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2019.05.31

成東・東金食虫植物群落を訪ねる

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今週のシニア自然大学では、「成東・東金食虫植物群落」を訪れました。

恥ずかしい話ですが食虫植物群落が千葉にあるなんて全く知りませんでした。
しかも、大正9年(1920年)に日本初の天然記念物指定を受けていたなんてね。

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食虫植物ですぐに思い浮かぶのはモウセンゴケでしょうか。
私はこれしか知りませんでした。

 管理棟内には本日見られる植物が案内されています

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日本には22種の食虫植物がいるそうで、そのうち8種が自生しているそうです。
モウセンゴケをはじめイシモチソウ、ミミカキグサなどがこの地の代表種です。

 群落地内には観察路が整備されています

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食虫植物で連想するのは尾瀬や苗場山などの高層湿原に生育する姿。
ざっくり言えば、土壌中の栄養素が不足がちな土地に生育し、光合成を行う緑色植物でありながら、飛来する昆虫などを捕食することで栄養分を補う植物が食虫植物ということなので、高層湿原に自生しているのはたしかです。

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でも栄養素の不足している土地は全国どこにでもあるので、なにも自生しているのは山の上だけじゃない。
でも千葉の身近な場所に貴重な群落が保存されているとはね。

 メジャーなコモウセンゴケ

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この地をしっかりと守っているのもボランティアの皆さん達(成東・東金食虫植物群落を守る会)でした。
保存地内を1時間以上かけてじっくりと説明してくださいました。

 石も持ち上げる粘着力のイシモチソウ

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天然記念物指定を受けてから来年で100年だそうです。
この地が良好な環境を維持できているのも守る会の活動のおかげです。

 咲き始めたノハナショウブとノアザミ

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場所もわかったので次回はノハナショウブが見頃の時期に訪れてみたいものです。

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2019.05.29

森と海のセラピーウォーキング体験

ちょっと遅いアップですが、一週間ほど前に南房総にある大房岬を訪れたときのことを書きます。

ほぼ毎週1回の割合で受講している「千葉シニア自然大学」の野外講座で、今回は「森と海のセラピーウォーキング」がテーマでした。

 深い森に包まれた大房岬(バックは館山湾)

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富浦湾と館山湾を仕切っているのが大房岬です。
小さな岬ですが、マテバシイをはじめとした緑の深い森に覆われていてとても美しい場所でした。

大房岬自然の家の神保さんという方の指導で森林浴を体験しました。

深い森に差し込む木漏れ日が何ともいえない安息感を与えてくれます。

これまた初めての経験でしたが「パラシュートハンモック」に寝てみました。
これは快感です。病みつきになりそう。

 ハンモックに包まれての森林浴は最高の気分

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無重力状態で布に包みこまれて、頭上からは木漏れ日が差し込んできます。
いつまでもこの状態でいたかった。

午前中は森の中での森林浴。
お昼をはさんで午後からは富浦湾に移動しての海辺のウォーキングを楽しみました。

 午後からは海辺のウォーキング

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砂浜に出たら裸足になって波打ち際を歩きました。
足の裏で砂をつかむ感じが気持ちいいです。

オジサンもオバサンも子供の頃に戻ったように楽しそうにウォーキングを楽しみました。
少し歩いただけで美しい貝やヤドカリ、カニなどを見つけることができます。

 少し歩いただけでたくさんの魚介類に出会えます

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波がつくる無数の泡を見ているだけで吸い込まれていくようで気持ちいいですねえ。
海辺をただ歩くだけでしたが、いろいろな発見があってとても楽しい時間が過ぎていきます。

 テレビCMでも有名な原岡桟橋にて

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森と海辺には合わせても半日程度の滞在で何かをするわけではないものの、貴重な癒しのひと時を過ごすことができました。

 大房岬の森林セラピーは新聞にも掲載されていました。

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2019.05.21

失くしたアイゼンの後日譚

愛用のアイゼンの片方を失くした件について、ヤマレコの記録に書いておいたところ、同じ日に山スキーで訪れていたruggerさんという方からコメントをいただきました。

発見された場所は熊沢田代の1954m地点とのこと。
うーん。
その場所なら往路のトレースをかなり忠実にたどっていた地点なので、もっとよく注意して見れば見つかった可能性が高い場所でした。
いやー、悔やまれます。

 目立つように雪面に立ててくれていました。

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「・・持ち主が紛失に気付けば同じトレースを探しに戻るであろうと判断し、目立つよう黄色いベルトを伸ばし、雪面に立て残置しました。
もしも落し物がアイゼンのような雪上歩行に必須の装備品でなければ、登山口まで持ち帰り登山センターに報告するつもりでしたが、落し物は下山時の歩行にも重要なアイゼンでしたので、その場に置くことに至りました。・・」

とは、発見者の弁です。
まさに適切な判断だったと思います。
同じトレースを探しにきて見つけられなかった私の責任です。

もっとも私の方が2時間ほど早く通過しているので、その時は雪面に立った状態ではなかったのでやはり見つけられなかったかも知れません。
でも、こうしてコメントを寄せてくれて本当にありがたかったです。

ruggerさん、どうもありがとうございました。

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2019.05.19

アイゼン失くして涙の敗退 ~燧ヶ岳~

悔しいというか情けないというか・・・。

長い間山登りを続けてきたけれど、靴に着けていたアイゼンが途中で外れてしまい、それに気づかないで登り続けたなんて初めてのことです。
というか、こんなこと最初で最後にしなければね。

 熊沢田代からの燧ヶ岳

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場所は尾瀬。山は燧ヶ岳。
尾瀬御池から入山して山頂往復のプランでした。

燧ヶ岳を選んだのは、先月に登った上州武尊山から見た姿が印象的だったからです。
私の場合、山頂に立って周囲を眺めたときに印象に残った山を次回のターゲットにすることが多いのです。

 上州武尊山から眺めた時の燧ヶ岳(2019.4.13)

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そこまでは良かったんだけど。

今年の尾瀬は、4月の大雪の影響からか例年よりも残雪が多くて、登山口からずっと雪の上を歩きました。
アイゼンを付ける時に、ちょっと緩いかなとは感じたものの、上州武尊山の時以来さわってないのでサイズはジャストだと思い込み、そのまま装着しました。

 登るほどに周囲の山々の展望は開けたのですが・・

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おそらくは前半の樹林帯での歩行で外れたんだと思いますが、特に足元に注意を払うことなく登り進んでいきました。
急な雪の斜面に差し掛かり、アイゼンの前爪を効かせながら登っていた時に初めて右足のアイゼンがなくなっていることに気づきました。

急いで100mほどトレースを戻って探してみたものの見つかりません。
「まあいいか。とにかく片方のアイゼンだけで登るか。」てな感じで先に進みました。

 あれ、右足のアイゼンがない!

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やがて山頂直下の最後の雪の斜面に差し掛かりました。
斜度はやや急なものの、それほど怖くはないものでした。

ところが、ここにきて急に足に違和感が生じ、片足だけアイゼンというアンバランスな状態に不安な気持ちが芽生えてきました。
このまま登っても十分に登れる気持ちがあるものの、下りでは両方ともアイゼンを付けた状態で下りたいという気持ちが膨らんできました。

 山頂直下に広がる雪の斜面

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こうなると、登高欲は急速にしぼんできて、それまで大したことないと思っていた雪の斜面が急斜面に見えてきたのです。
歳も歳だし、単独で行動していて万が一スリップでもしたら迷惑をかけるだけ。

いさぎよく引き返す決断をしました。
GPSの高度計で約2260m地点です。
2346mの山頂までわずかな距離を残すだけでした。

 標高2260m地点で涙の下山(バックは日光連峰)

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下山は、往路を忠実にトレースして外れたアイゼンを探しながら歩きましたが、下部ではトレースが判然としなくなり忠実に辿ることはできず結局アイゼンは見つかりませんでした。

山頂には立てず、愛用のアイゼンも失くすという二重の悔しさはしばらく残るだろうなあ。

 山頂に立てずにションボリの図

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それにしても、アイゼンが外れたのに気づかなかったなんて・・。
そして、そのことが引き金となって怖気づくなんて・・。

ホント、歳は取りたくないです。
恥ずかしくてこんなこと書くのはみっともない話ですが、なんでもアリの個人のブログなのでどうかお許しください。

 登山口にはフキノトウが芽を出していました

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2019.05.11

初夏の丹沢・表尾根を歩いてきました

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5月はカラッとしたさわやかな晴天が期待できますよね。
時候の挨拶でも「薫風の候」なんて書いたりします。

先日天気予報を観ていたら、こういうさわやかな晴天は梅雨入りまでに平均して10日間ほどあるらしいのです。
たったの10日間?って感じですけどね。

 エイザンスミレ

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10日は「晴れ=薫風の候」との予報が出たので、前夜に急いで山支度をして丹沢・表尾根を歩いてきました。

西丹沢でも良かったのですが、シロヤシオはまだまだのようなので稜線に咲くコイワザクラに会いに表尾根にしてみました。

お目当てのコイワザクラですが、表尾根では見頃を過ぎていました。
かろうじて咲いているって感じです。賞味期限切れに近いかったのは残念でしたが、濃いピンク色の花びらはやっぱり癒されます。

 コイワザクラ

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それにしても暑かったな。日差しが強いせいですね。
そのかわり、稜線を吹き抜ける風は乾いていてさわやかでした。
山肌の目に鮮やかな新緑と相まって、まさに「風薫る」です。

 富士山と塔ノ岳のツーショット(三ノ塔より)

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表尾根を歩いていて感じたのは、女性の単独行の多いことです。
平日にもかかわらず、若い人も中高年もソロのハイカーが結構いるのに驚きました。
皆さんフレンドリーで単独行同士で会話も弾みます。

 キクザキイチゲは私の好きな花

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昔はソロの女性なんてほとんど見かけなかったのにね。時代も変わったものです。
ま、それだけ表丹沢が歩きやすいということなんでしょうけど。

お目当てのお花ですが、コイワザクラの他にもキクザキイチゲ、ツルシロカネソウ、コケリンドウ、ミツバツチグリや各種スミレたちなどたくさん出会うことができました。

 ツルシロカネソウ

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でも圧巻は新大日から塔ノ岳にかけてのマメザクラロード。
小さくてあまり目立つ花ではないけれど、薄いピンク色の花をたくさん付けてくれてました。

平日の金曜日。
静かな尾根歩きをたっぷり堪能できました。

今月下旬はいよいよ西丹沢のシロヤシオが見頃を迎えているかな。

 新緑がまぶしい大倉尾根を下る

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2019.05.07

大山千枚田に行ってきた

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ほぼ1ヶ月ぶりのツーリング先は大山千枚田です。

サイクリングクラブのイベントは昨日(5月5日)実施したばかりです。
あいにく他用があり参加できなかったので単騎にて出撃しました。

今日は南風が強く吹く予報にたがわず、南に向かう旅人は向かい風に苦しめられました。(笑)

 道中の新緑も最高潮です(東京ドイツ村付近)

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超大型連休の最終日とあって、さすがに出歩く人が少ないせいか意外にも道路はガラガラです。
おかげで割とストレスを感じることなく走ることができました。

だけど、向かい風には参りました。
特に馬来田から久留里にかけての小櫃平野(沖積平野)は遮るものがないため南風をもろに受けます。
ペダルを一生懸命に回しても20km/h超えがやっと。情けない・・。

 野生の藤の花も素敵です(清和の森付近)

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平山を過ぎて清和の森付近までやってくると新緑が目に鮮やかに感じます。
向かい風と上り坂の苦労を忘れさせてくれますよ。

エッチラオッチラ、ようやく君鴨トンネルを越えて長狭の里に下り立つと本日のランチ場所である名代亭はわずかな距離です。
久しぶりにのれんを潜ったけど、相変わらず新鮮な魚介類をふんだんに出してくれるのでありがたいかぎりです。

私には今回注文した海鮮丼(鴨女丼)で十分でした。
これ以上のものを注文してもお腹いっぱいで入らないよ。

 名代亭の海鮮丼に舌鼓を打つ

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満腹になったらいよいよ大山千枚田に向かいます。
長狭街道から左に折れて緩やかな坂道を上がっていくと、田植えを終えたばかりの棚田が広がっていました。

 植えられたばかりの苗が風に揺れていました(大山千枚田)

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植えたばかりの苗が風に揺れています。
すっかり田植えが終わったらしく、田んぼには人影がありません。
静かな時間が過ぎていきます。

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しばらく休んだ後は、次の目的地である法明の棚田へ。
下って大きく上り返します。
これが結構こたえます。

平均10~13パーセントの急坂を上り終え、眼下を振り返るとそこには山際にへばりつくように農家が点在し、小さな棚田がモザイク状に広がっているのが眺められます。

 鴨川の秘境?(法明の棚田集落)

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観光スポット的な要素もある大山千枚田と違うところは棚田のまわりに民家が建っていることかな。
ここの棚田はまさに中山間農村そのものでした。

もう何年も前から法明の棚田を訪れているけど、年々棚田の数が少なくなっているのがわかります。
田んぼが埋められて畑になったり、そのまま耕作放棄地になったりしています。

残念だけど、これが中山間農村の現実。
こんな条件不利地で農業を続けていくことのどんなに大変なことか。
法明から大崩(をくずれ)の棚田地帯をめぐっていつも感じることです。

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米消費の減少や農家の高齢化などにより、経済効率だけを考えていたら棚田は遠からずなくなる運命にあります。
いったん棚田が消えてしまったら復田はまず無理でしょう。

農政サイドの行政的な支援だけでなく、農家をはじめ都市生活者を巻き込んだ多くの人たちによる抜本的な取り組みが必要なんだろうなといつも思ってしまいます。

まずは自分の今できることを。
棚田でつくられたお米を食すことからかな。

 帰りは内房に出て木更津から輪行

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DATA
-------------------------
DATE : 2019.5.6
距離 : 140.03 km
累積標高 : 1,112 m
移動時間 : 6:13:45
経過時間 : 7:45:01
平均速度 : 18.1 km/h
平均移動速度 : 22.5 km/h

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2019.05.05

初めて歩いた南高尾山稜

当初の予定では御坂山塊の山に出かけるつもりで山支度を終えていたのですが、出発の朝になって登山天気アプリを見たら、まさかの雷雨予報が出ているではないですか。

 豊かな樹林帯がひろがっています

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地上の気温と上空の気温差が大きく大気が不安定な状態が続いているみたいです。

こういう時はお目当ての富士山も昼前から雲に隠れることが多いので、御坂山塊は早々とあきらめて早めに下りられる山を探します。

 色鮮やかなラショウモンカズラ

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というわけで前回に引き続き高尾山周辺の低山ハイキングを楽しんできた次第。

南高尾山稜は、高尾山の南につらなる標高300mから500m足らずの低山です。

地図を眺めると、城山から大垂水峠を経て高尾駅まで尾根がずっと続いています。

 黄色があざやかなヤマブキソウ

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山野草が多いので知られている以外は予備知識なしで出かけました。

特にガイドブックを持ってないので、スマホの登山地図が頼りです。

駅から30分ほど歩くと前方に人だかりがしているので近寄ってみたら、なんとクマガイソウの群落があるではないですか。

 蛇塚のクマガイソウ群落

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クマガイソウなんて自然公園や植物園でしかお目にかかったことがないのでびっくり。

見事に咲き誇っています。

蛇塚のクマガイソウ群生地ということで古くから保全されているみたいです。

 登山道の脇にはお花がいっぱい

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さらに沢沿いに進むとだんだん山深くなってきて、ニリンソウやヤマブキソウの群落があちこちに広がっています。

うーん、南高尾侮れないなあ。

ひと登りで稜線に出てからも、山野草が途切れることなく咲いています。

ヒノキやスギの植林帯もあるけど雑木林も広がっているので林相が豊かな感じがします。

のんびり歩いていたら、日を浴びて鮮やかな黄色にかがやいている小さな花を発見。

よく見たら、キンランでした。初めて生で見ることができましたよ。

 あこがれのキンランに初対面

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かつてはよく見かける花のようでしたが、今では絶滅危惧II類(環境省)に指定されています。

受講しているシニア自然大学で、キンランは「外菌根菌」に依存している種なので栽培は困難、といった内容の話を聞いたばかりなのでじっくり観察しちゃいました。

盗掘も多いらしいですが、栽培は難しいので絶対にやめてほしい。

ところで、私が歩いた尾根みちは樹林でおおわれていて展望はほとんで期待できません。

 セリバヒエンソウらしい

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それゆえに山野草が咲いていなければ魅力は激減します。

これからもこの豊かな自然をずっと守っていきたいものです。

8時過ぎから歩きはじめて12時前には下山できました。

この山域も午後3時頃から雷雨に見舞われたようです。

短いハイキングに変更して大正解でした。

くわしい山の記録はこちら

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