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2019.05.19

アイゼン失くして涙の敗退 ~燧ヶ岳~

悔しいというか情けないというか・・・。

長い間山登りを続けてきたけれど、靴に着けていたアイゼンが途中で外れてしまい、それに気づかないで登り続けたなんて初めてのことです。
というか、こんなこと最初で最後にしなければね。

 熊沢田代からの燧ヶ岳

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場所は尾瀬。山は燧ヶ岳。
尾瀬御池から入山して山頂往復のプランでした。

燧ヶ岳を選んだのは、先月に登った上州武尊山から見た姿が印象的だったからです。
私の場合、山頂に立って周囲を眺めたときに印象に残った山を次回のターゲットにすることが多いのです。

 上州武尊山から眺めた時の燧ヶ岳(2019.4.13)

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そこまでは良かったんだけど。

今年の尾瀬は、4月の大雪の影響からか例年よりも残雪が多くて、登山口からずっと雪の上を歩きました。
アイゼンを付ける時に、ちょっと緩いかなとは感じたものの、上州武尊山の時以来さわってないのでサイズはジャストだと思い込み、そのまま装着しました。

 登るほどに周囲の山々の展望は開けたのですが・・

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おそらくは前半の樹林帯での歩行で外れたんだと思いますが、特に足元に注意を払うことなく登り進んでいきました。
急な雪の斜面に差し掛かり、アイゼンの前爪を効かせながら登っていた時に初めて右足のアイゼンがなくなっていることに気づきました。

急いで100mほどトレースを戻って探してみたものの見つかりません。
「まあいいか。とにかく片方のアイゼンだけで登るか。」てな感じで先に進みました。

 あれ、右足のアイゼンがない!

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やがて山頂直下の最後の雪の斜面に差し掛かりました。
斜度はやや急なものの、それほど怖くはないものでした。

ところが、ここにきて急に足に違和感が生じ、片足だけアイゼンというアンバランスな状態に不安な気持ちが芽生えてきました。
このまま登っても十分に登れる気持ちがあるものの、下りでは両方ともアイゼンを付けた状態で下りたいという気持ちが膨らんできました。

 山頂直下に広がる雪の斜面

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こうなると、登高欲は急速にしぼんできて、それまで大したことないと思っていた雪の斜面が急斜面に見えてきたのです。
歳も歳だし、単独で行動していて万が一スリップでもしたら迷惑をかけるだけ。

いさぎよく引き返す決断をしました。
GPSの高度計で約2260m地点です。
2346mの山頂までわずかな距離を残すだけでした。

 標高2260m地点で涙の下山(バックは日光連峰)

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下山は、往路を忠実にトレースして外れたアイゼンを探しながら歩きましたが、下部ではトレースが判然としなくなり忠実に辿ることはできず結局アイゼンは見つかりませんでした。

山頂には立てず、愛用のアイゼンも失くすという二重の悔しさはしばらく残るだろうなあ。

 山頂に立てずにションボリの図

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それにしても、アイゼンが外れたのに気づかなかったなんて・・。
そして、そのことが引き金となって怖気づくなんて・・。

ホント、歳は取りたくないです。
恥ずかしくてこんなこと書くのはみっともない話ですが、なんでもアリの個人のブログなのでどうかお許しください。

 登山口にはフキノトウが芽を出していました

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くわしい記録はこちら

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