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2015.04.27

西伊豆スカイラインを走ってきました

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何度か計画したものの、なかなか出かける機会を得なかった西伊豆スカイラインですが、やっと走って来られたのでレポートします。

コースは、東伊豆の伊東駅をスタートし、冷川峠を越えて修善寺に入り、そこから西伊豆スカイラインの起点である土肥峠(船原峠)まで上り、戸田峠までの約11kmを走り、戸田峠から戸田漁港に向けて下り、その後は西伊豆の変化に富んだ海岸線をたどりながら函南駅まで走るものです。
伊豆半島の上半部を横断するコースでもあり、東伊豆と西伊豆の雰囲気の違いを肌で感じることのできるお買い得なコースです。

走ったコースとプロフィールマップを表示する

走った感想としては、大きな感動を得られる反面、アップダウンが多い結構ハードなコースでした。
還暦過ぎの中高年チャリダーには少々きついコースだと思います。(って、感じたのは私だけかも?)

 スタート地点は東伊豆の伊東駅です
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早朝5時33分発の総武線に乗っても伊東駅に到着したのは8時47分。やっぱり千葉から東伊豆は遠いですねー。
熱海から先は伊豆急の展望電車に揺られながらリゾート風景の広がる東伊豆の海岸線を走るのは見ていて楽しいけど、こんなに旅館やホテルがあるけどお客さんいるのかしらね。

 冷川峠へはこの分岐を右に。いきなり急坂が始まります。
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駅前で自転車を組み立てさっそく出発します。
温泉街を通り過ぎ、冷川峠に向かう県道に入ったとたん、8パーセント以上の坂道が続きます。
向かう先にはかなり高いところまで別荘の建物が点在していて、華やかな東伊豆らしい風景が広がっていました。

 冷川峠にて。(本来の峠は写真の奥に写っています)
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駅からいきなりの急坂は体に堪えますが、なんとか上り終えた先に石積みに囲まれたこじんまりとした切り開きの峠がありました。
冷川峠を越えれば、その先はしばらく下り基調の快適な道が続きます。ここで距離を稼いでおかないとコース後半の時間割が苦しくなります。
実は、コース後半の近くにあるお寺に山仲間のお墓があり、今日はそのお墓参りも重要なミッションの一つなのです。

 狩野川を渡り、山間に入っていきます。
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 伊豆地方の畦畔は土羽でなく石積みなんですね。
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修善寺の郊外をかすめて、進路を南に転じ伊豆半島の山あいに入っていきます。
勾配も下りから上りに転じるころ、最後のコンビニ(7-11)があるので休憩しました。伊東駅から約30kmの地点です。
今日のコースでは、三津にある7-11まで約56km間はコンビニがないので貴重な補給ポイントです。

 ぜひ立ち寄って補給したい7-11でした。
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私の姿を見たコンビニのオネーサンが、「これから峠を上るんですか?」って声をかけてくれたので「うん、西伊豆スカイラインを通って三島か函南まで走るつもり。」って答えたら、「うわー、スゴイ!がんばってくださいねー。」だって。
ついでに大福の一つでもサービスしてくれたら最高だったのに。(笑)

 国道136号から分かれて船原峠方面を目指します
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さて、コンビニを出ると勾配は徐々に上がっていきました。
上船原で土肥方面に向かう西伊豆バイパスと分かれ、県道411号方面に右折すると勾配はさらに高まります。
なおも進んで行くと西伊豆スカイラインへの分岐を示す道路標識が現れるので右折してひと上りでようやく西伊豆スカイライン上(船原峠)に立つことができました。やれやれ。

 写真中央の高架橋が西伊豆スカイラインです。
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と思ったのも束の間で、道はまだまだ上っていきます。
でも、広々とした稜線上のコースなので開放的で走りやすいです。

 広々と開放的なツーリングが楽しめます
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肝心のお天気ですが、今日は朝から晴天。
しかし、この季節特有の現象として春の霞におおわれて、遠くの山々の展望はおあずけ。
一番楽しみにしていた富士山の展望は、残念ながらかろうじて確認できる程度でした。
しかも、南面の富士山なので残雪が消えかかり黒い地肌もかなり露出していて、まるで私の髪みたいなまだら模様。(笑)

 富士山も見えるには見えたのですが・・・
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 よーく目を凝らしてみると富士山、見えるでしょ?
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それでも、なだらかな山並みを縫うように続くスカイラインを、眼下には変化に富んだ西伊豆の海岸線を眺めながらのツーリングは最高の気分です。
まだら髪で霞んだ富士山も雲の上からにこやかに迎えてくれるように見えました。

 ホラ、ね、見えるでしょ? 富士山が・・
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 とにかく素晴らしい道のりであることはたしか
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 はるか下に見える戸田港まで一気に下ります
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快適なツーリングも戸田峠までで一区切りつきます。ここから県道18号線で戸田港まで一気に下ります。
下り道の途中には瞽女(ごぜ)の悲話に彩られた観音様と案内板があったので立ち寄りました。

 瞽女(ごぜ)の悲話に彩られた観音様
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瞽女(ごぜ)とは、三味線を弾き語る盲目の女旅芸人で、昔この戸田峠の山道で大雪に遭い亡くなった瞽女の冥福を祈るため建てられたそうです。
解説板を読み進めると本当に悲しいお話にグッときました。お賽銭をあげるしかありませんね。

 読むと悲しくなりますよ。
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さあ、ここから先の下りは急でかなりヤバイです。勾配標識も11%、12%といった表示が次々に現れます。
加えてヒアピンカーブとあまり良好とは言えない路面状態のため、車でさえ徐行運転をしていました。必至に下っていたら前の車に追いついてしまい、そのまま後ろを走っていたら前の車がハザードランプを出して道を譲るので仕方なく私が前を走ることに。こんな経験ははじめてです。

 ここから先の下りはかなり急でした
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ともかく、こんなところで転けたらまずいので下ハン持っての慎重運転に徹したら本当に疲れました。肩凝ったー。

やっとのことで戸田の港に到着です。
慎重運転とは言え、やっぱり下りは速いです。振り返ると先ほどまでいた達磨山の稜線がはるか高みにそびえていました。

ちょうどお昼時なので交差点のすぐそばにあった食堂に入りました。
「魚重食堂」という名の食堂の店内に入ると「食べログで評判」なんていう張り紙が。
店内もほぼ満員の盛況です。
で、頼んだ料理は、このお店の一番人気という「深海魚の天丼」。

 簡素な店構えがうれしいです
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私も店内で初めて知ったのですが、駿河湾って深いんですね。水深2,500mもあって日本の湾の中でもっとも深いそうです。
だからいろいろな種類の深海魚がたくさん水揚げされるらしいのです。

 食欲をそそられるメニューが豊富でした
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期待することしばし。
出てきたどんぶりを見て、ちょっとビックリ。
まるで富士山のように深海魚のてんぷらがそびえています。器もどんぶりというより大皿に近いので食べやすいようにスプーンが付いてきました。

 富士山のようにそそり立つ天丼でした。(笑)
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お味の方はまずまずでした。
頭からがぶりと食べられるほどよく揚げられていましたが、頭の形がたしかに深海魚らしいユニークなものもあって思わず笑っちゃいました。

さて、満腹になればまた走らなければなりません。
この先、2箇所ほど大きなアップダウンがあることは事前にルートラボでわかっていましたが、いやはや予想以上の上りに参りました。

 上り終えれば展望は良いのですが・・
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特に食堂からものの100m先から始まる第一の坂は疲れたー。
満腹状態で急に上り始めたので苦しい苦しい・・・。(泣)
それぞれの急坂の上には「夕映えの丘」とか「煌めきの丘」なんていうロマンチックな名前が付けられていたけど、ドライブならいざ知らず自転車の場合は、「泣きの入る丘」とか「嘆きの丘」って感じでした。ホントに。

 西伊豆の美しい海岸線
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 「煌めきの丘」にて
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まあそれでも丘の上から見下ろす駿河湾の展望は文句なしに素晴らしいです。
切り立った断崖の景色も見事でした。

 山と海がかなり接近していて迫力がありますね。
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二つのアップダウンを越えて大瀬崎を過ぎれば、ルートの後半は平坦基調の道が続きます。
海沿いの道は快適そのもの。対岸には沼津市街や沼津アルプスと呼ばれる低山の連なりが眺められます。
この中の一峰である鷲津山の岩場には以前クライミングで訪れたことがあり、懐かしかったな。

 駿河湾沿いの海岸線は穏やかで快適
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本来なら富士山が麓からすっきりと見渡せる場所なんですが、あいにく雲の中。やっぱり冬場の空気が澄み渡った時期に走りたいですね。

 なんとなくホッとするような風景
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海岸線を忠実にたどれば、三津の港に到着しました。
その先にあるコンビニで久しぶりのコンビニ休憩をとりました。事前の予想どおり約56kmの区間中コンビニはありませんでした。

 韮山の反射炉
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この先、最後の上りをこなして下れば伊豆長岡温泉。
さらに進んで伊豆急線を渡って韮山の反射炉にちょこっと立ち寄りました。
この先に、山の仲間が眠っているお寺があります。

まぶしいほどの新緑に囲まれた境内にある墓前に持参したお線香をあげ、しばしの語らいのひととき。
このコースを考えた時にどうしても立ち寄りたかったので、自転車仲間とのイベント企画にしないでソロで臨んだだけに、墓前の前に立てて安堵しました。

さあ、午後の陽もだいぶ傾いてきたので先を急ぎます。
当初、三島駅まで走り新幹線で帰ろうかとも考えましたが、もったいので函南駅からの輪行に変更。

 ゴールの函南駅はJR東海の最初の駅
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駅までの道は車の通行も多くて気を遣いましたが、16時過ぎに無事に到着。
16時33分発の電車に余裕をもって乗ることができました。

【感想】
西伊豆スカイラインは一度は走ってみたかった天空の道です。期待を裏切らない素晴らしいコースでした。
特に東伊豆の伊東から西伊豆の戸田港まで半島を横断できたのも良かったと思います。
華やかなリゾートエリアの東伊豆と荒々しい岸壁と漁師の営みが伝わってくる西伊豆は好対照ですね。
次回、機会があれば下田で泊って2日がかりで東伊豆から西伊豆の海岸線を走破してみたいと思いました。

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Comments

タフなコースですね。
西伊豆スカイラインからの富士山は、午前中がよく見れるそうですよ^^
戸田に降りるとは、なかなか勇気のある選択ですね^^
西伊豆の海岸線は魔境です。
実は私も先週、西伊スカイラインに行こうと思っていたのですが、天候不順のため中止としました。今年は雨が多くて嫌になります^^;

Posted by: ぐり | 2015.04.28 08:44 PM

お疲れ様でした!
船原峠→戸田峠だけとは勿体無いですよ。
西伊豆スカイラインは南行で走ったほうが景色がいいです。
富士山を背にして走りますが、スカイラインの醍醐味が味わえます。
次回は是非南行きで走られてみてください。
嶺方峠、ビーナスラインもいいですね・・・(^^)v

Posted by: sum | 2015.04.29 06:04 AM

ぐりさん
こんにちは!
西伊豆の海岸線をコースに入れる際に参考になったのが、ぐりさんがかつて走られた伊豆半島一周ワンデイの記事でした。
海岸線のアップダウンがあんなにきついとは・・・
予想以上でした。(冷や汗)
私は2日がかりでトライしたいと思います。

Posted by: Nob | 2015.04.29 07:56 AM

sumさん
コメントありがとうございます!
sumさんのブログのおかげでずいぶん助かりました。
「自転車百景」は追いつくことの叶わない私の永遠の目標です。

船原峠→戸田峠でも十分におなかいっぱいでしたけど、おっしゃるとおり戸田峠→仁科峠まで走らないと充実感には浸れないんでしょうね。

南行だと冬の時期がベストですね。
よし!次回はきっと!
ああ、またその気にさせられちゃったな。(笑)

Posted by: Nob | 2015.04.29 08:02 AM

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