山歩き50周年を記念して懐かしの棒ノ折山へ
今年に入って初めての山歩きは、懐かしの低山棒ノ折山。
棒ノ嶺とも呼ばれる棒ノ折山は私の山歩きの原点となる山です。
今から50年前の1968年3月29日、高校のクラスメート6人で登った山です。
なぜ、棒ノ折山を選んだのか、今ではまったく思い出せませんが、初めての道迷いを体験したこともあり、今でも思い出深い山行です。
そんな棒ノ折山ですが、今回は当時一緒に登ったA君とその後に知り合ったK君との3人で昔歩いた白谷沢コースから入りました。
半世紀ぶりに訪れた白谷沢は、「こんなに深い谷だったっけ?」と思わせるような立派なゴルジュといくつもの小滝が程よいアクセントになって変化に富んだ好ルートになっています。
低山らしからぬ深いゴルジュ帯が続きます。 photo by A
それでいて、普通のハイキングシューズでも難なく歩けるように整備されているのも驚きです。
低山らしからぬ沢歩きのおかげでたぶん真夏でも快適なハイキングが楽しめそうです。
ゴツゴツして固いチャートでできている岩茸石も昔のままの姿で立っていました。
ユーモラスな名前のゴンジリ峠を過ぎ、さらにひとがんばりで北面が開けた棒ノ折山に到着しました。
驚くことに山名表示板は当時と同じ形をしています。
まさか半世紀の間、同じものが立っているとは思えませんが奇妙な懐かしさを感じました。
山頂からの景色は北面が雄大で、秩父、奥武蔵の山々は無論のこと、遠く谷川岳や上州武尊山、赤城山それに日光連峰などの山々も見渡すことができました。
低山ながら人気があるのも頷けます。
平日山行のため登山者の姿もちらほらな中、山頂の一角でガスコンロで湯を沸かしコーヒータイムでくつろぎました。
思い出話も尽きません。
50年前は山頂に到達できたうれしさで、下りのコースを間違えるという道迷いのミスをしてしまいました。
お隣の黒山(842m)から南の尾根に向かうところを東の尾根に入り込んでしまい、奥多摩側に下りるべきところを小沢峠から出発点と同じ名栗川沿いに下山してしまったのでした。
(ちなみに「道迷い」は山岳遭難事故のうち約4割を占め、今でも事故原因のトップです。)
そんな失敗談もあったけど、却ってそのことが登山にのめり込むきっかけとなり、以来50年間にわたり1,000回近く(あるいはもっと?)の山行を重ねることにつながったことを思うと面白いものですね。
今回同行してくれたA君は、大学に進学してワンゲル部の主将になり社会人になってからも山を歩き続け、現在は登山ガイドとして活躍中です。
一方の私は、最近は自転車に浮気しつつ、きびしい登山からは距離を置いてもっぱら低山のハイキングを楽しんでいます。
ま、歳相応といえばそれまでですが、これからも山にはかかわり続けていきたいと思っています。
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Comments
すごーい!Nobさん高校生の時とお顔が全然変わっていないんですね(^^)
Posted by: HINA | 2018.04.05 12:43 AM
オリンパスペンというハーフサイズカメラで撮ったので画像はめっちゃ荒いですが、若い頃の雰囲気はなんとなくわかるような気がします。
Posted by: Nob | 2018.04.05 07:35 AM