« 大弛峠ヒルクライム | Main | 御岳山のレンゲショウマ »

2014.08.05

国師岳と北奥千丈岳

というわけで、汗だくのヒルクライムの結果、なんとか大弛峠に到着しました。
時刻はまだ10時前。この分なら午前中に国師岳の山頂に立てそうです。

朝のうちはきれいに晴れていた空でしたが、すでに雲が山稜にまとわりつきはじめ午後にはポツリと雨粒が落ちてくるような雰囲気です。
急いでハイキング支度を済ませて出発しました。

   ハイキングモードに切り替えて、いざ出発!
Kokushi01

ところで、大弛峠は車で越えられる峠としては日本一標高の高い峠だそうです。
私はてっきり上信にある渋峠が日本一高い峠だと思っていましたが、あちらは国道としての日本一とのこと。標高もこちらより200mほど低いです。
したがって日本最高標高の車道峠となると、ここ大弛峠ということになります。
もっとも、峠の信州側はダートなので自転車で越えるとなるとMTBじゃないときついですよ。

   大弛峠は日本最高標高の車道峠です
Kokushi02

さて、歩き始めてすぐに大弛小屋がありました。
車で容易に来られる割にはクラシックな外観をもち、昔ながらの山小屋の雰囲気を保っています。
奥秩父縦走の際には貴重な拠点になりそうです。

   峠のすぐ先にある大弛小屋です
Kokushi03

小屋を過ぎるとすぐに木道というか桟橋状の道が続きます。
歩きやすいといえば歩きやすいのですが、奥秩父といえばしっとりと苔むした山道を歩くのが定番だと固く信じている私にはいささか違和感がありました。
ふらっと車で来て、普段着で高山の雰囲気を楽しみたい人には好評でしょうが、原生林に覆われた奥秩父の静けさを楽しみたいに人にはどうなのかなあ?

   木道が完備された登山道
Kokushi04

   北八ツの縞枯山を思わせる山の雰囲気です
Kokushi05

しばらく登ると、「夢の庭園」への分岐を右に分け、国師岳への道を進みます。
相変わらずの木道歩きですが、薄いピンクに染まったハクサンシャクナゲが私たちを迎えてくれました。
やや花期が過ぎたとはいえ十分にきれいでした。7月なら見事な花の群落だったと想像できます。

   ハクサンシャクナゲが美しい花を咲かせていました
Kokushi13

勾配が緩くなってくると山道となり、やがて前国師岳に到着しました。
地図上で2,570m圏内です。国師岳周辺は、この前国師岳、国師岳、北奥千丈岳の三つのピークがなだらかに寄せ集まった高原状の地形を呈していることがわかります。

   前国師岳にて(背景は北奥千丈岳)
Kokushi06

   北奥千丈岳への分岐点にて
Kokushi07

前国師岳の先で北奥千丈岳への道を分け、さらに15分ほど歩くとあっけなく国師岳山頂に着きました。
あいにくガスで展望は利きませんが、初めての山頂に立つのはいつでも気分が良いものです。

   国師岳山頂で記念のツーショット
Kokushi08

セルフタイマーでツーショットの記念写真を写したら早々に退散し、間近にある北奥千丈岳に向かいました。
先ほどの分岐に戻り10分程度の登り返しで奥秩父最高峰のピークに到着!
これで40数年来の宿願?を果たすことができました。

   40年来の宿願を果たせました
Kokushi09

露岩部の山頂は展望も申し分ありません。あいにくの空模様のため金峰山方面の展望は閉ざされていましたが、先ほどまでいた国師岳の先には甲武信岳、三宝山といった懐かしい山々の姿も見え、改めて奥秩父の雄大さに感じ入りました。
こうして山頂から眺めると、原生林が山裾までのびのび広がっている様は北八ヶ岳を連想させますね。

   北奥千丈岳山頂からの国師岳(左)と甲武信岳(中央奥)
Kokushi10

さすがにお腹も空いたので、じっくりと昼食休憩を楽しみました。
早朝3時に起床して高速を飛ばし、3時間半近くも自転車に乗って大汗かいて、お昼前には高度2,600mを超える場所にいるのがちょっと不思議な感じです。
ともかく自分の脚で標高差2,000m以上を登り終えた満足感というか達成感は格別です。峠まで車を利用したらこういう気持ちにはなれないと思います。

   原生林が広がる様は北八ヶ岳を彷彿とさせます
Kokushi11

   過保護?に見える木道の山道
Kokushi12

居合わせた女性のハイカーとおしゃべりを楽しんだあと、ゆっくりと下山の途につきました。
帰路は「夢の庭園」に立ち寄ってみました。
広々とした展望が広がるビューポイントになっています。苦労して上ってきた峰越林道(県営林道川上牧丘線)が原生林の中をうねうねとルートを刻んでいるのが眺められます。
残念ながら金峰山は雲の中でしたが、手前の朝日岳から続く大きな山稜が印象に残りました。
もし機会があれば、次回は金峰山往復をやってみたいな。

   「夢の庭園」からの金峰山方面
Kokushi14

   上ってきた林道を見下ろせます
Kokushi15

「夢の庭園」から先は往路を忠実に辿り、大弛峠に下り着いたとたん、雷鳴とともに大粒の雨がボタボタ降ってきました。あっという間に路面は濡れて、ヤバイ!
慌てて、雨具を着込み急いで下山準備をして自転車にまたがりました。

この頃になると麓から上がってきたロードバイクも何台か現れましたが、皆さん急な雷雨に当惑気味です。
私は雨具を着てのダウンヒルは初めてです。フードを被ってからヘルメットを被るのも初めてでなぜかワクワクしてきます。もちろん超安全走行でゆっくり下山しました。
こうした修羅場は何度も経験済みのHINAさんは慣れたもので、あっという間に視界から遠ざかっていきました。

   多目的ダムとしては日本最高所クラスの高度を誇ります   
Oodarumi21

最初のうちは雨脚が強かったものの、標高が下るにつれて弱くなり、やがて雨もあがりホッと一息です。
あらかじめ打ち合わせておいた琴川ダムで2台が合流し、そのまま管理所でダムカードをいただきました。
標高1,500m近いダムなので、自転車で訪れるのは大変なだけに、ここで頂けるダムカードは貴重です。ちなみに発電用ダムを除く多目的利用のダムとしては日本最高所にあるダムだとか。
奥秩父の盟主である金峰山に見守られた静かな湖面が印象的なダムでした。

   琴川ダムサイトにて
Oodarumi22

   ゲットできたダムカードです   
Oodarumi23

乙女湖からは再び急勾配の道をグングン下りました。下るにつれて気温も上昇するのは仕方ないですね。
勢い余って分岐を通り過ぎ思わぬ上り返しを強いられてしまいましたが、無事に道の駅に戻って来られました。
辛かったけどとっても充実したヒルクライム&ハイキングでした。

【感想】
モータリゼーションの発達によって、奥深い山々が本当に身近な存在になりました。
昔だったら限られた人しか訪れることができなかった山へも、車を使えばだれでも簡単に登ることができます。
自分自身が歳をとった今、これは歓迎すべきことでもありますが、同時に違和感もつねに感じています。
自動車を使わずに自分の脚で上ることで少しでも免罪符にしたい気持ちもあるのかなあ。
ま、体力の残っているうちは機会を捉えて今回のような「ヒルクライム&ハイキング」を実践してみようと思っています。

|

« 大弛峠ヒルクライム | Main | 御岳山のレンゲショウマ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 大弛峠ヒルクライム | Main | 御岳山のレンゲショウマ »