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2016.10.30

48年ぶりに丸川峠を訪れる

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紅葉に彩られた山が見たくなり、急きょ大菩薩方面のハイキングを計画しました。
ここ数年、大菩薩峠周辺は結構歩いていますが、そういえば丸川峠はトレースしていないことに気づき、今回はそっち方面でプランを決めます。

歩いたコースのくわしい内容をヤマレコで表示する

最寄り駅を始発の電車に乗り、およそ3時間かけて甲斐大和駅で下車。
紅葉シーズンなので、バスは折よく臨時便に乗車でき予定よりも30分近く行程が短縮できました。
それは良いんだけど、早く着いたおかげで天候の回復よりも先行する結果となり、石丸峠はガスの中。
ガスの中の峠も幻想的でそれなりに良かったけどね。

 石丸峠での幻想的な光景
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歩き進めるとだんだんガスが上がってきて青空がのぞいてきました。
熊沢山を越え、大菩薩峠に下り立つ頃には峠周辺にたちこめていたガスはきれいにとれて、奥多摩方面の山並みがすっきりと視界に入ってきました。

まず目についたのは、20日前におとずれた三頭山。
三頭山に加えて御前山、大岳山の奥多摩三山が流れる雲の上に姿を現しています。
手前には8月に歩いた牛ノ寝通りの長大な稜線が印象的です。

 奥多摩三山と手前は牛ノ寝通の長大な山稜
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さらに目を転じれば、雲取山から鷹ノ巣山にかけての石尾根の山並みが紫色に浮かんでいました。
こうしてみると石尾根は高いなあ。さすが奥多摩の屋根です。

 鷹ノ巣山をはじめとする石尾根の山並み
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東側の展望に見とれているうちに西側もだんだん雲が切れてきました。
お、南アルプスの甲斐駒や仙丈ヶ岳、鳳凰三山に北岳なども雲間に浮かんでいます。
うーん、雲が多くて他の南アルプスの高峰群は見えないのが残念でした。

 南アルプス北部の山並み
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大菩薩峠といえば富士山ですが、南側の展望は残念ながら雲の中です。
しばらく峠で待っていましたが、富士山はご機嫌斜めのようなので仕方なく先を急ぎました。

 大菩薩峠から雷岩にかけての稜線
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笹原の中に針葉樹が点在する開放的な稜線歩きが続きます。
ふと振り返ると、はげしい雲の動きの上に富士山の山頂がぽっかり顔を出してくれました。
やっぱりここに来て富士山が見えないのは寂しいので見られて本当に良かった。

 やっぱり富士山が見えると格別です
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大菩薩峠から雷岩までの区間は、最高の稜線歩きで四季を通じて楽しめます。
私が好きなのは初夏です。
亜高山植物に彩られた稜線歩きと豊富な残雪をいただく富士山の絶景が堪能できるので。

今日は気象の変化が激しいようで展望を楽しむ時間はあまりないようです。
甲府盆地側から雲がどんどん押し寄せてきて稜線を覆い隠そうとします。
今のところ何とか展望は確保できていますが、この先どうなることやらといった感じでした。

 稜線から見下ろす山麓の紅葉
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悪い予感が当たって、雷岩に到着する頃には南アルプスと富士山は雲に隠れる寸前です。
まあそれでも臨時バスのおかげで早発ちができ、稜線上での展望が楽しめたのは幸いでした。
2番バス(甲斐大和駅発9:20)で来た人たちは残念だったと思います。
早起きは三文の徳?

このあと大菩薩連嶺最高峰であり日本百名山の一つでもある大菩薩嶺に向かいます。
このピークは樹林のため展望ゼロです。
そのためか、皆さん「百名山」の標柱を入れた記念写真を撮ったあとはすぐに下山します。とても可哀想なピークなんです。
私は百名山ハンターじゃないのでここでのんびりしたいところなんですが、次から次に記念写真を撮りに来る人が多いので早々に退散しました。

 大菩薩嶺を越えると急に静寂感が増してきます
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大菩薩嶺を越えるとあたりは急に静寂感に包まれます。
大半のハイカーは雷岩から唐松尾根を下るか又は唐松尾根から登って大菩薩峠方面に向かうので、嶺から北に丸川峠、柳沢峠方面を歩く人は本当に少ないのです。

昼なお暗い原生林の中、苔むした山道を歩く喜びは何物にも代えがたいです。
奥秩父や北八ツの原生林にも引けを取りません。

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やがて濃いガスの中、笹原の斜面が現れてくると丸川峠のお花畑に到着しました。
初夏から夏にかけて、可憐な山野草が咲き乱れる場所なんでしょうね。
今日は深い霧で何も見えないけど、十分に期待のもてる草原です。

 ガスに覆われた丸川峠の草原はとっても幻想的
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青いトタンでできた質素なつくりの山小屋に到着しました。
今は「まるかわ荘」って言うようですが、昔は丸川峠小屋だったと思います。
懐かしいなあ。
数えてみたら48年ぶりの再訪です。
昔はもっと粗末な小屋だった記憶があるけど、今も質素な佇まいです。

 今どき珍しいくらい渋い外観のまるかわ荘
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小屋の中に入ると先客が一人と小屋番の親父さんがニコニコと出迎えてくれました。
中に入った瞬間、48年前にタイムスリップした感じがしました。
うーん、あんまり変わってないなあ。

豆から挽くコーヒーを注文して、しばしの間親父さんとと昔話をします。
私が訪れた48年前は先代の小屋番時代でした。
ちょうど東大紛争の最中で、授業ができない東大生が小屋に居候していたのを思い出しました。
あの時にご馳走になったキジ鍋の美味しかったことは今でもはっきり覚えています。
いまの親父さんも感じの良い方なので、次回はぜひこの小屋で一晩過ごしてみたいものです。

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さて、肝心の紅葉ですが、丸川峠からの下りでようやくお目にかかることができました。
今年は9月の長雨の影響で目の覚めるような美しい紅葉ではないとのことですが、たしかに鮮やかさに欠けます。
それでも紅や黄色の色づく様は、山に来て良かったなと心から思える情景でした。

 紅葉は丸川峠の下り付近が見ごろでした
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急な下りに難儀しましたが、周囲の紅葉のおかげで慰められました。
やがて急坂も終わり沢沿いの林道に出てからはのんびり歩いてバス停に到着。
少々時間が余ったのでバス停を通過して日帰り温泉「大菩薩の湯」で汗を流してから帰宅の途につきました。

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2016.10.17

久しぶりのグルメツーリング with CBCC

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MTKさんの企画で茨城県守谷にあるドイツ料理のお店ハンスホールべックをめざすツーリングに参加してきました。
自転車に乗るのは久しぶりです。

それにしても今日は良い天気。
終日、雲一つない快晴の休日なんていつ以来だろう?

 利根川のサイクリングロードをのんびり走りました
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CBCCのサイクルイベントとしても久しぶりです。
それだけ土曜の雨が多かったということですね。
目的地もお天気もグッドなせいか、本日の参加は総勢15騎です。
2チームに分かれてスタートしました。

走ったコースとプロフィールマップを表示する(MTKさんのサイトへジャンプ)

道の駅やちよ、北総花の丘公園、千葉ニュータウンを経て利根川をめざしました。
栄橋で利根川を渡り茨城県側に。
利根川左岸のサイクリングロードに入ればのんびり川風に乗って走ることができます。

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やがて小貝川を回り込み、再び広大な河川敷の中を快調に進みます。
青空の下で、サッカーや野球、ソフトボールなどに興じる市民がたくさん楽しんでいました。
小さな子どもたちから中高年世代まで、楽しそうにボールを追っている様を眺めながらのサイクリングは気持ち良いです。

風は少し向かい風かな?でも全然気になりません。
今日は本当に気持ちがいいです。
一人で河川敷を走っても退屈するけど、集団で走ると単調さが気になりません。

やがて新大利根橋に到着。
ここまで来れば目的地はあとわずか。
長い橋を渡りきり、ひと走りで本日のランチ場所ハンスホールべックに無事に到着しました。
予定時刻の11時20分ジャスト。
相変わらず人間GPSの異名をとるMTKさんならではのスゴワザです。

 コスパは最高だと思います
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それにしてもここのローストポークランチはコスパが高いですよ。
ハム&コールスローの前菜と分厚いローストポークのメインディッシュは最高です。
これを目当てに50kmかけてやって来る価値は大アリです。

食後は再び新大利根橋を渡り返して、今度は千葉県側に入ります。
橋を渡ってすぐのあけぼの山農業公園に立ち寄るのもお約束事項です。
この時期はコスモスが見頃を迎えていて、多くの人々の目を楽しませてくれました。
特にオレンジ色のコスモス畑が目立っていましたよ。

 あけぼの山農業公園のコスモス畑
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このあとは手賀沼のサイクリングロードのフリー走行です。
観光サイクリングクラブのCBCCですが、なぜか手賀沼と外房有料では「フリー走行」と称して、結構マジになって走りっこをします。
私も久しぶりにリキを入れて走ったのですが、後半次々にメンバーに追い抜かれてしまいヘロヘロでゴール。
やっぱりやるんじゃなかった。(笑)

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そんなこんなで15人が和気あいあいの走りを楽しめました。
ゴール地点の道の駅やちよに戻る頃には陽が西に傾きはじめた時刻。だいぶ日が短くなってきましたね。
久しぶりのサイクリングでしたが十分に満足できる一日でした。

DATA
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DATE : 2016.10.15
距離 : 108.87 km
累積標高 : 327 m
移動時間 : 5:09:15
経過時間 : 8:38:05
平均速度 : 12.6 km/h
平均移動速度 : 21.1 km/h

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2016.10.13

三頭山に行けども展望に恵まれず

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遅レポになりますが、3連休最終日の10日は奥多摩の三頭山でした。
晴れ間なし、展望なし、紅葉なし、の「3なし」ハイキングに終始して実りの少ない山行でした。

それにしても週末ごとに雨天に見舞われる周期が10月に入っても続いています。
この3連休はつるちば(ツールドちば)でしたが、参加者の方々は大変だったと思います。
というわけで、詳細な記録はヤマレコに譲って、ブログでは印象に残ったことなどをつづります。

最近、三頭山は訪れていなかったので、昔の記憶を頼りに計画しました。
奥多摩湖側から登るならヌカザス尾根でしょう。下りは数馬集落に下りるなら西原峠経由かな。なんて感じで計画終了。

 登り始めは奥多摩湖にかかる麦山浮橋から
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で、実際に歩いてみると・・・
ヌカザス尾根には「おツネの泣き坂」という有名な急坂区間があります。
以前歩いた時はたしか下山に使った記憶があります。
そういうわけで、初めて登ってみたら確かに急だった。

 幻想的な山霧の中、静かな尾根歩きが続きます
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でも急坂の区間はそれほど長くはなく、気がついたら鶴峠の分岐に。
さらにひと登りで三頭山西峰に到着しました。

驚いたことに、今までほとんど人に出会わなかったのに、どこからこんな大勢の人が登って来たんだろうと不思議になるほどの賑わいです。
あとでわかったのですが、数馬側の都民の森までバスが通じていて気軽に山頂に立てるようでした。
なるほど、便利になったもんだ。

 薄紫色のセキアノアキチョウジ
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あいにくの天気で展望はまったくないので、中央峰、東峰に立ち寄るのはあきらめてそのまま西原峠をめざしました。
山頂から一気に下るとログハウス風の避難小屋が現れます。
そういえば昼飯はまだだったので、小屋内部で食事をとることに。
内部は小ぎれいに整頓されていて、泊まっても快適だなと感じました。

 三頭山避難小屋で昼食休憩
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避難小屋からさらに下り、やがてゆるやかな勾配になると笹尾根です。
ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら槇寄山を通過し西原峠に到着しました。

 兜造りの民家が現れると数馬集落の一角ですね
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静かな峠にしばし佇み、進路を東北東に向け数馬に向けて下ります。
その間、今日初めて見晴らしのきく尾根道を通り、約1時間の歩きで兜造りの民家がある数馬集落の一角に下り立つくことができました。
それにしても展望に恵まれない冴えない一日でした。

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2016.10.02

貴重な晴天のチャンスを狙って雨飾山へ

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9月中旬から日照時間の少ない状態が続いていますね。
貴重な週末も雨模様の日が続いていて、ストレスが溜まってしまいます。

こんな状態ですが、30日は貴重な晴れ間が予想されたので、思い切って山に出かけてきました。
場所は北信の名峰として名高い雨飾山。
古い山仲間と3人の山行です。

歩いたコースのくわしい内容をヤマレコで表示する

都内で集合して車で現地に向かいました。
午前2時前には雨飾山高原キャンプ場に到着し、車中で仮眠の後に6時40分出発。
睡眠不足の登山はやりたくないのですが、この山の場合早朝出発で山を楽しんだ後、麓の宿で疲れを癒やす方が楽なので頑張りました。

 コースはブナの自然林が続き、癒やされます
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本格的な登りになると周囲はブナの自然林が続いていて癒やされます。
そのかわり登りは急ですよー。
断続的に急坂が続くといったん荒菅沢に下ります。

 荒菅沢から見上げる雨飾山
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下り始めの展望ポイントからはこれから向かう雨飾山と布団菱(フトンビシ)の大岩壁が目の前に広がりしばし見入ってしまいました。

荒菅沢は初夏には大雪渓になるらしく、その頃の登山も楽しそうです。
沢の美味しい水を味わったら、いよいよ本格的な急坂の始まりです。

寝不足の体にはきつい登りが続きます。若い女性の二人連れにもかる~く追い越され、さらには外国人の女性登山者にもさくっと追い抜かれ、なんだか情けないですね。
3人の平均年齢は64歳なんだから仕方ないけど。

急坂のおかげで高度はぐんぐん稼げます。
振り返ると高妻山や焼山といった北信の名だたる峰々が顔を出してくれます。
この方面のトレース記録がほとんどない私には新鮮な感動を与えてくれました。

やがて岩場が現れて、さらにはハシゴ登りも加わるとようやく急坂にも陰りが見えてきて森林限界を迎えます。
雨飾山本峰の左手には槍ヶ岳や鹿島槍といった北アルプスの峰々も顔を出してくれました。

 槍ヶ岳や鹿島槍も顔を出してくれました
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傾斜が緩くなると、たおやかな笹平に到着です。
名前のとおり広大な笹原が広がる草原帯の向こうに雨飾山がどっしりと控えている様は一幅の絵を観るようです。
ここでもカメラを向けてしまいます。

 笹平を前景に雨飾山本峰を望む
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夏には高山植物に覆われるであろう笹平をのんびりペースで歩き、いよいよピークへの最後の急登をこなすと待望の雨飾山頂に到着しました!
展望はもちろん360度です。

眼前の北アルプス後立山連峰をはじめとして、槍穂高、戸隠連峰、妙高連峰、頸城の山々、遠く能登半島に佐渡ヶ島・・・
また、山頂から見下ろす笹平の景観も見事です。
そこにはいつまでも見飽きることのない景色が広がっていました。

 後立山連峰も指呼の間に望めます
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 笹平の向こうには焼山、火打山の姿も・・
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今日は平日にもかかわらず、山頂には多くの登山者で賑わっていました。
これはもちろん「百名山効果」なのでしょうが、ちょっとねえ。
百名山ハントに興味のない私としては複雑な気持ちです。
ま、しかし、良い山は良いってことなんでしょうね。

 秋の空が広がっていました。(バックは戸隠連峰)
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私としては珍しく山頂に1時間以上も滞在しました。
お天気も良いし、見晴らしも申し分ないんですからねー。

3人で写真を撮りあったり、食事をしたりであっという間に時間が過ぎ、下山の時を迎えます。
下りは往路を忠実に戻るコースですが、なにしろ急坂が続く道のりなので登り以上に慎重に下りました。
最近、体が固くなってきており、ちょっとした身のこなしが出来づらくなっているのを自覚しているので・・。

 布団菱の大スラブ帯は迫力満点!
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尾根上部の急坂部を無事に通過し、荒菅沢では布団菱の大スラブ岩壁を脳裏に焼き付けて下ります。
朝の冷え込みのせいか、紅葉も少し進んできたようです。ブナの葉も少しずつ黄色に変わってきているような。
そして13時40分、無事にスタート地点に戻ることができました。

 雨飾山と布団菱の大スラブ
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この時間なら日帰りで帰宅できなくもないのですが、そこはオトナの3人組です。
睡眠不足と山歩きの疲れを癒やすべく山麓の温泉宿で一夜を過ごし、翌朝、雨の中を帰途につきました。
前日も翌日も雨の中、ワンチャンスの晴天を掴んだ会心の山行となりました。


【感想】
本文にも書いたとおり、妙高・頸城の山々はほとんど歩いていません。
とりわけ雨飾山は、この山だけを一人で運転して出かけるにはコスパが良くないので、ずっと行きたい山でしたが実現できていませんでした。
今回、古い山の仲間のおかげで長年の宿願をはたすことができました。
それにしても雨飾山は思っていた以上に心に残る良い山でした。


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