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2012.05.27

鹿野山リベンジ

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千葉県はいわずと知れた全国最低標高の県。
沖縄県よりも低いというのはちょっとオドロキです。

その千葉の地でヒルクライムの練習をするとなると、小さな坂道をたくさん上る必要があります。
長野県や山梨県みたいに一つの峠道を上るだけで標高差1,000m近くを稼げるような場所は皆無です。

で、やってきたのが5月5日に続いての鹿野山。
道路標高で350mちょっとしかないので、長野県の峠道なみに上ろうとなると3回は往復しないとね。
でも、それじゃ飽きちゃうので、近隣の坂道を加えてなんとか獲得標高で1,000mを超えるようにプランニングをするわけですが、それはそれで結構楽しいものがあります。

例によって君津まで車で行き、ここを起点にしてグルッと回ってくるコースの中に鹿野山を組み込みました。

今回は本命コースの秋元口から上る前にウォーミングアップがてら常代(とこしろ)側から鹿野山を上り、マザー牧場から更和に出て、南麓をグルッと回って秋元郵便局から再び上るコースをチョイスしました。

常代側からの道は観光バスや自家用車がひっきりなしに上がってきます。
ちょっと車がうるさいけど勾配がゆるいのでオジサンにはちょうど良いウォーミングアップになります。
心拍数も160程度まで上がり予定どおり。
やがてマザー牧場で記念撮影のあとは更和まで一気下りです。この道もだいぶ慣れてきました。

鹿野山の南麓を一回りしてからいよいよ秋元口から九十九谷公園までのミニヒルクライムです。
ネットで見ていたら、「速い人は13分台。オカシナ人が11分台」なんていう記事に出会いました。(笑)

え、あの坂を13分台?
どんだけ速いのか見当もつきません。
ましてや11分台なんて。人間かよ。
私が聞いた話の人で、3本連続上りの平均が15分台、というのがあります。
それも凄すぎます。

私めはというと、お恥ずかしいけどベストが18分30秒。
全然話になりませんよねー。
というわけで、秋元口の坂上りに再び挑戦です。

コース攻略のコツは、スタート直後の序盤とコース終盤にある保養所からゴールまでの区間にそれぞれ控えている急坂をいかに余裕をもって上りきれるかです。
中盤には緩やかな勾配の区間もあり、そこでスピードを上げられるかも大事かな?

今回は終盤の急坂に余力を残すべく序盤を抑え気味にして上ってみました。
前半は作戦どおりでした。
が、しかし!
後半はやっぱり失速です。後半に余力を残しておくなんて芸当は60歳過ぎのオジサンにはできません。
情けないけど・・・

それでも、今回は常代側から上っておいたのが程よいウォーミングアップとなり、前回のタイムを上回ることができました!
記録は17分34秒。自己最高タイムです。(笑)
そのかわり疲れたーーー

    九十九谷公園でゆっくり休息しました
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九十九谷公園でゆっくり休息をとってから出発です。
下りは初めて福岡口を走りました。このコースも一部で路面が荒れているものの、車の通行量が少ないのと、高原気分が楽しめるので○です。下からローディが3台ほど上がってきましたが次回はここを上がってみたいです。

さて、その後は30円を払って房総スカイラインを走り、片倉ダムを右折して三石山に。下ったところにある亀山湖を右折。
国道465号を気象観測所のある坂畑方面に向かって左折、さらに右手の林道に入り大福山を上りました。
三石山も大福山も鹿野山の上りに比べれば大したことはありません。(よね?)

大福山の展望台で休息した後は、尾根伝いに北上して県道32号線に出、久留里から君津のスタート地点に向けて走りました。

最後の難関は「大江戸温泉」手前の急坂。
ここをなんとかクリアしてようやく内みのわ運動公園に到着しました。

今回のコースでの獲得標高は2,000m弱。
プロフィールマップを見ると、ノコギリの歯のようなギザギザが並びました。
千葉の地でヒルクライムのまね事をするのは結構疲れますねー。

    亀山湖は釣り人で賑わっていました
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2012.05.16

お散歩気分で三ツ峠

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ブログの更新が遅くなってしまいましたが、先日の「富士山麓同窓会」の続編です。

初日は各自思い思いの楽しみ方で過ごしましたが、翌日はとりあえずみんなで軽いハイキングでもやろうよ、ということで三ツ峠に出かけました。

4人のうち一人はぎっくり腰でお留守番。こういうところが還暦同窓会の情けないところです。

三ツ峠といえば関東屈指のクライミング練習の場でもあります。
クライミングをやっていた頃は年に2~3回は練習に出かけていました。
裏三ツ峠から屏風岩に至る道は、いわばクライミング練習のための「通学路」みたいなものでした。

ところが年に2,3回出かけていても山頂に立ったことはありません。
今回山頂に立てば高校1年生のとき以来、じつに45年ぶりの快挙となります。(笑)

    河口湖北岸からの富士と河口湖大橋
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河口湖から御坂峠方面に車で走ります。
御坂トンネルの手前で右折し、裏三ツ峠登山口を目指しました。
途中で御坂峠を越えてきたローディと遭遇。いいなあ、近いうちに御坂峠越えもやりたいなあ。

新緑と残雪の富士山の景色を愛でながらの道中は楽しいですね。
着いた登山口には車がぎっしり停まっていました。

    新緑が最高に美しかったです
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ぎっくり腰の友人に車を預けていざ出発。
ここまで車で上れば歩きは1時間ちょっとです。
お散歩気分で山頂直下の山小屋に到着。目の前には屏風岩がそびえ、クライマーのコールが聞こえてくるかのようでした。
うーん、今でも登れるだろうか???

さて、小屋から山頂まではわずかな距離です。
ラジオやテレビの?アンテナが林立している山頂に無事に立ちました。
展望は広大。眼前の富士山は言うに及ばず、御坂山塊、奥秩父、南アルプスに八ヶ岳連峰、さらに遠く北アルプスと360度のパノラマが広がっていました。

    山頂からの南アルプス・白峰三山
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    御坂山塊と南アルプスです(手前には二つの山小屋が見えますね)
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やっぱり山は良いです。
ほんのお散歩気分のハイキングでしたが、自転車よりもやっぱり楽しいです。

同行の仲間たちも山の魅力を再認識したようです。
次回の「同窓会」は秋の箱根ということで、意見が一致しました。
さて、そうなると初日は椿ラインから大観山をヒルクライムかな?

    今度は秋の箱根に集まろう
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2012.05.14

自転車で富士山麓を一周

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一度は走ってみたいと思いつつ、なかなか機会に恵まれなかった富士山麓の一周サイクリング。
ひょんなことから実現しました。

職場の旧いハイキング仲間と4人で富士山麓に出かけました。
初日は各自好きなことをして過ごし、夜はおきまりの宴会。翌日は全員で軽いハイキング、というプランです。

初日の土曜日は、河口湖一周ランを楽しむヤツもいれば、西湖でバードウォッチングに興じるもの、紅葉台から足和田山へのハイキングを楽しむ仲間など、各自思い思いの楽しみ方で過ごしたようです。
で、私めはというと、富士山麓をぐるっと一周してきた次第です。

俗に「富士山一周」といわれるツーリングですが、いろいろなコースが考えられます。
その中でも、まあ標準的なプラン(というか一番面白みのないコース)で実行してみました。
それなりに高低差はあるものの、距離は約110kmと短いので私のような若葉マーク付き自転車乗りでも一周できちゃいます。

起点は「道の駅なるさわ」です。
ここから反時計回りに走りました。反時計回りにした理由は特にありませんが、いつも左手に富士山が見えるのが良いかなっていう程度の理由です。
でも、走っている間ぜんぜん姿を見せてくれなかった富士山にガックリでした。

    青木ヶ原樹海の看板を通過中
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さて、走り始めてしばらくするとコウモリ穴とか風穴、氷穴といった名所の看板が目に入ります。
このあたりから精進湖、本栖湖、朝霧高原にかけては富士山麓西側の観光スポットが次々に現れ、走っていても変化に富んでいてなかなか面白いです。

お天気の方は残念ながら曇りがちで肌寒く、肝心の富士山の姿はすそ野から上はまったく見えません。
西側から見る富士山は大沢崩れの荒々しい表情を見せてくれるので楽しみにしていたのに本当に残念です。

それにしても今日は寒いです。
後半に籠坂峠越えがあるので、アームウォーマー&レッグウォーマーの格好で走りましたが、さらにウィンドブレーカーも羽織る必要もあるような気温でした。

途中、本栖湖を見下ろす場所で写真をパチリ。
樹海に覆われた湖面の表情がなんとも神秘的でgoodです。新緑も美しく、サイクリングには本当に良い季節になりました。

    神秘的な雰囲気の本栖湖(新緑も美しかったですよ)
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さらに進むと田貫湖、白糸の滝方面への分岐を過ぎますが、いずれも寄り道することなくパス。
本来左手にずっと見えるはずの富士山が顔を出してくれないので、気分もさっぱり盛り上がりません。

前半はずーっと下り基調の道が続きます。
特に国道139号線は20km以上にわたりずっと下り道でした。広い道を40km/h平均で快適に走れます。(ただしトラック多し)
こんなに下ったら後半いやだなあ、と思っていると予想どおりの登り返しが待っていました。

    走りやすい国道139号のバイパス
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国道139号線から国道469号線に乗り換えてからは、富士山の南麓を回り込む感じで進みます。交通量はやや減りましたが車の行き来は相変わらず多いです。

ふだん千葉の田舎道ばかり走っているので、車の多い道は苦手。
富士山というでっかい障害物?のおかげで物流の流れが大きく迂回を余儀なくされるのか、山麓を巡る国道はどこも車が途切れないほどの交通量でした。

    国道469号線はこんな感じでした
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やがて、こどもの国、富士サファリパークへ向かう上り坂にさしかかりました。
この坂のことは事前に調べておいたので心の準備はできています。(笑)
坂の手前でペダルを外してゆっくり休息をします。一口羊羹を口にしてエネルギーを補給してから上り坂に挑戦しました。
長い上り坂が続きましたが何とかクリア。これを逆コースにとった方が勾配はきつく苦労すると思います。
せっかく稼いだ標高をはき出すようにいったん大きく下ります。

このあたり、富士市、裾野市といったふだんあまり訪れることのないエリアを走りましたが、右手を見ると遙か先には駿河湾や伊豆半島がぼんやりと眺められます。
一方、左手はというと本来は富士の高嶺がそびえている筈なのですが、ガスって何も見えません。(泣)
広々とした山麓道は北海道の道東平野を思わせるような広大な風景が広がっていて、さすがは日本一の山の麓だなあ、という感じを受けました。

    北海道を思わせる広大な景観が続いていました
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下りきったところはすでに御殿場市の一角です。
あとは籠坂峠の上り坂を残すのみ。がんばるしかありません。

峠道の勾配は大したことはありませんが、やはり距離を乗ってきたので疲れは否めません。
若い人なら何てことなくても、悔しいかな還暦過ぎには堪えるのです。

後ろからシフトチェンジの音がしたので後続にぴったりくっつかれているのはわかりました。
しばらく併走していましたが、やがて遅いペースに嫌気がさしたのかササッと追い越されてしまいました。
見ると30歳台と思われる若者でした。こちらは抜き返す元気なしです。(当たり前か)

    籠坂峠にて
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傾斜がぐっとゆるくなりほどなくして籠坂峠に到着。
大きな看板の前で記念撮影。車の行き交う平凡な感じの峠でした。
旧鎌倉往還が通じ、古くから駿河と甲斐を結ぶ重要な通路であったという割には往年を偲ぶ面影が見当たらないのはちょっと残念でした。

    富士山もだんだん姿を現してきました
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    山中湖畔沿いに快調に走ります
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峠から先は快適な下り道を伝いあっという間に山中湖畔へ。
この頃から厚く雲に覆われていた富士山の姿が徐々に現れてきました。遅いよなー、ったく。
湖畔に沿った国道138号を富士吉田方面に向かいます。
めずらしく下り坂・追い風だったので快調に飛ばせました。

富士吉田市内の渋滞をがまんして走り抜ければゴールまではあとわずか。
最後の区間は上り基調になりましたが、スタート地点の道の駅なるさわに何とか帰ってきました。
到着する頃には富士山の機嫌もおさまったのか、ほぼ全容を眺めることができました。
遅いよー。

    ゴール地点にて(今頃富士山も見えてきた・・)
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宿に入って部屋の窓から眺めた富士山のきれいなことと言ったら・・・
すっかり雲の取れた美しい姿をほんのりと茜色に染めていました。

【注意事項】
補給のコンビニですが、道の駅なるさわから反時計回りに走る場合、少し戻ったところにあるセブンイレブンから先は約60kmほど1軒もありませんでした。(道の駅やレストランはありますが。)
コンビニで補給しようとする場合は要注意です。

    宿の部屋から眺めた富士
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    夕暮れの富士は、ほんのり茜色
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2012.05.06

君津起点に鹿野山・愛宕山・安房鴨川を巡る

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大型連休といっても結局のところサイクリングは前半に1回、後半に1回行くのがやっとでした。

で、後半はというと、5月5日の好天を狙って鹿野山、大山千枚田、愛宕山、安房鴨川あたりを走ってきました。

暑くなりそうな予感から、自走をあきらめて君津ICを出たところにある運動公園に駐車してのお気楽な車載輪行です。

朝7時に自宅を出ましたが、高速に乗ったとたん大渋滞に巻き込まれ、すぐ次のICで高速をおり、下道を走りました。
市原ICで再び高速に乗り、あとは順調に君津まで。

内みのわ運動公園の駐車場をお借りしてのサイクリングは今回で3回目です。
ここまで来れば、道路も空いていてサイクリング本来の楽しさだけを享受できます。

最初の目的地は鹿野山。
もちろん秋元口から上ります。
秋元郵便局からスタート。

今日は軽いニューバイクのマドロク君(madone6.2)なので、好記録が期待できます。
いきなりの急坂にもめげずにひたすらゴールの九十九谷公園を目指しました。
前半は調子よかったのですが、後半急に失速。とくに新日鐵の保養所付近からゴールまでの急坂では完全に脚にきてしまいヨタヨタ状態でした。
まったく脚が回りませんでした。
タイムは18分30秒。2年前にトレック君(TREK 2.1)でマークした自己記録と同タイムでした。

    鹿野山・九十九谷公園にて
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機材を新しくしたのに、記録が変わらないのはショックですよ。
お金をかけた意味がないもん。

しかし、考えようによっては、2年間の老化を機材の更新でカバーできたともいえるわけで、今回はそう解釈することにします。(笑)

九十九谷公園でゆっくり休んだ後は、更和に下って県道88号方面に向かいました。
途中にある戸面原ダムを見学して長狭街道に出たら右折して、今度は大山千枚田を目指します。

千枚田に向かう途中の棚田では大勢の人たちが田植え作業をしていました。
大山千枚田同様、都会の人たちが農作業体験を兼ねてオーナー制の棚田保全を行っているのかも知れません。

    棚田での田植え作業体験シーン
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棚田は見るには心が和みますが、実際の農作業となると用水の確保から始まって本当に厳しい条件を強いられます。

中山間地域の離農が激しいのは頷けます。だからこそ、経済効率という尺度でなく、国土保全、景観保護、保健休養といった農業のもつ多面的な機能を正当に評価して、中山間地域の棚田を持続的に維持していく仕組みができたら良いと思うのですが・・・

そんなことを考えながら、しばし走ると大山千枚田に到着しました。
昨年の4月下旬以来です。
一枚一枚の棚田には田植え直後の小さな苗が心細げに風に揺れていました。

    東京から一番近い棚田
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    見ているだけで心が和みますね・・
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お次はすぐ上にそびえる愛宕山アタックです。
標高差は先の鹿野山ほどでもないのですが、勾配はなかなかのものがあります。
それに千葉県最高標高というのも上り甲斐があります。

ここではタイムは計らないのでゆっくりペースで上りました。
どんな急坂でもゆっくり上れば何てことはないのです。(笑)

愛宕山頂は自衛隊基地になっているので立ち入れませんが、この山を越えて下りに入る時、眼下に見える長狭地域の景色を眺めると達成感がわいてきます。

    愛宕山からは眼下に長狭地域が広がります
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気持ちの良い下りを楽しんだあとは国道410号を右折して、先週訪れた「酪農のさと」で再び牧場アイスクリームをいただきました。確かにミルクの味が濃厚で美味いです。

ここまででヒルクライムは十分に楽しんだので、今度はシーサイドサイクリングがいいですね。
安房鴨川には県道89号を使いました。
途中「星ヶ畑の棚田」を見学して、徐々に高度を落としていけばやがてエメラルド色の海が広がってきました。鴨川に到着です。
しばらく海岸線を走りシーサイドサイクリングを堪能しました。

    安房鴨川の海岸線(青年の家から)
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ここからは、進路を北にとり君津を目指します。南風を背に受けるので快適な走りを楽しむことができました。

市街地から徐々に山に入っていくと鴨川有料道路。
4%から6%程度のなだらかな上りが続きますが、道幅も広くて路面もきれいなので快適です。

    片倉ダムにて
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尾根を越えれば君津市に入ります。
片倉ダムの先を右折すれば本日最後の上りがある房総スカイライン。
この道も路面が良くて、周囲の新緑が最高にきれいでした。料金は30円でしたが納得の有料道路です。

    房総スカイラインは快適な道です
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    新緑がまぶしい道でした
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房スカを過ぎると目の前に鹿野山が見えてきます。
再度秋元口からトライするか?と一瞬気持ちが動きましたが、やめやめ!
気持ちがあっても脚が動きません。(笑)
おとなしくスタート地点の公園を目指しました。

君津起点だと、同じ100km走るにしても美味しいところだけを走ることができるので楽しいですね。
これが自宅起点だとこうはいきません。市街地を抜けるのに往復で40km以上走らなくてはなりませんから。
これからも時々この手でいきます。

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春山遭難を考える

大町署によると、6人は、シャツやTシャツに、ジャンパーや雨がっぱを羽織る程度。幹部は「まるで日帰りの登山かハイキングに行くような格好。この時期は冬山の装備を呼びかけているのに、あまりに軽装だった」と語気を強めた。
(読売新聞より)

5月4日に起きた白馬岳での遭難事故の記事ですが、内容が事実だとすれば本当にむなしくなってきます。

5月連休の北アルプスは冬山装備で入山するのは少し山をやっている人間なら、言わば常識のはず。

どうしてこういう事故が起きるのか。
しかも加齢による体力低下を熟知している筈の医師達による登山パーティーというから本当に理解できません。

事故の当事者達は自業自得ということで諦めもつくだろうけど、残された家族や救出にあたった関係者達の悲嘆や苦労にはどう責任をとるのでしょうか。

山は非日常的な空間。下界での常識は通用しません。
陽気が良いからといって、夏山装備で入山するなんてあり得ません。

私もかつては毎年のように山仲間たちと共に5月の連休を北アルプスの雪山や雪稜で遊びましたが、春山の装備はほとんど冬山と変わりませんでした。

山の装備で一番難しいのは、春山と秋山です。
どちらもいったん天候が悪化すれば冬山同然となりますから。

「フェイルセーフ」の思想で山の装備を準備したものです。
最悪の事態を想定して事にあたる。
悲観的に準備して楽観的に対処する。
登山ではこれが当たり前だと思っていたし、今でもそう思っています。

かつて私が所属していた山岳会では、ツェルト(簡易テント)は各自1張ずつ携行していたし、普通の雪山でもロープや最低限のカラビナ類、パーティーに1個のスコップ(主に雪崩対処用として)も持参しました。
もちろん非常時用の防寒具や携帯コンロも必携装備です。

こういった装備を持って行動するのがしんどく感じるような場所には行かない。
その場合には山のグレードを下げるような工夫もしていました。

そして、高齢になりレスキュー装備の自力携行が負担に感じるようになったら・・・
その時は山から離れる時期が訪れたのだと、思うようにしています。


私が撮った5年前の写真ですが、5月の白馬岳の様子をご覧ください。↓

    杓子岳双子尾根から見る白馬岳(2007.5.4)    
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    白馬岳付近から杓子岳、白馬鑓ヶ岳方面を望む(2007.5.5)
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