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2009.09.03

夏山レビュー2題

ブログの更新を怠っている間に9月の風が肌にひんやりと流れてきました。

今年の夏山は、お盆過ぎに八ヶ岳と8月最後の休日に奥多摩の日帰り沢登りに出かけたきりの短いものになってしまいましたが、小屋番Nobの夏山レビュー2題を書き記したいと思います。


■8月15~17日 八ヶ岳・阿弥陀岳南稜~権現岳縦走

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お盆明けの15日夜に高速バスで出発しました。
この日は、美濃戸口バス停にある八ヶ岳山荘の仮眠室のお世話になりました。
広々とした仮眠室には私たち4名だけ。布団は使い放題(笑)
静かな場所でゆっくりと安眠できました。これで2,000円はお値打ちです。

16日は、阿弥陀岳南稜を登路にとり、キレット小屋までの縦走です。
南稜は雪のある時期に登ったことはありますが、夏は初めてです。核心部であるP3からP4にかけては一面お花畑になっていて感激しました。
P3ガリーにあったフィックスロープは撤去されていました。Nanryou14ガリーの入口が濡れてスリップしやすかったので安全のためにロープを出しました。(中高年は無理をしません。)
阿弥陀岳、中岳、赤岳を経てたどり着いたキレット小屋の宿泊者は私たち4名の他には単独行の一人だけ。これまた静かな山小屋の一夜を楽しむことができました。

17日は、権現岳を越えて、三ツ頭を経てあとは天女山に下るだけ。
権現岳の大梯子を登り、権現岳の狭い頂上に立ち、さらに三ツ頭に向かいます。
なだらかな三ツ頭の頂上から後ろを振り返ると、阿弥陀岳南稜から始まって権現岳に至るまで、越えてきた峰々が手を振ってくれているように眺められました。

縦走最後のピークである前三ツ頭では、マツムシソウの群落に出迎えられ、短いながら充実した2日半の行程のフィナーレを飾ってくれました。

お盆休みをずらして登った八ヶ岳南部の山々で登山本来の喜びを見いだすことのできた山行でした。



■8月29日 奥多摩・日原川支流鷹ノ巣谷

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この沢は20~30歳代の頃、4,5回ほど訪れた記憶があります。
新人を連れての沢登り初体験にはうってつけだからです。
どれも登れる容易な滝が出合から連続しています。規模は小さいながらも薄暗いゴルジュもあり、沢登りの面白さに十分に浸りきった頃、大滝20mが姿を現します。
この大滝も容易に直登できるので、初心者でもいっぺんに沢登りファンになること請け合いです。

Taka02そんな魅力あふれる鷹ノ巣谷に、沢登り初体験のtakeさんを含む会の仲間3人と訪れました。
最近はネットで最新情報が検索できるので、20年以上もの空白の記憶をかなり埋めてくれます。
昔と違っていたのは、沢の途中に普通に見られたワサビ田がすべて無くなっていたことです。これは残念でした。
その結果、仕事道が荒れてしまい、大滝からの下降路に使えなくなったようです。

沢自体は、昔のままで緑多く美しい渓相を見せてくれました。
相変わらず苔で滑りやすいですが・・・(苦笑)
次々と現れる小滝を越えて行きました。
深い釜をもつ小滝のへつりでは、チーム最年長の微苦笑さんが大活躍してくれました。

フィナーレを飾る大滝は高さ20mあり、それなりに堂々としています。
見た目に比べて容易に登れるのもこの滝の魅力です。
Taka12「リードしましょうか?」とtomoちゃんが言ってくれたので、素直にお任せしました。
スルスルとあっけなく登っていくtomoちゃんを見ていて頼もしく感じました。

さて、問題はここからの進路です。
午後からは天気が下り坂なので、このまま沢を詰めて鷹ノ巣山まで行くと時間がかかるので大滝で遡行を打ち切りました。
仕事道は荒廃しているということなので使えません。
そこで、大滝から稲村岩尾根まで続いている枝尾根に進路を求めました。

踏み跡の全くない尾根筋を手足を使っての急な登りに耐えてがんばります。
やがて枝尾根の稜線に立つと登りも緩やかになり、ひとがんばりで稲村岩尾根の標高1,340m地点付近に飛び出しました。
やれやれです。
あとは、整備された急坂の道を東日原のバス停に向けて下るだけです。
道無き尾根の登りは汗だくでしたが、いい思い出になりました。

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