筑波山に登ってきました
木曜日(12日)に筑波山に行ってきました。
筑波山のハイキングコースはだいたい3時間程度の易しいコースが多いようです。
手軽に登れる山として、山頂からの展望の良さも相まって、家族連れも含めた多くのハイカーから愛される山になっているのも頷けます。
ただ、ハイキングとして考える場合、それでは少し物足りなさも残るので、前後の行程にサイクリングを組み合わせて、それなりに充実した半日行程に仕上げてみました。
起終点は常磐線の土浦駅です。
例によって、駅前で輪行支度を解いていざ出発。
往路は、筑波自転車道(つくばりんりんロード)を利用して北条大池のそばにある「平沢官衙(かんが)遺跡」目指します。
遺跡から不動峠を経てつつじヶ丘に上がる予定です。
走ったコースと歩いたコースのくわしい内容をヤマレコで表示する
つくばりんりんロードは1987年3月に廃止された筑波鉄道の廃線跡を利用するサイクリングロードです。
数ある跡地利用策の中からよくぞサイクリングロードを選んでくれました。
車の往来を気にしなくてすむので気持ちよく走ることができます。
沿道には桜の木が植えられているので春はさぞや美しい風景の中を走ることができるんだろうなあ。
今度は是非とも春に走ろうっと。
ところで土浦は国内有数のレンコンの産地です。
ちょうど収穫時期に当たったようでレンコン田では農家の人が腰まで水に浸かりながら収穫作業に精を出していました。
でも寒そう・・
奈良時代から平安時代にかけての役所の跡が「平沢官衙(かんが)遺跡」だそうです。
ここからは不動峠を経て風返峠、つつじヶ丘に至るヒルクライムな道のりが続きます。
なので、遺跡のそばの案内所で一休み。
休んだ後は峠みちを上がります。
ここは前も走ったことがあるけど、道が狭くてあまり快適ではありません。
ただし勾配はそれほど強くないのでゆっくり進めばノープロブレム。
沿道の樹木も紅葉が進んでいてそれなりに楽しめました。
風返峠に至る県道に合流してからは道幅も路面の状態も良くなって快適に走れます。
尾根の背を走るので結構アップダウンもあります。
道路脇には篠竹が密生してせっかくの展望を隠しています。
この辺が改善されたら素晴らしい展望道路になるだろうに惜しいな。
信号のある風返峠を過ぎれば勾配は一気に強まり、1.6km先のつつじヶ丘に至ります。
今日は平日でバスも少ないので走りやすいのが救いですかね。
それでもエッチラオッチラペダルを回してようやくゴールイン。
土浦駅からつつじヶ丘まで2時間弱を要しました。
さて、ここからはハイキングの領域。
駐車場の柵に自転車を地球ロックで固定してからいざ出発。
ルートは、直接女体山を目指すのではなく北側にある筑波高原キャンプ場まで迂回してから女体山に登るコースをチョイスしました。
その理由は、お天気が曇りがちになったから。
午後から回復する予報なので山頂からの展望が期待できるように時間稼ぎをするためです。
キャンプ場までのコースの約半分位は車道歩きです。
車道といっても草むしていて本格的な四駆でもなければ通過できそうもない道です。
林道の途中から左に山道に入りました。
筑波山の東半分をぐるっと迂回するルートなので小刻みなアップダウンはあるものの、基本的にはほぼ同標高をたどるコースとなります。
周囲は植林が多いためか美しい紅葉のエリアは限られているようです。
紅葉を期待して訪れただけにちょっと残念。
再び車道に飛び出し、そのまま進むと筑波高原キャンプ場に到着しました。
このキャンプ場へは別の車道で上がって来られるため登山客と思われる車が数台駐車していました。
裏からの登山になるので静かな山歩きが楽しめるため根強い人気があるようです。
キャンプ場からは一転して登り道が続きます。
山登りに来たのだからやはり登り道の方が楽しいです。
前半は植林帯でしたが、標高が上がるにしたがい広葉樹林が広がり淡い黄葉の中を歩くようになりました。
前週走った奥秩父、八ヶ岳山麓には到底及ばないですが、それなりの色づきがあってホッとしました。
一人歩きなので休むことなく登り続けます。
やがて、人声が聞こえるようになるとすぐで女体山と男体山の鞍部に到着しました。
ここは筑波山のメインストリート。
平日にもかかわらず多くのハイカーで賑わっています。
それまでが静かだっただけにちょっとびっくり。
男体山には向かわずに展望の良い女体山に向かいます。
山頂に近づくほどに人も増え、とても平日とは思えない雰囲気に驚くばかりです。
これじゃ土日の賑わいはどうなんだろう?
先ほどまで日が差さなかったお天気も徐々に回復してきて青空も広がってきました。
すっきりとはいきませんが眼下には関東平野が大きく広がって見えます。
登って良かったなあと思える瞬間ですかね。
肝心の紅葉ですが、発色はあまり良くないですね。
対面の男体山の山腹もイマイチでした。
つつじヶ丘に下りる山の斜面に少しありましたが色づきはあまり良くないなあ。
翌日、筑波山をよく訪れている友人に聞いたら、男体山の北側斜面は広葉樹が多くて美しいけど、後は植林帯が多くてイマイチだそうです。やっぱりね。
狭い頂上で昼食を摂ろうと思ったものの、あまりの人の多さにあきらめて下山にかかります。
ところが、下山を開始したとたん、高校の集団登山の連中が下から上がってきました。
人数を聞くとナント!200人だとか。ウヘー!
これではまともに下ることもできません。
とはいえ駐輪している自転車も心配なので、集団登山の隙を縫うように下山する羽目に。
「コンニチワー!」の連呼に応えるのも疲れるほどの人数の多さに辟易します。
向こうは一人だけどこっちは人数分の挨拶を交わさなきゃなんないからなあ・・。
集団登山をやり過ごした後、ようやく昼飯にありつけました。
静かになればこの山の良さも甦ってきます。
巨岩、奇岩が立ち並ぶ中をたくみに付けられた登山道は変化に富んでいて楽しいですね。
すっかり青空におおわれた中を無事に自転車デポ地点に戻ってきました。
さて、帰路は不動峠の先をさらに尾根沿いに走り、一気に下って土浦駅を目指しました。
風返峠までは一気に下り、不動峠まではアップダウンを繰り返しながら走り、不動峠から先で再び上り返します。
周囲の展望も広がり走りやすい道が続くのですが、路面には「二輪通行禁止」の文字が・・。
あれ、「二輪」って自転車も入るのかな?
でも、こんなに走りやすい道なのになんで「通行禁止」なんだろう?
もう走り始めちゃったから行くしかないんですけど。
そして、「通行禁止」の意味がわかりました。
尾根沿いの道から一転して麓に下りる坂が急勾配で、スピード抑制のために強烈なかまぼこ型の段差が何箇所も付けられているのです。
もともと下りではスピードを出さない私でさえ、段差を通過する時に思わずハンドルから手を離しそうになるほど強烈な段差でした。
スピードを上げたままオートバイが下り坂に突入したらかなりヤバイんじゃないかなあ?
もちろんロードバイクなんかイチコロだろうなあ。
「通行禁止」の意味はわかったけど、それならそれで、なぜ禁止なのかを書いてくれるとうれしいな。
というわけで、なんとか段差をクリアして麓に下り立ちました。
工業団地の近くを通過したため大型トラックの通行が多い道を神経を遣いながら走り、途中からりんりんロードに合流してからは再びのんびりモードで走り、無事に出発点である土浦駅に戻りました。
往復55km程度の軽いサイクリングでしたが、ハイキングと組み合わせたことでそれなりに楽しめた一日でした。
Comments
二輪通行禁止、私も気になって調べたことあります。
二輪とは自動二輪車のことで、軽車両である自転車は通行していいということだそうです。
どっちにしてもわかりにくいですよねぇ。
Posted by: HINA | 2015.11.14 09:30 AM
筑波山の自転車&ハイクですか!
私もそれ考えたことありました。
自転車用シューズで歩いたんですか?
ハイクの時間はだいたい何分くらいかかりましたか?
こちらのブログをみたら、行ってみたくなりました。
Posted by: ぴぃすけ | 2015.11.14 11:44 AM
HINAさん
そうなんですか~。
自転車はOK?
でも、あの下りのカマボコ段差はやだなあ。
あの道、上りに使う分には規制がないので、今度は逆コースでトライしてみようかな。
Posted by: Nob | 2015.11.14 12:36 PM
ぴぃすけさん
こんにちは!
私の場合、トレランシューズで歩きました。
トレランシューズは底が硬いので自転車でも山歩きでも両方適しています。
ただ、上りの引き足が使えないのがネックですけど。
ハイキングの所要時間は、つつじヶ丘~筑波高原キャンプ場~女体山~つつじヶ丘のコースで約2時間半でした。
単独行だし、山頂部の茶店に寄らなかったので早めのタイムです。
ゆっくり楽しむには3時間はほしいですね。
また、きれいな写真を期待しています!
Posted by: Nob | 2015.11.14 12:44 PM
私も先日、筑波山に行ってきました。
ライド&登山っていいですね。私にとって登山はちょっとハードル高いんです^^;
表筑波スカイラインの二輪車通行止めってちょっと躊躇しますよね。なんでも茨城県って事故が多いと通行止めにしちゃうらしくて、フルーツラインとかも二輪車通行止めらしいです。あんな農道を通行止めってどうなんでしょうね。まあ、軽車両の自転車には関係ないことですが。
あのでこぼこ道路、私も初めて走ったとき落車しそうになりました。夜間走行なら大事故ですよね^^;
Posted by: ぐり | 2015.11.19 09:57 PM
ぐりさん ご無沙汰しています!
やっぱりぐりさんも落車の危険を感じましたか?
ですよねー。
そもそも、二輪車通行禁止の理由を説明しないと、なぜだかわからないまま突っ込んでくる二輪車もいるんじゃないかと心配します。
あのデコボコ道路がある限り、自転車も通行しないほうが身のためのような気がしました。
Posted by: Nob | 2015.11.20 08:54 PM
自転車も含めて二輪は通行禁止
Posted by: ざん | 2022.12.10 10:39 PM