ニッポンの秋 美しい原風景との出会い
晴天の特異日である11月3日。
いつか走ってみたかった奥秩父の増富温泉周辺から信州峠を経て八ヶ岳山麓に至るツーリングコースを走ってきました。
しかし標高の高いこの地の紅葉はさすがに終わりかも?と心配で、出かける前にこの方面にくわしいsumさんにアドバイスを受けたところ、「ぜひ行かれることをおすすめします!」との力強いアドバイスをいただきました。
この言葉に背中を押されてGO!
結果は・・・、大正解でした!!!
紅葉の賞味期限はギリギリでセーーーフ!
お目当てのみずがき山自然公園の大景観も存分に満喫できました。
それでは、はじまりはじまり・・
走ったコースとプロフィールマップを表示する
出発は中央本線の穴山駅です。
私、初めて下車しましたが、完全無人ののどかな駅でした。
駅舎の背後には南アルプスの鳳凰三山が見えますが、この日は山頂部はまだ雲の中でした。
輪行支度をほどいていざ出発です。
ここから国道141号線までいったん下り、国道から塩川ダムを経て瑞牆(みずがき)山荘までの30km、標高差約1,100mの上りが本コース最初の関門です。
増富ラジウムラインと呼ばれる県道621号線をエッチラオッチラ進みます。
塩川ダムまでは比較的なだらかで上りやすい道が続きます。振り返れば南アルプスの連峰がせり上がってきました。甲斐駒や鳳凰三山などが連なっているのが望めます。
さらにひと上りで最初の目的地である塩川ダムに到着。
紅葉の具合はまさに旬。山腹の広葉樹林がいっせいに色づいていました。
ここでお約束のダムカードをいただきます。
これで山梨県内6ダムのうち3ダムのカードをゲット。あと3枚を集めるとおまけのオリジナル特製カードをもらうことができます。まるで、ガンダムカードを集める子供とおんなじだなあ。(笑)
塩川ダムからは一転して上りの勾配が強まります。
10パーセント強の上りも出てきて結構きびしいです。
やがて、増富温泉を過ぎ本谷川の渓谷沿いの道になると再び周囲の紅葉が華やいできました。
さすがに落葉している樹木も多いですが、とこどころでハッとするような美しい紅葉が残っていました。
道はいつの間にかクリスタルラインと名を変えて山間部をうねうねと上っていきます。
そういえば、つい1ヶ月前も金峰山登山の帰路にバスで通ったんだっけ。まさかひと月後に同じ道を自転車で上るとはね。
いい加減上りにうんざりした頃、標高1,520mの瑞牆山荘に到着しました。ふー、疲れた。
お腹も空いていましたが、帰りの電車時刻が決められているのでsumさんお勧めの手ごねハンバーグはパス。
売店のパンを購入してすぐにリスタートしました。
ここからは快適な下り。
下っていく途中にある分岐を右に折れればみずがき山自然公園に導かれます。
あとわずかで公園に着く手前のカーブでいきなり現れる大景観に思わず急ブレーキ!すげー!凄すぎる。
私の撮った画像以上の迫力でしたよ実物は。
さらに奥に進むと広々とした公園に到着しました。
ここにはこれで3回目の訪問ですが、前2回はだいぶ前のこと。こんなにきれいに整備されていなかったなあ。
しかもクライミングが目的だったので、夜半に着いてテントを張って朝早くクライミングに出かけ、帰るとすぐに帰る感じだったので、この地がこんなに素晴らしい展望の地だったという印象はありませんでした。
あの頃はせり上がる十一面岩や大面岩といった岩稜や岩壁に引かれたルートにばかり目が行っていました。
まさに「木を見て森を見ず」ならぬ「岩を見て森を見ず」です。
こうして岩壁と山腹の森全体を眺めると、本当に素晴らしい場所だというのがわかります。
いつまでも留まっていたい場所ですが、この先に控える信州峠の上りもあるので先を急ぎます。
いったん黒森方面に大きく下ってから信州峠に向かって上り始めました。
ふたたびエッチラオッチラが始まります。
ふと振り返ると、オオー!これは・・・!
先ほどまで訪れていた瑞牆山と山麓に広がる美しい農村風景が最高にマッチングしていて、まさにニッポンの原風景がそこに広がっているようでした。
この景色を私の山仲間やサイクリング仲間にも見せてあげたい!と心から思いました。
美しい風景とは裏腹に信州峠までの上りは結構きついです。
大した距離じゃない筈なのになかなかたどり着けません。
空きっ腹も相まってとうとう上りの途中で足を着いてしまいました。トホホ、、、
ようやく立った信州峠は県名の表示がある程度の平凡な雰囲気でちょっとがっかり。
ここからは長野県。一気に下りモードで元気も回復です。
真っ正面には佐久の名峰、男山と天狗山が美しい錦の衣でお出迎え。
高原野菜で有名な川上村もすっかり晩秋の風情です。周囲の山々はカラマツの黄葉に輝いていました。
やがて、野辺山に向かうゆるやかな上りに変わり、右手に広がる八ヶ岳連峰を眺めながら走ります。
ところが、この緩勾配がくせ者で意外と脚にきました。
というか、瑞牆山と信州峠の上りでの疲労がたまっていたんでしょうね。
やっとの思いで野辺山にあるセブンイレブンにたどり着いた時には空腹によるノックダウン寸前でした。
ここはまさに砂漠の中のオアシスです。
ちなみに今回のコース中、コンビニはこの1軒だけなので補給は必須ですね。
さあ、ここまで来たらあとは下るだけです。
八ヶ岳の山麓を南アルプスを真っ正面に眺めながらの爽快な下りが続きます。
八ヶ岳大橋では待望の富士山もこんにちは!
その後もぐんぐん下って、ゴールの韮崎駅に無事に到着することができました。
走行距離90kmの割にはタフなコースでしたよ。
【感想】
まさに私の望んでいる峠みちツーリングでした。
雄大な山岳景観と美しい農村風景が最高にマッチしたエリアだと思います。
このコースを紹介してくれたsumさんに感謝です。
それにしても、ほぼ4ヶ月ぶりのヒルクライムコースだったので結構きつかったです。
ここしばらく自転車そっちのけで易しい山歩きばかりしていた罰があたったのかな。
また自転車の体に慣れなければね。
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Comments
Nobさん こんばんは!
少し背中を強く押し過ぎましたかね?
でも、写真を拝見する限りでは、いい天気&いい景色ですねー
ご案内してホッとしています。(笑)
今の時期だと、本谷川渓谷は落葉してますが、
みずがき山自然公園だけでしたら、今頃の方がかえっていいかも?ですね。
お疲れ様でした!
Posted by: sum | 2015.11.04 11:41 PM
sumさん
このたびはアドバイスをありがとうございました。
じつは7割方、別方面(秩父路)のツーリングに傾いていたのですが、sumさんのアドバイスで急きょ変更しました。
今回は大正解でした。
これでパクったコースがもう少し楽だったら言うことなかったのですが・・。(笑)
今後ともよろしくお願いします!
Posted by: Nob | 2015.11.05 07:11 AM