2017.11.16

静寂の道志山塊 赤鞍ヶ岳から菜畑山へ

Doushi15

道志の山々は丹沢山塊の隣にありながら不遇な山域です。
かくいう私も、山塊の盟主である御正体山以外は登ったことがありません。

仕事をリタイアして身軽になったことだし、たまには訪れてみますか。
ということで、選んだ山は道志主脈に連なる赤鞍ヶ岳から菜畑山(なばたけうら)にかけての山並みです。

Doushi07

公共交通機関を使うとなると電車とバスの乗り継ぎになります。しかもバス便はすこぶる不便なので自家用車を利用することになります。

雨の後の好天を狙って出かけたものの、予報は見事に裏切られて終日曇天の空模様に泣きました。
稜線上にはウバガ岩という富士山の好展望台があるにもかかわらず、とうとう最後まで富士山はお隠れになったままでした。
前週に歩いた丹沢がお天気良すぎたのでこれでイーブンかな。

 菜畑山から眺める西丹沢の大室山と加入道山
Doushi22

道志の山はあまり歩かれていません。
したがって登山道も踏み跡程度で落ち葉に隠れてしまいます。
また、小ピークがたくさんあって小さなアップダウンの繰り返しを強いられるため、歩行距離の割にタフな山道が続きます。

 静寂でシブイ山歩きが楽しめます
Doushi14

とはいえ、休日でも人影がまばらな山域なので、平日に訪れると他の誰にも会わずに山歩きを楽しめます。
そこが最大のメリットかもしれません。
今回も同行した山友以外には誰もいない静寂の中を歩くことができました。

Doushi24

稜線上の紅葉はすっかり落ちてしまっていましたが、道志川沿いや山腹の紅葉はまだ輝きを残していて、展望に恵まれなかった分の慰めになってくれました。

 画面右手に小さく写る3本目の鉄塔が登りに使った尾根です
Doushi25

稜線上から眺めた西丹沢・大界木山や鳥ノ胸山、そして道志・今倉山方面の山容がとても印象的だったので、機会をとらえて歩いてみたいと思いました。
歩き着いたピークから彼方の未踏のピークに新たな目標を定める。
○○百名山をリストにしたがって片っ端から登り尽くすのもいいけど、こういう地味な山の選び方が私には似合っています。

 道志川沿いの紅葉(紅椿の湯にて)
Doushi31

さて、今回は愛用のデジカメを家に置き忘れてしまい、行動中の写真はすべてスマホのカメラ機能を使いましたが、やはりというか紅葉の微妙なグラディエーションの表現などまったく期待できない冴えない写真ばかりでした。(涙)
ごめんなさい。


| | Comments (0)

2017.11.08

晩秋の丹沢・塔ノ岳から鍋割山稜を歩く

Imgp5124s

7月以来の丹沢です。
目的地の塔ノ岳、鍋割山周辺は表丹沢のメインストリート。
春秋の休日に出かけようものなら行列登山を余儀なくされます。
ということで平日に訪れました。

 大倉尾根から樹林越しに三ノ塔を眺める
Imgp5090s

でも、平日だと思って侮ってはいけません。
昨今の登山ブームのせいかどうか、大倉尾根も塔ノ岳や鍋割山山頂は結構な賑わいでした。
空いていたのは、鍋割山稜くらいかなあ。
やっぱり、ユーシン側から登るんだったなあ。

 ユーシン渓谷方面は紅葉が見ごろのようでした。
Imgp5139s

丹沢の紅葉は稜線はすでにお終いでした。
紅葉の見頃は、山腹やユーシン渓谷など谷あいに移っている感じです。
それでも、見頃は過ぎても色鮮やかな樹木もあったりして晩秋の表丹沢を満喫できました。

 檜洞丸とその先には南アルプス北部の山々が・・・
Imgp5134s

塔ノ岳からの展望は最高でした。
私も何度となくこの山頂に立ちましたが、ここまですっきりと見える日は数少ないです。
11月のこの時期に富士山や南アルプスに雪がまったく見られないのはちょっと寂しかったですけど。

 秋らしい透明感あふれる富士山の展望
Imgp5138s

 鍋割山稜にもカラマツ林があるのですね
Imgp5148s

今回は平日の人の少ない時期を見計らって、鍋割山の鍋焼きうどんを食すのもミッションの一つに加えました。
休日はボランティアの助けを借りるほどの盛況らしいのですが、昨日は小屋主の草野さんが一人で切り盛りしてました。
鍋割山には何度も訪れていますが、鍋焼きうどんを食べるのは初めてです。

 鍋割山到着まであとわずか
Imgp5161s

お味の方はどうかといえば、出汁があまり効いてなくて薄味。
ワタシ的にはちょっとガッカリでしたが、具はたくさん載っていて、山の中でこれだけのものが1,000円で食べられるのならアリかなと思います。
それにしても注文する人の多いこと!
平日でこの数なら、休日はどんだけ出るんだろう?

 鍋割山の名物といえば鍋焼きうどんです!
Imgp5164s

大倉から大倉尾根を登り、塔ノ岳、鍋割山稜、鍋割山、後沢乗越、二俣、西山林道とたどって再び大倉に戻る約18kmの道のりは、私にとっては地形図を見ないでも歩ける数少ないルートです。
そんな歩き慣れたコースであるにもかかわらず、帰りしな二俣まであと少しという地点で脚がもつれて思わず転倒。

Imgp5168s

危険な箇所ではなかったので大事には至らなかったのは幸いでしたが、脚がもつれたという事実にショックを受けました。
しかもストックを2本持っていてですからね。
自分では「まだやれる」と思っているつもりでも、着実に衰えが進行しているんだなあと改めて感じました。
最近は単独行も多いので、何事もなく安全に帰還するという基本を肝に銘じて山を楽しみたいと思います。


| | Comments (0)

2017.10.28

孤高のブナに感動の中倉山

Imgp5031s

足尾アルプスの異名を持つ中倉山から沢入山にかけての稜線を歩いてきました。
私たちが山に入った木曜日は前日までの雨模様がウソのような絶好の登山日和。
東京を早朝に出発して、登山起点である銅(あかがね)親水公園に着いたのは8時前でした。

 清冽な流れの久蔵沢を渡ります(正面奥は大平山)
Imgp4959s

駐車場に車をデポしてさっそく歩き始めます。
駐車場からはこれから目指す中倉山がちょこっと顔を見せていました。
清冽な久蔵沢、松木沢の流れを渡り、林道を上流に向かって歩きます。

やがて、カーブミラーのあるヘアピンカーブのところから尾根に取り付きました。
道はないので、ヤブの薄い箇所を選んで適当に登ります。こういう山歩きも久しぶりですが楽しいね。

 井戸沢右岸尾根は踏み跡の薄いバリハイルートです
Imgp4972s

なんとか尾根筋に出れば、あとは尾根を外さないように登っていくだけ。
それにしてもガレキ状の不安定な斜面が続きます。これも鉱毒の影響なのかなあ。

ぐんぐん登っていく程に周囲の展望は開け、日光連山の半月山、社山の向こうには男体山がどっしりと聳えていました。
目の前の井戸沢対岸の尾根は崩壊の激しい岩尾根で、見るからに不安定ながらなぜかトレースしてみたくなる尾根です。
足尾の山々は崩壊と緑が混在している不思議な景観を見せてくれます。

 次回、機会があればこちらの尾根をトレースしたい
Imgp4971s

遠くに見えていたローソク岩が眼前に近づくと尾根幅は広くなり薄い踏み跡が錯綜するようになりました。

 ローソクというよりもクマさんの横顔?
Imgp4990s

なるべく尾根に近い踏み跡をたどれば、ぽっかりと青空が開けて緑の笹原がのびやかに広がるように頂上稜線に飛び出しました。

 一般ルートに合流した後、頂上稜線の一角に飛び出しました
Imgp5011s

たおやかな稜線を歩いていくと中倉山山頂に導かれます。
360度の展望が広がる中をのんびり歩く贅沢さ。
私たち以外誰もいない山頂で広大な展望を独占させてもらいました。

 私たち以外には誰もいない中倉山山頂
Imgp5017s

さて、今日のお目当てはもう一つあります。
孤高の一本ブナと呼ばれているブナの木に会うことです。
足尾の鉱毒被害を乗り越えて、稜線上に奇跡的に生き残ったブナの木だそうです。

 のびやかに広がる稜線
Imgp5024s

中倉山頂からすこし下ったところに孤高のブナはありました。
残念ながら葉は半分ほど落ちていましたが、圧倒的な存在感に感動しました。
少し早い時間でしたが、ここでお昼にします。
いつまでもこの場所に留まりたい気持ちにさせてくれるパワーをもった木です。

 孤高のブナの存在感に圧倒されました
Imgp5030s

ここまで来ればもう引き返しても十分だったのですが、目の前に聳えている波平ピークまでは足をのばそうということで、昼食後に出発。

 あそこのピークまでは行きましょう
Imgp5040s

20分弱で到着したピークからは、冠雪したばかりの奥白根山や皇海山などが眺められます。
波平の由来となったユニークな枯れ木が山頂の良きアクセントになっていました。
誰が名付けたのか知らないけど、確かに「波平ピーク」ですね。

 波平ピークの名の由来はもちろんこの枯れ木
Imgp5044s

この先、沢入(そうり)山まではほんの一投足なのですが、早く下山して温泉に入りたい欲求に勝てず、ここから引き返しました。
崩壊の進んだ尾根筋を慎重に歩いて中倉山に戻ります。

Imgp5041s

Imgp5050s

Imgp5070s

中倉山からはいわゆる一般ルートを下山コースに選びました。
こちらはしっかりした踏み跡が付けられています。
ただし、指導標の類は一切ありません。

Imgp5073s

Imgp5076s

黄葉の美しい樹林帯の中を急降下して林道に飛び出しました。
林道からは朝歩いた道をたんたんと歩いて親水公園駐車場に戻ります。
今日は12km足らずの短い道のりでしたが、とても変化に富んだ楽しいコースでした。
足尾アルプス・中倉山、良い山です。

くわしい山の記録はヤマレコでどうぞ

Imgp5080s

【感想】
山友のHINAさんからその存在を教えてもらった足尾の中倉山。
お天気に恵まれて想像以上に素晴らしいハイキングを楽しむことができました。
足尾の鉱毒被害とそれを復旧する治山事業が今も進められていて、それらの状況がよくわかります。
鉱毒の影響で山容がアルペン的になったのは皮肉な結果ですが、被害を乗り越えてしっかりと根づいている一本のブナにはとても感動しました。

| | Comments (3)

2017.10.09

駅からサイクリングで日向山へ

Hinatayama17

南アルプス前衛の山、日向山は標高約1660メートルながら山頂付近の雁ヶ原では、夏でも雪のように真っ白な景色が広がっていて独特の景観が人気を呼んでいます。
この真っ白な砂の正体は、花崗岩が風化したことによってできた白い砂。
登山口まで車を使えば1時間半程度で山頂に立てるので、登山初心者やファミリーに人気の山です。

そんなお買い得の日向山ですが、まだ一度も訪れたことがありません。
千葉から遠い割には歩行時間が短くてコスパが悪すぎるから。(笑)

若葉マーク付きハイカーを自認するNobですが、さすがに登り1時間半では短すぎます。
電車で4時間以上もかかるんですからね。もう少し歩きを楽しみたいものです。

そこで考えたのはアプローチに自転車を使うこと。
出発駅の長坂駅から登山口までは約15km。下り部分もあるので実質的なヒルクライム区間は約10kmです。
平均勾配6パーセントは相手にとって不足なし。

帰りは、基本下りなので韮崎駅まで走れば電車賃の節約にもなります。
こちらは約27kmくらいかな。
よし、ではその線で行きましょう!

 日野春駅のホームから眺める甲斐駒ヶ岳
Hinatayama01

朝の中央本線は南アルプスの景観をほしいままにする展望路線ですね。
とくに日野春駅付近からの甲斐駒や鳳凰三山の山容は本当に美しいです。見ていて飽きません。
そして、最寄り駅から約4時間15分後にようやく下車駅である長坂駅に到着。
ふー、さすがに疲れました。

 同じくホーム上からの鳳凰三山の山並みです
Hinatayama02

駅前で自転車を組み立てていざ出発。
しばらく走ると右手には黄金色の田んぼを前景に甲斐駒ヶ岳がゆったりと聳えているではありませんか。
これぞ「ニッポンの秋」そのものの景観に感激です。
こういう景色は地元千葉では見ることができません。山梨に移住したいなあ。

 これぞ「ニッポンの秋」って感じしませんか?
Hinatayama04

いったん釜無川と尾白川との合流点付近まで下ってから、いよいよ登山口までのヒルクライムが始まります。
距離10km、標高差約600mの上りです。
国道20号に出て、道の駅はくしゅうを左折すれば後は登山口までほぼ一本道が続きます。
最近アルバイトに追われてきちんと走っていないので久しぶりの坂道は息が切れました。

 久しぶりのヒルクライムは疲れる~~
Hinatayama06

エッチラオッチラ上体がブレ気味の情けないフォームで上がります。背中のザックが重たいなあ。
汗びっしょりなのは仕方ないけど、車に追い越される度に車道脇に寄せつつ徐行するのは情けないです。
狭い箇所ではこちらが停止して車をやり過ごしますが、あいつらが徐行してもいいのに・・・。
登山道に入ったら追い抜かしてやろうっと。(笑)

 狭い駐車場は車で溢れかえっていました
Hinatayama08

勾配に慣れたらマイペースを取り戻してなかなか良いペースで登山口に到着。
すでに狭い駐車場は車であふれかえっていて、路肩駐車もたくさんいます。
困ったもんだ。

ハイキング仕様の身支度に整えていざスタート。
有名なハイキングコースとあって、道は整備され案内標識も完備しているのでファミリー登山にぴったりの山ですね。
現に子連れハイカーがたくさん登っていました。

 山の中に入ったら気分爽快です
Hinatayama12

樹相が広葉樹から針葉樹に変わり、しばらくで三角点に到着。さらにほんの数分で展望広大な雁ヶ原に出ました。

風化した花崗岩が奇妙な造形美を作り出していて、ちょうど北アルプスの燕岳のような景観を形作っています。
眼前に聳えている筈の甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳連峰は、残念ながら湧き出した雲の中に隠れていて姿を見せず。
紅葉もまだまだなので、山水画的な風景には出会えませんでした。

 山頂ではちょっと異次元の景観が広がっていました
Hinatayama19

とはいえ、基本的には晴れているので気持の良い景色の中を持ってきた行動食を頬張りながら一休み。
ここまで登山口から1時間強。
たしかに近くて人気が出るはずですね。

 風化花崗岩が独特の造形美を形作っています
Hinatayama20_4

下りは約45分で無事に登山口に到着しました。
ここからは再びサイクリングモードに変更して韮崎駅をめざします。
序盤は平均12パーセントの急な下り区間もあるので慎重運転に徹しました。路面はウェット、部分的に苔むしていて怖い怖い。

往路の途中を右折して農道区間に変わると楽しいダウンヒルに変わりました。
やがて、甲斐駒ヶ岳広域農道に出合い、この道で韮崎をめざします。
国道20号にほぼ並行して走る農道ですが、道は広いし交通量は少なく、おまけに周囲の展望をほしいままにしているゴキゲンの道でした。

 甲斐駒ヶ岳広域農道は走りやすい道(前方は茅ヶ岳)
Hinatayama28

 おサルさんたちをたくさん見かけました
Hinatayama32

若干のアップダウンはあるものの基本は下り道なので走っていて楽しかった。
前方に雲の上から顔を出した富士山を眺めながらのんびりと韮崎駅を目指しました。
14時24分に駅到着。
時刻表を見ると14時31分発の電車があったので慌てて輪行支度を終えてドアが閉まる寸前の電車に飛び乗り帰宅しました。
(じつは電車が5分遅れで到着したので何とかセーフでした。)

Hinatayama30

【感想】
ハイキングもサイクリングも両方楽しむという「ハイクリング」ですが、だんだん敷居が高くなってきました。
やはり両方の支度をしなければならないのがネックです。
特に秋冬時期はハイキング装備もしっかり用意しないと不安なので荷物も重くなりがちです。
50歳代なら問題ないけど、60歳代も後半になるとやっぱり簡単ではありません。
解決策としては、今回のように登る山のグレードを落として装備を軽くする。時期を春夏に絞る。なんてことが考えられるかな。
できればこれからも続けていきたいから。

DATA
-------------------------
DATE : 2017.10.8
距離 : 42.04 km
累積標高 : 826 m
移動時間 : 2:25:36
経過時間 : 5:10:57(登山時間含む)
平均速度 : 8.1 km/h
平均移動速度 : 17.3 km/h

| | Comments (0)

2017.09.22

初秋の金峰山をマイナーな表参道から登る

Kinpu34

以前、テレビで金峰山の表参道を整備している話が放映されたことがあり、それを観ていつか辿ってみたいと思っていました。
正確には山麓の金櫻神社から始まっているいにしえの道ですが、中高年のわれわれには表参道全部を日帰りで登るのは難しいので、大弛峠の5.5km程手前にあるアコウ平からの上半部のみの道のりを歩いてみました。

今ではマイナーな道ですが、かつて江戸時代には大いに賑わったコースということで山岳宗教の名残りの濃い変化に富んだ好ルートでした。
今回は初秋の時期に訪れましたが、紅葉の最盛期に歩けば最高だろうなあ。

 今日の富士山は少し眠い感じですね。
Kinpu23

前夜遅く道の駅花かげの郷まきおかに到着。
この道の駅には昔からお世話になっています。

翌早朝、スタート地点のアコウ平に移動し、7時前に出発しました。
はじめのうちは山腹に沿った旧森林軌道上の歩きやすい水平な道が続きます。
やがて荒川の渡渉地点に着き、渡るポイントを思案。
古びた固定ロープのある場所がもっとも濡れが少ないと判断してそこを横断しました。

 荒川渡渉地点はフィックスロープを使いました
Kinpu10

この先、事前の情報収集によれば一部迷いやすい箇所もある由でしたが、赤やピンクのテープが大売り出し状態だったので、その心配は杞憂に終わりました。
とはいえ、踏み跡は一部で薄いところもあって慎重に進みます。

水晶峠への分岐(K.K分岐点)を過ぎ、ひと登りで御室小屋跡に到着。
かつて江戸時代にはここで入山料を取っていたという記録が残されているそうな。
営業小屋としての御室小屋はいつまで続いていたのでしょうか。

 かつての賑わいは今いずこ・・
Kinpu15

そして、小屋跡を過ぎてしばらくで、本日の最初にして最後の難所である鶏冠岩の岩場に出会いました。
小川山の廻り目平周辺の岩場にありそうな外傾した一枚岩のスラブです。

 外傾した一枚岩のスラブが鶏冠岩です。
Kinpu20

 写真で見るよりは怖いかな?
Kinpu22

ここには鎖がフィックスされていて安全に通過できます。
が、苔むしている箇所もあり濡れていると非常に滑りやすいと思います。鎖をしっかり持っていないと怖いだろうなあ。
今回は幸いに岩が乾いていたので気持ちよく通過できました。

 鶏冠岩の向こうには富士山がこんにちは!
Kinpu02

この岩場を境にして後半は岩混じりの変化に富んだルートが続きます。
弁慶の片手回し岩と名付けられた奇岩のはるか先にはゴールの五丈岩が屹立していました。

 肩手回し岩の先にはゴールの五丈岩が・・
Kinpu01

登るにつれて、樹木の背丈が低くなり高山の雰囲気が色濃くなってきました。
やがて、ハイマツとシャクナゲに彩られた高山帯に入ると、頭上には五丈岩が大きく迫ってきます。
いやー、本当に変化に富んで楽しいコースです。

 五丈岩までもうすぐです
Kinpu60

Kinpu32

踏み跡は露岩とハイマツ、シャクナゲの中を巧みに縫って続いていますが、踏み跡を見失うとハイマツに行く手を遮られてしまうのでルートファインディングは慎重に行います。
また、それが楽しいコースでもあります。

 やったー、五丈岩に到着!(古い石垣が見えます)
Kinpu35_2

出発してから約3時間かけて待望の五丈岩に到着しました。
金峰山にはこれで5回目くらいの登山ですが、初めて五丈岩の反対側(正式にはこちらが正面だと思います。)の様子を知ることができました。

だいぶ昔に築いたと思われる石垣が残されていますが、おそらく遥拝所だったのではないかな?
ここからの富士山の大展望、そしてご来光を遙拝するには最適の場所に見えました。
そして、岩の基部には金櫻神社の奥宮が鎮座していて、古き時代から大切に守られてきたことがうかがえる神聖な場所のようです。

 五丈岩の基部には奥宮が鎮座していました
Kinpu61

一休みした後、五丈岩の裏側(つまり山頂側)に回り込むと、10人前後の登山者が思い思いに休んでいました。
風も穏やかでお天気も良い登山日和に恵まれたことを感謝です。

ふと足元を見ると、ブルーベリーを一回り小さくしたコケモモの実がたくさんなっていました。
さっそく2,3粒口に入れてみます。
少し酸っぱいけど甘い!
この先にもたくさんあると思って程々にしておいたのが失敗で、この先もコケモモはあるものの熟している実はなくて赤い酸っぱいヤツばかり。
こんなことならもっと食べておけば良かった。

 熟して食べごろのコケモモの実
Kinpu39

 酸っぱいけどまあまあのコケモモの実
Kinpu44

たっぷりと休憩をとった後は大弛峠方面に下山するだけです。
心地よい秋の風を受けながら、のんびりと下ります。
はるか先には国師ヶ岳の先に三宝山、甲武信岳の山並みが眺められます。いつかは大弛峠から甲武信岳への道のりをつなげたいと思っているのですがだんだん体力的に厳しくなってきました。
でも、歩いてみたいものです。
 
 瑞牆山と大日岩
クリックすると画像が拡大します

 廻り目平の岩峰群
Kinpu43

 いつかは歩きたい奥秩父主脈縦走路
Kinpu49


徐々に高度を下げていき、スタートから5時間半ほどで大弛峠に到着。
平日にもかかわらず相変わらずの車の多さに驚きますね。
せっかくだから、山友を夢の庭園まで案内して、辿ってきた山並みを振り返ってもらいました。

 越えてきし山々
Kinpu55

そして最後に5.5kmの車道歩きが待っていました。
車内に余裕があるなら、自転車を載せて大弛峠にデポしておけば、帰りはルンルンで下れるなあ、なんてことを考えながらトボトボとアコウ平めざして歩きました。

Kinpu50

【感想】
いつか辿ってみたかった金峰山表参道。
その上半部のみでしたが、いにしえの登山道は山岳宗教の雰囲気が十分に感じられる好ルートでした。
大弛峠まで車で入れば、金峰山頂までは楽な道のりなので、今では大弛峠からのコースがメインストリートになっていますが、山慣れた人なら一度は表参道コースを歩いてみてください。
きっと新たな発見があると思いますよ。

| | Comments (0)

2017.07.16

忍耐のみち? 真夏の丹沢(塔、丹、塔、鍋)を歩く

Cimg5482s

「暑いだろうなあ」とは思っていたけど、まさに想像どおりの暑さの中、東丹沢の主要部を歩いてきました。

このところ、軟弱なハイキングしかやってないので耐久力はかなり落ちてます。
そこで心機一転、20km超の歩き甲斐のあるコースを選んだら東丹沢になっちゃった。

東丹沢なら交通費及び行動食などコミコミで3,000円以内で行って帰ってこられます。
まさに年金生活者向けのコースです。

例によって最寄り駅を始発の電車で出発します。
スタート地点の大倉バス停には7時15分頃に到着。今日も暑いです。

 今日も暑さが予感される大倉尾根
Cimg5481s

今日は熱中症対策として水分2.5リットルを準備しました。
その内0.5リットルは凍らせて持参。これが良かった。
結果的には、ゴール地点に戻るころには2リットル以上消費したので、2.5リットルはベストな選択でした。

歩いたコースは、大倉~塔ノ岳~丹沢山~塔ノ岳~鍋割山~二股~大倉の約23km。
詳細な記録はヤマレコにアップしてあるのでここでは触れません。
これまでにも真夏の丹沢には十数回訪れていますが、それらはすべて沢登りでのこと。
尾根歩きが目的というのはたぶん今回が初めてかなあ。

 5月に歩いた檜洞丸や大室山が見えて嬉しかった
Cimg5492s

たしかに暑いことは暑かったけど、稜線に立ってしまえば吹き抜ける風はさわやかで心地よいものです。
山野草も結構咲いているし、歩いていて飽きることはないのですが、ひとたび登りが始まると体中の汗がどっとほとばしってきます。

 これから向かう塔ノ岳から鍋割山稜の山々
Cimg5521s

帽子からは大粒の汗がポタポタとひっきりなしに落ちてきます。
体中が汗臭くなり、自分でもそれがわかるほどの不快感に悩まされました。
下山後は脇目も振らずに着替えましたが、それでもザックからの異臭は防ぎようもなく、今日の発汗の異常さを再認識しました。

 暑さはこたえますが山野草も豊富に咲いています
Cimg5505s

夏の丹沢は忍耐力を試す良いエリアです。
ひと夏に一度は、十分な準備のもとで訪れてもいいですね。
春秋シーズンと比べて明らかにハイカーの数も少なく、反比例するようにトレラン愛好者の数が目立ちました。
ミニマム装備で短時間で山野を駆け抜ける方がかえって暑さ対策になるのかなあ。
私にはできないけど、なんとなく理解できる感じもしました。

今回、比較的長い距離をなんとか歩けたので、夏の北アルプスを訪れる資格はあるかなあ。

 鍋割山稜は樹林に囲まれて涼しかった
Cimg5539s


| | Comments (0)

2017.06.28

花のトレッキング in 秋田駒ヶ岳&八幡平

Imgp4676s

久しぶりに格安の大人の休日倶楽部パスを購入。
奥さんのお供で北東北を旅行してきました。

せっかくこの時期に北東北に行くのなら、今回は山歩きを楽しみたいな。
山歩きの嫌いな奥さんをどう説得するか?
キーワードは「花」です。

 八幡平からの秋田駒ヶ岳
Imgp46351s

「秋田駒ヶ岳は八合目まで車で行けるよ。」
「しかも、高山植物のてんこ盛り状態だよ。」

誘いの言葉に乗ってくれて、今回は山歩きメインの旅行が実現しました。
目的地は岩手山と秋田駒ヶ岳です。
天候の見極めを現地で判断して、結果的には秋田駒ヶ岳と八幡平になってしまいましたが、梅雨の最中なので致し方ありませんね。

 八幡沼の周りをのんびり歩きました
Imgp4644s

【秋田駒ヶ岳】
初めてこの山を訪れましたが、当日はあいにくの空模様。
事前の予報では、午後から回復とのことでしたが終日ガスと小雨の中のハイキングでした。
宿に戻ってみたら、岩手山はお昼前から急速に回復して快晴でした。
高気圧の張り出しで、より日本海に近い秋田駒ヶ岳では日本海側からの風が山腹に当たって雨模様だったのに対し、内陸部の岩手山では影響が少なかったようです。
標高の低い秋田駒を選択した判断に迷いはなかったものの、残念な結果となりました。

 チングルマの大群落がそこここに・・
Imgp4554s

とはいえ、そこは花の百名山にリストアップされている名峰です。
展望はなくても足元を埋めつくす高山植物の群落には大満足。
レインコートの上下を羽織った奥さんもお花畑では大満足の表情を見せてくれて、こちらもホッとしました。

 シラネアオイがたくさん咲いていましたよ
Imgp4592s

コマクサには少し早かったものの、チングルマやミヤマキンバイ、シラネアオイなどのスター級が随所に咲き乱れる様は大したものです。
やはり登ってみて良かった。

【八幡平】
なぜか深田久弥の日本百名山にリストアップされているのが八幡平。
れっきとした百名山なのです。
彼が登ったころの八幡平はアスピーテラインなど自動車道路がない古き良き時代。
静けさどころか秘境感の漂う山域でした。
日本国内で一番最後まで5万分の1地形図が描けなかったエリアだそうです。

 まるで尾瀬ヶ原を歩いているみたい
Cimg5381s

ところが、今ではアスピーテラインを使えば誰でもその頂に立つことができます。
百名山の中で一番易しい山なんじゃないかな?

とはいえ、道路から一歩足を踏み入れると美しい自然が迎えてくれます。
道はとても良く整備されているし、八幡沼の畔にはきれいな避難小屋もあるし、ハイキングを楽しむには申し分ない環境が整っています。

見晴らしの良いなだらかな稜線上からは眼前の岩手山をはじめ、早池峰山、秋田駒ヶ岳、鳥海山など東北の錚々たる山々が眺められました。
これはかなりお買い得な山ですねぇ。

 遠くに浮かぶは名峰鳥海山
Imgp46361s

八幡沼をぐるりと巡る湿原地帯の木道歩きも、ミズバショウやヒナザクラ、ショウジョウバカマ、チングルマなどの花々に囲まれてまさに至福のひととき。
深い森と数多くの湖沼群、そして広々とした湿原と池塘の数々。

 ショウジョウバカマは今が旬でした
Imgp4651s

尾瀬と北八ツを足したような魅力満載のエリアですね。
もちろん、花好きの奥さんにも十分に満足していだだきました。

【感想】
天候のためとはいえ目の前に聳える岩手山に登れなかったのは本当に残念でした。
もともと岩手山登山は単独行を予定していたので、山麓で留守番の予定だった奥さんにとっては秋田駒&八幡平への変更はラッキーだったかも。
今回は接待ハイキングということで割り切って、来月からまたハイキング&サイクリングに行かせてもらいましょうかね。(笑)

Imgp4667s

| | Comments (0)

2017.06.17

残されたピースを埋めに西岳へ

Amigasa39

八ヶ岳という名前の由来は、八つの峰からできているためとも、数多くの高峰が連なる山という意味であるとも言われているようです。

どれが正解かはわからないけれど、八ヶ岳といったとき、それは主に天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山、そして西岳(2,398m)の八峰を指すものだと自分的には思っています。

天狗岳は北八ツになるけど、山麓から見ると八つの峰に含ませたいので入れてます。
(ちなみに深田久弥は日本百名山の中で、天狗岳(2,646m)ではなく峰の松目(2,568m)を加えて八峰としています。)

 この山に登りました。(編笠山からの西岳)
Amigasa38

八ヶ岳へは何回も足を運んでいますが、実は南西端にひかえる西岳のピークを踏んだことはありません。
というわけで、今回は残されたピースを埋め込みに西岳を訪れました。
例によって、詳しい山行記録はヤマレコ上にアップしているので、ここではつれづれに書き記しましょう。

メンバーは気心の知れた昔の山仲間。
前夜、道の駅こぶちざわで車中泊をし、翌朝早く登山口である富士見高原リゾートに移動しました。

高原の朝は誠に清々しいです。
至るところから野鳥の鳴き声が聞こえてきて、足元をよく見れば色とりどりの山野草が咲いています。
まだまだ新緑の鮮やかさが残る高原のトレイルをたどる足も自然と軽やかになります。

 この美しい花はツマトリソウです
Amigasa11

豊かな湧き水に喉を潤しながら、久しぶりに会う仲間同士、近況報告で時間が経つのが早いですね。
それにしても西岳へはほぼ真っすぐの登りが続きます。
標高差もあるので結構くたびれました・・・。

 不動清水の湧き水のそばにはクリンソウが咲き誇っていました。
Amigasa09

 これはイカリソウ。たくさん咲いていました。
Amigasa05

今は梅雨の最中ではあるものの、今のところ晴れ間が続いています。
さすがにこの日は低気圧の通過で関東など曇りや雨の予報が出ていたのですが、低気圧が通過した八ヶ岳方面はまずまずのお天気です。
とはいえ、富士山や南アルプスは厚い雲海に呑み込まれてしまい、どうやら晴れ間が出ているのはここらへんだけみたい。

 雲海に呑まれる寸前の北岳です。
Amigasa14

スタートから約3時間10分。シラビソの原生林を抜け出たたところにある西岳山頂にようやく着きました。
平日のせいか山頂には誰もいません。
静かな山頂からは眼前の編笠山と樹林越しに赤岳、阿弥陀岳のピークが見え隠れしています。
楽しみにしていた南アルプスと富士山の展望は、湧き上がってきた雲にとうとう隠れてしまいました。残念!

 樹林越しに望む赤岳。天狗尾根の鋭角ラインが印象的でした。
Amigasa18

ここで地形図を確認。
これから辿るトレイルは、ほとんどアップダウンのない緩やかな道が続くようです。
コメツガ、シラビソの苔むした森の中をたどる道もまた楽し。

再び水場に遭遇。
「乙女の水」とありました。とっても冷たくて美味しい湧き水です。
稜線の近くにこんなに豊富な水量の水場があるなんて最高。

水場から10分ほどで青年小屋に到着しました。
「遠い飲み屋」の赤ちょうちんがウケますね。

 「遠い飲み屋」の赤ちょうちん
Amigasa23

その昔、積雪期に訪れた時は、冬季開放で小屋の中にテントを張らせてもらいましたが、それでもすき間風が身にしみて超寒かったのを思い出します。
今度はちゃんと小屋番さんがいる時に泊まってみたい。

 山頂へは大岩ゴロゴロ地帯を歩きます
Amigasa24

小屋から編笠山頂までは大岩が累々と重なり合っている中を歩きますが、岩の上を飛びながら歩くのは3人とも苦手です。
それでも振り返れば小屋の屋根が小さくなって周囲の山々が大きく広がってくる様はうれしいですね。

 周囲の山々がせり上がってきましたよ
Amigasa25

編笠山頂には30分足らずで到着しました。
平日とはいえ、さすがに何人かの登山者が先着しています。
眼下には八ヶ岳山麓が大きく広がっていますが、その上の南アルプスは雲の中。

 八ヶ岳オールスターズの揃い踏みですね
Amigasa40

それでも、振り返ると八ヶ岳の主峰群が目の前に飛び込んできました。
遠く北端の蓼科山から眼前の権現岳まで八ヶ岳オールスターズのお出迎えに大感激。
梅雨の時期で、これだけ見えれば文句を言っちゃいけませんね。

 中でも赤岳と阿弥陀岳は迫力満点!
Amigasa28

3人で思い思いに記念写真など撮り合ってしばしの休息タイム。
先ほどまで滞在していた西岳もちょこんと鎮座しています。こうして見ると八ヶ岳八座の一員としてはイマイチかなあ。
同じく目の前に聳える三ツ頭(2,580m)の方がずっと立派だったりして。

さて、編笠山でゆっくりしたら後は下るだけ。
この下りも、大岩ゴロゴロ地帯の通過では難渋しましたよ。
若い頃と違って、こういうアクロバチックな下りは苦手になってきました。
バランス良くヒョイヒョイと岩から岩へ飛び移るのが億劫になったなあ。もっと足腰を鍛えなければね。

 林間のプロムナードは楽しいですね。
Amigasa34

大岩ゴロゴロ地帯を過ぎ、だんだん勾配もゆるくなってくると、森の中の本当に美しいプロムナードが続きます。
ここは良かったなあ。
ずっと続いてほしかった。
登山口に近づく頃にはレンゲツツジの群落などもあって目を楽しませてくれました。

 立派なレンゲツツジですねえ。
Amigasa36

うーん。
さすがは八ヶ岳連峰。相変わらずやるなあ。
また来るよー!

| | Comments (0)

2017.05.21

西丹沢・大室山に登ってきました

Cimg5132s

5月3日の檜洞丸に続いて2回連続で西丹沢を訪れました。
目的は大室山でシロヤシオを鑑賞すること。

結論を先に言うと、シロヤシオには会えずじまいでした。(泣)
訪れた時期が早すぎました。今年は例年に比べて開花がやや遅いとのこと。お隣の檜洞丸も見頃は一週間ほど先になるとのことだったので、それよりも遅い大室山ではまだまだ先のようでした。

歩いたコースのくわしい内容をヤマレコで表示する

それでも、春の山野草や稜線上に広がるブナ林の新緑に出会えて心の底から癒やされました。
この時期の山々の新緑は心が洗われます。

例によって満員バスに揺られて登山基地である西丹沢ビジターセンターに着いたのは8時半前。
自宅を出てからすでに4時間以上経っています。
西丹沢は千葉からはホントに遠いなあ。
往復8時間以上かけて来て、山中にいる時間は5時間40分ほど。コスパ悪すぎですね。
でも、コスパは悪くても東丹沢にはない魅力が西丹沢にはあるのです。

 西丹沢の山開きは5月21日です
Cimg5103s

用木沢出合から本格的な山道に入ります。
増発も出た満員バスでしたが、ほとんどの登山者は檜洞丸方面に向かうようです。
お目当てはシロヤシオでしょうね。
そのおかげで、大室山方面に向かう登山者はほとんどいません。

 沢沿いの道にはクワガタソウがたくさん咲いていました
Cimg5115s

用木沢出合から白石峠までの区間では誰にも会いませんでした。
本当に静かな山歩きを満喫できました。
ひんやりとした沢沿いの中を新緑のシャワーを浴びながらひとり歩くのは最高です。
足元には露に濡れたクワガタソウがたくさん咲いています。
この状態がずっと続けばいいなあと思う頃、白石峠に立ちました。

 ここまで誰にも会いませんでした(白石峠)
Cimg5121s

峠からは甲相国境尾根となります。
この道は初めてトレースします。
新緑の樹木に囲まれた静かな尾根道が続いていました。

さすがメイン通りなので、たまに登山者とすれ違いますがほとんどが私と同じ単独行者です。
緩やかに登って行けばやがて加入道山山頂に到着。
樹林に覆われた展望のないピークです。
軽く行動食を頬張ってすぐに歩きだしました。

 ツルキンバイの群落が至るところに
Cimg5129s

Cimg5125s

この辺りからはツルキンバイの黄色い花が群落をつくってたくさん咲いていました。
見事な黄色いお花畑です。
ツルキンバイの花々に混じって一輪だけ白い花が・・。
帰宅して西丹沢ビジターセンターのブログで確認したらツルシロカネソウでした。

 一輪だけ見つけたツルシロカネソウ
Cimg5131s

大室山までは結構なアップダウンがあります。
その代わり登るほどに振り返ると豊かな残雪をまとった富士山が大きく眺められます。
右手にはうっすらと南アルプスの峰々も見渡せました。
このコースは全体的に展望はイマイチですが、大室山周辺だけは稜線のところどころから富士山や南アルプスの展望が楽しめました。

 西丹沢からは富士山が近いです
Cimg5140s

Cimg5145s

ようやくたどり着いた大室山頂でしたが、事前の情報どおり展望には恵まれません。
ただし樹々の間から、蛭ヶ岳や檜洞丸など主稜の山々が眺められます。
もう歳なのでこれらの山々をワンデイで歩き通す自信はないけど、シロヤシオの咲く頃に泊りがけで歩いてみたいものです。

 大室山頂から樹林越しに眺める丹沢主稜の山々
Cimg5159s

 フデリンドウもたくさん咲いていました
Cimg5154s

大室山から犬越路までの間もなかなか歩きごたえのあるルートでした。
地形図で見てみると標高差は500mほどあるのでかなりきついです。
それを慰めてくれたのがブナ林の新緑です。本当にあざやかで美しかった。

 ブナの新緑は印象に残りました
Cimg5162s

そうして降り立った犬越路のコルは前回も立ち寄った峠。
ここからの下りは前回同様なので気分も楽です。
沢沿いの急な下りを進み、やがて用木沢出合に到着。ここからは車道歩きで出発点の西丹沢VCまで帰りのバス時刻を気にしながら急ぎ足で歩きました。

 新緑の山々に囲まれた犬越路
Cimg5169s

【感想】
大室山には30年ほど前、一度トライしたことがあります。
2月の雪の深い日でした。
友と2人で膝下までのラッセルをしながらようやく犬越路のコルにたどり着きましたが、その先は雪がさらに深くなりとても日帰りで登頂できる見込みがなくなったため、途中で断念し往路を引き返しました。
それ以来、何となく気になる山でしたが今回リベンジを果たせて良かった。
シロヤシオには出会えなかったものの、美しい新緑の山を満喫できて大満足でした。

Cimg5167s

| | Comments (0)

2017.05.04

西丹沢・檜洞丸に登ってきました

Hinokiboramaru22

2月3日以来ジャスト3ヶ月ぶりのハイキングに選んだ先は、西丹沢の檜洞丸です。
本当はお隣の大室山に登ってみたかったのですが、久しぶりの山歩きでちょっと自信がなかったので、少しグレードを下げて選んだ山です。

西丹沢には沢登りで何回か訪れていますが、最近はさっぱりご無沙汰だったので楽しみです。
それに連休中なので東丹沢の山々は大渋滞だろうしね。

 ツツジ新道の入口付近は新緑のシャワー
Hinokiboramaru03

バスの終点にある施設は、西丹沢自然教室から西丹沢ビジターセンターに名称が変わっていました。
まあ、ここが西丹沢の拠点です。
この先にもオートキャンプ場がたくさん開かれていて、いつの間にか一大アウトドアエリアに変貌していました。

今日のルートは、ツツジ新道を経て檜洞丸に登り、犬越路まで縦走して用木沢に下りビジターセンターに戻ってくるという、檜洞丸の代表的なコースです。
このうち、ツツジ新道は昔歩いたことがありますが、檜洞丸から犬越路までの尾根筋は初めてなので楽しみです。

 新緑とツツジのピンクが程よいコントラストを描く
Hinokiboramaru08

久しぶりの山歩きのせいか、登りは本当に疲れたなあ。
いやあ、マジで体力が落ちてます。

ツツジ新道というだけあって、5月の下旬頃はシロヤシオなどが咲き競うことで有名ですが、今の時期はミツバツツジが咲き始めという頃なので、逆に静かな山歩きが楽しめます。
咲き始めたミツバツツジの花に励まされながら一歩一歩高みを目指しました。

 ミツバツツジも十分きれい
Hinokiboramaru09

十分に高度が上がり、ふと振り返れば豊かな残雪を身にまとった富士山が姿を現してくれました。
やっぱり富士山を間近に仰ぐとうれしいですね。
特に西丹沢からだと至近に感じられます。

 バイケイソウの群落が広がっています
Hinokiboramaru14

西の肩に至ると木道が続き、まわりはバイケイソウの群落が広がります。
これは見事ですねえ。花の時期にまた訪れてみたいものです。

 約35年ぶりに再訪しました
Hinokiboramaru16

そして、緩やかに登っていくと標高1,601mの檜洞丸山頂に到着。
さっそくベンチを確保してコーヒーブレイク、といきたかったのですが、ナント!カップを忘れてしまった。
コッヘルとコンロがあってもカップがないと美味しいコーヒーは飲めません。
悔しいけど、お湯を沸かすのはあきらめて簡単な昼食に変更。

 山頂直下からの富士山
Hinokiboramaru19

そしていよいよ犬越路方面の尾根道に入ります。
このコースは初めて歩きましたが、お楽しみは何といっても終始富士山を横に見ながらの爽快な尾根みちでした。
そして、ぜひ会いたかったキクザキイチゲ君とイワザクラちゃん。
陽春の時期に美しい花々に出会えてラッキーでした。

 南アルプスの白峰三山もこんにちは
Hinokiboramaru21

キクザキイチゲは薄紫と白がたくさん咲いていました。
とくに薄紫の花は可憐さと高貴な感じが合わさってとても良かった。

 薄紫のキクザキイチゲは本当にきれい
Hinokiboramaru31

 こちらは白花のキクザキイチゲさん
Hinokiboramaru30

そして初めて出会ったコイワザクラも濃いピンクの艶やかさがなかなかですねぇ。
東北やアルプスで見かけるハクサンコザクラと同じサクラソウ科の花ですが、素人目には違いがよくわかりません。
岩陰にそっと咲いている風情が何ともいえませんでした。

 初めて出会ったコイワザクラ
Hinokiboramaru29

富士山の展望を楽しみながら美しい草花を鑑賞できるこのコースは最高です。
さすが西丹沢でも人気コースである所以ですね。

Hinokiboramaru20

変化に富んだ稜線歩きを十分に楽しみ犬越路のコルに無事に到着。
ここには立派な避難小屋が建てられていてテラスまで設けられていました。
もしも周りの山が氷河に囲まれていたら、まさに本場のヨーロッパアルプス的な雰囲気ですね。

 ブナの巨木も点在していました
Hinokiboramaru34

犬越路からは沢沿いに用木沢出合をめざしました。
下りはじめはガラガラの歩きづらい沢の中を適当に進みますが、やがて右岸に付けられたトラバース風のトレイルを下りました。

 トラバース道を下ります
Hinokiboramaru52

周りは新緑の樹々におおわれていて心が洗われるようで本当に気持ちが良いです。
眩しいばかりの新緑と青々とした渓谷の水辺をのんびり辿りました。
やがて用木沢出合に出て、オートキャンプで賑わう河原を眺めながら出発地点のビジターセンターをめざしました。

 丹沢でよく見かけるマメザクラも満開
Hinokiboramaru40

【感想】
檜洞丸に初めて登ったのは今から35年ほど前になります。
その時は主稜縦走の途次にピークを踏んだので、丹沢主稜上の一ピークとしての印象しか残っていません。
今回、この山だけを目的に訪れましたが、富士山の大展望に加えて美しい花の数々に感動のしっぱなしでした。
例年シロヤシオの咲く5月下旬頃はすごい人出だと聞いていますが、登山者が押しかけるのも無理ないなと感じた次第です。
私も懲りずに出かけてみるかな。


| | Comments (2)

より以前の記事一覧