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2015.07.26

南大菩薩で静かで涼しい山歩きを楽しむ

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先週は大学学生寮の仲間たちとの同窓会で盛り上がったのは良いのですが、完全な暴飲暴食モードで帰宅後すっかり体調を崩してしまいました。

週末になってようやく体調が戻ってきたので、避暑がてら近郊の山にハイキングを楽しんできました。
場所はいろいろ考えた末に、南大菩薩の小金沢山から牛奥ノ雁ヶ腹摺山にかけての山並みに決定。
理由は、近場の割に標高2,000m前後と高度があって避暑には最適なことと、バス便のおかげでアプローチが容易なこと。
さらには、青春18きっぷを活用できることかな?

歩いたコースのくわしい内容を表示する

というわけで、自宅最寄り駅を4:58発の2番電車で出発し、バスの発着駅である甲斐大和駅に8:01に到着。
駅前にはすでに登山者が列を作っていました。
マイクロバスを増発便を含めて2台出してくれたおかげで全員座れた模様です。

甲斐大和駅から上日川峠までのバス便を栄和交通さんが走らせてくれるおかげで、大菩薩峠方面のハイキングは十分日帰りが可能になりました。ありがたいことです。

上日川峠に向かうバス道は、昨年上日川峠ヒルクライムで下りにとった道です。
あの時は、ヒルクライムでは飽き足らずに大菩薩峠ハイキングもオマケに付けたので結構汗をかかされました。
まだ一年しか経ってないけど、もうあんな元気出ないなあ。

 出発地点の小屋平バス停は石丸峠登山口
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さて、およそ40分の乗車で、今回のスタート地点である小屋平バス停に到着。
ここは大菩薩峠の南に位置する石丸峠の登山口です。私を含めて10人位が下車しました。
すでに標高1,500mを越えているのでバスから降りたとたん冷気に身が引き締まるようでした。

 気持ちのよいカラマツ林の中を歩きました
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出発前の準備を終えて9時ちょうどにバス停をスタート。
登り始めからやや急な坂道が続き、ペースをつくるのに時間がかかります。
もう若くはないので、ポイント毎の休憩は極力とらない代わりに歩くペースは驚くほどゆっくりです。
カラマツ林の中をのんびり歩きますが、ひんやりとした風が時折通りぬけて本当に清々しい気持ちになります。

やがてカラマツ林が途切れてくると笹原が現れ、同時に前方の視界が大きく開けて眼前にはデッカイ富士山がお出迎え。
青紫色のシルエットが美しい富士山。
周囲には御坂の山々とさらには南アルプスの高峰の連なりが一気に目に飛び込んできました。

 夏の富士山もいいですねえ。
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いやいや、スゲー!
しばし歩きを止めて、ただただ立ちつくすのみといったところですかね。
おそるべし甲斐の国だなあ。

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はやる気持ちを抑えつつ、とにかく石丸峠に向かいましょう。
前方を歩いている若いカップルもとっても嬉しそう。いいなあ。オレもカップルで来たい!

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石丸峠は笹原に覆われた草原の峠です。
左に行けば熊沢山を越えて大菩薩峠に、まっすぐ進めば小金沢山を経て湯ノ沢峠に至る登山の要所です。
バス停で下り立ったほとんどの人達が左(大菩薩峠)に向かうのを尻目に、まっすぐ南大菩薩を目指しました。

 石丸峠から大菩薩峠方面へはこの斜面を登ります
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ここからは本当に静かな山歩きを楽しめました。
明るい緑の笹の斜面と針葉樹の濃い緑が美しいコントラストを作ってくれています。
まるで人の手で作られたような庭園風の景色が広がっています。

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天狗棚山を越えて狼平の草原にかけての尾根歩きは至福のひと時でした。
稜線を吹き抜ける風の心地よいことといったら。
誰もいない草原から見渡せる遠くの山々。
丹沢、奥多摩、奥秩父、八ヶ岳、南アルプス、御坂山塊そして富士山・・・

 丹沢主脈の山並み
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 奥多摩主脈の山並み
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 南アルプス南部の連なり
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狼平から小金沢山に向かう北面の尾根道は、明るい草原から打って変って薄暗い針葉樹が主体の原生樹林帯です。
これも良かったなあ。
まるで奥秩父主脈か北八ツを思わせるようなしっとりとした苔むした斜面が続くトレイルも感動的でした。

 狼平にて
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 まるで北八ツを思わせるような原生樹林帯
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やがて小金沢山のピークに到着。
標高は2014m。そうなんです。昨年(2014年)はたぶん大人気の山だったことでしょう。
でも今年は静かな山に逆戻り。良かったよかった。

 小金沢山は昨年の山?
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ここからの富士山も捨てがたい良さがありました。
いや、今回のコース中で一番カッコイイ富士山かも。

 今回一押しの富士山だと思います。(小金沢山)
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まあ、とにかくこのコースの良さは、晴れていれば常に富士山を目の前に眺めながら歩けることです。
こんな贅沢な縦走コースはなかなかありませんよ。

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お次は、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に向かいます。
向かう途中の山道も針葉樹と笹原が交互に現れて、とても変化に富んだ尾根歩きを楽しませてくれます。
なだらかで歩きやすい稜線を約30分ほどで牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂に到着しました。
「うしおくのがんがはらすりやま」
計14文字は日本で一番長い名前の山名だとか。真偽のほどは定かではありませんが。

ここからの富士山の眺望も定評のあるところで、先ほどの小金沢山と共に大月市の「秀麗富嶽十二景」で二番山頂に指定されています。
ここからの富士山写真を載せておきます。
どうでしょうか?個人的には小金沢山からの方が好きですが。

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この山頂で富士山をおかずに昼食休憩。
一人、二人と単独の登山者が通り過ぎていきました。
皆さん、黒岳から湯ノ沢峠方面に向かうようです。
私も若い頃は同じ道のりを辿りましたが、今回はいさぎよくこの山頂から下山します。
若い頃には開かれていなかったこの下山道を歩きたかったから。

 この標識を頼りに下山開始
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昼食後、黒岳方面の縦走路から分かれて西に下る尾根道に入りました。
笹に覆われているものの踏み跡はしっかりしていて迷う心配はないようです。

しばらく下っていくとカラマツ林越しに南アルプスが雲上に浮かんでいる景色が目に入りました。
緑の笹原とカラマツ林、そして紫色のシルエットに霞む高峰の連なり。
うーん。絵になるような景色だなあ。

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この後さらに下っていくと舗装された林道(日川林道)を横切りますが、ふたたび山道に。
そしてまたダートな林道に出合ったと思ったら山道に入るを繰り返し、無事にバス停に下り立ちました。

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この下山道は使えますね。
南大菩薩縦走時のエスケープルートにもなるし、長い山稜を2回に分けて歩く際のアプローチにも使えそうです。

久しぶりの南大菩薩。
40年以上ぶりの再訪でしたが、山の雰囲気があまり変わっていなくてホッとしました。
バス路線の開通で本当に入りやすいエリアになったものです。


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Comments

うわぁ、いいですねこの山も!
ぜひ参考にさせてもらって今度行ってみたいと思います。

Posted by: HINA | 2015.07.26 10:12 PM

HINAさん
もし歩かれていないのなら是非一度歩いてみてください。
地元では「甲州アルプス」と称して売り出し中だそうです。(笑)
HINAさんなら、石丸峠から湯ノ沢峠を経て天目山温泉までまったく問題なく歩けますよ。
さらに南下して、滝子山まで歩く人までいますから。
お勧めは、富士山に雪の付いた春秋がベストです。

Posted by: Nob | 2015.07.27 12:23 PM

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