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2015.08.27

自転車の国へ行ってきた

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「百聞は一見に如かず」
とはよく言ったものです。

「自転車先進国」「自転車大国」と言われているオランダを観光で訪れましたが、まさに冒頭のことわざの如しでした。
オランダは勿論のことお隣のベルギーもふくめて、道路交通で最優先にされているのはなんと自転車でした。

とくにアムステルダムはすごかったなあ。
ほとんどの道路に自転車専用道路や自転車レーンが設置されていました。

 こんな感じで自転車道路が設置されていました。
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自転車専用道路の方は、じつは原付バイクも走行可なのですが、走っているのはほとんど自転車でした。
市民一人当たり1~2台の所有が当たり前らしくて、路上の駐輪も日本なんか比べ物にならない位の数です。

アムステルダムはオランダ最大の都市ですが、人口はたったの82万人。
オランダ全体では人口1,600万人、面積は九州よりも一回り大きい程度です。
しかも、最高地点で標高300m程度なので平坦地ばっかり。
こういう地形的な条件なら移動手段として自転車が選ばれるのは自然の理なんでしょうね。

ただし、戸惑ったことも。
あまりにも自転車が強く、たとえば自転車専用道路内で歩行者と自転車の衝突(又は接触)事故が起きた場合、歩行者が負けるらしいのです。

 自転車道路内に立ち入るととても危険です。
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「自転車専用道路に入り込んだあなたが悪い。」ということです。
弱者優先の日本ではとても考えられません。
市内の繁華街でも時速30km前後で吹っ飛ばしてくるのもいました。
旅行の添乗員からは「ゼッタイに自転車道路内で立ち止まらないでください!」って何度も注意されました。
そこらじゅうに自転車道路があるんですから危ないアブナイ。

以下、写真の説明です。

下の写真はバスの車内から撮ったのでわかりづらいですが、専用道路が確保できない道にはご覧のような走行レーンが設置されていました。

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日本の場合、この程度の道路幅員だと専用レーンは設置しないと思います。
なぜなら、自転車レーンを付けなければ2車線確保できるからです。
オランダの場合、あくまでも自転車を優先してレーンを設置するので、自動車は1車線しか確保できていなくてもOKのようです。
自転車がいない時は、車は2車線として使い、自転車が来ると当然自転車優先で車はレーン内に入れず徐行します。
とても合理的だと思いました。

次の写真は、市内にあるサイクルステーションの看板と内部の様子です。

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絵の表示は、上から「レンタル」「修理」「自転車登録」のようです。
ま、ステーションにくれば一通りのことができちゃうわけで、日本にあるサイクルステーションとは規模も内容も大違いです。

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内部は、巨大な駐輪場があって、公衆トイレなども完備しているのでとっても便利でした。
とにかく自転車を収容するスペースの確保がアムステルダムをはじめとしたオランダの課題かも。

というわけで、巨大なサイクルステーションの例をもう一枚。↓

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アムステルダム中央駅近くの運河に面した巨大な駐輪場です。
このような巨大な駐輪施設だけでなく、市街のあちこちにたくさんの駐輪スペースがありました。↓

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 いたるところに駐輪スペースが確保されています。
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マイバイシクルだけじゃなくて、乗り捨てOKのレンタルサイクルも充実していて、市内のあちこちに下の写真のようなレンタルスポットが設けられていました。

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で、遠隔地への移動はというと、車載輪行が盛んなようで、高速道路を走っていると下のような車が、20~30台に1台位の割合で走っていました。
今回、電車には乗りませんでしたが、たぶん電車内にも自転車の持ち込みが可能かも知れません。

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自転車を載せていなくても、いつでも載せられるように車載ラックを取り付けるフックが多くの車にセットされていましたよ。↓

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とにかく、歩行者の数と自転車の数でどちらが多いのかちょっと比較できません。
まあ、日本と同じでスポーツタイプ以外の自転車乗りはヘルメットを被っていませんでした。

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ここで、標準的な道路の構成を表す写真を一枚。↓

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ご覧のように、写真左から歩道、自転車道、バス停などが設置された緩衝帯、そして車道の構成になっていました。
自転車道は基本的に赤レンガ色で区別されているのでとてもわかりやすいです。

そして帰国するために空港に行ったら、こんな写真が撮れました。↓
なんと、電動アシスト車用の充電スポットと英式バルブ専用の空気入れがセットになった駐輪場です。

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いやはや、まったくもって恐れ入りました。
さすがは自転車の国です。ここまで自転車が幅をきかせている国はそうそうないでしょう。
歩行者との事故はどうなんでしょうか。軋轢はないのかなあ。

私も自転車は好きでよく乗りますが、私の印象としてはオランダは理想ですが、現状では日本とオランダを足して2で割るレベルが目標とする環境としてはちょうど良いかな、って感じでした。(笑)

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2015.08.17

御岳山・涼しげな滝めぐりとレンゲショウマ

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夏が来れば思い出す・・♪
ではないですが、お盆の時期を迎えると、奥多摩・御岳山のレンゲショウマが気になり始めます。
誰が名付けたか、「森の妖精」の愛称はまさにそのとおり。
可憐な淡い紫色の花を下向きにつける様は見る人の気持ちをほんわりとさせてくれます。

ということで、日曜日にちょこっと出かけてきました。
そろそろ青春18きっぷの完全消化を考えなければならないので。(今日で4回目)

歩いたコースのくわしい内容を表示する

7:22 雨の御嶽駅に下り立ちました。
路面に水はねが上がるくらいの雨にちょっとがっかり。
まさかの雨具を着てさっそく歩き始めます。いやー蒸し暑い!

御岳山へは通常はバスとケーブルカーを利用するのが楽ちんで良いのですが、今日は御岳山周辺しか歩かないので、これでケーブルカーなんかを利用したら登るところがなくなっちゃうので、駅からしっかり歩きます。

 この吊橋を渡れば滝本は意外と近いです。
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立派な吊り橋で奥多摩渓谷を渡り、バス終点の滝本に向かうバス道路に合流した頃には雨も小やみになってきました。
気温は低めながら風がないのでものすごく蒸し暑いです。

ケーブル始発の滝本を素通りして表参道の鳥居をくぐります。
ここは車道ながら大好きな道です。
樹齢300年を越える巨大な杉が600本以上も沿道に立ち並ぶ姿は圧巻です。
霧にまかれてボーッと霞んでいるときの杉並木は幻想的で美しい情景です。

 表参道の杉並木は・・・
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 いつ訪れても雰囲気最高です。
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大汗をかきながら急勾配の道を歩き、ようやく山上の道に合流。
レンゲショウマの富士峰園地はここを右折しますが、ご対面は帰りがけに譲るとして今日はロックガーデンを訪ねます。

御嶽神社までは急な坂が続きますが、参拝をおえて長尾平分岐に向かう道に入れば平坦で歩きやすい登山道にかわります。
やがて、長尾平分岐に到着。
長谷川恒男の記念碑が建っていました。あ、そうか、この地はハセツネカップの舞台でもあるんですよね。
アルプス三大北壁の冬期単独登攀で超有名だった彼の名前を今の若者に言っても通じないかもなあ。

 長谷川恒男の記念碑に刻まれた銘文
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その昔、所属していた山岳連盟主催の講演会に彼を講演者にお願いしたことがあり、実行委員の一人だった私も話をする機会がありました。
その時は静かで折り目正しい人だなあという印象でした。
その後、ある岩場(練習ゲレンデ)で偶然一緒になり、彼の登りを間近で見る機会がありましたが、易しいルートとはいえロープ無しでソロで登る姿が絶妙のバランスで美しくカッコ良かった。
「すごいですね!」って声をかけると、照れたようにはにかんだ笑顔が今でも記憶に残っています。

さて、分岐で大岳山方面の水平道と分かれて、沢スジに急降下します。
かなり急な坂を下りますが、道は整備されているので安心です。

下りきった所にある橋を渡ってしばらく進むと七代の滝に出会いました。
苔むした岩壁の真ん中から落ちる瀑水がとても美しい滝です。

 七代の滝です。
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今日は簡易三脚を持参してきたので、シャッタースピードを遅めにして滝の流動感を表現してみましたけどどうでしょうか。

さて、七代の滝からは急な階段まじりの急坂が続きます。
これは幼児や高齢者にはつらい登りですねえ。
そのかわり周りの樹々の緑が本当にきれいで、登り返す辛さを慰めてくれました。

 急な階段は辛いけど緑に励まされました。
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さらに進むと天狗岩に飛び出しました。
チャート質の硬い岩の天狗岩は頂上へは鎖場で行かれるのでせっかくなので登ってきました。
ユニークな天狗様が鎮座しているので一見の価値ありですね。

 天狗岩の頂上にて
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この後、勾配は緩やかになりロックガーデンに導かれますが、巧みに付けられた登山道のおかげで周囲の苔むした岩壁や美しい渓流を安全に楽しむことができます。
今回は真夏に訪れましたが、新緑や紅葉の時期はもっと素晴らしいことでしょう。

 小滝の連続で飽きません
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 涼しげな沢沿いの道をたどります
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ロックガーデンの最後に現れるのが綾広の滝。

水量は先程の七代の滝に譲りますが、こちらもなかなかの滝ですね。お隣の「お浜の桂」とともに一見の価値はあります。

 綾広の滝です。
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というわけでロックガーデンの散策は終了。
この先で先程長尾平分岐で別れた水平道に再び合流しました。
帰路はこの水平道をたどりますが、こちらは平坦でまったく問題なし。鍋割山、奥の院の東側中腹をトラバースしている形になります。

 御岳山~大岳山間の水平道
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再び御嶽神社周辺の賑わいに戻り、富士峰園地をめざしました。
レンゲショウマの群生地は今が見頃の旬といった感じです。直径3~4センチの小さな花ですが、まん丸い蕾がぽっかり割れるような感じで下向きに咲く姿はなんとも愛らしいですね。

さすがに見頃の休日とあって、キヤノンやニコンの高級デジイチを持ったオジサン、オバサンたちで大賑わいです。
こちらはマイナーメーカーのコンデジなので画質は太刀打ちできませんが、せっかくなのでアップしておきます。

 まさに森の妖精
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これで今日のミッションはすべて終了。
帰路は大塚山経由で古里駅に向かう定番コースです。
「定番」というのは私にとっての定番で、多くの人達はケーブルで往路を戻るか日の出山経由でつるつる温泉に下山するようです。

 レンゲショウマだけじゃありませんよ。(ソバナ)
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 コバギボウシも
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大塚山コースは展望に乏しく面白みはないけど、比較的静かな尾根歩きができるのでよく歩いています。
途中、昨年にはなかった真新しい林道に遭遇し驚きましたが、予定どおり古里駅に到着。
駅チカのコンビニでガリガリ君と100円アイスコーヒーを買って暑さしのぎに一息入れてから帰途につきました。

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2015.08.13

etrex20を使ってみた

登山用のハンディGPSを5月に購入し、ある程度使ってみたので簡単にインプレします。

購入した機種は、「etrex20」(英語版)です。(現在はetrex20xが出ています。)
新型でもなんでもなく、発売後かなり経っている機種ですが、悪い評判を聞かないのでこれにしました。
ちなみに「20」と「20x」の違いは、画面の解像度のようです。

英語版ですが、別売地図の「日本高精密地形図 for GarminGPS 東日本版」をインストールすると地図もメニュー画面もすべて日本語表示になります。

じつは、etrexシリーズはこれで3台目です。
初代のetrex、2代目のetrex'H と使ってきましたが、いずれも地図がインストールできないので、もっぱらトッラクログの取得と経緯度表示による現在位置の確認に使用していました。

 真中がetrex20です。(左 Edge810J、右 etrex'H)
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その後、サイクリング用として「Edge705」を購入し、それが故障してからは新たに購入した「Edge810J」を使用しています。
なんだかずいぶん購入したもんですね。
われながら呆れてしまいます。

自転車用のEdgeシリーズを使ってみて地図表示の利便性に納得。
登山用にこそ精細な地図表示ができる機種がほしかった次第です。

しばらくは、Edgeシリーズを携行してハイキングや登山もしていましたが、登山用として何度か使ったものの、ザック内にしまった時にボタン類が接触したはずみに誤動作したりしてログが取得できなかったり、画面表示自体が固まったりして使用できないことが続いたので、思い切ってアウトドア専用のetrexシリーズに回帰しました。

現行のetrexシリーズは20以上で地図ソフトがインストールできるので、最廉価版のetrex20で決定。
購入したお店(TKA Planet )には、前述した「日本高精密地形図」が別売で揃っているので、本体と一緒に購入しました。

ちなみに、本体と一緒に購入した地図は、一週間に1回以上の頻度でデータ更新されているとのこと。(国土地理院刊行「数値地図(国土基本情報)」の最新のデータを元に作成している。)
つまり購入した時点の最新のデータが入っている地図を購入できます。
市販の地図ソフトではデータ更新は1年に1回っていうのが普通だと思うので、それだけでもお得感はあります。

実際に山で使ってみた印象は、「必要にして十分。これ以上の機能は必要なし。」というところでしょうか。
メニューがわかりやすくて、直感的にすぐに使い始められます。
一番関心のあった地図の表示もクリアで「高精密」という言葉はウソではありませんね。

 簡潔でわかりやすいメニュー画面です。
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起動してからの衛星を捕捉する時間もイライラ待たされることもなくて快適です。
アメリカのGPS衛星に加えて、ロシアの衛星GLONASSにも対応しており、それだけ信頼性の高い位置情報を得ることができるようです。
ちなみに日本の「みちびき」衛星にも対応していますが、1機しか上がっていないのであんまりメリットはないみたい。

山に行く前にヤマレコやカシミールなどで、行きたい山のルートのGPXファイルを本機にインストールすれば簡易のナビ機能が実現できるので山ではかなり使えます。
最近は単独行が多いので、事前に予定ルートを入れておけば道迷いはほとんど防げます。

 見やすい液晶画面
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バッテリーは単三電池2個なので、アルカリ、リチウム、ニッケル水素となんでもOK。どこでも調達可能というのは大きなアドバンテージですね。
しかも、電池の持ちは公称25時間。話半分としても日中いっぱいは使えるので安心です。

もちろん山だけではもったいないので、サイクリングにも使ってみました。
簡易ナビ機能では右折左折直進等の案内は出ませんが、予定コースは太いカラーで表示されるのでまったく問題なし。
「高精密」な地図のおかげで、街中の走行も迷わずに走れました。

 専用のマウントで自転車にもOKです。
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ただし、etrex20ではケイデンスや心拍は測れません。
ワングレード上のetrex30シリーズでは別売りのセンサーでそれらの表示が実現できるようです。
また、「30」には電子コンパスが内臓されていますが、私の場合はアナログのコンパスを携行するので電子コンパスは特に必要としません。(アナログのシルバコンパスの方が使いやすいし。)

つまり、山でもサイクリングでも使いたい人は30シリーズを、山を中心に楽しみたい人は20シリーズでOKということでしょうかね。

山で使用する時は、ザックのウェストベルトに付いているサイドポケットに入れていますが、問題なく受信できます。
欲を言えばサイズ的にもう少し薄いと良いと思います。
手に持った時は納まりは良いのですが、ポケットが小さいとちょっときつく感じます。
それ以外は文句はありません。

ちなみに、私が購入したお店はサポートが手厚いです。
じつは購入後、PCとの接続が不安定でお手上げでした。
結局は、PCに入れていた常駐ソフトの一種と本機との相性が原因のようでしたが、交換も含めてとても誠実に対応してくれました。
些細な疑問のメールにもすぐに回答してくれて大いに助かっています。
こういう点も含めて、買って良かったハンディGPSだと思っています。

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2015.08.10

那須の山々を歩く(朝日岳~三本槍岳~大峠周回)

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毎日きびしい暑さが続いていますねえ。
自転車に乗ろうという意欲がまったく湧かず、サドルにはうっすらとホコリが・・(泣)
今年の夏はいつもより増してきびしいと感じますが皆さんはいかが?

というわけで、あまりの暑さに千葉を脱出して那須高原に避難したついでに那須の山々を歩いてきました。
山歩きのくわしい記録はヤマレコに譲るとして、このブログでは感想を中心に書きとめます。

歩いたコースのくわしい内容を表示する

「午後からは激しい雷雨」との予報が出ていたので、山歩きは午前中勝負です。
早朝4時過ぎに宿をそっと出て、峠の茶屋にある県営駐車場をめざしました。
今日は平日(金曜日)ということもあり、土日は満杯になる駐車場も空きが目立っています。
ほぼ日の出とともに出発しました。

 左手上方に茶臼岳、右前方に峰の茶屋跡のコル
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まずは峰の茶屋跡に建つ避難小屋を目標に歩きます。
なだらかにせり上がる道をのんびりと辿るほどに周囲の景観が開けてきました。
左手上方に茶臼岳、正面に峰の茶屋跡のコル、右手には朝日岳がそびえています。
朝日を浴びて岩肌がオレンジ色に染まっています。

やがてコルに到着。
いつもは強風が吹き抜けている場所ですが、今朝は風もなく穏やかです。

最近の登山スタイルとして、「なるべく休憩は取らずに、その代わりペースはゆっくり目。」を実践していますが、今日もそんな感じで歩きます。

今日のコースは、ここ「峰の茶屋跡のコル」を起点に、朝日岳、三本槍岳、大峠、三斗小屋温泉、峰の茶屋跡のコルとぐるりと周回するものです。
無事に戻って来られるようにいざ出発。

 火山が織りなす面白いオブジェ
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剣が峰の東側をトラバースしながら赤茶けてゴツゴツした岩稜を歩きます。
火山地帯なので岩肌はもろいです。
まだ朝が早いので歩いている人は私の外は2人組のパーティーだけでした。

このあたりは若い頃から何度となく歩いているので不安はありません。
ステップが外傾しているトラバース箇所を過ぎ、ひと登りで朝日の肩に到着。
大倉山、三倉山のたおやかな稜線が眺められる場所です。

 大倉山、三倉山のたおやかな稜線
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肩から朝日岳山頂までは5分ほどなのでザックを置いて往復する人が多いけど、大した距離じゃないのでそのまま担いで山頂へ。
目の前の茶臼岳の姿が良いですねー。

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風が強いので早々に退散しました。
ここからは広大な展望を欲しいままにできる稜線歩きが続きます。
たぶん表那須では一番楽しい道のりなんじゃないかな。

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 左、朝日岳と右、茶臼岳
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熊見曽根と1900m峰を越えて、ゆっくり下っていったところが清水平です。
小規模な湿原もあるけど、ハイマツばかりが目立って高山植物の姿が見られないのが残念。
めざす三本槍岳はあとわずかです。
北温泉への分岐を過ぎていったん下り、ふたたび登り返せば三本槍岳の山頂エリアに入ります。

 清水平には小さな湿原があります
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このあたりは、リンドウやギボウシ、ソバナなどの高山植物が咲き誇りとってもきれい。
惜しむらくは青色系の花が多くて黄色やピンク系が少ないので華やかさに欠けることかな。

 早くもエゾリンドウの花が咲き始めていました
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お花を愛でながら歩き続けることわずかで無事山頂に到着しました。
山頂には先客が一人。
聞けば福島県側から登ってきたとか。
とても話し好きの人で、私はもっぱら聞き手に徹してましたが、彼は60歳を機に日本百名山をわずか2年で踏破したとか。
その前に四国八十八箇所1,300kmを歩き遍路で、しかも41泊の野宿(風呂無し)で達成したとか!
今は日本二百名山に挑戦中で、あの田中ヨーキ氏ともすでに3回出会っているそうです。(ご丁寧にも携帯に入っているツーショットの写真を見せてくれました。)

 三本槍岳山頂からの展望
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とても62歳には見えない体格と腰に差したサバイバルナイフから、ただならぬ人物とは想像していましたが、やはりというか、陸上自衛隊の中でも泣く子もだまる?第一空挺団のレンジャー部隊出身とのこと。
いやはや、世の中にはスゴイ人もいるものですね。

山好きというか、修行の一環で山々を歩いているといった感じでしたが、なかなか好感のもてる人でした。
せっかくだからツーショット写真を撮れば良かった。(笑)

わずか5,6分の会話でしたが、楽しいひとときを終えたら大峠にむけて出発します。
大峠までの尾根歩きが今回のコースで一番楽しみにしていた場所です。

 花の尾根道を歩きます
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高山植物が咲き乱れる草原の尾根だからです。
期待どおり、ハクサンフウロやコバギボウシ、タテヤマウツボグサなどの群落が広がっていてカメラが大忙しの楽しい尾根歩きでした。

 コバギボウシの大群落
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 ハクサンフウロもたくさん咲いていました
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下り着いた大峠は大倉山、流石山と三本槍岳との鞍部で、戊辰戦争の古戦場としても有名ですが、その頃から鎮座しているのかどうかお地蔵様がたくさん置かれていました。

 大峠は明るい感じの峠です
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ここから先、三斗小屋温泉までは基本的に樹林帯の下を歩きます。
途中3つの沢の横断があり、「増水してたらやだな」と心配しましたが、幸い渇水状態だったので容易に渡ることができて一安心。
それにしても、大峠から最初の沢である峠沢までの間の深いクマザサの中の歩きは不気味でした。
背丈よりも高いのでクマザサのトンネルの中を歩く感じですが、クマの出没地域でもあるので正直のところ怖かったです。
熊鈴を意識的に鳴らしながら通過しました。こういう時はソロよりもパーティーでの行動の方が気が楽ですね。

 3つの沢ともおおむねこんな感じです。(峠沢にて)
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クマザサ地帯を無事に通過すると今度はブナの原生林の中を歩きます。
これは楽しかった。
先月、奥会津の只見地域でブナ林の美しさを堪能した後だっただけに、ブナ林が恋しかったのでラッキーでした。
ブナは人を安らかな気持ちにさせてくれる樹ですね。(とはいえ、ブナの幹に真新しい熊の爪痕がないかどうかはチェック!)

 ブナの原生林帯の下を歩きました。
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薄暗い樹林帯を歩き続けたあとに、ひょっこり三斗小屋温泉の大黒屋さんの前に出ました。
三本槍岳からここまで誰にも出会わなかったので何かホッとしました。
ところが、登山客を見送った後、昼寝でもしているのかどうか、物音ひとつしません。
お隣の煙草屋さんも同様で、ひっそりと静まりかえった温泉宿を通過して、峰の茶屋跡のコルをめざしました。

 三斗小屋温泉もひっそり静まり返っていました。
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最後の登りをひと頑張りでコルの上に立つと、朝日岳、茶臼岳が朝とはまったく違う華やかな雰囲気で迎えてくれました。

 峰の茶屋跡のコルから眺める朝日岳
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【感想】
那須の山々を巡るコースの内で、今回歩いたコースはアルペン的な明るい雰囲気と樹林帯のしっとりとした雰囲気の両方を味わうことのできるMy favorite courseです。
那須というと観光地としてのイメージが強いですが、登山も自転車も両方とも一級の楽しさが満喫できる得難い地だと思います。

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