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2015.01.25

水仙の甘い香りに誘われて

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24日、古い山仲間4人で低山ハイキングを楽しんできました。
歩いた山は、佐久間ダムの奥にある津森山と人骨(ひとほね)山です。

佐久間ダムの奥にある大崩(をくずれ)は、文字通り地すべり地帯にあります。
崩れやすい地形で、この地で農業を営む農家さんは田んぼや畑の維持にかなりの労力をつかいます。
そういう地形的には不安定な地域にある津森山と人骨山ですが、低山ながら好展望の山としてなかなか人気のある山ということで目的地に選んだ次第です。

くわしいコースの内容はこちらをクリック

千葉市郊外のおゆみ野を車で8時半に出発して約70km。10時前にはスタート地点の町営循環バスの大崩車庫に到着しました。
車のデポ地は、車庫からさらに先に入ったところにある公民館の駐車場としました。
有料で300円を料金箱に入れればOKです。

車を降りたとたん、あたりには水仙の甘い香りが漂っています。
雲間から時々日が差す肌寒いお天気でしたが、甘い香りのおかげで心はぽっかぽか。日頃のストレスは一気に解消できますね。

 今回のコース上からは富山の姿がどこでも眺められました
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今日のメンバーたちとは30年ほど前に一緒に山のサークルを作った仲です。
今では山登りから離れたり、逆に公募登山のアシスタントガイドをしていたりと皆それぞれ別々の道をたどっていますが、一緒に山を歩けば気持ちだけは一気に30年前にワープするから不思議ですねー。

さて、今日のコースはほとんどが車道を歩きます。
それでも、走る車がほとんどないのでストレスなくのんびりまったり歩くことができました。

 八雲神社にはぜひお立ち寄りください
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歩き始めてすぐに出会う八雲神社に立ち寄ります。
古い歴史を感じさせる境内には銀杏の古木がご神木として祀られていました。秋の黄葉の季節にはさぞ美しく装うことと思います。
小高い場所に立つ境内からは房総の名山である富山(とみさん)が大きくそびえています。

 沿道にはたくさんの水仙が咲いていましたよー
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4人が思い思いに写真を撮りながらおしゃべりしながらのんびり歩くのですが、沿道には見頃を迎えた水仙がずうっと続いていて本当にきれい。
「をくずれ水仙郷」というと、佐久間ダム周辺を指しますが、なんのなんのダムの奥も見どころ&歩きどころ一杯です。

 山の斜面にはご覧のように水仙の群落が・・・
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舗装道路をしばらく進むとやがて「津森山登山口」とある立派な標柱に出会うのでこれを左折してゆるやかに登っていきました。

 登山口には立派な標識があるので迷いません。
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あたりは房総特有の常緑樹と落葉の雑木林が混在していて、なかなか自然が濃いエリアです。
野鳥の数も多くて、鳥好きのAkJクンがみんなに鳥のレクチャーをしてくれましたが、アオジだけは何とかわかったけど、あとはよくわからなかったなー。

 野鳥の姿も多く、自然豊かなエリアです。
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さらに歩を進めると、やがて林が途切れ小広い段々畑が現れました。
畑の法面はきれいに草が刈り払われていて、非常に手入れの行き届いている畑です。
冒頭に書いたように崩れやすい地形なので丁寧な維持管理がなされているのだと思います。こんな不便な土地なのにしっかりと農業を営んでいることに頭が下がりました。

 写真ではわかりづらいですが、手入れの行き届いた畑が広がっていました
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 畑越しに眺める人骨山と伊予ヶ岳、富山
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畑越しには後ほど向かう人骨山や房州のマッターホルン伊予ヶ岳などが指呼の間に望まれます。
ここから先、わずかで最後の民家を過ぎ、車道から左に山道に入ってほどなくで津森山頂上に到着。
標高は336mしかありませんが、標高に勝る展望に一同大満足です。
樹木の間からは遠く鴨川市街と太平洋が眺められ、北にはおなじみの鹿野山、山頂西側にある展望台からは浦賀水道を挟んで三浦半島、鋸山、嵯峨山、富山と房総丘陵の低山が連なっていました。

 津森山山頂直下の登山道
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 「房州低名山」というネーミングがイイですね。
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もっとのんびりしていたいところでしたが、下から30人近いハイカーが上がってきたので早々に退散しました。
そしてお次は人骨山です。

 津森山頂からの景色の一部
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いったん舗装路まで下って、今度は左折して人骨山を目指します。
途中、眼下に法明の集落が見下ろせる地点からは美しい棚田が広がっていました。
棚田といえばこのあたりでは大山千枚田が有名ですが、ここから見下ろす棚田も規模こそ小さいながら美しい曲線を描いていて、一同飽きずにずっと眺めていました。
こういう風景は奥多摩にも丹沢にもないもので南房総特有のものです。千葉県民としては誇らしい気持ちになりますね。

 小さいながらも見事な曲線美を見せる法明の棚田
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さて、鴨川へ下る道を左に分けて、峠を下っていくとやがて人骨山に向かう小道に出会いました。
ここを左に折れて登っていきますが、まわりの田んぼの法面にはイノシシが荒らした跡がたくさんあります。
今回のコースのいたるところにイノシシの箱ワナが置かれていましたが、中山間地帯で農林業を営むにあたり最大の敵はイノシシなんでしょうね。

水仙が咲く山道をゆるやかに登っていき、1箇所わかりづらい分岐(標識あり)を右に上がっていけば人骨山はあとわずかです。

 人骨山の頂上直下は狭い急斜面です。
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最後はロープの設置してある急斜面を一登りで標高293mの人骨山に到着しました。
津森山よりもさらに広闊な展望が得られます。
今日はどんより曇り空のため富士山は見えませんでしたが、晴れていれば富士の最高の展望台であること間違いなしでしょう。
スカッと晴れている時にぜひもう一度訪れてみたいものです。

 静かな雰囲気の人骨山頂上です。
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 標高300m足らずなのに広大な展望が得られます。
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われわれ4人以外だれもいない山頂でゆっくりコーヒーブレイクを楽しんだ後、下山にかかりました。
津森山同様にタッチの差で大人数パーティーをやり過ごし、行きに歩いた車道をのんびりと歩きながら駐車場に戻りました。

帰りは岩井の水仙歩道を嶺岡林道経由で訪れ、佐久間ダム以上に見頃を迎えた水仙の群落をじっくり鑑賞。
打ち上げは、もちろん保田のばんやで地魚に舌鼓を打ったのは言うまでもありません。

 帰路に立ち寄った岩井水仙歩道は最盛期でした (photo by AkJ)
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お互いに歳を重ね、はげしい山登りはやらなくなったけど、こういうハイキングならまだまだ現役です。
来月も房総方面を訪ねることを約して散会しました。

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