11月の終わりか12月の初めに耐寒訓練がてら、富士山再訪もありかなと考えているこの頃です。」(Nob)

「富士山、私も実は登りたいなと思ってました。
11月の下旬になると富士山スカイラインは冬季閉鎖となってしまうので、行けるとしたら今度の3連休かなと密かに考えてました。」(HINA)

R0010982sというメールのやりとりがあって、3連休の中日に富士山に登ってきました。
5月の連休に登った快晴の富士山頂のすばらしさが二人とも忘れられなかったのかも知れません。
今回、Hammerさんを加えた3人パーティーで再訪した初冬の富士山も私たちの期待を裏切らない充実した山行となりました。

寒気のピークが3日前の木曜日。
お昼時の気温がマイナス20度Cを越えるという厳寒の富士山頂です。
これは大変とばかりに、久しぶりに厳冬期なみのモッコリ装備で臨みました。

結果的には、好天に恵まれて山頂の気温もマイナス13度C程度に上昇してくれたおかげで、身を切るような厳しい寒さは感じずにすみました。
R0010990rsとはいえ、八合目から上では強風をもろに受けて体力は消耗し、5月の時に比べてペースもがくんと落ちてしまいました。
最近、歩きの山をぜんぜんこなしていないせいか、3人の中では一番バテてしまい情けないかぎりです。

苦労してたどりついた山頂からの展望は申し分のないものでした。
とくに太平洋側の海岸線が陽光に煌めく様は本当に美しかった。
三浦半島から伊豆半島、御前崎、浜松、遠く志摩半島まで見渡せるほど透きとおった空気を胸いっぱい思いきり吸ってきました。

富士宮口五合目から剣ヶ峰山頂までの標高差は1,400mです。
御殿場口や吉田口に比べると積雪も少ないし、比較的安全で登りやすいルートです。
12月に出かける予定の西黒尾根のそれは約1,200m。ちょうど良いトレーニングになりました。

R0010994s


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2008.11.04

静かな岩場で久々にクライミング

R0010936s


3連休最終の11月3日、奥武蔵にある東吾野の岩場に出かけてきました。
この岩場は2度目の訪問です。

電車で出かける場合は、駅から1時間ほど林道を歩かなければならず、それが最近のクライマーからは不人気の理由なのでしょうか。
たしかに、陽の短くなる晩秋から冬にかけての季節では行動時間が少なくなるデメリットはありますが、なによりも登るクライマーの数が少ないということが最大のメリットです。

いつもよりほんの少し早起きして東吾野の駅に降り立ちました。
2つ手前にある日和田山の下車駅である高麗駅が新しい住宅街に囲まれて完全にベッドタウン化しているのとは対照的に、奥武蔵の山麓駅にふさわしい鄙びた雰囲気をもつ駅です。
時間がゆっくりと過ぎていくような安心感のある駅と周辺のたたずまいでした。

3人でおしゃべりしながら小一時間。
少し汗ばむ頃に岩場に到着しました。
誰もいない岩場は静かなものです。
さっそく準備をして手頃なルートに取り付きました。

R0010872s
下から見上げるとホールド・スタンスともに豊富な感じを受けましたが、外傾したものがほとんどで見かけほど簡単ではありません。
気楽に取り付いたら冷や汗が出てしまいました。

V級のルートを3本ずつ、それぞれが登ってみました。
3人の感想は「このグレードはちょっと辛いね」でした。
最後にIV級とされている6,7m位の小さな垂壁をリードしてみましたが、とてもIV級には感じられませんでした。

うーん。
最近のグレードは辛くなったのか?
はたまた、自分たちのスキルが低下したのか?
たぶん後者なんだろうなあ。(苦笑)

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2008.10.13

紅葉の赤薙山から丸山を歩く

Akanagi01


3連休の最終日ということで、山に入る人も少ないだろうと見当をつけて奥日光の探勝を計画しました。

いつもより早めの電車で日光駅に下り立ち、さっそく奥日光行きのバスの切符を買い求めると、バス会社の人に言われました。
「今日のいろは坂は大渋滞ですよ。昨日は中禅寺湖畔まで4時間かかったし今日も何時に着くかわかりませんけど、それでも良いですか?」

それでも良いですか?と言われると困ってしまいます。
なにしろこちらは戦場ヶ原と小田代ヶ原の紅葉を楽しみにしてきたのですから・・・
しかし大渋滞に巻き込まれるのはまっぴらご免です。

そこで、急きょ行き先を変更して霧降高原から赤薙山を訪れることにしました。
湯元行きとは対照的に霧降高原行きのバスはガラガラの空きようです。

訪れた霧降高原はニッコウキスゲの最盛期からはほど遠い閑散とした雰囲気。
それでも足下にはリンドウの花がいくつも咲き残っていました。

リフトを乗り継いでキスゲ平に出て、ここから赤薙山を目指しました。
ヤマツツジの真っ赤な紅葉が目に飛び込んできます。
笹原と紅いツツジのコントラストが何とも素晴らしい景観を与えてくれています。

ゆっくり歩いて1時間。
赤薙山の山頂には赤薙神社が鎮座していました。
樹の間越しに男体山から女峰山の峰々が間近に眺められます。
ここから先は本格的な登山コースになるため今日はここで回れ右です。
山頂の先に登ってくる巻き道を利用してキスゲ平に戻りました。

まだ時間が早いので丸山を経由して八平ヶ原からバス停に戻ることにしました。
途中にある八平ヶ原はのびやかに笹原がひろがる高原です。
笹原を過ぎると美しい紅黄葉の樹林帯が続きます。
写真を撮りながらのんびり歩いて出発地の霧降高原バス停に帰り着きました。

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2008.10.05

メジャーとマイナーの格差

Tenrans


秋の本チャンルートの事前トレとして、奥武蔵近郊の岩場に出かけました。
ミニ岩場とはいえ、関東のフリークライミング揺籃の地として名高い有名ゲレンデなので、狭い岩場にロープが簾(すだれ)状態に垂れ下がっているのでは?と危惧していたのですが・・・

悪い予感というのは当たるものです。
案の定、岩場に続く山道には続々とクライマーたちが列をつくって登ってきます。
私たちもその列に加わったのですが、先着パーティーも当然いることだし、これではロープをセットすることもままなりません。

このまま岩場に着いても、登るルートを確保するだけで神経をすり減らしてしまいます。
そこで考えました。
二駅手前のもっと小さな岩場に転進しよう、と。

来た道を戻り、駅に向かいました。
戻る途中でも何組かのパーティーに出会いました。これでは登れるわけがありません。転進は正解かも?

電車に乗り込み二駅戻ってあらためてマイナーな岩場を目指しました。
岩場に着いたら、あーら不思議。
人っ子ひとりいないではないですか。
小なりとはいえ2箇所に広がりのある岩場を独占的に使わせてもらいました。
自分なりに描いてきた今回のトレーニングテーマも消化できました。

最近の山って、メジャーとマイナーの格差がどんどん広がっているように感じています。
有名なエリアはどんどん混むし、マイナーなエリアはますます寂れていくようです。

おかげさまで今回はマイナーの恩恵を受けることができました。
しかし、ちょっとやりすぎて持病の肩痛がぶり返したのには参りましたが。(苦笑)

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2008.09.02

白神に続く尾根

Shirakami01


はじめて白神山地の一角を訪れました。
一角といっても、世界遺産を形成するコアエリアからは北に20kmほど離れたエリアですが・・。
青森県鰺ヶ沢町から車で30分ほど山に分け入ったところにある黒森地区。
藩政時代から田んぼの水を確保するために禁伐林として地元の人々に大切に守られてきた森があります。
人の手が加えられておらず、樹齢200年を超えるブナも見受けられ、白神山地コアエリア同様の森林景観を保っています。

Shirakami04ブナは木偏に「無」とも書きます。
「無」とは、用の無い木という意味があるそうです。
保水性が高く、幹に水分が豊富なため、木材加工しても反りや返りがひどくて使い物にならないことから、「用の無い木」の意味で使われたとのこと。
それゆえに北海道では大規模な伐採まで行われたそうです。

ところが、「田山」として尊重していた津軽藩の農業政策でも明らかなように保水性が高いことは水源の涵養につながり、人々はおろか動植物たちの絶好の住処になっているのですね。
近年は営林署の植林種の一つになっているとも聞いています。
つまり今では「用の無い木」から「かけがえのない木」へと変貌したわけです。
まさに「いのちを育む木」なのです。

Shirakami02訪れた黒森地区のブナ山は本当に心安まるエリアでした。
あいにくの空模様でしたが、たまたまご一緒した方が白神山地を十数年来おとずれているという先達でした。
長靴に杖を貸してもらい、山中に分け入りました。

ブナの木の枝はみんな上に向いています。
降った雨はすべて幹に集められ、幹から厚く堆積された腐葉土や根に貯えられることを教えられました。
それらが命の源になるわけですが、ブナ林からわき出した泉からはほとんど雑菌が検出されないそうです。
エリア内にある水源からは透明の泉がこんこんと湧いていました。

Shirakami06雨と霧で幻想的な雰囲気があたりを支配し、自然との一体感・共生感が深まりましたが、こういう日に訪れて本当に幸せだね、と先達からも言われました。

津軽富士の別名をもつ岩木山からは、雲海の上に横たわる白神山地の山々とその下に広がるブナ原生林帯を指呼の間にして、次回はぜひ白神山地の核心部を訪ねてみたいと強く感じた津軽の旅でした。

Shirakami03

Shirakami05


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2008.08.23

森の妖精 - 御岳山のレンゲショウマ -

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前夜発で予定していた沢登りが天候不良のために中止となり、土曜日の予定が空いてしまいました。

朝の寝床でぐずぐずしていたら、どうやら午前中は保ちそうな気配なので慌てて飛び起き、デジイチをリュックに詰め込み車中の人になりました。
電車の中で、会に登山連絡をしてやれやれです。

今年は見られないかもしれないとあきらめていた御岳山のレンゲショウマに会いに出かけました。
一昨年の9月に三ツ峠ではじめて出会い、この花の虜になりました。

御岳山にはレンゲショウマの一大群生地があります。
全部で5万株とか。
日本一の規模だそうです。
ケーブルカーを降りて10分足らずで群生地を訪ねることができるので、観光客もたくさん訪れています。

今日はあいにくの空模様でしたが、雨雫に濡れた花姿もなんともいえずに魅力的です。
この花、最初は清楚な感じだけを受けましたが、じっくり見つめていると艶っぽいところもあってなかなか味のある奥の深い花のような気がしました。
まさに「森の妖精」といわれる所以ですね。

「森の妖精」とその仲間たちの画像です。よろしかったらお付き合いください。

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2008.08.17

『安近短』で静かなクライミングを楽しむ

多くのサラリーマンがもっとも休みを取りやすいのがお盆休みですね。
私が所属する会の夏山合宿の日程も、会員が取れる夏休みの最大公約数でみるとお盆休みになってしまいます。

R0010242sところが、この時期はどこの山も超満員。
北アルプスをはじめとする有名山岳地は、テント場も山小屋も押すな押すなの大盛況で、静かな山登りとは無縁の世界と化してしまいます。

そこで、今年の夏合宿は発想を転換して手近で混まない場所でクライミングの力をつけることに注力しました。
狙いは図星で、岩場には誰もいません。
完全貸し切り状態で思う存分登ることができました。

文字どおり『安・近・短』路線で、標高910mの湖畔のキャンプ場を根城にしたクライミング三昧の3日間でした。(3日間といっても最終日は登り疲れてパスしましたが)

R0010252s残雪や高山植物に囲まれた雄大な夏山ももちろん魅力一杯ですが、今回のようなマイナーなエリアでクライミングの力をつけることだけを考えた山行も悪くないなと思いました。

もっとも、日頃の練習不足がもろに露呈してしまい、仲間たちから大きく引き離された自分を発見できた3日間でもありましたが・・・(苦笑)

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2008.08.04

沢登りもやっぱり暑い - 表丹沢・源次郎沢 -

Genjirousawa03昨日の日曜日。
沢登りにするか、デジイチ撮影ハイキングにするか出発前まで悩みましたが、最高気温34度Cという天気予報に肩を押されるようにして沢登りを選びました。

結果は半分正解、半分失敗でした。
そもそも選んだ沢が失敗でした。
アプローチに林道歩きがたっぷり1時間半。
上り詰めた尾根が名にし負う大倉尾根。通称バカ尾根の単調な下りが1時間半。
涼を求めての沢登りでしたが、アプローチと下山でたっぷりと大汗をかかせられてしましました。

Genjirousawa05盛夏のこの時期は、アプローチや下山で汗のかかない沢を選ぶべきですね。
今回訪れた源次郎沢も季節をずらして春や秋に訪れれば違った印象を与えてくれたはずです。
とはいえ、今回で4回目となる沢ですからこれまでの学習効果がぜんぜん生かされていない?
トホホ・・・ですね。

さて、沢登りもさることながら、じつはもう一つの関心事がありました。
履いていく予定の靴を見たら、なんとウレタン樹脂が加水分解を起こしているではありませんか。
慌てて行きつけのショップに相談に行きました。
明らかなウレタン樹脂劣化に店長さんも「ウーン、これは・・・」
とりあえず靴用の専用接着剤で固定してくれましたが、お店の靴マイスターからは「Nobさん、これは応急措置。保っても1回かぎりだよ。」と念を押されての使用でした。

Genjirousawa13結果は?
やはりマイスターの予想どおり「1回かぎり」の運命でした。
下りの大倉尾根での酷使で、接着剤で仮固定したウレタン部も哀れ剥離と破壊がグンと進行していました。
フリクションが抜群で足入れも良く、気に入っていた靴だけにとても残念です。

私は靴の手入れについてはかなり気をつけている方だと思います。それでも破壊事故に遭遇したわけで油断は禁物ですね。
最近の靴では加水分解に対してはかなり改良されていると聞いていますが、靴の保管場所、保管方法についてはショップで十分にレクチャーを受けましょう。

沢登りのくわしい記録はこちら

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2008.07.27

那須・沼ッ原湿原

Numappara01


那須連峰の西端に位置する沼ッ原湿原は、標高1,230mに位置し、東西約250m、南北約500mに広がる亜高山の小さな湿原です。

Numappara02整備された駐車場から15分程度で訪れることができるため、ハイカーだけでなく一般の観光客も足回りさえしっかりしていれば湿原鑑賞が可能です。

今回も90歳の父親同伴のため、山には登れず、かといってロープウェイで山頂までというのもつまらないので沼ッ原湿原に案内しました。


Numappara03早朝の湿原にはだれもいません。
人気のない木道を親子同伴で歩くのもなかなかおつなものです。(笑)
お目当てのニッコウキスゲはほとんど咲き終えてしまい、ノハナショウブやノアザミ、それにアカバナシモツケなどが咲いていました。


Numappara04湿原の隅に建てられていた東屋で休憩していたら、大きな木がぐらぐら揺れているので目をこらしてみたら赤ん坊を抱いた母親ザルが木の枝に乗ってこちらを凝視していました。
すかさず300mm望遠レンズを向けてパチリ!
凛々しい表情のお猿さんのポートレートをゲットしました。
日光のいろは坂あたりに巣くう人擦れしたサルとはちがい、幾多の風雪に耐えてきた貫禄がそなわっていますねえ。

Numappara06駐車場から湿原を一周して往復1時間程度でしょうか。
帰路につく頃にはハイカーや井戸沢の沢登りを目指すヘルメット姿の登山者たちと行き交いました。
ああ、やはり山にはザックを背負って歩きたいものです。

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2008.07.21

夏風邪で敗退 - 三ツ峠 -

R0010161s2年ぶりに三ツ峠でのクライミングに1泊2日の行程で出かけました。
出発前の朝からノドが痛くて「もしかすると風邪かなあ?」との予感がしましたが、出発の朝にドタキャンするわけにはいかずそのまま出発しました。

メンバーは私を入れて5人です。
2人組と3人組に分かれてマルチピッチのクライミングを楽しむつもりでした。

翌日に屏風岩でクライミングを楽しむことにして、初日は、近くの天狗岩で基礎練習です。
新しいメンバーもいるために、懸垂下降やトップの確保練習などにみっちり時間を割きました。
ちょうど関東の梅雨明け当日にあたり、気温はグングン上昇し、強い日射が容赦なく降り注ぎます。
トップロープで2,3回登っただけで頭がクラクラしてきました。

R0010136sあ、だめだこりゃ。
急に熱っぽくなり早々に山小屋に入りました。
夕食のビールもノドに通らず、それでも食欲だけはなんとかありましたが、気分は最悪です。

明日にかけるべく早めに就寝したにもかかわらず、熱っぽさは変わらないので一人さびしく下山の途につきました。
山小屋のご主人と居合わせた常連さんのご好意で駅まで車で送ってもらうことに。
ああ、情けなや。
三ツ峠山荘の皆さんどうもお世話になりました。

それにしても、この時期三ツ峠の花の美しさといったら・・・

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2008.07.13

涼を求めて沢 - 葛葉川本谷 -

R0010078sまだ梅雨明け前だというのに、この暑さは何なんだ!
年々暑さが前倒しになってくる気がしますが、「気」だけではなく「事実」なんでしょうね。

さすがに日帰りの低山ハイキングを楽しむ気がおきず、仲間をさそって表丹沢にある小さな沢に入りました。
沢の名前は葛葉川。
昔からたくさんの溯行者を迎えている人気の沢です。

かくいう私も若い頃訪れたことがあります。
古い山日記によれば1985年8月のことでした。
23年後の沢はどのように変貌しているのか、ちょっと興味がありました。

R0010098s小さな沢でも、流れに足をつければひんやりと冷たさが伝わってきて弛緩した気持ちがぴりっとします。
沢中をつたわる空気も天然クーラーで暑さ知らず。
溯行を開始した途端に沢登りの虜(とりこ)になってしまいますね。

葛葉川は2,3mから高くても10mどまりの小滝が連続して懸かり私たち溯行者を飽きさせません。
どの沢にも途中にゴーロ帯の中間部があり、ちょっと緊張感から解放されるものですが、この沢は最初から最後まで小さな滝の連続でした。

前回はザイル使用で乗り越えた板立ノ滝でしたが、今回は見た瞬間「だめだこりゃ」ということでおとなしく左岸側から高巻きました。
若い頃って無謀だったんですよね。(笑)


さて、沢登りで以前と一番変わった点は、足回りでしょうか。
「地下足袋にわらじ」が定番スタイルでしたが、今ではフェルト底の渓流シューズが主流です。
R0010105s同行のHINAさん愛用のファイブテン社の「キャニオニヤ」(右の写真上)がなんとも羨ましかったです。(これは今日本ではほとんどお目にかかれません。)
私はといえば、モンベル社のサワシューズロング。(右の写真下)
行きつけのショップのお勧めで、今回はじめて履いてみましたが、内部が先割れの足袋仕様になっていて指先に力が入れやすくなっていることと、ヒモがわらじのように締められることで足と靴の一体感が増すように感じられました。
値段(6,600円)もリーズナブルでGoodでした。


葛葉川の実質的な溯行時間は2時間あまり。
短い沢のお返しに尾根まで上がる踏み跡は急峻でした。
やっとのことで三ノ塔尾根に立ちました。尾根からは三ノ塔を経てヤビツまでミニ縦走を楽しみながら帰途につきました。

くわしい沢の記録はこちら

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2008.07.06

房総山中での救助訓練

Seiwa02久しぶりに救助隊の訓練に参加しました。
今回の訓練内容は、捜索・手当・搬出という一連の流れを現地でシミュレーションするものです。

前日の夜に「下山時刻を過ぎても帰宅しない」との第1報を受け、救助隊の出動 ~ 翌早朝から行方不明現場にて捜索開始 ~ 要救助者発見 ~ 負傷の応急処置 ~ 登山道までの引き上げ ~ ヘリが降りられる地点までの搬出、という一連の流れに習熟するのが狙いです。

こうして書けばそれなりにスムーズな流れになるのですが、理想と現実の乖離はどこの世界にもあるもの。
訓練なのになぜか焦ってしまい、小さなミスを積み重ねてしまいました。
まだまだスキルが足りません。

私たちアマチュアの救助組織ができる限界は知れたものです。
警察や消防のレスキューチームには到底太刀打ちできません。
ところが、私たちのホームグラウンドである房総半島の山中での事故となると少し様相が異なります。
Seiwa05房総半島は標高300m前後の低山が複雑な尾根筋と沢筋を織り交ぜながら広がりをみせているのが特徴です。
山慣れた登山者でも道迷いを起こすこともたびたびです。
長野県や富山県、岐阜県などの山岳県では立派な山岳警備隊が組織され、ヘリの機動的な運用もしていますが、千葉県には山らしい山が少ないのでそういう組織がありません。

房総半島の山中で仲間が道迷いの事故を起こしたら、民間の私たちにも出番がある可能性があります。
これは以前、実際に道迷い遭難があったときに体験したことです。
救急救命・ヘリ搬出という部分はプロに任せるとしても、山岳地での捜索や安全地帯までの搬出作業という部分での出番は少なからずあるのではないかと思っています。

今回、はじめてGPSも使ってみましたがなかなか有効なツールであることが立証されました。
GPSと無線交信で本部にいても捜索隊の現在位置が刻々とわかります。

Seiwa09無線やGPSは本当に心強いものがあったのですが、最大の悩みは急斜面での背負い搬出でした。
60kgの要救助者を背負いで約40mほど引き上げたのですが、30~40歳代の若手メンバーですら音を上げるほどの過酷な重労働です。
雪の斜面ではスケット(ストレッチャー)が活躍しますが、雪のないデコボコの斜面ではスケットよりも人力に頼らざるを得ません。

肩痛、腰痛もちの私は何をしていたかって?
「がんばれー! もう少しだー! 無理するなー!」と声援を送る役目でした。(笑)

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2008.06.08

高原の初夏 -ゴヨウツツジに会いに行く-

Rimg1357rs


Rimg1344rsまたの名を「シロヤシオ」。こちらの方が通りが良いですね。
初夏の高原をいろどる花木のひとつです。
丹沢などでもよく目にしますが、那須高原のゴヨウツツジは見事なものがあります。

梅雨空のはっきりしないお天気の中を歩いてきました。
ヤマツツジやレンゲツツジは花の盛りをすぎていましたが、標高1400m付近ではこのゴヨウツツジが今を盛りに咲いていてくれて、私たちをよろこばせてくれました。

Rimg1354s遊歩道に付けられた案内板のおかげでゴヨウツツジの名の由来がよくわかりました。
葉が枝先に5個輪生状につくので、この名がつけられたのですね。

遊歩道沿いに歩いていると時おり霧が流れてきて周囲の風景が一変します。
霧の中から大きなダケカンバの木が浮かび上がってきたときには、その幻想的な姿にしばし歩くのをわすれて立ち止まってしまいました。


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2008.05.18

奥多摩・高水三山で新緑のシャワーを浴びる

Takamizu05

前夜の飲み会でビールばかりを飲んでいたのが災いしてか、朝から下痢気味です。
イカリソウやシュンランの姿をもとめて久しぶりに中央沿線秋山川左岸の低山を訪れる予定でしたが、お腹の刺すような痛みに耐えかねて途中下車してトイレに直行。(苦笑)

なんともしまらない話になりましたが、おかげで甲府行きの電車に乗り遅れてしまい、やむなく目的地の変更を余儀なくされました。
同行の娘からは大ブーイングです。

Takamizu03地図がなくても歩ける山ということで、奥多摩の高水三山に方向転換しました。
装備は十分ですが、地図がないとたとえポピュラーな山域であってもやはり不安ですね。
その点、高水山周辺は40年来歩き親しんでいる山域なので少しは安心です。

5月のこの時期はどこの山を訪れても目にしみるような新緑のシャワーが降り注いでくれます。
ここ高水三山でも鮮やかな新緑が私たちをむかえてくれました。
高水山の山頂付近にある常福院の境内も杉の深い緑と対照的に広葉樹のまぶしい新緑が目にとびこんできます。

三山の最高峰である岩茸石山の山頂からは、北に棒ノ折山方面に続く尾根筋が緑の濃淡のコントラストを描いていて春霞の中にうかんでいました。

Takamizu06春の山野草の姿に乏しいのが残念でしたが、それでも盛りを過ぎたヤマツツジをはじめとしてタツナミソウやチゴユリ、ノイチゴなどの花が私たちをむかえてくれました。

来週からは岩登りモードに切り替えなくては。
雪山から岩登りのシーズン切り替えのほんのわずかな期間でしたが、山野草鑑賞のハイキングができたことに感謝しながら下山の途につきました。

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2008.05.11

久しぶりに室内壁へ

R0011313s


娘と二人で花のトレッキング山行を計画していましたが、あいにく朝からの雨で中止に。
とはいえ一日中家の中にいるのはもったいないので、久しぶりに室内壁に出かけてきました。

東京にある室内壁に出かけるのは5年ぶり位かも知れません。
会員証もなくしてしまい、105円也を支払って再交付を受けました。

今日は雨なので室内壁は混むだろうな、とは思っていましたがまさかここまで大混みだとは・・。
まさに芋を洗うがごとしの大盛況ぶりにびっくり。
さらには室内がリニューアルされボルダリング壁が2階にも設けられるなど、インドアクライミングの人気の広がりぶりがよくわかりました。

私たちが登っている最中もひっきりなしに初体験のお客さんたちが訪れていました。
その都度、お店のスタッフが4~5人ずつのお客さん達にビレイ器具の使い方や基礎的なクライミングレッスンをほどこしています。
そのほとんどは若い人たちです。とくに女性の姿が多く目立ちました。
これからは服装にも気を遣わないとね。オジサンたちはステテコで行かないように!

「岩登り」がクライミングと呼ばれるようになり、「ザイル」がロープと普通に呼ぶようになってから久しいですが、インドアのクライミングがスポーツクライミングとして独自の発展を遂げるようになってすでに相当な年月が経過しています。
岩登りが、ただ危険なだけのネクラな行為だと思われていたことを思えばまさに隔世の感がします。

R0011315sそれでも、ふだん横に移動する人間が縦に移動する遊びがクライミングですから、室内壁であっても事故にだけは要注意です。
このジムでもお客さんのちょっとした行為にもお店のスタッフが鋭い目を光らせていました。
たとえば、ボルダリングのマット内に裸足で入るとか、ボルダリングの壁一面で誰かが登っている時は同時に登らせないとか・・・
安全に楽しく過ごしてもらうための努力が伝わってきて好感がもてました。
そして、一見安全に見えるようでも思いがけないところに危険因子が潜んでいるんだなあと私自身改めて感じたりもしました。

さて、久しぶりに登ったインドアクライミングの成果は?
父娘ともどもドタバタクライミングでお恥ずかしいかぎりでした。
娘の方も親の遺伝をしっかり受け継いでいるせいで、クライミングセンスはどうも・・・

やっぱりカメラを片手に花のトレッキングをやっていた方がずっと似合う父娘でした。

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2008.05.04

東京からもっとも近い3000m峰に挑む

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HINAさんから「Nobさん、富士山に登りませんか。軽い荷物でサクサクッと。」とのお誘いがありました。
サクサク?登れるかどうかは不安でしたが、他ならぬHINAさんからのお誘いです。行かないわけにはいきません。

相談の結果、登山ルートは富士宮口にしました。
この時期、山梨県側の吉田口ルートはまだクラストしているかも知れませんから。
富士宮口は南面なので、雪質もザラメ状になっていることが多いはずです。

R0011266s前夜の10時に千葉を出発し、標高2,400mの新五合目に着いたのは深夜の1時少し前。
翌朝は5時半に起きて6時半過ぎに出発。
すると登山口で見知らぬ人から質問を受けました。
『頂上までは何時間位で着くのですか?』
「5時間位ですかね。」
『え、往復じゃなくて?』
「ええ、登りに5時間、下りは2時間半位かな。」
『あのぉ、初心者なんですが、それでも行けますか?』
「止めた方がいいですよ。アイゼンとか持ってますか?」
『は?アイゼンって何ですか?』
「えっー?! 絶対に登っちゃだめですよ! 引き返してください!」
まったく、恐ろしい人たちもいるもんです。

R0011285s彼らの出で立ちを見ると、軽登山靴にストックに麦わら帽子です。
完全に夏の富士登山と間違えています。(苦笑)

そんなハプニングもありましたが、とにかく出発です。
富士登山は途中にある山小屋が良い目標になってくれます。
振り返れば、伊豆半島や駿河湾の海岸線が美しいです。
愛鷹山は眼下に見えます。

六合五勺の小屋で休憩したあと、七合目を飛ばして標高3,200mの八合目まで一気に登りました。
強風も連続的に吹き抜けており、斜度もそれなりに強まってくるので、バランス保持のためにアイゼンをつけました。
出発時には雲に覆われていた山頂部もすっかり晴れ渡り、群青色の空が本当に美しかった。

R0011297s九合目、九合五勺の小屋を過ぎれば、ひと登りで富士宮口の頂上です。
今回のリーダーはHINAさんです。
「HINAさん、剣ヶ峰は登ります?べつに登らなくてもいいんじゃない?」とお伺いをたてたところHINAさん曰く「せっかくですから登りましょう。ほんの300m程先ですよ」
(ホントに登るんかい?)

強風のために時折耐風姿勢をとりながら、クラストした急斜面をアイゼンの爪をきかせて一歩一歩登ります。
旧レーダードームの先に「日本最高峰 剣ヶ峰」の石碑が建っていました。
標高3,776m剣ヶ峰頂上からの展望は格別のものがあります。

いまこの瞬間、日本の最高地点にいるのは私とHINAさんだけです。
日本国中ながめても、私たちよりも高い場所にいる人はいません。
そう考えると、なにやら誇らしい気持ちが湧いてきました。

ふたたび富士宮口頂上に移動して、下山の途につきました。
下りは尻セードをまじえながら一気に下りました。
下りの時間は1時間40分。
五合目の駐車場に戻る頃には下半身がガクガクになってしまいました。

R0011301s富士宮口からの登山は1969年8月以来ですから約40年ぶりになります。
当時の山日記によると、新五合目を22時半に登り始めて富士宮口3時2分着とありました。
日記を読み返してみると九合五勺からは苦しくて何度も立ち止まって休憩している様が書いてありました。

40年後の今回は6時35分にスタートして富士宮口頂上には10時56分着。
今回の方が速いのにはちょっと驚きです。
若さにまかせてがむしゃらに登っていた高校時代に比べて、若葉マーク付きとはいえ登山の基礎知識を身につけているオジサンの方に軍配が上がった格好ですね。(笑)

HINAさんの記録はこちら

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2008.04.20

谷川岳・西黒尾根を歩く

R0011219s北京オリンピックに派遣される日本の水泳代表が決まりました。
テレビで放映されていた代表選考レースは見応えがありましたね。
選考基準は単純明快。
五輪派遣標準記録を突破しての2着以内の選手のみが北京オリンピックの水泳代表に選ばれるのですから。
テレビのレースシーンではCGでプールに黄色(五輪派遣標準記録)と赤色(日本記録)のラインが表示されるのでどの選手が記録を突破したのかすぐにわかります。

また、前回大会のメダリストなど過去にどんなに素晴らしい実績をあげていたとしても、この選考レースで標準記録を突破しての2着以内にならなければ代表から外れてしまう、というガチンコ勝負が観る者を強く引きつけ、大きな感動を与えてくれました。

R0011222s山の世界でもこうした客観的な指標があっても良いと思います。
いまでも山の世界で幅をきかせているのは、残念ながら「過去の実績」ですね。
たしかに過去の実績=経験値を積み重ねることは大切なことですが、なによりも重要な指標は現在の力だと思うのです。
とくに中高年世代では、現在の自分の力を正確かつ客観的につかんでおくことはとても大切な事だと思っています。

今日登ってきた谷川岳・西黒尾根は過去何度もトレースした経験がありますが、確実に登高時間が増えてきています。
かつては4月の谷川岳なら4時間で登り切ったものが、最近は5時間近くもかかります。
遅くともせめて5時間以内で登れる体力とスピードはこれからも維持していきたいものです。
スピードは安全登山に直結しますから。

R0011224s最近は、年末登山前の12月中旬と5月連休前の4月中旬の年2回、西黒尾根を訪れています。
雪のある時期、西黒尾根からの谷川岳登山は、私たちの会にとっては格好のテストピースとなってくれています。
自らの体力・スピードを客観的にとらえるために、これからもこの尾根を登り続けていきたいと思っています。

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2008.04.13

鉄五郎新道と丹三郎尾根

R0011169s4月は転勤シーズン。
私も3年ぶりに転勤しました。
そんな異動のゴタゴタと持病の腰痛がぶり返したこともあり、しばらく山歩きはしていませんでしたが、腰痛の方も少しずつ治まってきたので久しぶりにハイキングに出かけることにしました。

ネットで検索していたら、奥多摩の大塚山をめぐるコースの中に「鉄五郎新道」なるマイナーなコースがあることを発見。
さっそく調べてみると、4月のこの時期にはイワウチワの群生がみられるということがわかりました。
それならば、と文字どおり重い腰をあげて出かけてみた次第です。

R0011178_edited1sコースは鉄五郎新道を登路にとり下山路は丹三郎尾根にとります。
鉄五郎さんと丹三郎さんの競演です。
たぶん両方とも人の名前なのでしょうね。
どんな人だったのか興味がわきます。

それはさておいて、お目当てのイワウチワはというと・・
うーむ。
想像していたよりもすばらしい群生に思わず得した気分にひたることができました。
白くかすかに薄いピンク色の可憐な花が群生していました。

R0011195sイワウチワのついでにカタクリの群生地にも立ち寄りましたが、こちらは一週間ほど早く、一斉開花はこれからといったところでしょうか。
それでも、そこここに濃いピンクの花々が咲きほこり、早春の低山をいろどってくれていました。


ミツバツツジは今が見頃。
これから5月初旬にかけて奥多摩の山々は春本番をむかえます。


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ハイキングのくわしい記録はこちら

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2008.03.24

久恋の山  またも登頂ならず

R0011070s上越線の土樽駅からすぐに取り付くことのできる足拍子岳。
標高1,500mにも満たない低山ながら、急峻な尾根筋と険悪な沢を抱えるこの山に以前から憧れを持ち続けていました。


お隣の姉妹峰ともいうべき荒沢山の頂に立ったのは4年前の2月でした。
快晴の山頂から眺める足拍子岳とそこに至る鋸歯状の山稜に素直に感動しました。
登りたい。あの山の頂に立ってみたい。

以来、毎年3月を迎えると計画するのですが諸事情でなかなか実現できませんでした。
その間、荒沢山荒沢尾根での苦い敗退などもあり、久恋の情はますます募るばかりです。

R0011065_edited1sそして迎えた本年3月23日。
やっと実現できました。

しかし、悪い予感は先週からしていたのです。
今回山行の足慣らしにと、先週出かけた白毛門。
雪の少なさと雪庇の割れだした状態の悪さにいやな予感が・・・

そして、予感は的中。
雪解けは相当進んでいました。
めざす足拍子岳本峰はふだんなら分厚い雪に覆われているはずなのに、落雪してブッシュが無残に露出していました。
ブッシュと雪塊との接点を観察してみても、とても登れるような状態ではありません。
それでも南峰まで到達したので「良し」としましょうか。

そう簡単に登らせてくれないからこそ「久恋の山」なのですね。
駅から至近にもかかわらず手強い山。
来年こそ、雪に覆われた山頂に立ってみたいものです。

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2008.03.17

春の白毛門に登る

Shiragamon0720年以上ぶりで白毛門を登ってきました。
お隣の谷川岳には毎年のように訪れているのに・・。

谷川岳東面の展望台としてあまりにも有名ですが、久しぶりに登ってみて、お隣の山の引き立て役としてでなく、この山自体の魅力も十分に感じることができました。

それにしても、温暖化、寡雪の影響でしょうか。雪面には至る所に大きな亀裂が口を開けていました。
3月のこの時期にはまだたっぷりの雪に覆われていてもいいはずなのですが。

登高中も何度か雪崩による衝撃音が沢筋を中心にこだましていました。
全層雪崩を思わせる大規模な音響には驚かされます。

Shiragamon11
南を向いた尾根を一気にのぼるため、陽光に照らされた雪は腐れ状態となっており、足をとられることが何度もありました。
足腰が弱くなっているせいか何度もよろめく自分に腹が立ちます。
挙げ句の果てはスノーホールにすっぽりと埋まり、足を引き抜くたびに体力が消耗されます。

それでも雪山は楽しいですね。
同時に自分の力が客観的にわかるのでこわいですが。

下山の道すがら、車道を覆うスノーシェードの鉄骨から雪解け水が滴り落ちていました。
山にも遅い春がやってきました。

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Shiragamon06

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2008.02.11

雪の丹沢 - 装備選びの難しさ

Tanzawa07南岸低気圧が通過すると、進路によっては関東の山地にも大雪が降ります。
とくに相模湾からせりあがっている丹沢山塊は低気圧の影響をもろに受けるので、低気圧通過の翌日は絶好の雪稜漫歩が楽しめます。

今回の低気圧は進路が北寄りだったせいか、期待したほどの積雪はありませんでした。
もっとも山登りでは「期待」される雪ですが、通勤や日常の生活を考えると一番の厄介者ですよね。(笑)

さて、2月10日の丹沢は前夜に降り積もった雪のおかげで、真っ白な銀世界に変身してくれました。
安上がりに雪山が楽しめるので、小屋番も当然のごとく丹沢に馳せ参じました。

登山口で他の登山者の出で立ちを観察すると・・・
ピッケルはざっと1/3ほどの登山者が携行していました。
ストックはほぼ全員が携行。
中にはワカンやスノーシューまで持参の登山者も。
アマニオイルをたっぷりと塗りこめて飴色に磨きこまれたワカンやウッドシャフトのピッケルを背負ったオジサンにはびっくり。
ギアのお手入れには感心しましたが、どう見ても普段は書斎か居間に飾ってある代物を持ってきたっていう感じです。(笑)
その一方で、ロングスパッツも着けずにスニーカーだけで出発する親子連れとか、こちらが見てもハラハラするような足回りのハイカーも混じっていました。

Tanzawa08低山の雪山ハイキングって装備選びが難しいですね。
かくいう私も、ふだん使っている革製のハイキングシューズでは防水性で心もとないので冬靴を持参しましたが、トレースがつけられていたので結果的にはふだんの軽登山靴でも歩けたと思います。

冬靴に12本爪のアイゼンをつけた姿は八ヶ岳では似合っても表丹沢では少々過剰装備でしたが、安心を手に入れておけば行動に余裕が生まれることも確かなので、それなりに納得のいく装備計画だったと思います。

ただ、過剰装備は行動に支障をきたすので感心しません。
体力で劣る中高年登山者は事前の装備計画を入念に練ることと、経験を深めることが必要になってくるようです。


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2008.01.31

スノーシューで奥日光

R0010720sスノーシューは理屈抜きで楽しいあそびです。
持ってみるとけっして軽くはないのですが、装着してみると重さをほとんど感じさせない雪上の便利なツールです。

奥日光はスノーシュー遊びの良いフィールド。
戦場ヶ原、小田代ヶ原という二大湿原に加えて、光徳牧場や点在する池沼群、それになだらかな傾斜の山々がすべてスノーシューの絶好のゲレンデになってくれます。

夏場は家族向きのハイキングコースとして賑わう湯元から刈込湖・切込湖を訪れるコースも、雪のある時期はひっそりと静まり返りネイチャースキーやスノーシューの楽しいフィールドに変身します。

R0010719s二年ぶりで訪れた刈込湖。
期待どおりの静寂さと眩いばかりの純白のベールをまとって私たちを迎えてくれました。

スノーシューイングではあくせく歩き回ってはいけません。
無理せず足の向くままに森のなかを分け入っていきましょう。
アニマル・トラッキングから森の生き物の暮らしを想像するのも楽しいものです。

また訪れたいですね。
奥日光・・・


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2007.12.09

シート梱包

R0010605sまるで「人間蓑(みの)虫」ですよね。(笑)
しかし、笑い事ではありません。
遭難者を下界に搬出するためには傷病の程度に応じて要救助者の全身を保護しながらすみやかに移動しなければなりませんから。


今日は救助隊のメンバーたちとシート梱包の練習をおこないました。
梱包の過程に出てくる「引っ張りインクノット」や「バタフライノット」「シートベント」などの結び方は普段のクライミングシーンでは特に必要のない結び方なので、やらないとすぐに忘れてしまいます。
物覚えの悪い私にとっては大の苦手種目です。
R0010607s今回はT隊長がとっておきの結び方を伝授してくれました。
いささか下品な喩えが出てくるのでブログ誌面で紹介できませんが、『○○の穴を突っ込んだらぐるっと回して・・』といった表現方法だと不思議と覚えられるものですね。(笑)

今回は晴れた日の乾いた地面での練習ですから、3回目の梱包作業はわずか5分程度で完了できました。
しかし、実際は斜面であったり雪上で手袋をはめての作業だったりするわけですから大変です。

どんなレスキュー技術もそうですが「習うよりも慣れろ」ですね。
とにかく繰り返し反復して体に覚え込ませることがチームレスキューの王道なのです。

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2007.11.25

晩秋の高尾を歩く

071125takao01絶好の登山日和にめぐまれてマルチピッチクライミングを楽しんでいる会の仲間がうらやましくない、といえば嘘になります。
やはりみんなと一緒にクライミングがやりたい。
早く故障を治さねばと焦ってみてもそう簡単に治らないのが故障というものです。
じっくり故障と向き合ってケアしていかないとね。

さて、小春日和の3連休を室内で過ごすのはあまりに不健康なので軽いハイキングに出かけました。
山歩きは10月初旬に紅葉のはじまった那須の山々を歩いて以来ですから一月半ぶりです。
しばらく行かないとたとえハイキングでも準備をするのが億劫になってしまいます。

071125takao03近場で紅葉の楽しめる山を思い浮かべて、一番簡単な高尾山周辺に決めました。
小仏から景信山に登り、城山を経て高尾山にいたる3時間程度の軽いハイキングコースです。
最高峰は景信山の727mです。

低山とはいえ、展望も紅葉もたっぷりと楽しむことができました。
西から東にむかって歩いたため赤や黄色に色づいた葉が逆光にかがやく様がとても美しく、しばし立ち止まって眺めながらの山歩きでした。

071125takao0210月初旬の那須で紅葉の始まりに立ち会い、11月下旬の高尾で低山らしいやわらかな紅葉に迎えられたこの秋。
遠望する富士山には雪の冠が輝いていました。
季節は確実に冬を迎えようとしています。

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2007.11.06

レスキュー訓練

救助隊による岩場の搬出訓練の主管団体を仰せつかりました。
主管はこれまでにも湯河原幕岩での訓練で行ったことがありますが、多くの会や救助隊員が集まるのでそれなりに神経をつかいます。

P1030275s主管というと聞こえはいいのですが、要はお手伝い。
古くは江戸時代の忠臣蔵で有名な赤穂藩主浅野内匠頭(あさの たくみのかみ)が幕府から命じられた勅使饗応役なんていうのも今でいう「主管」なのかもしれません。
神経をつかいすぎて刃傷沙汰をおこしてもいけませんが。(笑)
閑話休題
今回のテーマは「参加者全員が岩場での引き上げ・引き下ろしに関する基本技術をマスターすること」です。
基本技術については誰がやっても同じようにできることを目標にしました。

この種の訓練は参加者が多くなるので、意欲的な人と「一歩下がって眺める人」とに分かれてしまいがち。(ちなみに私は後者です。)
眺めるばかりの人はどうしても習得が遅れてしまいます。
そこで、今回はかならず一回は一人一人が主役となって救助器具をセットすることを意識的におこないました。

こうして、訓練では落ち着いて出来るようになっても、いざ事故となった時にはパニックになってしまい覚えたことの何分の一も出来なくなるのは恥ずかしながら私自身が何度も経験しています。
これを防ぐには基本技術を繰り返し繰り返し習得するしか方法はありません。
救助訓練はその機会を提供する場だと思います。
今回の訓練をきっかけとして、参加者が所属の会に戻ったときにセルフレスキューとチームレスキューの普及に積極的に取り組んでくれたらとの思いを新たにしました。

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2007.10.21

天覧山の岩場にて

Img_1396天覧山の岩場でウィンチの操作練習を行いました。
11月4日に救助隊の訓練があり、この主管団体を引き受けた関係で実際の岩場での操作に習熟しておくためです。

ウィンチを使った引き上げ操作は一度だけ見学していましたが、見るとやるのとでは大違い。
実際の岩場はデコボコしているので、ウィンチを固定するためにはボルトや立木にスリングを巻き付けて固定する必要があります。
この下準備をおろそかにするとウィンチがグラグラ不安定になってしまい、最適な引き上げ力が得られません。
なかなかむずかしいものです。

Img_1365引き上げの基本操作には三分の一法を使用しましたが、最初はどうしても混乱してしまいます。
さらにはレスキューハーネスやグレゴリーレスキューザックの組み立ても反復練習しました。

秋らしいさわやかな青空が広がる一日を地道な救助訓練に使うのは正直のところもったいない気もしますが、主管団体として運営を頼まれたからにはやるっきゃないですね。

紅葉前線も着実に南下、そして山頂部から山麓へと下りてきているようです。
目に鮮やかな錦秋の山々を思う存分歩いてみたいものです。

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2007.10.15

合同搬出訓練に参加して

P1030228s初めて一都三県合同の搬出訓練に参加しました。

各県の救助隊メンバーが谷川岳山麓に集合して、東黒沢を舞台にして行われた訓練は内容も充実していて、私にとって相当な刺激となったことはたしかです。

P1030236s想定は、東黒沢溯行を行ったと思われる行方不明単独者の捜索および搬出活動ですが、今回は一連の搬出動作を確認するため、要救助者の位置をあらかじめ設定して行いました。
また、組織レスキュー(現地本部/捜索班[1次/2次]/通信班)としての連携確認も行いました。

故障モチの小屋番子はレスキューの花形である捜索班には入れないので、現地本部で無線と各班の現在位置をGPSにより把握する作業のお手伝いをしました。
現地本部の仕事も初体験でしたが、なかなか勉強になります。
P1030223s尾根上に待機中の通信班を介して、沢で行動中の1次捜索班(捜索と負傷者梱包、搬出)と2次捜索班(資機材搬入と搬出応援)に的確な指示と情報を流すという作業も、実際にやってみるとなかなかむずかしいものです。

それにしても大変なのは捜索班です。
二日目の後半に今後の勉強のためにと、「ハナゲの滝」の上まで見学のために登らせてもらいました。
負傷者(今回は土のう)をシート梱包して、スケットと呼ばれるレスキュー用のストレッチャーにのせてから沢身を出合まで搬出さる作業は見ているだけで疲れがどっときます。(もちろん、作業しているメンバーはもっと大変!)
負傷者の安全を最優先させながらの沢の下降は考えているよりもずっとたいへんな作業でした。
P1030238sハナゲの滝は落差こそ20m程度しかありませんが、長さはゆうに100mはある長大なナメ滝です。
その大滝に支点工作を施し、100mスタティックロープをセットしての搬出作業、また手作業で運べない箇所ではチロリアンブリッジをセットしての空中搬出も行わなければなりません。

ひとつの小滝を通過させるだけですぐに30分、1時間という時があっという間にすぎていきます。
訓練の舞台となった東黒沢は傾斜もゆるく沢も明るく開けているので普通なら短時間で抜けられる易しい沢といえますが、いざ負傷者を搬出するとなると下降に丸一日を要する非常に困難な状況になってしまいます。

P1030242sこれら捜索班の活動も大変でしたが、尾根上にじっと待機して捜索班と現地本部を中継する役目の通信班も、地味ながらとても重要な役割をになってくれました。

数多くの役割を総合的に発揮してはじめて一人の負傷者を安全に下ろすことができるわけで、今回これら一連の作業を現地本部と搬出現場で目の当たりにできたのはラッキーだったかもしれません。

P1030248sしかし、肩の故障が本当に悔やまれます。
本来なら捜索班で実際の搬出作業を経験したかった、というのが本音です。
内心忸怩たる思いもあった今回の合同訓練。
刺激と悔いとが入り交じったちょっと複雑な気持ちもありますが、でも思い切って参加してよかったと心からおもえた二日間でした。

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2007.10.08

色づきはじめた那須連山

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40年間の山歩きの中で、いちばん歩いた山域はどこかと尋ねられれば、たぶん「那須連山」とこたえると思います。

この山々に最初に登ったのは、私がまだ山歩きを始めるずっと前の小学校4年生の夏でした。
兄に連れられて高雄温泉から牛ヶ首を経て茶臼岳に登りました。
071007nasu03バテバテでしかも、火山の噴煙と硫黄の臭気が怖くて、泣きじゃくりながらの情けない登山事始めでした。
頂上に着いたら一歩も動けなくて、中学生だった兄を困らせた思い出があります。

いまでも盛大に噴煙を上げている無間地獄とよばれている爆裂火口は、今よりも激しく噴出していた記憶があるのですが、それは幼い頃の恐怖心から誇大に感じていたのかもしれません。

071007nasu02高校に入り、山歩きを本格的に始めてからも年に二、三度は必ず訪れていますから通算すればけっこうな数になると思います。
そんな思い入れの深い那須連山ですが、「My favorite route」とも言えるのが今回(も)歩いたコースです。
峠の茶屋駐車場に車をおいて、峰の茶屋に至り、朝日岳から熊見曽根をへて隠居倉に登りかえし、三斗小屋ノ湯に下ります。三斗小屋から沼原方面の分岐をへて姥ヶ平に登り、そこから牛ヶ首をへて峰の茶屋にもどり、出発点である峠の茶屋駐車場に帰着するミニ周回ルートです。

071007nasu01気分の良いときやお天気をみて、これに三本槍岳往復を加えたり、さらには大峠を経由して三斗小屋にいたる大きな周回コースもお気に入りのコースです。

でも、那須のダイナミックな景観を堪能するのなら主脈縦走コースが楽しいですね。
大丸温泉をスタートして茶臼岳から朝日岳、三本槍岳、須立山と歩いて赤崩山の山裾を巻き、甲子山にいたる縦走コースは、ワンデイが可能な達成感満点の充実コースだと思います。

071007nasu05さて、前置きが長くなりましたが、今年の紅葉は例年にくらべてかなり遅れています。
8月、9月の高温がわざわいしたのでしょうか。稜線上でようやく色づきはじめた程度でした。
山稜を吹きぬける風にも夏の名残りを尻尾に残すようなあたたかさ感じられ、それがちょっと気になりました。

楽しみにしていた姥ヶ平の紅葉も今ひとつ。
叶うことなら来週末、もう一度訪れてみたい那須の秋でした。

071007nasu06【タイム】
峠の茶屋P(5:50)---峰の茶屋(6:24~40)---朝日岳(7:10~18)---隠居倉(7:59~8:04)---三斗小屋(8:38~48)---沼原分岐(9:04)---姥ヶ平(9:50~10:05)---牛ヶ首(10:31)---峰の茶屋(10:51~55)---峠の茶屋P(11:25)

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2007.08.27

晩夏の北八ツを歩く

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「北八ヶ岳」と書いて真っ先に思い浮かべる本が、山口耀久(あきひさ)氏の名著『北八ツ彷徨』です。
それほど長くはない文章だったような気がします。
若い頃に一読したきりでしたが文章のところどころは記憶に残っています。

40歳を過ぎてクライミングに本格的に取り組みはじめた時期に、再び氏の名前に触れて意外な感に打たれたものです。
それは、氏が獨標登高会所属の往年の名クライマーであったことを知ったから。

070825kitayatsu01北八ツのたおやかな山稜や池沼群を縦横に彷徨し、大自然と素直に向き合いながら戯れし日々の想いを淡々と書き残した文章が、先鋭的なクライマーだったという氏の前身とはどうも結びつかない気がしたからです。

さて、山口氏がこよなく愛した「北八ヶ岳」ですが、私もまた好きな山域のひとつです。
大学時代から30歳代の後半位まで、秋冬の季節を中心にずいぶん歩き回りました。

いまの会にお世話になってからは、北八ツは「活動対象外」なのですっかりご無沙汰していましたが、このたびひょんな事から10数年ぶりに訪れることが叶いました。

070825kitayatsu03なんと、わが娘が突然「山を歩きたいから連れてって!」と言ってきたからです。
どういう風の吹き回しかはわかりませんが、突然山歩きに目ざめた娘。
私自身、山歩きは同世代のメンバーと楽しんでいた方が精神的に楽だし、中学高校時分ならいざ知らず社会人になっている娘と一緒に山を歩くのも今さら煩わしいというのが偽らざる気持ち。
親としてはなんとも複雑な心境です。
しかし、とうとう彼女の熱意に負けて? ともかく8月最後の週末に娘と北八ヶ岳を歩く約束をさせられてしまいました。

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登山初心者を連れて山を歩くなら、やはり北八ツは良い山です。
交通アクセスも良いし営業小屋も随所に置かれていて、山慣れない人でも安心して歩くことができるからです。
反面、山口耀久氏らが彷徨した頃の手つかずの原始的な自然環境は残念ながらかなりの部分で失われてしまいましたが・・。

今回は私自身が10数年ぶりに訪れるということもあって、歩行時間が少ない中でも北八ツの核心に触れることができるコースを選ぶのに苦労しました。
今回歩いたコースは、麦草峠から入山して、白駒池を経てニュウに登り中山峠から黒百合平に至り一泊して、翌日は天狗岳を往復してからふたたび中山峠を経てこんどは中山から高見石を経由して渋ノ湯に下山するというものです。

070825kitayatsu06北八ツのキーワードともいえる「森」「湖沼」「岩塁からの俯瞰」などをほどよく盛り込むことができました。
鬱蒼とした森林にひょっこりと飛び出た岩塁のニュウや高見石と、それらから眺めるどこまでも続く森林の広がりと美しさ。
中山峠から高見石に至る森林樹林下の苔むしたトレールや天狗岳から遠望する南八ヶ岳へのあこがれ。
白駒池の世俗化した風景と国道299号線の車騒音は大いなる「誤算」でしたが、それ以外はおおむね期待どおりの山歩きができたと思っています。
他に誰もいない二人だけの天狗岳山頂からのご来光もなかなか感動的でした。

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あ、そうそう、「誤算」といえばもう一つありました。
娘曰く「ヨカッター! お父さんまた連れてってねー!」
これは誤算でした。・・・トホホ

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2007.08.17

真夏はやっぱり沢登り

40.9度C。
この日、国内では74年ぶりに最高気温が更新されたそうです。

地獄のような炎暑が続く日はやはり沢登りがいいですね。
たとえ標高が低くても、深い樹林に覆われた渓谷の中は水しぶきに洗われて別天地のようです。

08160003sふたたびHINAさんと共に西丹沢の小さな沢を訪れました。
沢の名前は「マスキ嵐沢」。
中川川流域にある大滝沢のさらに支流にあたります。
奇妙な名前の由来はわかりませんが、事前情報どおり短いけれども直登できる小滝が連続して懸かる楽しい沢でした。

HINAさんの配慮で下山口の西沢出合まであらかじめ車を回してもらい、ご本人は出発地点である大滝橋までマウンテンバイクで戻って来てくれました。
歩くとなると炎天下の車道を45分はかかります。
故障モチの小屋番子に対する暖かい配慮に感謝感謝です。

アプローチ30分ほどで出合に着き、支度をすませてさっそく入渓しました。
マスキ嵐沢は丹沢には珍しい花崗岩で構成されている沢です。おかげで明るい渓相に満ちていて気分も自然と明るくなります。

しばらく進むとすぐに美しいナメ滝が現れます。
続いてみずみずしい小滝群が次々に現れて私たちを喜ばせてくれました。
お盆明けの平日とあって、他には溯行者も見あたらず静かな沢歩きを満喫しました。

08160026s少し登り甲斐のある滝の落口付近にはかならずと言っていいほどしっかりしたアンカーが設置してあります。
初心者同行の場合でも安心してロープ確保ができるよう配慮されているのはうれしいですね。

この沢のハイライトであるF3(2段15m)を越えて一休み。
このところの渇水の影響でしょうか、水量もいくぶん少ない感じがします。
さらに進むとやがて水も涸れ、二俣に達しました。
ここではケルンに導かれるように右俣を進むと、涸れた5mほどのF6が、そしてそれを越えると10mのF7が現れました。

F7(4級)はロープ確保なしでも登っている記録がありますが、私たちは勿論確保しながら登ります。
HINAさんトップでするするとロープが伸びていきます。
08160029s残置ハーケンはあるものの効きが甘いので中間支点としてはもの足りません。
そこで私たちはキャメロット#0.75で支点を補強しましたが、これが大当たりでしっかりとした中間支点になってくれました。

F7を越えて一休みです。
もうこの先には滝はないので、身支度を整えて稜線を目指しました。
ヤブコギもなくわずか10分足らずで尾根上に達したのには拍子抜けしましたが、汗をかく前に登り切れてよかったです。
帰路は権現山から西沢出合に続く痩せた尾根道を慎重に下り、およそ1時間で車をデポしてある西丹沢自然教室(西沢出合)に着きました。

河原では家族連れのキャンパー達が水遊びに興じていました。
豊かな自然にあふれるこの渓谷で、自然のすばらしさを体感した子供たちがすくすくと成長してくれるといいな、と心から念じつつ西丹沢を後にしました。

もっとくわしい沢の記録はこちら

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夏は岩稜の縦走や沢登り、春と秋には乾いた岩場でのクライミング、そして冬は氷雪に戯れる。
季節感に逆らわない自然の旬を大切にした山歩きをこれからも楽しみたいと願っています。
ただし、「故障と相談しながら」ですが・・(笑)

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2007.07.29

花咲き乱れる天狗尾根

070728tengu04八ヶ岳の東面はそのアプローチの長さからなかなか訪れる機会がなかったのですが、今回初めて天狗尾根と真教寺尾根をトレースしました。

スタート地点は美し森駐車場です。3時間の仮眠の後に出発しました。
長い林道歩きですが、車の通行は禁止されているのでのんびりと歩くことができます。東面から眺める権現岳も今まで目にすることのなかった角度からのもので新鮮な感じでした。

やがて、沢沿いの山道となりますが、右へ左へと渡り返しながら堰堤を8箇所越えていきます。目印のマーキングが付けられているので迷わずに出合小屋に着きました。
出合小屋は地元のたかね山岳会が管理されているとのこと。内部は小ぎれいに片づけられており四季を通じて南八ヶ岳東面のベースになっているのもうなずけます。いつまでも大切に使用させていただきたいものです。

070728tengu02さて、いよいよ天狗尾根の取り付き探しの始まりです。
ネットの情報でも取り付き探しに手間取った、という書き込みが多かったので慎重に探しながら歩きましたが確かに解りづらいですね。
地獄谷と赤岳沢とが合流する出合から赤岳沢方面に進み、しばらくして右岸に合流する浅い涸れたルンゼ状を尾根に向かって取り付いたのですが、ヤブこぎを強いられました。
注意して見ると古い赤テープが所々に付けられてはいるのですが・・・

それにしても天狗尾根の登りは急傾斜が続きます。
ヤブや倒木をかわしながらの登高は中高年隊にはきついものがありました。天狗尾根の記録がヤブの消えた秋や積雪期に多いのもわかります。

尾根上に着いたら一段落。
しかし、相変わらず踏み跡はか細いので時々赤テープを見失うとヤブに入り込んでしまいます。
樹林越しに見える権現岳の凛々しい姿を励みにしながら黙々と登りました。

070728tengu01やがて「カニのはさみ」と呼ばれる2つの岩塔が見えてくると、いよいよ天狗尾根核心部の始まりです。
続いて現れた岩峰にはロープがフィックスされていました。最初、ロープの左側をアンザイレンで直上するつもりでしたが、残置ロープの状態が良いのでロープにプルージックでスリングを巻き付けて登りました。
上部は急な草付き帯になっているこの岩峰を乗り越えるとぐっと展望が広がってきました。赤岳本峰は指呼の間に望むことができます。

さて、このあたりまで上がると高山植物が所狭しと咲き乱れていました。
文字どおり咲き乱れるという感じがぴったりでした。踏み跡にもぎっしりと咲いているのには困りましたが。
チングルマ、ハクサンイチゲ、シオガマ、イワツメクサ、ウスユキソウ、シナノキンバイ、チシマギキョウ、・・・
私が知っているだけでもたくさんの花々が見られたのですから、高山植物好きの方が訪れたならさぞかし感動するでしょうね。

070728tengu03大天狗は正面を直登することもできます(IV級)が、5名パーティーでは時間がかかるので右から大きく巻きました。
右下の斜面から巻いたために稜線に戻るのにハイマツ漕ぎを強いられました。
眼前の小天狗はボリューム感たっぷりの大天狗とは対照的に尖塔といった感じです。左から難なく通過しました。

ここまで来れば縦走路はすぐそこです。行き交う登山者もはっきりわかります。
ハイマツの緑の絨毯に開かれた踏み跡をたどって無事に縦走路に合流しました。
稜線上は強風とガスがひっきりなしに去来しています。気温も下がっており、長居は無用とばかりに赤岳山頂直下の分岐から真教寺尾根を下山しました。

070728tengu05東面を代表するこの尾根の下りもまた大変でした。
いきなりの鎖場には閉口しました。荒天時は要注意です。
鎖場の急斜面が一段落すれば今度は長い長い下り道が延々と続きます。
途中で雨にも降られましたが、長い尾根道をたどりなんとかスタート地点である美し森駐車場に無事に着きました。
行動時間で11時間近くのアルバイトでしたが、腰痛持ちの小屋番子には限界の山歩きでした。ヤレヤレ・・・。

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2007.07.22

蜂の一撃にびっくり

P1030182s関東の梅雨明けはまだですが、蒸し暑い日々に耐えかねて久しぶりに沢登りに出かけました。
場所は丹沢・モミソ沢です。
出合に「懸垂岩」という高さ15mほどのロックゲレンデがあるため、岩半分、沢半分という楽しみ方ができるユニークな沢です。

私も20数年ぶりでモミソの懸垂岩に取り付いてみました。
かつてはろくにピンもありませんでしたが、今では要所要所にペツルのハンガーが打たれており、かなり安全な岩場に変身していました。
とはいえ、終了点にある大きな木は今でも健在で、あいかわらず懸垂用のロープがぐるぐると巻かれていました。

モミソ沢に入渓する前に懸垂岩に触れるのはお決まりの儀式のようなものです。
かつて若い頃にはこの岩が目的で訪れたこともありました。

沢用のフェルト底の靴で岩登りをするのも妙に新鮮でよかったです。
が、ふだん乾いた岩場でフラットソールのクライミングシューズで登っているため、勝手違いでだいぶ危なっかしいクライミングになってしまいました。

P1030184_filteredsさて、終了点にある木の根元にアシナガバチの巣があることを知らずにトップロープ用の支点を作ってしまいました。
赤いロープがくるくると揺れるのが面白くないアシナガバチ君。
そうとは知らずに支点の回収作業に集中していた小屋番子。
左の腕にいきなり一刺しされました。「痛っ!」

びっくりした小屋番子。
しかし、ここで慌てたら15m下の地面に墜落してしまうので、落ち着いて落ち着いて・・
なんとか懸垂下降で難を逃れましたが、ズキズキと痛みは増すばかりです。
幸い近くにいたガイド氏が知り合いだったので薬を分けてもらいました。

このあと、モミソ沢の溯行を開始しましたが、腕の痛みが気になってモチベーションがイマイチ上がりませんでした。
外傷に備えて三角巾や滅菌ガーゼ類は用意していたのですが、虫さされの薬は持参していませんでした。
これも反省材料のひとつです。
ああ、いつになったら若葉マークがとれるのでしょうか。

沢登りの記録はこちら

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2007.06.24

雨もまたよし 川乗山

070624kawanori01予定では八ヶ岳のバリエーションルートに出かけることになっていましたが、雨模様の予報に早々と中止の判断を下してしまいました。

すると予報は大きく外れて土曜日は朝からの好天にがっかり。

ならば、せめて奥多摩にと、私にとっては高校時代以来、久しぶりに川乗山を訪れました。
久しぶりといっても39年ぶりですからまったく記憶にありません。
高校の頃は、たしか「川苔山」と呼んでいた山でしたが、今は「川乗山」と書く方がポピュラーなようです。

登路にとった赤杭尾根も懐かしい尾根道です。
長い尾根なので登りにつかう人よりも下山路にとるハイカーがほとんどです。そのせいか、静かな登りを楽しむことができました。

昼前から雨がポツリポツリ・・
標高1000mを越える頃からは風も出てきて雨足も強くなってきました。
久しぶりに雨具を羽織りました。

070624kawanori03雨には祟られてしまいましたが、時折尾根の樹幹越しに見える奥多摩主脈の山々や足下に咲く山野草に慰められながらのハイキングもなかなか良いものです。

いよいよ梅雨本番なのでしょうか。


070624kawanori04

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2007.06.03

藤坂ロックガーデン

2週続けてクライミングを楽しみました。

Fujisaka_rg01今年に入って3度目となる藤坂RGにも慣れてきて、今回はいろいろなルートにチャレンジ。
とはいえ、故障モチの小屋番子が登れるルートはわずかなものです。

もっと難しいルートに取り付きたいm3nbさん達には悪かったのですが、9アンダーのルートばかりにしてもらいました。

グレードが上がってくると、どうしても故障部位への負担が増してきます。
なるべく負担を軽くするようなムーブの追求や足での立ち込みに神経をつかったりしながら、少しでも長くクライミングを楽しみたいと願うこの頃です。

クライミングを楽しむには、登り自体の上達も必須条件ですが、確保システム全体に習熟する方がもっと大切です。
Fujisaka_rg02
2週間ほど前、知り合いの山仲間が事故で亡くなったこともあり、安全管理には普段以上に気をつけました。
それでも、懸垂下降に際して問題点を指摘され、まだまだ未熟なんだなあと反省することしきりの一日でした。

ところで、今頃は陽も長くなり、さわやかな空気が低山にも吹きぬけていきます。
次週は低山でもいいから歩いてみたいですね。

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2007.05.28

伊豆 城山南壁・三日月ハングルート

伊豆大仁にある城山南壁を訪れました。

070527jouyama03メンバーは、竜少年(65歳)と錦少年(61歳)の両少年コンビです。
「少年」とは名ばかりの年齢ですが、気持ちはいつまでも少年なのです。
3人だけでのクライミングは、錫杖岳前衛フェース1ルンゼ以来ですが、ロープを結びあうと気持ちがすっと一つになるから不思議なものです。

さて、私にとってはおよそ15年ぶりの城山再訪でしたが、手厳しい洗礼を受けることになりました。

三日月ハングルートは城山南壁を代表するクラシックルートです。
昔から人工登攀で登られていましたが、最近は誰でもフリーで登っています。

070527jouyama04一度は登ってみたかったルートではありますが、今回錦少年のリードでフォローさせてもらい、まだまだ登る資格がないことがわかり、さすがにちょっとがっかりでした。

率直に言って難しかったです。
特に横断バンドから始まる2ピッチ目から三日月ハングを越える4ピッチ目までは、禁断のA0ワザ(ヌンチャク掴み)をしまくりました。
情けねぇー。

070527jouyama05それにしても三日月ハング越えのピッチグレードが5.8とはきびしいです。
いま冷静に思い返すと、たしかにハングの弱点をついているルートであり、大きくかぶっているわけでもなくバランスで十分に越えられた筈です。
眼前の大ハングに幻惑されてしまったのかも知れません。

ああ悔しい。
秋になったらまた訪れたいものです。
今度は南西カンテにぜひ挑戦したいと思いました。

くわしい報告はこちらをご覧下さい。

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2007.05.12

リード&フォロー

070512fujisaka01新緑がまぶしい栃木・藤坂ロックガーデンを訪れました。
ここしばらくは氷や雪山に出かけていたので、私にとっては2ヶ月ぶりの岩登りです。

会の若手とチームを組んで登るのは楽しいですね。
今回ともに登った若手の二人とはしばらく一緒に登っていなかったのですが、登りに落ち着きと集中力が備わっているのに驚きました。
着実に力をつけているのを間近に見られてうれしかったです。

070512fujisaka02今日はトップロープは封印しました。
トップロープクライミングは、難しいルートやムーブを探るときには有効ですが、どうしても気持ちがバラけてしまいます。
2人一組ですべてリードアンドフォロー形式で登り込みました。

尺取り虫のように二人で少しずつ高みをめざしますが、フォロアーはリーダーを見守り、リーダーはフォロアーをサポートする。
070512fujisaka03私はこのクライミング方式が好きです。
お互いを結ぶロープを通じて、相手の息づかいや気持ちまでが伝わってくる感じがするからです。
文字どおりロープに血が通うというのでしょうか。

今日の藤坂は新緑の中をさわやかな風が吹きぬけて最高の一日でした。
これからも一歩一歩ステップアップして、8月には会の皆で剱岳周辺でのバリエーションルートを楽しみたいと思っています。
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2007.05.06

杓子岳・双子尾根から白馬岳へ

070504hutago04久しぶりに眩(まばゆ)い残雪の北アルプスを満喫してきました。
若葉マーク付き登山者にとって、北アルプスはいつまでも憧れの高峰群です。
良き山仲間の支えがなければ簡単には登らせてくれません。
今回も年代的には大先輩といえるお二人とともに好天を味方につけて登ることができました。

目的地は杓子岳の東南方向に派生している双子尾根。
北アルプスでは初級者向けのバリエーションルートの一つ。
その双子尾根を経て杓子岳に登り、白馬岳に登頂するプランです。

ただし、中高年世代のパーティーですから無理は禁物です。
アプローチに要する時間を短くして、かつ行動時間も最小限度に抑えるように計画しました。
こうなると山の選択肢は限られてきますが、自然と候補に上がってきたのが今回の双子尾根でした。

070504hutago21千葉を早朝発の特急あずさで出発すれば、お昼過ぎには猿倉台地上のテントサイトに着くことができます。
稜線上にある営業小屋で1泊するプランにすれば行動時間の短縮も図られて、中高年隊にとっても余裕のある計画が組めます。

こうして挑んだ双子尾根は、私たちが期待していた以上に楽しく充実したルートでした。
尾根上には何日も滞在したくなるような絶好のテントサイトがあるし、周囲の圧倒的な景観も魅力的です。
雪が多くコンディションが良かったせいか困難な箇所も少なく、若葉マーカーにとってはとってもありがたいコースでした。

さあ、ほぼ6ヶ月にわたった雪山の季節はそろそろおしまいです。
これからは乾いた岩の世界、そして新緑や高山植物が咲き乱れる山歩きの楽しみが始まりますね。

双子尾根の詳しい山行記録はこちらをどうぞ

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2007.04.21

春風に包まれて奥多摩へ

070421hinode025月連休は北アルプスに入山する予定なのですが、雪の状況が心配です。
記録的な暖冬の後に訪れた4月の低温と降雪がどのように影響しているのかを現地に行って確認したい。
そんな思いから、今日は後立山の唐松岳を訪れる予定でした。
ところが、日本海側に低気圧が進んでくる予報から悪天が予想されたために急きょ中止に。
そのかわり唐松岳のメンバーで奥多摩にハイキングに行ってきました。

070421hinode05大型連休を前にしているせいか、奥多摩のハイキング客はあまり多くはありませんでした。
さらに無人の川井駅に降り立った乗客は私たちの他には二人だけでした。

今日は晴れ間の見えるまずまずのお天気です。
なによりも時折吹きぬける風がさわやかで春本番を感じさせてくれます。

ルートは竜少年お得意のマイナーな踏み跡経由で賑わいのある人気の山頂に至り、下山もまたまたマイナーな尾根筋を下るというものです。
具体的には、大塚山境界尾根を経て大塚山、御岳山、日の出山と歩き、高峰から北尾根を御獄駅に下りました。

070421hinode06いずれも1,000m以下の低山ハイキングですが、ミツバツツジ、イチリンソウ、スミレ、それにカタクリの群落というオマケまでついた花尽くしのハイキングを堪能することができました。

先週のような雪山も良いですが、この時期のハイキングは自然の恵みに溢れていて本当に楽しいですね。
春風が頬に心地よいさわやかな季節の到来です。
070421hinode10
ハイキングの記録は、当会ホームページからご覧下さい。

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2007.04.15

陽春の阿弥陀岳南稜

070415amida01「4月になったら歩きのトレーニングに八ヶ岳の雪稜に行きませんか」
摩利支天沢での一周忌の際、錦少年から誘われたとき、二つ返事でOKし、二人で相談して決めたのが阿弥陀岳でした。

当初は、広河原沢大滝を登攀した後、3ルンゼ右俣を詰めて南稜P3に直接取り付く計画でした。
ところが前日の朝、八ヶ岳一帯に降雪があり、気温も高めだったので、当初計画は中止とし、阿弥陀岳南稜のみの計画に変更しました。
雪崩も怖いし、ラッセルもしんどそうだったので、計画変更は正解でした。

小淵沢にある道の駅を未明に出発し、舟山十字路には4時過ぎに着きました。
5時少し前。ヘッドランプを点けて出発です。
凍った急坂を慎重に登って、南稜上に出ます。
ここからは長い道のりをスリップに注意しながら徐々に高度を上げていきました。

070415amida02立場山の長い登りの途中でアイゼンを装着。
一面雪原となった青ナギからは阿弥陀岳南稜や広河原沢奥壁の全貌が視界いっぱいに飛び込んできました。

今シーズンは暖冬で積雪は期待していませんでしたが、3月、4月に意外と低温が続いたせいか積雪は思ったよりも豊富です。
加えて前日の降雪(4,5cm位)が程良い新雪の薄化粧を施してくれました。

P1、P2と問題なく通過。
核心のP3は定石どおり、ピーク左側にトラバースして、3ルンゼ右俣の源頭部を直上しました。
070415amida07ここは最近、フィックスロープが設置してあり、夏には一般ハイカーも通過できるほど変わってしまったそうです。
さすがにこの時期のルンゼ内は雪と氷の世界で、フィックスロープも一部は氷の中に埋もれていました。

最後のP4を慎重に越えて、さあ後は頂上を踏むだけ。と思ったら、最後の最後に5m程の垂壁(III-程度)に行く手を阻まれてしまいました。
ここは錦少年がフリーで乗り越えて、若葉マーカーNobのためにお助け紐をぶら下げてくれました。感謝!

垂壁を越えれば雪の斜面が頂上へ私たちを導いてくれます。
一歩一歩高度を上げて、11時47分、阿弥陀岳頂上へ。
ちょうど同時刻に北稜側からは若い二人組が頂上に到着していました。
広い頂上を4人で独占です。
070415amida13「日帰りで南稜ですか。すごいですね。」なんて、若者たちからお世辞を言われてなんとなく心地よい気分になるのだからオジサンたちも困ったものです。

帰路は御小屋尾根を下りました。
尾根の上部が氷化していたので1箇所念のためロープを使いましたが、後は急な斜面をぐんぐん下って行けました。
早朝5時前に出発して、午後3時にはスタート地点の舟山十字路に。
長い一日でしたが、静かな陽春の八ヶ岳を堪能できました。

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2007.03.24

白い墓標

070324marishiten01あれから一年・・・
ふたたびこの氷瀑を訪れました。

ほとんど埋もれかかっているF1を越えると、大滝が眼前にその姿を現します。
その瞬間、私には雄大な白い墓標として目に映りました。


香華をたむけての献花、そして黙祷・・

070324marishiten02今日はかならずこの氷瀑を登るつもりです。
それが天国にいる彼女との約束です。

Oさん、そして錦少年さんがそれぞれにルートを決めてリードしていきました。
彼らの姿が視界から消えていき、つづいてSさんと私の番です。

この滝をリードで登れるほどの技量を持ち得ない私は、トップロープでトライさせてもらいました。
右手のバイルをしっかりと氷面に打ち込み、そして左手のバイルも同様に打ち込みながら、アイゼンをしっかり氷に乗せた時、体がふーっと上がりました。

070324marishiten03中盤、腕が疲れてきてフイフイに体を預ける場面もありました。
ギャップを越えて終了点が見えてきたとき、一瞬ですが彼女と一緒に登っている感覚にとらわれました。


きっと彼女が登らせてくれた大滝なのです。
先程までは白い墓標に見えた氷瀑が、登り終えた今はごく普通の氷の滝に戻ってくれました。

春がすぐそこまで迫っている八ヶ岳山麓に向けて、雪と氷の摩利支天沢を後にしました。

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2007.03.17

藤坂ロックガーデン再訪

070317frg001先週に引き続いて今週末もハイキングに出かける予定でしたが、急きょ予定を変更して栃木県佐野にある藤坂ロックガーデンを訪れました。

同行のm3nbクンは、頸椎の痛みに加えて仕事のやり過ぎによる腰痛に見舞われています。
彼も50歳の坂を越えてようやく岳樺故障クラブの正会員になった訳です。
これではハイキングで6時間も歩けるわけがありません。

070317frg003_1彼を残して自分だけハイキングを楽しむというのもちょっと可哀想なので、仕方なく予定変更して二人で藤坂ロックガーデンを再訪することになった次第です。

なぜ藤坂ロックガーデン(FRG)なのか?
ここの岩場は駐車場から歩いて5分という日本で一番便利な?岩場だからです。
これなら腰痛持ちのm3nbクンでも這ってでも行くことができますね。(笑)

070317frg002さて、冗談はともかく、当会の現メンバーはあまり多くの岩場を知らないので、昨年あたりから古株?の私が案内役をつとめることにしています。
取り付きまでを案内して、岩場に着いたらあとはフォローでラクチンに登らせてもらおうという魂胆なのです。
これなら肩の壊れている小屋番子でもだましだましクライミングを続けることができるというものです。

070317frg004今回訪れたFRGは、1969年にグランドジョラス・ウォーカー稜の単独世界第2登を成し遂げた斉藤雅巳氏が個人で管理されているロックゲレンデです。
4,5年前までは当会でもたびたび利用させていただいたのですが、自家用車利用でないと行かれないために自然と足が遠のいていました。

しかし、車さえあれば東京から約1時間半で行くことができ、しかも斉藤氏が整備してくれた駐車場から歩いて5分という至近にある岩場ということで、「これは通うしかない」という気になり、今回の再訪につながりました。

070317frg005今日の岩場は私とm3nbクンだけの貸し切りでした。
3ピッチのルートを終えて懸垂下降で取り付きに降り立つと懐かしい斉藤氏が笑顔で迎えてくれました。
きちっと背広を着て対応する氏の姿勢は4年前と変わりません。
変わったことといえば、私同様に肩を痛められたとのこと。
岩場のメンテ等でお手伝いできることがあれば微力ながら協力したいものです。

070317frg006さて、久しぶりのFRGでしたが、簡単には登らせてはくれませんでした。
おっかなびっくりビビリながらのクライミングも、終わってみれば楽しいものです。
貸し切り状態の岩場で二人でおしゃべりしながらゆったりと岩との対話を楽しんできました。

070317frg007今回の再訪を機に、当会の若手メンバーもどんどん訪れてほしいと心から思いつつ4年ぶりの岩場をあとにしました。


070317frg008

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2007.03.10

春を探しに奥多摩へ

R0010459s久しぶりのハイキングです。
早春の奥多摩に春の気配を感じ取りに出かけました。

目的地は築瀬(つくぜ)尾根から高峰を経て日の出山へ。下りは日の出山北尾根をとりました。
一般のルートガイドには載っていない地味な山稜です。
リーダーの竜少年さんも最近はこうした渋くて味わいのある低山を好むようになったようです。

R0010461_edited1s沢井駅で下車して奥多摩渓谷を吊り橋で渡ればすぐに尾根の取り付きです。
渓谷沿いには紅梅白梅が満開で迎えてくれました。
取り付き序盤は道のない薄いヤブをかき分けながら明瞭な尾根筋をもとめて登ります。
やがて小尾根に合流し薄い踏み跡を辿るようになりました。

R0010464s雑木と植林が交互に現れ、次第に高度を上げていくと杉の植林帯が続いていきます。
踏み跡には豊かな弾力性のある苔がびっしりと張り付いていて、この道がほとんど利用されていないことがわかります。

出発前に竜少年さんが「たぶん一人の登山者にも出会わないはずだよ」と言っていましたが、誠にそのとおりでわれわれ4人だけの静かな尾根歩きを楽しむことができました。

R0010466_edited1s高圧線鉄塔を過ぎ、ひと登りで日の出山から吉野梅郷に至る金比羅尾根に合流しました。
ここからはポピュラーなハイキングコースです。
今が見頃の梅を求めて吉野梅郷まで縦走するたくさんのハイカー達とすれ違いました。

緩やかな山稜をのんびりとおしゃべりしながら辿るのも早春ハイキングの楽しみの一つ。
駅から2時間40分ほどで日の出山頂上に着きました。
さすがは人気の山だけあって山頂は人垣に溢れていました。

R0010469sお昼ご飯を食べた後は、これまた竜少年さんとっておきの下山路である北尾根を下ります。
山頂直下の転落防止柵を乗り越えて下るというのが気に入りました。
足下が不安定な急斜面を一気に下ります。
いやはや膝が笑い出す頃ようやく歩きやすくなりました。

R0010473s登りにとった築瀬尾根同様にこの北尾根にも登山者はわれわれ以外誰もいません。
樹林越しにかいま見える奥多摩の山々を眺めながらノンビリと下りました。

下り着いた所は御嶽神社へと続く参道の途中。
御獄駅へは車道を避けて早春の気が息づく渓谷沿いの遊歩道を歩きました。

R0010481s道のあちこちに春の訪れを告げるスミレの群落が迎えてくれます。
河原の大石には若者たちが歓声を上げながらボルダリングに興じていました。
あとひと月足らずで春本番を迎えるのですね。

R0010487s

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2007.01.08

セルフレスキュー

070108maku01つい一週間前にはマイナス20度の世界に身をゆだねていたのに。
いきなり乾いた岩の世界っていうのも何だか妙な気分です。

今日は電動ドリルを持ってステンレス製ハンガーボルトの設置作業を行なってきました。

たった20秒でアンカーを打ち込む孔が穿たれるのに驚きます。
まさに電動ドリルおそるべし。
070108maku02やっぱりアイゼンの爪研ぎもグラインダーかなあ?

それはともかく、今日の目的は支点設置だけではありません。
セルフレスキューの練習が本来の目的なのです。


しかし、これが力作業で、故障モチの身には結構大変なんですよね。
今回のシチュエーションは「岩場の2ピッチ目でトップが墜落し、足首を骨折。残りのメンバーで麓まで引き下ろす」というもの。

070108maku03負傷者役は一番体重の軽いヤツ。これには異議なし。
だれでもやりたいのは確保者役。
そして、だれもがやりたくないのが背負い役。

確保には微妙なロープさばきを必要とするので、経験豊かなメンバーということで、竜少年さんと私が選ばれました。
シメシメ・・
ところが!
070108maku04背負い役になった富士丸さんが「この態勢じゃ不安でとても下ろせないです」とやんわり辞退。
あらら、想定外だよー!

そこで皆の視線は自然と小屋番子に。
オイ!ウソだろ??
オレが肩を痛めてるの知ってるよなー! みんなー!
・・・・・・

070108maku05とほほ、、、
結局は私が背負い役をやる羽目になりました。
負傷者役のHINA君はニコニコしながら「らくちんですー!」
バーロー!


070108maku06

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2007.01.01

年末の八ヶ岳模様

明けましておめでとうございます。
健やかで幸せな一年をお過ごしになられますよう、心よりお祈り申し上げます。


061230yatsu01さて、小屋番子の年末は南八ヶ岳でした。

当初の計画では、30日が2組に分かれての赤岳主稜登攀と硫黄岳~赤岳縦走、31日の大晦日は阿弥陀岳北稜を経て御小屋尾根を美濃戸口に下山する予定でした。

予定はあくまでも予定であって確定でも決定でもないのですねえ。
出発直前にリーダーが体調をこわしてキャンセル。
急きょリーダーを仰せつかったのはいいのですが、今度は山行中にサブリーダーが風邪でダウン。
これではさすがの小屋番子も手足をもがれた達磨さんです。(笑)

29日
061230yatsu02_1入山日です。年末に押し寄せてきた寒波が八ヶ岳にもやって来て山々は真っ白。稜線には雪煙が間断なくたなびいていました。

翌30日は、当初計画を変更してパーティー全員で硫黄岳から赤岳の縦走に切り替えました。
樹林帯ではほとんど無風状態に安堵していたのもつかの間、森林限界を過ぎたとたん猛烈な寒気を伴う強風に晒されました。

061230yatsu03メンバーが持参していた寒暖計はマイナス18度を指しています。
加えて時折耐風姿勢を余儀なくされるほどの強風で体感温度はマイナス30度といったところでしょうか。
吹きすさぶ烈風にメンバーの一人の顔面がみるみるうちに白くなりました。
目出帽を目深に被るも、ちょっとした顔のすき間に軽い凍傷を負ってしまいました。
普段は泣く子も黙るm3nbサブリーダーも遅れがちになり、こりゃヤバイ。
仕方なく縦走はあきらめ硫黄岳で引き返しました。

061230yatsu0431日
体調不良のサブリーダーを残して、またまた計画を大幅に変更して主峰赤岳に冬の八ヶ岳初見参のお二人と共に登ることにしました。
皮肉にも前日とはうって変わって気温は10度も高い絶好の雪山日和。
それなのに赤岳一般ルートのみとは何とも不完全燃焼気味の登山でした。


061230yatsu0511月から12月にかけて3度のアイゼントレーニング。
12月中旬にはプレ冬山で谷川岳を登り、この日の登山に備えていたのに・・。
何だかんだで40年近く山を歩いていますが、未だに若葉マークが取れない所以ですねえ。
山歩きって本当に難しいです。

出発までの各人の健康管理の難しさ。
冬山の現場での読みの甘さ。
計画と実際の力量の乖離。

「もう一度出直してこい!」ってことなんでしょうか。
今年こそ「若葉マーク」が取れるようにがんばりますので引き続きご愛読の程よろしくお願いいたします。

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2006.12.31

2006年をふり返って

あと10分足らずで2006年も幕を閉じようとしています。

今年も印象に残る山歩きを重ねてきました。
画像で小屋番子の今年一年をふり返ってみます。

【1月】
正月3日の高川山が小屋番子の山開きでした。
山頂では今や超有名犬となったビッキーちゃんが出迎えてくれました。
1月は毎週山に出かけることに。

【2月】
多峰主山でのクライミング、武川岳での日だまりハイキングも印象に残っていますが、竜少年さんと出かけた奥日光のスノーシューが楽しかった。

【3月】
絶対に忘れてはならない、いやけっして忘れられない辛い出来事。

1月・高川山の山頂犬ビッキーちゃん 2月・奥日光 高山スノーシューイング 3月・八ヶ岳アイスクライミング

【4月】
ご遺族をお招きしての慰霊登山。
故人をしのぶ多くの山仲間が集ってくれました。

【5月】
会の春山合宿(北アルプス 白馬岳主稜)には参加を自粛。
悲しい思いを断ち切るべく甲東不老山へ。

【6月】
ようやく会の活動に復帰。
三ツ峠での新人トレーニングに参加しました。

4月・慰霊登山 5月・甲東不老山 6月・三ツ峠クライミング

【7月】
夏山めざして十二ヶ岳での岩トレ。
ひとりで歩いてきた那須の三本槍ヶ岳も印象的でした。

【8月】
北アルプス前穂高北尾根も忘れられない楽しい思い出です。

【9月】
奥秩父・乾徳山でのミニ本チャンクライミング。
m3nbさんと出かけた「ロープ事件」の三ツ峠も忘れられません。

7月・十二ヶ岳クライミング 8月・前穂高北尾根 9月・乾徳山クライミング

【10月】
紅葉の最盛期に出会えた那須連峰の地図読みハイキングも楽しい思い出。

【11月】
この時期は年末山行に向けて3週連続でアイゼントレーニングを行いました。

【12月】
プレ冬山として出かけた西黒尾根は、思わぬ寡雪に温暖化の気配を肌で感じ、
その一方で、2006年最後に挑んだ八ヶ岳では強烈な地吹雪に自然の厳しさを改めて実感しました。

10月・那須で地図読みハイキング 11月・天覧山でアイゼントレ 12月・八ヶ岳の強烈な地吹雪

今年も良き山仲間に助けられながら印象に残る山歩きができました。
けっして忘れることのできない辛く悲しい出来事もありました。

登山は人生の縮図です。
山あり谷あり、紆余曲折の道のり・・・
来年こそ良い年でありますように。

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2006.12.17

やはり暖冬? 今日の西黒尾根

Img_1999久しぶりに雪山を楽しんできました。
西黒尾根からトマの耳に登頂後、天神尾根を下るコースです。

12月も半ばを過ぎたのに谷川岳では稜線の笹が顔を見せているほどの寡雪。
登路にとった西黒尾根は私たちを含めて4パーティー。
指導センターから登山口、登りきったところにある送電線鉄塔を過ぎても雪道にならないので焦りました。

高度を上げていくとようやく雪を踏みしめる道になり一安心です。
寡雪とはいえそこは豪雪で知られる谷川岳です。森林限界を越えると小規模ながら雪庇もできていました。

天候は稜線に出てもほとんど風がなく暑いくらいの陽気です。
ガスの切れ間から黒々とした岩肌を晒している東尾根や背後には白毛門の稜線もせり上がってきます。

先行パーティーが速度を落としたのを幸いにのんびりダラダラと歩いていたら、当会の天神尾根パーティーに追い越されてしまいました。
トマの耳には10分遅れで到着。何はともあれ無事に集中できたことに握手握手。

下りは5人全員で天神尾根を下ります。
天神尾根はガイドパーティーや雪訓の山岳会パーティーなどで登山者の列が途切れることなく続いています。
山頂から1時間半で天神平に到着。少雪のおかげで下半部は夏道を辿ることができ、時間を短縮できました。

さあ、いよいよ年末の八ヶ岳山行まであと2週間足らずです。
お天気に恵まれるといいですね。


【参考コースタイム】
指導センター(6:00)~登山口(6:10)~西黒尾根~トマの耳(10:50~11:00)~天神平(12:30)


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2006.12.02

老いも若きも・・

061202tenran02s「アイゼンとお友達になる会」も予定どおり3回目を迎えました。

どういうわけか3回とも穏やかな晴天に恵まれて、それはそれで結構なことなのですがこんな良い天気に近郊の低山にアイゼントレというのも勿体ないなあ、という気持ちもちょっぴりというかかなりありますね。

いつもはガラガラの岩場ですが、さすがに師走の声を聞くと山岳会のアイゼントレでつかの間の賑わいになりました。

今日は13名の団体さんと一緒のクライミング。
皆さんアイゼンの爪音を山間にこだまして熱心にトレーニングをしていました。
幅10~12m、高さ7~8mしかない小さな岩場にロープが計5本も垂れる様は圧巻です。まさにスダレ状態でした。

そんな中、ふと脇を見るとファミリーでクライミングを楽しむ親子連れに遭遇。
お兄ちゃんと可愛い妹の二人が立派なヘルメットをかぶってお父さんやお母さんに見守られながらクライミングに挑戦していました。とっても微笑ましい光景でした。

大人にとってはわずか2~3mの壁ですが、小さな子供にとっては超えられないとても大きな壁。
壁にむかって泣きも入らずしっかりと上をめざして登るさまは私たちにも自然と勇気を与えてくれます。

もうすぐ65歳になる竜少年さん。
子ども達の姿に感動したのでしょうか、このあと難しい壁をアイゼン・手袋でいとも容易く登りきったのには後輩達から大きな拍手が。
老いも若きも無心に楽しむことができるのがクライミングの真髄なのですね。

さあ、山々に雪の便りも聞こえてきたので、仲良くなったアイゼンをつけて今度は「ピッケルとお友達になる会」です。


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2006.11.25

アイゼントレでリードを満喫

「アイゼンとお友達になる会」も今日で2回目。
半年ぶりに会うアイゼン君ともだいぶ気持ちが通い合ってきたようです。

ところでアイゼントレーニングは何回もやっていますが、考えてみると天覧山でのリード体験はありません。
広沢寺の岩場ではリードクライミングが普通なのに、ここでは一度もリードで登ったことがありません。
中間支点が整備されていないのがその理由なのですが、たまたま左フェースにリングボルトが2個設置してあったので、初めてリードにチャレンジしてみました。

今までトップロープに慣れきっていたので、短いながらもリードは緊張します。
前爪をしっかりと岩に置いて、岩壁に正対して登ります。
3点支持の基本原則をかなり意識して登り込むので、岩登りの初心にかえったような新鮮なクライミングを体感できました。

風もなく穏やかな木漏れ日にかこまれてのひととき。貸し切りの岩場で充実したトレーニングができました。
岩場からの帰路、付近の古刹と公園の紅葉がひときわ鮮やかに感じた晩秋の一日でした。

能仁寺の紅葉 リードは緊張するけど楽しいですね 紅葉といえばカエデ

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2006.11.19

アイゼンと友達になろう

Img_199111月も後半になると、押入からアイゼンを取り出して雪山登山に備えます。
そろそろアイゼンを着用しての登高に慣れておかなくてはいけません。
年末は八ヶ岳に入る予定です。
それまでに3回程度は練習しておきたいものです。

アイゼントレは登攀のためだけではありません。
縦走やピークハントにしても、雪が少なく岩場の多い稜線が続く八ヶ岳ではゲレンデでアイゼンを履いての上り下りはとても良い練習になります。

風もない穏やかな陽気に誘われて、各人が6~8本ほどアイゼンワークの登下降練習を行いました。
慣れているとはいえ、シーズン初めはいつも緊張します。
前爪をしっかりと効かせて正対しながらの登高は下半身に心地よい疲れを誘いますが、なるべく音を立てずにしっかりと立ち込む様はバランストレーニングの良い練習になりました。

Img_1992アイゼントレに飽きたら登山靴をフラットソールに履き替えてのフリークライミングに興じます。
が、こちらの方は肩痛のためほどほどに。

背広から山着に着替える週末はやはり楽しいひとときです。

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2006.10.16

紅葉の那須連峰を歩く

何年経っても地形図を読みこなすのは難しいものです。

沢登りや道のない山に入るときは真面目に地形図とにらめっこすることも多いのですが、そうでなければ地形図そのものを出すこともほとんどありません。
かといって、地形図を忘れたりすると途端に不安感に襲われてしまうから不思議なものですね。

雪山などでは必携の地形図。
その地形図とコンパスを使いこなすトレーニング山行を那須連峰で行いました。
講師はなんと!小屋番子。
したがって練習内容の程度は知れたものです。(笑)

紅葉が最盛期を迎えた那須の山々でしたが、あいにくの靄(もや)と山頂部の上に居座る憎らしい雲のおかげで、日に映える美しい紅葉を期待した身にはガッカリの一日でした。
しかし、目的は新人歓迎(なんと37歳の掘り出し物!)と地図読みですからあまり文句は言えません。

さて、地図読みの方は、コンパスとの併用による現在地の位置出し、進む方向の線出しは皆さん合格でした。
しかし、地図読み技術はそれだけではありません。

地形図はさまざまな情報の宝庫です。
那須岳周辺には噴気孔など珍しい記号の数々、ロープウェイやリフトの架線記号、植生記号の多様さ、河川や沢筋、尾根筋の形状などなど、地形図独特の面白さが詰まっています。
植生一つとっても、広葉樹、針葉樹、笹原、ハイマツ帯と非常に変化に富んだ植生をもつ那須連峰です。
地図上の植生記号などで、自分のいる位置の推定がある程度可能なこともわかってもらえれば良かったと反省しています。

コンパスを使った単なる位置出しでは味わえない面白さを実感してもらいたかったのですが・・。
次回、もし機会があればその方向で準備したいと思っています。
そのあたりの時間が足りなくて中途半端なトレーニングになってしまったのはちょっぴり残念。

ついでにハンディGPSの代表的な使用方法を紹介しましたが、これは使えますね。
2万円しない値段で、命拾いする可能性を秘めたツールだと改めて確信しました。

最後に、紅葉最盛期の那須連峰をお楽しみください。
(※各画像クリックにて拡大画像が表示されます。お好みにより大きな画像をお楽しみ下さい。)

逆光に輝く朝の朝日岳 隠居倉のピーク 錦秋の中に浮かぶ鏡沼
1826m峰にて記念撮影 淡い紅葉の濃淡が美しい 大峠めざして笹原の尾根を進む
三本槍岳から大峠に至る緩やかな稜線 ひょっこり顔を見せたマムシ君 これぞ紅葉!
錦秋の下り道に思わず笑みが・・ 朝日岳東南稜 チシマザサとツツジが織りなす錦の妙


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2006.09.30

日和田山クライキング

【クライキング】
クライミングにハイキングの要素を融合した新しい登山スタイル。
故障モチクライマーが苦肉の策として考案したものであるが、中高年登山者の間で静かなブームとなっている。(広辞苑)
・・・なわけないか。(笑)

060930hiwada01今日のパートナーはヨーコさんです。
午前中は日和田山の岩場で2~3本ずつ登ってから、巾着田でゆっくりお弁当を広げてくつろぎましょう、などと相談していたのですが、いざ岩場に着いてみると、ついついクライミングの楽しさにはまってしまい、気がついたら私7本、ヨーコさん6本の計13本も登ってしまいました。

さすがに肩に痛みが出てきたので、適当なところで切り上げて、今度は日和田山頂をめざすハイキングです。
「頂上に行きます?」
「はい。行きましょう!」
そう、この呼吸が大切なのです。

060930hiwada02だいたい当会のメンバーは頂上に行きたがらない連中が多くて困ります。
先日も、三ツ峠、乾徳山と関東の名山2つを訪れましたが、ともに頂上と目と鼻の先に居ながらパスしています。
私が「せっかくだから頂上に行かないか?」と誘っても、
「アニキー! 俺たちはクライミングに来てるんだから頂上なんか行かねえんだよー」とけんもほろろ。
まったく困った連中です。


060930hiwada04さて、久しぶりに訪れた日和田山頂。なかなかの賑わいでした。
頂上はやっぱりいいですね。秋の風がすーっと吹きぬけます。
北東方向の展望もよく山麓の市街がよく見渡せました。

山頂直下の鳥居からは眼下に巾着田がひろがっていました。
巾着田は文字どおりきんちゃくを広げた形をした地形です。
高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられたそうです。


060930hiwada03ここを有名にしたのはご存じ曼珠沙華。
100万本の深紅の花が迎えてくれるそうですが、満開時期で観光客が多すぎて今回はパスしました。

女坂を緩やかに下ると登山口に降りたちます。
駅までの間、畑やお墓のそこここに曼珠沙華が咲き誇っています。
残念ながら盛りは過ぎたものの、遅咲きの花々が最後の輝きを放っていました。

060930hiwada06クライミングと軽いハイキングを組み合わせても2時半には高麗駅に到着。
秋はこうした軽い山行をこまめに続けていければいいな、と思いました。

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2006.09.12

乾徳山 旗立岩・中央岩稜

060910kentoku07m3nb「アニキー! 手が血まみれだー!」
Nob「なんだー? ドーシター!」
m3nb「でっかい石が剥がれたー! 持てないから落とすぞー!」
キーン! ガラガラガラァーーーーー
・・・怖ぁー・・・

Nob「あれ、この石も浮いてらぁ! フットホールドがとれちゃったよー!」
m3nb「アニキ! 危ないからこっちに寄こせよー!」
Nob「だめだ、重くて渡せないよー!」
-----------

060910kentoku08これは1ピッチ目(35m IV・A0)終了点付近での出来事です。(笑)

まあ、こんな光景が日常的に展開する岩場ですから、室内壁で初めてクライミングの楽しさを見いだした方々がいきなり出かける岩場としてはけっしてオススメしません。
それが今回訪れた乾徳山頂上直下にある旗立岩・中央岩稜です。
日本登山体系(白水社)では「北方カンテ」と呼ばれている3ピッチ90mほどのリッジです。

060910kentoku10登山道から眺めると穂高の滝谷を小さくしたような景観で登高意欲を刺激してくれます。
しかし、取り付きまでのアプローチが、縦走路から懸垂2回で下降してグズグズの急斜面を彷徨うところまで本家・滝谷にそっくりなのはちょっといただけませんね。

残置支点はあるものの信頼性はほとんどゼロに近いので絶対に頼れません。
また、訪問者が少ないせいか、浮き石が多くその処理にも悩まされます。

しかし、ここの岩場はリス、クラックが比較的発達しているので、ハーケン、ナッツ、サイズの小さなカム類が使えます。足で立って落ち着いてセットできるので、プロテクションをセットすることを楽しむにはよい岩場です。
ここではゲレンデでは味わえない、スケールは小さいながらも本チャンならではの難しさがあります。

060910kentoku06私のような故障モチでも筋力や柔軟性のハンデに悩まされず、フリークライミングのようにグレードなど気にしないでのびのびと緑の森と青い空を背景にクライミングを楽しむには最高のエリアだと思います。

それにクライミング前後のさわやかな高原歩きは、花と眺望に恵まれ、岩場へのアプローチなんて言葉が失礼になるような素晴らしいものです。

逆に言えば、デシマルグレードにこだわる人やアプローチの長さを嫌う人には向きません。
興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。
春・秋が最高のシーズンです。

060910kentoku11


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2006.09.11

初秋の乾徳山に遊ぶ

060910kentoku03私が山登りを始めた頃、「関東の3大ハイキングコース」なる言葉がありました。
山を始めたばかりの初心者の最初の目標になっていた山々です。
大菩薩峠、三ツ峠山、そして乾徳山。
これらの山々を登ってはじめて次の目標である谷川岳や奥秩父の山々が見えてくるのでした。
さらにその先の目標には北アルプスや南アルプスが・・・

さて、これら三つの山々は、みな中央線の南北に点在する山々で、東京を起点として夜行日帰りが可能なこと、富士山の眺望がすぐれていること、そして奥山ともいえるより深い山々を背後に抱えている点で共通項をもっています。

060910kentoku02大菩薩峠からは小金沢連嶺が、三ツ峠からは御坂山塊が、乾徳山からは黒金山から奥秩父主脈がそれぞれ延びていて、初心者からベテランまで奥の深い山歩きができることが人気の所以だったのかも知れません。

かくいう小屋番子もこれら三山には高校生の頃からお世話になっています。
週末ともなるとすし詰め状態だった新宿発23時55分発松本行き鈍行電車に揺られて、まず大月駅で三ツ峠方面に向かう登山者がどっと降りていきます。
続いて塩山駅で大菩薩、乾徳山方面に向かう登山者・ハイカーが降りてしまうと、車両の2/3以上はがら空き状態になるほど人気の山々でした。

060910kentoku04駅に着くのは未明の2時過ぎ頃ですから、次々と運行される臨時バスに乗り込んで登山口である裂石や徳和に着く頃はまだ真っ暗です。
それから懐中電灯でトボトボと歩き始め、山腹で夜が明けはじめると雪を豊富に戴いた富士山が意外に大きな姿を現し、驚きと感動で私たち迎えてくれます。

寝不足の体がシャキッとなって「ああ、今日も山に来てよかったなあ」と心底思える瞬間を友と分かち合ったものでした。

さてさて、前置きが長くなりましたが、そんな青春時代の楽しい思い出が詰まった山 -乾徳山- を3年ぶりに訪れました。

060910kentoku05三ツ峠山もそうですが、私にとっては乾徳山も最近の来訪目的はハイキングよりもクライミングになっています。
しかし、クライミングのアプローチとしての割り切りができる裏三ツ峠の単調な登山道に比べて、乾徳山の山歩きはたとえ目的がクライミングであったとしても、扇平ののびやかな草原の一角に身を置くだけで、「ああ、やっぱり来てよかったなあ」と思える魅力があります。
のびやかな草原と点在する岩、開放感あふれる眺望がこの山の魅力を十分に物語っています。

さて、本題のクライミング日記に入るつもりでしたが、紙面も尽きましたのでつづきは次回に。
刮目して待たれよ!(笑)

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2006.09.03

秋風に誘われて三ツ峠

060902mitsu01さわやかな秋風が気持ちよく吹きぬけていきました。
日陰に入るとすーっと汗がひいていく気候は本当に気持ちの良いものです。

夏休みが終わって最初の土曜日。
週末になるとハイカーからクライマーまで老若男女で賑わう三ツ峠もさすがにひっそりとしていました。

順番待ちもなく後続パーティーもいない静かな三ツ峠の岩場でゆったりと岩登り本来の楽しさを味わうことができました。
早朝に千葉を出て、行き帰りにETCの通勤割引を使っての日帰り登山。まさに早起きは三文の得でした。

060902mitsu03先週、雨の御岳山で山野草の魅力を再認識した小屋番ですが、今回も下ばかり見つめながらの山歩き。
残念ながら先週ほどたくさんの花々は見られませんでしたが、フウロやソバナなどがピンクや紫の花で迎えてくれました。

さて、お目当ての岩登りはm3nbさんとコンビを組んでの中央カンテ。
3ピッチと短いルートですが、ランペ、クラック、スラブ、いやらしいトラバースなどなど岩場のもつ要素が一通り詰まっているお買い得ルートです。

060902mitsu05私は3回目でしたが、最後の詰めでルートミスをしてm3nbさんに心配をかけてしまいました。
以前の力があれば登れたラインでしたが、自信がなく左に逃げてしまったことで、かえって悪場にはまってしまうという典型的なルートミスです。

懸垂下降でもロープがクラックに挟まって回収できない事態に。
ここは体力気力とも十分なm3nbさんがロープ沿いに登り返してくれて事なきを得ました。

060902mitsu02またしても反省反省の三ツ峠。
失敗を避けるためには練習しかありません。

そんな失敗もありましたが、二人で登ったクライミングは短いながらも中身が濃かったので、満ち足りた気分で山を下りることができました。

下山の道すがら、恋いこがれていたレンゲショウマに感動の出会いを果たし、めでたくエンディング。
西湖畔の温泉で汗を流して帰路につきました。
060902mitsu04

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2006.08.27

御岳山の巨樹を訪ねて

Mitakesan01奥多摩には「巨樹」「巨木」といわれる樹々がたくさんあるそうです。
とくに日原周辺に数々の巨樹の存在が知られていますが、今回は御岳山周辺の巨樹を訪ねてみました。

御岳山の表参道には杉の巨樹がたくさんあります。
ここではケーブルには乗らずにぜひ歩きましょう。
Mitakesan02急な坂道の両側には巨木が林立しています。樹に付けられた番号札は700番台まであったのでその数の多さがわかります。

江戸時代に植えられたものなので自然林ではありませんが、樹齢350年前後、幹周り6m超の巨木が競うように林立していて、その壮観な立ち姿を仰ぐだけでしばし時間を忘れてしまいます。

あいにくの雨降りでしたが、小糠雨と山霧のベールがあたりを覆い、本当に神秘的な空間を漂うようなひとときを満喫できました。

Mitakesan03表参道を登りきると、ケーブルカーからの道に合流します。
しばし歩くと「神代(かみよ)欅」が現れます。
樹齢推定1000年、樹高30m、目通り(目の高さの幹の太さ〈周囲〉)8.2mという立派なものですが、かなりの老木で、それこそ平安の昔からの歴史をずっと見つめ続けていることになります。


Mitakesan04御岳神社にお参りした後は、鳩ノ巣駅に向けて裏参道を下りました。
山野草の名前に暗い小屋番子にとって、今回ご一緒させていただいたヨーコさんは実にありがたい同行者です。
なにしろ当会きってのお花通ですから。

ハグロソウ、フシグロセンノウ、キバナアキギリ、タマアジサイ、ヤマジノホトトギス、ソバナ、ヤブラン等々、ともすれば気づかないうちに通り過ぎる足下にはたくさんの山野草が健気に咲きほこっていました。

3000m級のアルプスに咲く高山植物もいいですが、1000m足らずの低山で地味に咲くこれら山野草の魅力を再発見した思いです。

Mitakesan06大楢峠ではコナラの巨樹に再会しました。
前回は「ふーん」とただ通り過ぎたものでした。今回改めて根元から見上げて見ました。
うまく言葉では表せませんが、人間など遠く及ばない神秘的な生命力みたいなものを強く感じたのは私だけではないと思います。
ちなみにコナラの巨樹は珍しいそうです。


Mitakesan05入山から下山までずっと雨具のお世話になった一日でしたが、巨樹や山野草との対話を楽しむことのできた貴重な一日でした。

【コースタイム】
御岳駅(9:00)・・・滝本(9:35~40)・・・御岳神社(11:00~20)・・・大楢峠(12:30~50)・・・鳩ノ巣駅(14:40)

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2006.08.07

忘れ物を撮り(?)に北尾根へ

8月5日、前穂・北尾根を再訪しました。
竜少年と私にとってはそれぞれ3回目のトレースとなります。

「昨年と同月同日にまったく同じ場所に行くなんて!」と、かなり物好きというか自分でもあきれてしまいますが、当会の竜少年代表が「今年も行くぞー!」と言えばそれに従うのが模範的な部下の務めなのです。

060805_hodaka01さて、竜少年が行きたがる本当の理由は何だろう?
その答えが北尾根縦走中にわかりました。

IV峰のピーク直下には槍穂高をバックにしてカッコイイ写真が撮れる絶好のビューポイントがあります。
昨年も同じ場所で記念写真を撮ったのですが、これが山岳雑誌「岳人」に掲載されましておかげで掲載誌を1冊ゲットできました。

さて、件(くだん)の場所に差しかかったとき、竜少年曰く「Nobさーん、ポーズとるから撮ってよ!」
めずらしく声がかかりました。
「いやー、ここでこういうポーズしたかったんですよー! エへへへ、、」

えー!
まさか、この写真を撮らせるためにわざわざカメラマン代わりに連れてこられたの?
とほほ、、、

------------------
とまあ、今のは冗談ですが、大事な忘れ物を取りにでかけたのは事実です。

060805_hodaka02私たち二人にとっては、昨年のヒヤリハットが忘れられません。
II峰で懸垂下降地点を間違えてしまい、同行の大切な仲間に怪我をさせてしまいました。
今回はそのリベンジです。
正しいルートファインディングという「忘れ物」を無事に取り戻すことができました。


一方、今回ご一緒した富士丸さんにとっては30年ぶりの穂高でした。
28歳の時にトレースした厳冬期・明神岳東稜から奥穂までの縦走以来30年ぶりという富士丸さんです。
北尾根から前穂山頂に立った時は感慨無量の面持ちでした。
吊尾根を経て奥穂に登り、穂高岳山荘では闘病中の古い岳友のためにお見舞いの品を選ぶという優しい一面を見せてくれました。
でも、富士丸さんが30年ぶりにバリエーションルートから見事に登頂できた事実こそが、闘病中の岳友にとっては何よりの励みになったのではないでしょうか。

メンバーそれぞれの思いを刻みつけることのできた穂高の3日間でした。
060805_hodaka03

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2006.07.29

梅雨明けはまだ?

060729_hiwada01今度こそ雨に祟られないクライミングがしたいなあ。
・・・との願いもむなしく、また今回も雨に降られてしまいました。

ったく、今日は目出度い?誕生日だっていうのに・・。

長梅雨の影響でしょうか。
おとずれたチャート系の岩場は下半部からの浸みだしがあってじとーっと濡れています。
060729_hiwada02岩も濡れててかてかに光っているのがわかります。
おまけに岩の表面の土が雨でヌルヌルしていてまったく油断できません。
こういう時は攀じりたくないですね。

しかし、来週は本番に出かけるのでそうも言っていられません。
しっかりとザックを背負って本番モードでクライミングを開始。

060729_hiwada03乾いているときならどうってことのない岩場も今回はけっこう手強いルートに変身していました。
雨がぽつぽつ落ちてきてもがんばりましたが、ヌルヌル度がひどくなってきたので3ピッチで終了。

しかし、雨降りの中でもそこそこ練習できたので、今日は新人さんも自信がついたのではないでしょうか。

来週こそ梅雨明け頼みますよー!
060729_hiwada04

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2006.07.23

梅雨の合間の拾いもの

060723_nasu01九州は梅雨末期の記録的豪雨が続いています。
長野でも集中豪雨や土石流で大きな被害が出ていますね。

こんな時期なので、たとえ山に入ったとしても雨で途中で引き返すのかなあ、などといささか引け気味の気持ちで那須・三本槍ヶ岳に向かいました。

朝、起きたら案の定霧雨です。
「やっぱり雨か。でも行かれるところまで行こう。」ということで登山口である峠ノ茶屋まで車で登ってみたら、なんと!標高1500mから上は雲海の上に出ていて青空が広がっていました。

060723_nasu02久しぶりに仰ぐ青空でした。
前線の影響でうすく絹層雲がたなびいていましたが、真っ青な空は気持ちのいいものです。
峰ノ茶屋避難小屋を経て朝日岳へ。
天気予報が良くなかったのでいつもは賑やかな峰ノ茶屋避難小屋ですが、今朝は誰もいません。
朝日岳の山頂にもまったく人の気配はありません。こんなに静かな夏の那須ははじめてです。

060723_nasu03そのまま三本槍ヶ岳に向かいました。
静かな朝日岳を後に、熊見曽根、清水平を経由して三本槍ヶ岳山頂に。
山頂直下で初めて単独行の登山者と出会いました。

この山は名前にそぐわない穏やかな円頂をもつ山です。
それもその筈、江戸時代の国境(3つの藩・会津藩、黒羽藩、白河藩)を決める時に、ここで三藩の武士が槍を立てて境界の確認をしたことから「三本槍」の名称の起源となったということです。
わざわざ槍を山頂まで担ぎ上げたというところが「武士の意地」を感じて面白いですよね。

060723_nasu04山頂には留まらずにそのまま往路を引き返し、今度は熊見曽根から隠居倉のピークを経て三斗小屋温泉を目指しました。
静かな尾根道を辿ると色とりどりの高山植物がむかえてくれました。
着いた三斗小屋の二つの山宿では泊まり客を見送った後の布団干しや部屋掃除のまっ最中でした。
途中にある「延命水」の豊かな水場で喉をうるおし、樹林下の道を峰ノ茶屋にむかって登り返しました。あまり休みをとらなかったせいか、最後の登りは結構疲れましたが…。

中部や西日本を中心に大雨が続いているというのに、梅雨の合間の貴重な拾いものをした山行でした。
060723_nasu05【タイム】
峠の茶屋P(5:47)・・・峰ノ茶屋コル(6:22)・・・朝日岳(6:55~7:02)・・・三本槍ヶ岳(7:50)・・・熊見曽根(8:33~35)・・・隠居倉ピーク(8:54~9:00)・・・三斗小屋温泉(9:28)・・・峰ノ茶屋コル(10:26~30)・・・峠の茶屋P(10:58)

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2006.07.17

とかく記憶というものは・・・

たしか6年ぶりに再訪する岩場です。

出かける前は「大丈夫!あそこなら道案内ができるから。」などと自信たっぷりに話していた小屋番Nobでしたが、いざ現地に着いてみると「あれれ?道がない?」

060716_j02ふだんから怖い顔をしている運転手のm3nbクンが一層怖い顔になってきました。
運転席の彼の表情は、
「オラオラオラァー!!! アニキぃー! どこにあんだよぉー!!! その岩場ってのはよぉー!!!」
・・・と言っているようにしか思えませんでした。あの黒いサングラスに隠された目の光は。

6年前にはたしかに道があって、ジムニーで通れたはずのに・・・


ざんざん降りの雨の中、雨具も着ずに夢中で探しました。
せめて取り付きまでは案内しないと、タダじゃ済まない雰囲気からのせっぱ詰まった気分での捜索でした。
しかし、見つかりません。
とほほ・・ 今夜は針のムシロに寝かせてもらうしかないなあ。

060716_j01雨の止むのを待って、再びトライしました。
さらに奥まで歩いてみて、こんどはようやく岩場に向かう入口を発見できました。ホッ。

6年前は砂防堰堤建設のための作業道路があったのですが、工事後訪れる人も少なくなり補修もされないまま荒れ放題になってしまったようです。


さて、久しぶりに訪れた岩場の方は、その後も再登者が多いと見えてボルトなども新しいものに打ち替えられており、開拓者の丁寧なルート整備に頭が下がる思いでした。

雨にたたられた連休でしたが、当会だけの貸し切りクライミングができたのと美味しい食事にありつけた楽しい2日間でした。

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2006.06.25

梅雨の合間にクライミング

060624mitsutouge04昨日、今日と半日ずつでしたが久しぶりに三ツ峠でクライミングを楽しんできました。
当会総勢10名中、じつに8名が参加するという盛況ぶり。

不参加の2名は介護医療に携わる仲間で変則勤務のために参加できなかったことを考えるとほぼ全員参加と言えます。
梅雨空を仰ぎながら、「外岩に出かけたーい!」という渇望感が皆の胸の内にあったのかも知れません。

060624mitsutouge01今月めでたく入会してくださった富士丸さんのお祝いも兼ねてのクライミング。
これが楽しくなかろう筈がありません。
不肖留守番Nobもこの日はがんばってリードをさせていただきました。

あいにく富士山は一度も姿を現してくれませんでしたが、山小屋の主人の暖かいもてなしと仲間同士の楽しい語らいに勝るものはありませんね。
梅雨の合間の楽しいひとときでした。

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2006.06.12

梅雨の合間にクライミング練習

20060611tenran01 私にとっては2月以来久しぶりのクライミングでした。

とはいえ、登りそのものに集中するのではなく、クライミング中のトラブルに対処する練習中心のメニューを組みました。

トップの墜落からの登り返し、トップを確保中のフォロアーの自己脱出、懸垂下降からの登り返し、などなど。
過去にそれぞれマスターしていたものですが、久しぶりに行うと手順を間違えたり、忘れていたりしています。
今回はma3nbクンに講師役になってもらい、過去の経験はひとまずリセットしてみんなで練習しました。

20060611tenran02 今回練習した技術はトラブル時にとっさにできなければならないものばかりです。
それゆえ、シンプルで確実にできる動作の工夫が求められます。
いろいろな技術書に載っている方法を4人で代わる代わる試してみながら、私たちの力量に合ったスタイルに工夫できたように思っています。

今後さらに仲間の意見を聞きながら「岳樺クラブ流」の技術として確立することができればいいですね。

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2006.05.21

初夏の丹沢

Tanzawa01_1「GPSの使い方を教えてください」 と珍しくhime☆さんからメールがきました。

GPSもいいけど、肝心の地図はちゃんと読めるようになったのかなあ?と内心心配する私。
最近山に出かけていないせいで厚みを増した下腹部をさすりながら、久しぶりにhime☆さんとハイキングに出かけることにしました。

Tanzawa02私自身、最近はGPSを持っての山行はしていません。
もっぱら地図とコンパスですませています。
GPSが威力を発揮するのはやはり雪山ですから。

彼女によると、GPSが示す緯度経度を地図上に落とすと数百メートルずれるとのこと。
それを聞いて「ははあ、これは測地系の違いだな。」と確認してみると、やはり図星でした。
地図は世界測地系、GPSはtokyo測地系に設定されていました。これでは400~500mずれるのは当たり前です。
さらにはGPSの表示設定を度分秒単位に設定していなかったために、マップポインターが使えないなど、いろいろありました。(^^;

Tanzawa03これで来週地図読みの講師をやるっていうんだから受講生のみなさんに心から同情します。
しかし、地図とコンパスの使い方は予想外によく身につけていました。これには少し安心。
これなら地図読み講習会は大丈夫でしょう。GPSの操作実習さえしなければ・・。


さて、初夏の丹沢は爽やかな風が吹き抜けていました。
ヤビツ峠から表尾根をたどって塔ノ岳へ。
Tanzawa04
このルートが初めてのhime☆さんに「今日は行かないけど鍋割山にかけての山稜も好きなんだ。」ってうっかりしゃべったら、「行こう!行こう!」ということに。

鍋割山稜はブナの新緑と山ツツジのピンクとが織りなすやわらかな光に彩られていました。
塔ノ岳周辺の喧噪から離れ、期待通りの静かな新緑の山歩きを楽しませてくれました。

Tanzawa05


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2006.05.03

薫風の山  甲東・不老山

Hurou01車を使って山梨、長野の山々を訪れるとき、きまって休憩に立ち寄る場所が中央道・談合坂サービスエリアです。
談合坂SAの駐車スペースから北側を望むとき、すぐ目の前に大きく盛り上がって見える山がいつも気になっていました。
ある時、2万5千図で調べてみたら「不老山」という山名が記されていました。
連休中ずっと家にいるのも体に毒なので、この機会に思い切って訪ねてみることにしました。


Hurou02上野原駅からバスで不老下へ。
美しい山間の集落の中を歩きながら徐々に高度を上げていきます。
やがて山道に入り、植林の中をゆるやかに登っていきます。
尾根に上がったところにある金比羅様で一休み。丹沢から富士山にかけての展望が広がります。特に富士山は豊かな残雪をつけていました。

Hurou03尾根に沿って歩きやすい道が続きます。
道端にはタチツボスミレの可憐な花がそこここに咲いていました。

鮮やかな新緑が目に眩しいほどです。吹き抜ける風も心地よく、文字どおり「薫風の山」といったところでしょうか。

登りついた頂上からは南面を中心に展望が開けていました。
眼下には談合坂SAが箱庭のように見えます。SAに入る渋滞の車の列が豆粒のように連なっているのが見えました。
Hurou04頂上から見る富士山も裾野まで伸びやかに広がりを見せてくれています。標高839mという低山には思えない好展望に恵まれました。
時間をゆっくり使いながら地図読みのお勉強も欠かせません。

さて、不老山頂で少し早い昼食をおえた後は、お隣の高指山(911m)を目指しました。
大型連休のせいか近郊の低山に向かう人は少なく、新緑のみずみずしさに感嘆の声をあげながら、ゆったりと歩を進めていくことができました。

Hurou05高指山からは高丸を経て桑久保の集落に下山するコースをとりました。
植林帯の濃緑と雑木の新緑が織りなすコントラストが印象的です。
下るにつれて、辿ってきた不老山から高指山にかけての稜線が高くなり、とても立派に見えます。

Hurou07下りついた桑久保集落は南面に大きく開けた美しい集落です。まさに「桃源郷」とはこの集落のことか。
遠くに東丹沢主脈の山々が午後の逆光に輝いていました。

命の洗濯をさせてもらった気持ちよいハイキングでした。
同行のFさん、お世話になりました。

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2006.04.10

チームレスキューを体験する

Rescue03事故の検証等が一段落するまではなかなか次の山行への意欲が湧いてこない、というのが正直なところですが、救助隊の訓練活動だけは例外だとみずからに言い聞かせ参加してきました。

4月を過ぎたとはいえ上越の山々はまだまだ冬の装いを色濃く残しています。初日はみぞれ混じりの氷雨が、そして翌日は朝から雪の洗礼を受けました。
Rescue01雪山における本格的なチームレスキューの実践訓練は私にとっては初めての経験です。
負傷者を梱包してスケットストレッチャー(樹脂製の移動担架)に収容し、1チーム7,8名で4ピッチ引き上げ、下りは2ピッチで一気に引き下ろすという想定で訓練をしました。
あらかじめ各ピッチ毎の引き上げ方法(1/2法、1/1法、1/3法etc)を意思統一しておいたにもかかわらず、いざ実施の段になると中途半端な理解力で臨んだため、頭が真っ白になって混乱してしまいチームとしての機能的な動きがまったくとれませんでした。

Rescue02救助システムとそのための個々の技術は、何度も反復して訓練し地道に身につけていくしか方法がないのかも知れません。
普段なら普通にできる基本的な技術も、緊急時になるとどうしても慌ててしまい満足にできなかったことは2週前の事故で身をもって経験したばかりです。
どこまでできるか自信はありませんが、今年一年はレスキュー技術を目的意識的に身につけてみようと思いました。
Rescue04
いろいろと反省することしきりの訓練でしたが、「反省点があるということは必ず解決への道筋が見つかる」という講師の方の激励を胸に残雪の谷川連峰を後にしました。

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2006.03.21

春のうららの伊豆ヶ岳

izu05当会にも春が訪れまして・・
入会希望の奇特な方が二人も現れました。
で、さっそくお二人を歓迎すべく奥武蔵の伊豆ヶ岳にハイキングに出かけました。
集合の駅でまずびっくり。お二人の背負っているザックの年代物なのに。
30年以上も前のザックを大切に丁寧に保存しているだけでなく、使いこみながらしっかりとメンテもしていることに感動しました。私も昔のザックを捨てずに持ってはいますが、押入の隅っこに追いやったままだからです。

izu01今日の奥武蔵は暖かな日差しと爽やかな風が吹き抜ける最高のハイキング日和でした。
今日のコースは正丸駅起点で伊豆ヶ岳、古御岳、高畑山、天目指峠、子の権現を経て吾野駅までの14.5kmを歩くやや健脚向きのコースです。
小さなアップダウンと樹林越しに時折開ける展望を楽しみながらのミニ縦走コースです。こういう変化に富んだハイキングは何度歩いても飽きません。

izu02奥武蔵は奥多摩や丹沢に比べると標高が低いことから軽いハイキング向けの山と見られがちですが、今日歩いたコースや先日歩いた武川岳から二子山までのコース、あるいは大持山、子持山周辺の山並みなど、歩きごたえのあるコースもたくさんあります。
点在する岩場の魅力も含めてもっともっと歩かれてもいい山域だと改めて感じました。

izu03長いハイキングコースの最後に現れるのが子の権現。
ここは足腰の神様をお祀りしています。大きく立派なわらじと高下駄の前で「これからも末永く歩き続けられますように」としっかりとお祈りしてきました。
ここまで来ればあとは吾野の駅までノンビリと下るだけです。9時から歩きはじめて3時前には駅に到着できました。休憩時間込みで6時間はなかなか好ペースです。

izu04飛び入り参加のカムエクさんをはじめ入会希望のお二人もさすが年季がはいった歩きをしてくれました。
今回のハイキングで岳樺クラブを気に入ってくれたら、今回のハイキングを企画した幹事としては無上の喜びなのですが・・。

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2006.03.12

啓蟄も過ぎ、われらも岩場へ

ha01ポカポカ陽気に誘われて久しぶりに岩登りを楽しんできました。
今年の冬は多量の雪に恐れをなして、コタツに潜るか近郊のハイキングでお茶を濁していたのですが、冬ごもりをしていた虫たちが春の陽気に誘われてゾロゾロとはい出してくるように、われらも岩場に繰り出しました。
暖かくなるとアプローチの良いメジャーな岩場はどこも満員ロープスダレ状態です。
そこで、Miyaさんオススメのマイナーな岩場に案内してもらいました。
案の定とっても静かな場所で、われら3名の他にはソロクライマーが入れ替わりで2人いただけの閑散としたものでした。
ha02駅から林道を小一時間歩かなければならないのも人が訪れにくい理由なのかも知れません。
しかし、ゲレンデとしてはとてもよく整備されており、ステンレスボルトがきちんと打ち込まれ、立派な懸垂下降用の支点も随所に設置されています。
ゴミもなくきれいで、このエリアを整備された有志の方々に心からの感謝を捧げます。

ha03さて、肝心のクライミングの方ですが、ぜんぜん練習していなかったので体の動きはバラバラでした。しかし、これは想定内。
久しぶりにマントリングなんぞをやったらMiyaさんも私も肩に痙攣が走る始末です。(^^;
ただ一人痙攣も起きずにスムーズに登ったのがtomoちゃんです。
さすがは毎週室内壁に通い込んでるだけあるなあ、と感心してあげたら「いや、あのですね、お二人が登ったルートは難しいので、ボク左に逃げただけなんですよ。へへへ!」

ha04
まあそんな感じの和気藹々ムードで、マルチピッチのルートを含めてすべて初見のルートを全部で5本トップロープ中心に登りました。
電車賃も1500円以下だったのでルート1本当たり300円は安かったなー(^^)

ha05

ha06


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2006.02.26

あれれ、雪がない!(奥日光スノーシュー)

takayama01一年ぶりに奥日光・高山を訪れました。
あの時はたっぷりの雪が迎えてくれたというのに、今年は稀にみる寡雪です。
あまりにも雪が少ないのに驚きました。
日本海側は「平成18年豪雪」と命名されるほどの大雪だというのに、奥日光は12月にまとまって降り積もった後はほとんど降っていないようでした。

せっかく持ってきたスノーシューもザックに担いで登る羽目になるとは。トホホ・・
しかし北面に入り込むと少しは雪がついていました。それでもおおよそ20~30cm位でしょうか。
takayama02登り着いた稜線は風で吹き飛ばされたのか、地肌が露出している有り様にただただ驚くばかりです。2月の奥日光は何度も訪れていますがこれほど雪の少ない年は初めてです。
再びスノーシューをザックに括り付けて登り始めます。
去年の「最高到達点」である指導標で休憩。昨年は指導標が隠れるほど雪がたくさんあったのに、今年はほとんど露出していました。
しかし、静けさは相変わらずです。誰もいない静かな一時をすごすことができました。
taihi
   ↑2005年2月26日            ↑2006年2月25日

takayama03さて、ここから先は雪も程良く残っていました。高山頂上直下の登りでは再びスノーシューを着けての登高にかわります。
登るほどに樹間越しながら戦場ヶ原や太郎山、大真名子・小真名子山などの山々が見渡せるようになります。背後には男体山が大きくせり上がってきました。takayama04
たどり着いた山頂は、展望こそありませんが小広く休憩するにはうってつけの場所です。
takayama05

下山は一般コースを離れて北に延びる尾根にとりました。北面なので雪上歩行が期待できるからです。
もちろん無雪期には辿れませんが、雪さえあればこっちのものです。コンパスのセットを完了して下り始めました。尾根の東側斜面の方が樹間が広く比較的下りやすかった。
takayama06ツボ足ではとても歩きづらい斜面もスノーシューの威力で容易に下りることができました。
下りきったところにある鹿の侵入防止柵沿いを西方に歩いて、鹿柵ゲート地点へ。
ゲートを通過してはじめて戦場ヶ原に続く疎林帯にたどり着きました。
takayama07
さて、ここからは「しゃくなげ橋」を目指して一直線に向かった「筈」だったのですが、大きく右(南)に外れてしまいました。
「えーい、面倒くさいからそのままバス停に行こう」となったのですが、行けども行けども鹿柵が続いていて目の前の竜頭山の家に行かれません。
これじゃ「鹿の侵入防止柵」じゃなくて「人の侵入防止柵」ですよ。(^^;
結局、しゃくなげ橋まで引き返して大きく迂回する形でバス停に戻りました。
これからこの方面に行かれる方は十分に気をつけてください。しゃくなげ橋しか柵を抜ける道はないのだと。

GPSdata-s ←GPSデータはこちら


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2006.02.12

武川岳から二子山へ

takegawadake02このところ、すっかり雪山とは縁遠くなっています。
それでも歩いておかなければ登山の敷居はどんどん高くなってしまいます。
というわけで、今週はMiyaさんの計画に便乗して、奥武蔵は武川岳から二子山を経て芦ヶ久保まで歩いてきました。
このコース20年以上前にも歩いたことがありますが、今回は妻坂峠経由ではなく、天狗岩から前武川岳を経て頂上に至るコースです。
天狗岩は石灰岩の岩塊が積み重なったピークでしたが、見晴らしもよく石灰岩特有の明るい雰囲気で、単調になりがちな低山ハイクにあって良いアクセントの役目を果たしてくれています。

takegawadake01寒い日が続くせいか、武川岳山頂も訪れる人はまばらです。さらに二子山まで縦走するハイカーはもっと少なく、静かな冬の一日を楽しむことができました。
冬型の気圧配置が強まったせいで季節風の吹き出しもあり、両神山は雪雲の中に隠れていました。とはいえ、奥武蔵主脈をはじめ、大持山、子持山、有間山、遠く東西御荷鉾山など秩父から上州にかけての山々が顔を見せてくれ、展望に関してはゴキゲンの一日でした。

takegawadake03

【コースタイム】
名郷バス停(8:40)・・・天狗岩(9:45~55)・・・武川岳(10:40~57)・・・焼山(11:46~12:35)・・・二子山雄岳(13:09)・・・二子山雌岳(13:18~28)・・・芦ヶ久保駅(14:20)


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2006.02.05

寒波 de クライミング

tohnos01暦の上では立春は過ぎたのに・・・
「誰がこんな日にクライミングの予定を入れたんだー! 主催者を呼んでこーい!」
・・と、いくらグチっても主催者側の二人はともに風邪やら仕事やらで来ていません。
とにかくチョー寒い日のクライミングでした。

登っていても指先が凍えてきて感覚がなくなります。ホールドを持っているのか離しているのかさえよくわからない。
年末に出かけた風雪の八ヶ岳縦走も、先週のアイスクライミングも、今日の寒さには負けます。
それほど寒ーい一日でした。

それにしても若者は羨ましいですね。
今日はじめて外岩に触れるという室内壁育ちの28歳のM君をゲストに迎えたのですが、これが滅法持久力のあるヤツで・・。(^^;
tohnos02壁にぶらさがったまま5分、10分、ずっと耐えています。
われわれオジサン族だったらすぐに「あ、ダメー!下ろしてー!」と泣きが入るところです。
やっぱり若いって素晴らしいですね。

Miyaオジサンが意地悪?にも彼にアブミをやらせたところ、最初はとまどっていたのですが、すぐにコツを飲み込んでササッと登ってしまいました。
うーん。八の字結びも手伝ってあげなければ結べないのに登る力は大したもんだと、感心しきりのオジサン達でした。

M君は性格も素直だしオジサンたちとも嫌がらずに遊んでくれます。
この際、入会資格40歳以上という現在の規約を改正して入会させちゃおうかな。

tohnos03


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2006.01.29

アイスクライミング事始め

ice02「八ヶ岳にアイスに行きませんか。・・・雪で埋まってないし、車から間近なので、効率的かと思います。」
との錦少年からのお誘いに二つ返事でOKの小屋番Nobでした。
でも、アイスクライミングは見たこともやったこともありません。もちろん道具の使い方も???です。
そこで、
「週末の山行計画、了解です。アイスは初体験ですので、易しいルートで基本を教えて下さるとうれしいです。」とメールで返信しました。
ところが、このことについてはResなし。うーん。今までの経験からResなしで良いことはありません。
本当に易しいゲレンデなのだろうか?一抹の不安を抱えつつ金曜夜の10時に千葉を出発。

ice03連れて行かれたゲレンデの名前は「角木場の氷柱」。
げっ!「氷柱!」 ツララの親分?
場所は八ヶ岳の登山口である美濃戸口バス停から徒歩15分という至近のところにあります。八ヶ岳方面の登山でこんなにアプローチの短い山行は初めてです。
林道から急な踏み跡を下り、河原に下り立ちしばし歩くとその氷柱群はありました。
なるほど、たしかに氷の柱が3,4本屹立しています。オーバーハングした岩壁(渓谷の側壁)の上部から浸み出した水がつららとなりそれが成長を遂げて立派な氷柱になったものと思われます。
ということは、垂直=バーチカルアイス?

基本的にトップロープによる練習場所のようですが、あいにくやや混み合っていたので、錦少年が誰も登っていない右の氷柱をリードして氷上に2本のスクリューピンで支点をこしらえてくれました。
いきなりバーチカルアイスをリードする錦さんに少々驚きました。何しろ二人の孫を持つ還暦オジイサンですから。(^^;
手際よくロープセットをしたあと、「さ、登ってください。」といきなり声をかけられました。
「え、ボク? あの、どうやって登るんですか?」
「ああ、カンタンですよ。バイルを氷に刺したら足を上げればいいんですよ。」
「ほほう、なるほど。」

ice04そんな会話のあと、いざ氷柱に取り付きました。
まあTopロープなので気分的には楽です。教えられたとおり、バイルを刺して足を上げていくと、なんだちゃんと上に登れるではありませんか。
氷が硬いので一発でバイルが決まる時もあれば何回か振り下ろさなければならないときもあります。しかし、バイルが決まればアイゼンも自然と決まってくれるので想像していたよりは楽に登ることができました。
心配していた右肩の痛みも、バイルは基本的に肘から先(特に手首のスナップ)で扱うことを教えられたので、それほどひどいダメージはありません。(とはいえ、翌日は痛かった。)

いろいろとルートを変えて2本の氷柱を計4本ほど登らせてもらいました。
先達の錦少年、MIKIのご両人は翌週出かける大谷不動(有名なアイスエリアらしい)の練習で何度も何度もトライしています。
がんばるなあ。こちらは早く温泉に浸かりたかったのにぃ・・。

ice01しかし、これはとても面白い遊びです。中高年のアイスクライミング愛好者が増えているのもうなずけました。
今回訪れたエリアはゲレンデとしては難しいそうです。(だからResしなかった?)
いきなりのバーチカルアイスにビビることなく完登できたご褒美にと、錦さんから使い込まれた左右2本のアイスバイルをプレゼントされました。
今回はそれが一番うれしかった小屋番子でした。(^^)v

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2006.01.22

救助訓練

rescue01久しぶりの大雪から一夜明けた日曜日。
この日は前々から予定されていた県連盟救助隊主催の捜索救助訓練日です。
最悪のコンデションですが、9時に現地集合ということで我が家を5時半に出発、高速道は通行止めのため一般道をトロトロ走ってなんとか時間どおりに着くことができました。
訓練場所の県民の森はとても房総の低山とは思えない雪景色です。上越の雪国とまではいかないまでも関東北部の低山にいるかのようでした。

rescue03案の定、訓練参加メンバーは時間どおりに集まらず、2時間遅れの開始を余儀なくされました。
想定内容は、房総の低山に登山したまま予定日に帰らず、道迷いのうえ足を骨折している登山者を捜索、発見、救助、搬出するというものです。

積雪のおかげで救助隊メンバーは雪山完全装備となりました。まさか房総の丘陵地帯でこの格好をするとは!
隊を2パーティーに分け、それぞれの班が遭難者が迷い込んでいると思われる登山道一帯を捜索しました。なんとか無事に発見、救出、搬出作業を行いました。
引き上げ作業も大変ですが、現場からの搬出作業はさらに大変です。ヤセ尾根のアップダウンという条件下であり搬出方法も限られます。
不肖小屋番子も腰痛肩痛を押して搬出作業を手伝いましたが、人手がないと大変なことになるとつくづく思いました。
所要時間約2時間。本番でも手際よく救助できればいいのですが。

この手の訓練は何回行ってもやりすぎるということはないな、と実感しました。様々な状況を想定して何回も繰り返し実施することで時間短縮、安全搬出につなげていきたいものです。

rescue02
捜索隊の出発

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遭難者の発見・引き上げ作業

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ツェルトでくるんで保温、負傷の手当

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ザックとストック等を使って搬出準備

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交代で背負って搬出

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2006.01.17

久恋の山  お坊山(1421m)

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笹子駅からお坊山に登るには西方の笹子雁ヶ原摺山から尾根づたいに辿るか、または原集落から入道山、棚洞山経由で長い尾根を歩くしかありません。
陽の短いこの時期に、千葉から出かけるにはちょっと不利な山の一つです。そんなこんなでなかなか訪れる機会もなく私の「久恋の山」コレクションの一つでした。

アプローチに難のある山ですが、お坊山東峰から派生する南尾根は笹子駅のすぐ近くにまでのびている尾根で、この尾根を登路にとればアプローチの不便さは解決できます。
さっそくWebサイトで検索したら、やはりありました。好きな人たちがいるのですね。(^^)
いくつか見つかった記録の中で、ニフティの山のフォーラムで活躍されていたkomadoさんの記録を参考にさせてもらい、念願のお坊山に登ってきました。

予想どおり、道中誰にも出会わず本当に静かで充実した山歩きを楽しむことができました。
南尾根には道がありません。下山路にとった南東尾根もボヤッとしていると道を外れてしまいます。地図とコンパスが大活躍してくれました。
同行してくれたクライミング専科の竜少年さんもこの山には満足してくれたようです。岩登り大好きのオジサンですが、たまにはハイキングもいいなあと言ってくれました。

くわしい記録はこちら。

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2006.01.11

山頂駐在犬ビッキー

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3日に登った高川山。
山頂でお湯を沸かしながら一服していたら、犬が一匹寄ってきました。
人なつっこい犬だなあ、とその時は気にもしないで、でも利口そうな犬だったので何気なくパチリと撮ったのが冒頭の写真です。

その後、自分が登った山のことを調べるためにいくつかのサイトを検索していたら、何と!この犬は高川山の名物犬だったのです。
山麓から毎朝山頂まで登ってきて、登山者から親しまれているとのこと。
高川山の常連さんたちからは「ビッキーちゃん」と呼ばれているのですね。
高川山に登ったらぜひとも挨拶してきてください。

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2006.01.09

高水三山を歩く

takamizu01-s奥多摩を歩きはじめてもう37年になりますか。
東京生まれの東京育ちだったせいで、山と言えば奥多摩か丹沢でした。
特に多摩川河原には5kmほどの距離にあった我が家だったので、小さい時分は川遊びによく出かけたものです。
そして、上流の彼方に青く霞んで見える山並みに漠然とした憧れを抱くようになりました。
高校生になると平日は楕円球を追い回し、月に一度は山好きの仲間と奥多摩や丹沢の山々を歩き回る生活がパターン化しました。
同じ頃、丹沢の沢登りも経験しましたが、その頃はどちらかというと奥多摩のピークハントに夢中でした。当時は5万分の1地形図が主流で、地形図に載っているたくさんの峰々はいつの間にか赤鉛筆でつながっていきました。

takamizu03-s奥多摩の入口にあるのが高水三山です。
そんなわけでもう数え切れない位歩いています。高水山の山頂直下にある常福院はお気に入りのお寺です。いつも掃き清められている境内は本当に気持ちが良いです。
36年前の自分の大学受験から始まって、子ども達の受験前には必ずお参りしています。(霊験あらたかです)
もう一つのお気に入りは、岩茸石山です。杉の植林帯が主体の三山コースにあって貴重な雑木林の山頂です。
葉の落ちた今頃は周囲の展望も良く、今日は遠く日光連山も真っ白な姿を見せてくれました。

takamizu02-s腰痛を庇いながらの上り下りだったので前回訪れたときよりも歩みは遅かったのですが、9時15分に軍畑駅を歩きはじめ、岩茸石山頂でお湯を沸かしてゆっくり休んでも13時前には余裕で御獄の駅に下りることができました。
陽の短い時期にあって、そんな手軽さがこのコースの良いところです。

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2006.01.03

新春初歩き 高川山

0103takagawayma01高川山は大月から富士吉田に至る「富士みち」の入口に位置する山です。
東側に昨年の1月3日に歩いた九鬼山が、そして西側に高川山がちょうど門番のように控えています。
標高が1000mに少し足らないのも秀麗富岳12景に選ばれているのも共通しています。

0103takagawayma02昨年の九鬼山では思わぬラッセルで汗をかいたご褒美に美しい富士を拝むことができました。2匹目のドジョウを狙ってでかけた高川山では冬型の気圧配置が強まったためか、残念ながら富士山は顔を出してはくれませんでした。

高川山の代表的な登下山路は中央線初狩駅からと富士急行線の田野倉、禾生(かせい)の両駅からが知られていますが、今回は大月駅までの長い尾根歩きを楽しみました。0103takagawayma03
小さなピークのアップダウンが結構あって、おせち料理と餅でふくれたお腹にはいいアルバイトでした。

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2005.12.30

風雪の八ヶ岳にて

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29日30日の2日間で八ヶ岳に入ってきました。
前爪4本を研ぎ澄ましたアイゼンをザックにしのばせていったのはもちろんです。(^^)
小屋番子は持病の坐骨神経痛があるため今回は小屋泊まりにしました。
途中で出会った同じ県連盟の某山の会から「えー!岳樺さんは小屋泊まりですかー!ウソでしょう?」ときつーい皮肉を言われても「フフン」と受け流すしたたかさを身につけました。

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さて、29日は、これ以上はないという無風快晴ドピーカンでした。この日は入山するだけなのであんまりはりきって晴れてほしくはなかった。
小屋泊まりの軽装のため平均年齢59歳のわがメンバーも順調に赤岳鉱泉にたどり着きました。小屋の前ではアイスクライミングの練習をやってました。でもさー、山はあんなにいい天気なんだからさー、山でやればいいのになー。
小屋の食事は申し分ありません。トイレは水洗&暖房便座で臭いなし。うーん、これじゃテント生活に戻れない!いかんいかん!

明けて30日は最悪の天気です。稜線はガスでなにも見えません。
当初の予定では硫黄岳から横岳、赤岳と一回り縦走して赤岳鉱泉に戻ってくる予定でした。
稜線の気温はマイナス16度。雪混じりの強風は強く何度も耐風姿勢を余儀なくされました。おそらく体感温度はマイナス30度といったところでしょう。

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硫黄岳から引き返してくる何人もの登山者を尻目にあと5日で64歳の誕生日を迎える竜少年さんは毅然と強風に向かっていきました。来年還暦を迎えるヨーコさんも負けてはいません。泣き言一つ言わずに後に続きます。カッコイイー!
しかし、長い横岳の稜線を越え、地蔵尾根分岐、天望荘を過ぎ赤岳山頂まであとわずかまで迫りながら、長い間風雪にさらされた罰があたったのか3人とも急に元気がなくなりました。
そこが中高年の辛いところです。あと一歩の根性が出ないのです。
やーめた!と決めたら退却は早いのも中高年の美徳。すたこら風雪の稜線からおさらばして小屋に逃げ帰りました。
ふー、助かったー。
目出帽は鼻汁で凍りつき、睫毛からはつららが垂れ下がり、見られた顔ではありませんが、なんとか安全地帯に逃げ込み一息いれたら、もう来年の山に思いを馳せるしたたかさも中高年ならではです。(^^)

・・というわけで、今年最後の山も無事?におわりました。
ブログを愛読してくれた皆さま、たいへんお世話になりました。
来年も体をいたわりながら山を歩いてこようと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
よいお正月をお迎え下さいませー。

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2005.12.11

雪上講習が畳上講習に?

どういう訳か当会(岳樺クラブ)が雪山講習会の主管団体を引き受けるはめになり、12月1日机上講習、12月11日実技講習の予定で谷川岳天神平に出かけてきました。

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12月1日の机上講習は無事に終え、後は天神平での実技講習を無事に乗り切れば、お役目も目出度く完了する筈でした。

そして迎えた実技講習の日。
前日の10日に訓練場所の下見と整地を目的に現地で実技カリキュラムのシュミレーションを終え、後は講習生12名を対象とした実技講習の本番を迎えるだけになりました。
ささやかな酒宴のあと、9時には床についたまでは良かったのですが、未明の3時前にMiyaさんに肩を揺すられ無理やり起こされました。
「外は大雪で吹雪いているよ。今日の講習はとても無理なので善後策を考えませんか。」
半ばボーとした状態で外に出てみると、なんと強い風雪でとても歩けたものではありません。

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あらら、どうしよう。
こんな大雪では新雪表層雪崩の可能性もあるし、それよりも予定していたアイゼン・ピッケル講習どころか、講習場所までのラッセルで精根尽き果てるは必定です。(^^;
これじゃ当初の目的は達成できないのであえなく中止とさせてもらいました。

しかし、「じゃあ、皆さんこれでサヨウナラ!」って訳にはいかないのが主催者側の弱いところ。
急きょスキー場レストハウスの畳敷きコーナーを借り切っての即席講習会に変更です。
「おいおい、こんなの台本にないぞ! 何やろうか???」と右往左往する当会メンバー。
顔は笑っていても心はドギマギ。
えーい!ままよ!

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雪山で行う予定だった内容のごく一部を畳の上で再現しました。
今回の受講生の平均年齢は54.8歳。皆さん人間的にとてもできた人達ばかりで、急な予定変更にも苦情一つ言わないで快く理解を示していただけました。
いやはや先ずはホッと一息の岳樺クラブです。
それにしても予備役に片足を突っ込んでいる小屋番子までもが講師陣の一人に駆り出されるほど人手不足の当会にとっては大きなエネルギーを使い果たした延べ3日間でした。
フー。疲れたー。

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2005.12.03

Nobさんでも登れたゾー

早起きして天覧山に恒例のアイゼントレに出かけてきました。
メンバーは、天覧オジサンことMiyaさんと日和田姉妹ことヒロリンさん、それに私。
この組み合わせでのアイゼン・あぶみトレは今シーズン2度目です。

奥武蔵は今が紅葉の旬を迎えていました。
今日は風もなくひんやりとしたトレーニングには絶好の日和です。
下部岩壁でのアイゼントレでは、オーバー手袋をはめたりザックを背負ったりしての本番を想定したトレーニングを行いました。
次に上部岩壁の左フェースでもアイゼンを履いてみました。こちらは下部ほど甘くはなく垂直からややかぶり気味の厳しい登りを強いられることに。短い中にも中身の濃い登りができます。

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さて、残りの時間はアブミのトレーニングです。
あぶみの達人Miya師匠はアイゼンを履いてのトレーニングです。私はもちろんラバーソールでの夏山バージョン。
さて、ルートは・・・と。
「Miyaさーん、今日はどっちにロープセットします?」とヒロリンさん。
「やっぱ、Nobさんもいるし、Nobさんルートでしょ。」とMiya師匠。
ホッとしたのはもちろん小屋番子です。(^^;
二段ハングのあぶみ越えは小屋番子にはまだ無理。「Nobさんルート」なら今度こそ登ってやるぜ!

Miyaさんがアイゼンで登った後、ルートに取り付きます。
今日のために、恥を忍んで室内壁で好奇の目にさらされながらも練習してきたのです。
相変わらずピンが遠いなあ、とブツブツ言いながらも、今回は練習の成果が出たのか、巻き込みも上手くなり、何とか越えることができました。
下ではMiya師匠とヒロリン姉さんが「お、上手くなったねえー。がんば!」と声援を送ってくれました。
人工からフリーに移るところもどうにか処理して上まで抜けられました。やったー!
私のように不器用な人間にはやはり練習=場数を踏むことしかないのですねぇ。
でも登れてよかったー!

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2005.11.26

湯河原幕岩・秋深まる

秋も深まってきましたね。
久しぶりに訪れた幕岩は紅葉が盛りの時期を迎えていました。
幕岩の魅力は早春の観梅ですが、秋の幕岩もいいものです。落葉樹が比較的多いため、紅葉や黄葉の彩りが目を楽しませてくれます。
3日前に歩いた青梅丘陵よりもずっと色合いで優れていました。

幕岩で最初にトレースをするのは最近では悟空スラブが定番となっています。
今年に入って3度目の訪問でしたが、3回とも晴れわたった空の下でのクライミングを満喫できました。
今回はヨーコさんが素晴らしかった。良きパートナーに恵まれて核心部を見事にリードしてくれました。完登後の彼女の弾けるような笑顔と歓声が今日一番の収穫です。

tomoさんも前回のリベンジで今回は落ち着いた足さばきでショートルートを楽しんでいたし、ma3nobuクンはオンサイトの連続。さすが日頃のトレーニングの成果がきちんと現れていて、見ていて気持ちが良かった。
7人の多人数でわいわい賑やかにやるのもたまにはいいですね。

それにしても、幕岩も少しずつ訪れる層が高齢化しているようです。私が初めて訪れたのが15年前でしたが、訪問者数もまだまだ少なかったし、年齢層も20~30歳代の人たちが多かったように記憶しています。
ここ最近は私と同世代かもっと上の世代が主流になっています。それだけフリークライミングの底辺が広がっているのでしょうか。

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2005.11.23

秋の低山歩き

奥多摩は高校生の時から歩いています。
手近なピークは大抵は踏んでいるつもりですが、今回歩いた雷電山から青梅丘陵にかけての低山は初めてです。
青梅線に乗っていても気づかずに通り過ぎてしまう低山の連なり。
しかし、カシミール3Dで尾根筋を丹念にたどっていけば、高水山から棒ノ折山を経て蕎麦粒山から酉谷山、長沢背稜、そして雲取山へと続く由緒ある山稜の末端に位置していることがわかります。
つまり、奥秩父、奥多摩の山嶺が徐々に高度を落としていき、関東平野に溶け込む寸前に位置しているわけですね。

下車駅は青梅線の軍畑(いくさばた)。
無人駅ですが、休日になるとハイカーであふれんばかりです。そのほとんどは高水三山に向かいます。
青梅丘陵コースの出発点である榎峠に向かうハイカーはほとんどいません。
車道を緩やかに上がり、右手にある雷電山の登山口からは木の階段登りが続いていました。山道に入ると鬱蒼とした植林帯の道が続きます。時折、紅葉の木々が目を楽しませてくれました。
雷電山、辛垣(からかい)山、三方山と400mクラスの低山が緩やかに連なる尾根道はとても歩きやすくて気持ちがゆったりとしてきます。
途中、立ち寄った辛垣城址は、戦国時代に青梅地方を治めていた三田氏の居城。天然要害の地です。よくもこんな山奥に城を築いたものです。

三方山の先から尾根筋は南に折れ、青梅丘陵ハイキングコースになります。急に道幅が広がり、指導標もぐんと増えてきました。
ここは青梅市民の裏山。思い思いの気軽な服装でハイキングを楽しむ市民の姿が目立ってきました。
右手には青梅市街が午後の逆光に光っていました。
そろそろ歩き疲れた頃、ゴールの青梅駅が見えてきました。

【タイム】
軍畑(9:15)・・・榎峠(9:36)・・・雷電山(10:03)・・・辛垣城址(10:36)・・・名郷峠(10:45~50)・・・三方山東の肩(11:25~12:00)・・・青梅駅(13:35)

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2005.11.20

ジムでお稽古

セルフレスキューでは負傷者の引き上げと引き下ろし作業を習得することから始めます。
引き上げ法の場合、「3分の1法」が単純でだれでもすぐに覚えられますが、5分の1法となると、「複雑だなあ」という先入観と支点工作の面倒くささから、つい敬遠してしまいます。
ところが、当会のma3nobuクンが「誰でもできる1/5引き上げ法」を知っている、というのでさっそく教えてもらいました。
写真のとおり、支点を3箇所とり、W字形にロープをセットします。W字の頂点からオートブロックで負傷者側のロープに直結するだけで完成です。これなら現場でも比較的簡単にセットできそうです。
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負傷者側には、引き上げたロープが戻らないようにオートブロックでロックシステムをセットしておきますが、カラビナだけだとオートブロックの結び目がカラビナを通過してしまうおそれがあるため、エイト環の小さい方の穴にロープを通すことにより、結び目が引き込まれないように工夫してみました。
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引っぱり側の支点には簡易プーリーをセットして、試しに68kgのma3nobuクンを引き上げてみましたが、見事に一人で持ち上げることができました。