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2015.05.24

谷川岳と利根川上流3ダムめぐり

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山好きでダム好きの自転車乗りにとって、奥利根エリアは一度は訪れてみたい聖地です。
ホントかよ。(笑)
利根川流域にあるたくさんのダムのうち、特に「利根川水系8ダム」と呼ばれるダム群は、首都圏へ電力、上水道をはじめ農業用水や工業用水を供給することを目的にしている多目的ダム群の総称です。
8つのダムとはどれ?というのはネットで調べてもらうことにして、特に利根川本流の最上流部に位置する3つのダムを訪れるライドを企画しました。

走ったコースとプロフィールマップを表示する

でも、ダムめぐりだけだとやや物足りないので、ダム好きで自転車好きの山屋のために谷川岳東面の岩壁群のうち自転車で行かれるマチガ沢と一ノ倉沢見物をチョイスしてみました。
山屋のはしくれを自任するNobにとっては、そっちの方がメインだったりして。

そういうわけで、このエリアを日帰りでまわるには上越新幹線の利用は痛い出費ですがやむを得ません。
自宅最寄りの駅を5時32分の電車に乗れば、スタート地点の上毛高原駅に7時53分に下り立つことができます。
さすが新幹線ですね。はやっ。

 上越新幹線上毛高原駅が今回ライドのスタート地点
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駅前で自転車を組み立てて、8時過ぎにスタート。
まずは午前中のうちに谷川岳東面の岩場めぐりをします。
駅からおよそ9kmほどの地点に、今回のコースではほぼ唯一といっていいコンビニ(7-11)があるのでしっかり補給をすませます。(その先にもファミマが1軒あったけど道路右側でした。)

 今回ライドの唯一のコンビニで補給。(背後は谷川岳)
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今日のお天気は朝から晴れ。北に向かう道すがら豊かな残雪をまとった谷川連峰が迎えてくれました。
山好きの自転車乗りにとってはこたえられない景色です。
沿道の新緑も今がまさに旬。まぶしいほどの鮮やかな緑が迎えてくれました。

 新緑にいろどられた道は楽しいですね
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やがて水上温泉、さらに北に進むと湯檜曽温泉を過ぎ、道路の勾配も徐々に増してくると土合駅前です。
私が若いころは、この駅が谷川岳登山のメインスポットで、夜行電車で3時ごろ着くと483段の地下階段を登って駅舎にたどり着くと先客の登山者たちが寝袋にくるまってそこらじゅうに雑魚寝しているという光景が当たり前でした。
今では車か新幹線を利用するので、そんな光景は滅多に見られなくなったけど、懐かしい思い出ですね。

 岳人たちには懐かしい土合駅前を通過
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さて、土合駅を過ぎると勾配は一気に増していきます。
天神平に至るロープウェイ駅を横に見ながらさらに強くなった勾配を上ったところに登山指導センターがあって、道路はここで通行止めとなっていました。
よく見ると、6月30日まで雪崩の危険があるための時限措置です。
人と車両はダメとあるけど、軽車両(自転車)はどうなんだろう?

 6月30日までは通行止めとありましたが・・・
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ここはあくまでも自己責任で通過させてもらいました。(登山者やハイカーは通過していました。)
最初のうちは急こう配の林道でしたが、300mほど走ると勾配はぐっとゆるくなり走りやすくなります。
新緑のみずみずしいことといったら、もう最高です。
樹林の間からは谷川連峰北部の七ツ小屋山付近の稜線が眺められます。

 残雪の稜線を眺めながら上ります
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 車の通らない林道ライドは最高です。
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岩場見物が目的のハイカーさん達の邪魔にならないようにゆっくり走りながら進みました。
道路が左にカーブしてほどなくで辺りがさーっと開けてくるとマチガ沢に到着。
明るく開放的なマチガ沢は誰もがカメラを向けたくなる美しい場所です。

 出たー!マチガ沢です。
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私もかつてはこの奥にそびえる東南稜というクラシックルートを2回登りましたが、マチガ沢本谷の紅葉の素晴らしさは今でも記憶に焼き付いています。
秋はクライミング、そして春は雪上訓練によく通ったなー。

 自転車で来たことを記念してパチリ
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マチガ沢からさらに奥に進むと、谷川岳東面の最大の岩場にして国内屈指の岩壁群の威容を誇る一ノ倉沢があります。
いやー、まさか山屋の聖地に自転車で訪れるとはなあ・・・(感慨無量)

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うーん、これはスゴイ!
お天気良すぎるなあ。
一ノ倉沢の岩壁には陰りのある霧が似合うんだけど。
今日の本谷は雲ひとつない晴天。隠しようのないお天気というのも、かえってこの谷のスケール感を損ねるような感じがします。(なんて、贅沢なことを言って。)

 まだ残雪もたっぷりありました
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若葉マーク付き登山者のNobにとって、一ノ倉沢の岩壁は敷居が高いのでクライミングとして登ったのはただの一度きり。下の画像の中央やや右手、右上に見える烏帽子状の岩に向かってせり上がっている「烏帽子南稜」という岩場(岩稜)です。

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この岩稜を登り画面奥に見える国境稜線に合流しました。
一ノ倉沢の岩場に登るんだという高揚感に包まれての充実したクライミングでした。
機会があればまた登ってみたい気持ちは今でもありますが、実際は無理ムリ。(笑)

岩壁との久しぶりの対面でしばし時を忘れてたたずむNob。
あー、やっぱり来て良かったなー。さあ、帰るか。
っていう訳にはいきません。
ここまでは、「自転車好きの山屋」の世界。これからは「ダム好きの自転車乗り」の世界に行かなくては。

というわけで、来た道を名残を惜しみながら引き返します。
途中、麓にある慰霊碑で亡くなった先輩のお参りをしてから、湯檜曽の先で県道63号に入りました。

 素通りはできません。
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先ず向かう先は、藤原ダムです。
これから向かう3ダムの中では一番古く、重厚なコンクリート重力式のダムです。
走る県道も舗装はしっかりしていて勾配もなだらかで走りやすい道でした。

 一番手は藤原ダム。(コンクリート重力式)
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やがてダムの堤体が見えてくるとひと上りでダムサイトに到着しました。
左奥にある管理所に伺ってダムカードをいただきます。
ついでにこの先のコース状況を聞くことも忘れません。ダムの先で道はトンネルの新道と旧道に分かれるのです。
せまいトンネルだったら迷わずに旧道にしようと思っていたのですが、職員の方に聞いてみたら旧道は落盤の危険もあるので新道(トンネル)を勧められました。

そういうわけで素直にトンネルを通過します。車の通行がなかったのでトンネルOKでした。
県道63号は別名「奥利根ゆけむり街道」と呼ばれています。
この時期はまだ雪のために全線開通していないので行けませんが、いつかは走ってみたい峠みちルートです。

 左に行くと矢木沢ダム、右に行くと奈良俣ダム
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この先、藤原の集落を抜けると、いよいよ矢木沢ダムに向かう管理道路が左に分岐します。
この管理道路の通行は今月の8日(5月8日)だったので、まだ開通してから2週間しか経っていません。
せっかく訪れるのなら点検放流のあった17日の日曜日がベターだったのですが。

矢木沢ダムは利根川最奥のダムです。
ダム湖は奥利根湖と呼ばれていますが、ここから先は人家は一軒もなく渓流釣りと沢登り登山者の世界です。
それだけに、一度は訪れてみたい場所です。

 洞元湖から望む遠く上越国境稜線の山々
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管理道路とはいえ、道幅も結構広くて走りやすいです。
えっちらおっちらマイペースで上っていくと、洞元湖の先に残雪の上越国境稜線の山並みが見え、大いに励まされました。
やっぱり山はいいなあ。

 ダム本体が見えてきました。高い!
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 管理所に続く最後の上りがつらかった
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分岐から長い長い上りも終わりに近づき、勾配が一気に上がると管理所に続く最後の上り。
この坂を辛抱強くたどってようやく利根川最奥のダムに着きましたー!やったー!
美しい曲線を描く典型的なアーチ式のダムです。堤高も高いので絵になります。

 やっと到着しました。矢木沢ダム。
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 美しい曲線美の典型的なアーチ式ダムです
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さっそく管理所に向かい、職員の方からダムカードをいただきました。
ダムカードは、どこもそうですが実際に発行場所まで足を運ばないともらえない仕組みになっています。
車やオートバイなら割と簡単にゲットできますが、自転車となると結構きついよね。とくに還暦過ぎると。
それだけに喜びもひとしおです。なんか子供顔負けだな。

ふー。さあ、一休みしたら本日最後の目的地である奈良俣ダムに向けて出発します。
同じ利根川水系でも奈良俣ダムは利根川本流ではなく楢俣川水系にあります。
とはいえお隣の支流なので、距離にして約17km程度しか離れていません。
こちらは珍しいロックフィルダム。とにかくデカイです。最初に見上げた時はびっくりました。

 圧倒的なボリューム感で迫る奈良俣ダム
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管理道路をいったん下り、ゆけむり街道に戻ったら左折して湯ノ小屋温泉をめざします。
やがて、ダム堤体直下に出くわします。以前、登山で訪れた時もここで堤体のスケール感に圧倒されました。
さて、ダム天端に向かうにはここからさらに街道を走らなければなりません。
つまり大きく右に回り込んでから上っていくことになります。

 天端から眺めるとロックフィルダムの特徴がよくわかります
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ここまでで結構体力を使ってきたので、この上りはきつかったです。
ダムサイトに出会う手前のトンネルを抜ければすぐかなあと思っていたら、管理所はさらに一段高い山の上にありました。
管理所の建物を見上げた時にはガッカリしました。もっと低い所に建てろよー。
これが本当に最後の上りを終えて、玄関のインターホンを押して職員の方が出てきた時はホッとしました。
ここで本日3枚目のカードを無事にゲット。
やれやれ、これで本日のミッションはすべて終了です。

 画面左が至仏山、右端が笠ヶ岳です
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岩だらけのダム天端の上に立つと、尾瀬の至仏山から笠ヶ岳にかけての奥利根源流の山々が迎えてくれました。
この山々を眺めたら、苦労してここまで来て良かったなあ、ってしみじみ思いました。
やっぱいいよ。山もダムも。

 大河利根川もこのあたりは急流ですね
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今日のライドは、短い距離の割には小さなアップダウンがたくさんあって疲れました。
でっかい山上りよりも小さなアップダウンがたくさんある方がペースを掴みづらいので疲れるということがよーくわかりました。
ところで、利根川水系上流ダム群の4ダムのうちで、今回行けなかった相俣ダム(赤谷川)にはいつ行こうかな。

 本日ゲットできたダムカードです
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 おつかれさまでしたー。(舞茸の天せいろ)
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DATA
-------------------------
距離 : 101.26 km
累積標高 : 1,855m
移動時間 : 4:50:24
経過時間 : 6:04:09
平均スピード : 16.7 km/h
平均移動速度 : 20.9 km/h


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Comments

いいですねぇー、谷川岳!
私も一ノ倉沢まで行きたいと思ってコースは考えているんですが、まだ行ってないので参考になりました。
やはり行ってみようと思います!

Posted by: HINA | 2015.05.26 at 11:48 PM

HINAさん
こんにちは
谷川岳、いいですよー!
最初、マチガ沢の出合でもすごいなあ、と思ったんですが、やはり一ノ倉沢は別格ですね。
この景観を見たら何度でも行きたくなります。
ぜひ、訪れてみてください。
HINAさんのことだから、ついでに新潟あたりまで走って行くんでしょうね。(笑)

Posted by: Nob | 2015.05.27 at 08:19 AM

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