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2014.11.04

秋の秩父路・大血川林道ツーリング

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かねてより一度は走ってみたかった秩父の大血川林道とその先にある栃本集落を訪ねてきました。
とはいえ、1ヶ月近く自転車に乗っていなかったので、ヒルクライムなコースは「ちょっとなあ・・」という気持ちもあります。でも、行っちゃえ!

走ったコースとプロフィールマップを表示する

ちなみに大血川林道ですが、名前がおどろおどろしいので、ネットで由来を調べたら・・
「平安時代、平将門の妻、桔梗は、家来を連れてこの川の源流付近に逃げた後に自害し、その血は七日七晩流れ続け、川の水が真っ赤に染まったことから大血川と名付けられた。」ということだそうです。
やっぱり悲惨な事件に関係してたんだ。

10月の時と同様に池袋6:50発の特急ちちぶ3号に乗車。西武秩父駅には8:12に到着しました。
駅前では先客のランドナーさんが組み立て中。ピッカピカに磨き込まれたランドナーは美しいです。
上着はグレーのセーターでズボンはベージュのニッカボッカーできめてます。聞けば今日は八丁峠から中津川渓谷を回ってくるとか。
秩父~小鹿野~R299~志賀坂峠~八丁峠~日窒鉱山~中津川渓谷~R140~滝沢ダム~秩父のコースは私もいつか走ってみたいです。

   紅葉の見頃を迎えた秩父路です
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さて、前置きが長くなってしまいました。
組み立てが完了したらさっそくスタートします。(8:28)
国道140号は前回走っているので気持ちにも余裕があります。街中を過ぎれば紅葉が目立ち始めます。紅葉は見頃になっていますが最盛期は来週でしょうか?

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スタートから約15kmで大血川林道の分岐に到着。大きな分岐なので通り過ぎる心配はないと思います。荒川に架かる橋を渡りきったらいよいよ約15kmほどのヒルクライムの始まりです。

   国道140号から大血川林道への分岐点
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道幅は比較的広くて舗装も良好です。林道の途中にある観光釣り場まで10パーセント以上の結構な勾配が続きますが、まだ上り始めなので余裕はありました。
いったんなだらかな勾配になり、しばらく走ると右手に太陽寺へ続く道に出合いました。苔むした参道と周囲の紅葉がマッチして本当に美しい環境をつくっています。
「天空の禅寺」として有名な太陽寺は知る人ぞ知る名刹だとか。初夏のシャクナゲがきれいらしいのでその時期にまた訪れてみたいです。

   太陽寺の参道入口にて
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太陽寺の参道から先は林道らしく道幅も狭くなり勾配も再び強まります。場所によっては12~13パーセントの急坂が続きます。
今日は風邪のあとの病み上がりのためか心拍が上がりません。心拍が上がってくれないとヒルクライムはきついですね。

   上るほどに紅葉はいい感じになります
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   周囲の山々の展望も開けてきます
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つらい上りの代償には盛りを迎えつつある紅葉がなぐさめてくれました。上るほどに周囲の景観がひらけてきて紅葉に染まった対岸の山々との背比べも楽しくなってきます。
林道の周囲の紅葉は申し分ありません。赤や黄色に色づいた樹々の下を走るサイクリングは本当に楽しいです。紅葉の下を快調に走っている写真が撮りたかったのでミニ三脚とセルフタイマーを利用して撮ってみましたがどうでしょうか?

   苦労して?撮った自分撮りです。
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やがて太陽寺への2箇所目の降り口に到着。入口に建てられている石仏がカエデの紅葉にかこまれている場所です。谷の下方に森に囲まれた太陽寺の建物が見え隠れしていました。

   カエデの紅葉はやはり美しいですね
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その先をしばらく進むと霧藻ヶ峰への分岐に到着しました。この地点が本日の最高点かなーとヤレヤレ気分になったのも束の間で、じつはまだまだ上りが続きました。
駆ヶ越トンネルを越えると前方に新しい視界が開けて妙法ヶ岳の鋭峰が望まれます。残念ながら紅葉はいま一歩かな。来週は最高だろうな。

   駆ヶ越トンネル出口から眺めた妙法ヶ岳です
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林道はさらに上り、荒涼な北側斜面を通過すると三峰トンネルを迎えました。ここが本日の最高点だと思います。標高は1,200m位です。

   三峰トンネルの手前は荒涼とした日陰の斜面
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   三峰トンネルを境に雰囲気がガラリと変わりました
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一直線に続くトンネルを越えると太陽が燦々と降り注ぎ、正面には和名倉山(白石山)がスケール感のある姿を見せてくれました。山好きにとっては最高の景色ですね。しばし立ち止まり見とれました。

   和名倉山(白石山)のボリューム感満点の山容
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さあ、ここからは一気の下りです。びゅんびゅん下っていきますが、ウィンドブレーカー無しではちょっと寒かった。快晴で汗ばむ陽気なのですが、風を切るような下りではさすがに寒さを感じます。やっぱり着ておけば良かった。こういう配慮のなさが若葉マーク付き自転車乗りから脱却できない所以なのです。

バンバン下っていくと広い駐車場に出ました。
駐車場に入りきれない車が長い列をつくっています。このあたりが三峰神社のようです。
静かな林道から一気に俗世界に紛れ込んできたみたいでびっくりしました。カエデが中心の周囲の紅葉はとてもきれいで、訪れる人の多さも理解できます。

   三峰神社の周囲にはカエデの紅葉が多かった
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こういう賑やかな場所は苦手なので、そそくさと通過し次の目的地である栃本集落をめざします。道はまだまだ下り続け、二瀬ダムまでかなり下りました。ダムの狭い天端に設けられた1車線の道路を通過し、国道140号を左折します。
途中、右斜め上に上がっていく坂道が旧秩父往還です。

中山道と東海道の中間の街道(間道)として江戸時代にはここに関所が設けられていたそうです。今日はその関所跡を訪れます。
国道から分岐していきなり急坂が続きます。ずっと下りっぱなしだったので脚がなまってしまい、この急坂で完全に売り切れ状態になってしまいました。(涙)
仕方ないので立ち止まり、背中のザックから補給食を取り出して一息つきました。
それにしてもこんなに斜面が続く場所によく集落が発達したものです。時折出会う地元の人はほとんど高齢の女性ばかりでした。これじゃ日常生活も大変だなあ。

   旧秩父往還は歴史を感じさせる雰囲気満点の道
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その後、勾配のゆるくなった道を約4km。ようやく栃本関所跡に着きました。ここから先には集落はなく雁坂峠の山向こうは甲斐の国。いわば秩父最奥の里です。
関所跡だけでなく他にも歴史を感じさせる建物が点在していて訪れる者の心を癒してくれます。

   現存する関所跡は江戸時代の築造とか
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   ほかにも歴史を感じさせる建物を見ることができました
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道を挟んで関所の向かいにある展望スペースからは栃本集落全体が見渡せます。標高約750m。山間の斜面に発達した集落の景観は「天空の里」と呼ばれ一見の価値がありますよ。いやー、ここまで走ってきて良かった。

   紅葉の最盛期にはもっと美しいことでしょう
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帰路は滝沢ダムを通って秩父市街に戻ります。
そのためには長さ2,200mの大峰トンネルを通過しなければなりません。いやだなー。
トンネルは予想どおり走りづらかったです。路肩が狭いことに加え、センターラインに車線はみ出し防止のポール(ラバーポール)が設けられています。
ラバーポールがあると車は自転車を追い越せないので、トンネル内で車に追いつかれると怖い怖い!
悪い予感が当たり、トンネルに入ってすぐに大型車に追いつかれちゃいました。ものすごい反響音でビビリます。逃げが決まらずに集団に吸収されちゃ困るので必死に逃げました。(泣)
必死の思いでトンネルを抜けた途端、追い越していった大型車はなんと全長15m近くあるトレーラー車。こんなのにトンネル内で無理に追い越されたらどうなるんだろう?
そういう意味では、トンネル内のラバーポールも自転車の味方なのかなあ。

   大峰トンネルを過ぎれば滝沢ダムはすぐそこです
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トンネルの出口には滝沢ダムのダム湖が広がっています。巨大なループ橋を前面に従えた滝沢ダムはデカイです。
今日は時間があるのでダムの直下(下流広場)まで行ってみました。
堤体下部に立って上を見上げると巨大なコンクリート構造物に圧倒されます。時間があればぜひ直下まで行くことをオススメします。

   ダム好きにはたまらない滝沢ダム
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   巨大なコンクリート構造物に圧倒されます
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ダムから先は帰るだけですが、さすがに空腹が我慢できずどこか適当な場所で昼食をとりたいところですが、街道沿いのお店はどこも車でごった返しています。前回立ち寄った道の駅大滝温泉も駐車場に入る車で渋滞しています。
そんなこんなで下り続けていると左側に古風なたたずまいのうどん屋さんがあったので入ってみました。
「車沢うどん」とあり、手打ちがウリのようです。

   古風な外観がグッドなうどん屋さんでした
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   店内も落ち着いた雰囲気で好感度アップ
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今日は体内の塩分と水分が欠乏しているので温かい素うどんといなり2個セットを注文。
店内はガラガラだったので期待しないで待っていると、品の良いおばあさんがお茶と付け出しの小鉢(大根とニンジンの煮付けで、これが美味しかった。)を出してくれました。
で、そのままさらに待っていると、「おおー!」

   とってもリーズナブルな「いなりセットうどん」でした
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どんぶり一杯の素うどんと手作り感たっぷりのデッカイお稲荷さんが二つ。さらには合計4つの小鉢が付いてきたのにはびっくり。

   あらら、食後のコーヒーまで付いて850円?
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さらに、食後にコーヒーまで付き、これで850円ならアリですよね。(笑)
とにかく接客が良くて、お客を心からおもてなしするという気持ちがすっと伝わってくるお店でした。

おなかいっぱいで再び車上の人に。
帰路、県道72号線に入り秩父ミューズパークに立ち寄り、前日の強風ですっかりやせ細った銀杏並木と秩父盆地の景色を眺めてから駅に直行しました。

   荒川左岸沿いに走る県道72号線は快適な道でした
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本日の走行距離は約90km。膝痛をかかえる身としては無理のない最大距離のサイクリングとなりました。

【感想】
今年二度目の秩父路ライドです。
訪れるたびにサイクリングエリアとしての魅力がわかってきました。次回(たぶん来春)はぜひ八丁峠方面まで足をのばしてみたいものです。その先は十国峠を経て信州佐久平。帰りは小海線の輪行もいいなあ。

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