« 那須 沼ッ原から白笹山・南月山を周回する | Main | 夏山レビュー2題 »

2009.08.03

懸垂下降中のトラブル

このブログでも何度か書いてきましたが、クライミングにおける懸垂下降でのトラブルは致命的な事故につながりやすいので、ヒマさえあれば習熟につとめるべき重要な技術のひとつだと思っています。

下降中のクライマーが何らかのトラブルに巻き込まれてしまい、下降中に停止を余儀なくされる場合に備えて、巻き付け結びによるバックアップを取ることがあります。当会でも原則として実施しています。

R0010099sところが、結びが強すぎてロックがかかってしまい、自力で下降できなくなる事例が3月と6月に2回発生しました。
トラブルを回避するためのバックアップがトラブルを生むという、皮肉な結果を生んだわけです。

技術書には、その辺のところはちゃんと書いてあって、巻き付け結びによるバックアップはなるべく止めた方が良いとまで書いてある本もあります。

その代わりに推奨している方法が、先に降りた人がロープを握って止めてあげる方法です。
この方法は前から知識としては知っていましたが、実地に試したことがありませんでした。会の仲間のだれに聞いても「やったことがない」ということで、実際に試してみました。

すると、確かにロープを握り少し引っ張ってあげるだけで、下降中のクライマーが簡単に停まることがわかりました。
いままで先に下降した人は、ホッとして後から降りてくる人を見守ることをおろそかにしていましたが、これからは「しっかりとロープを握っていよう」と意識合わせを行いました。

それからもう一つ。
そうはいっても、下降ポイントによってはバックアップがほしい場所もあります。
R0010104s問題は、バックアップをとる際の下降器との位置関係です。
前述したヒヤリハット事例の二つとも、バックアップを取る位置が下降器の上でした。
下降器の下にセットするのが主流なのはわかっていたのですが、特にトラブルがなかったので、今までの習い性で上にセットしていました。

そこで、バックアップのセット位置を下降器の下にしてみたところ、最初のうちはぎこちなかったものの、ロックがかかることなくスムーズに停止・再下降が確認できました。

また、巻き付け結び用のスリングもプルージック用のロープスリング(7mm径)にすると、マッシャー結びでもプルージック結びでもよく締まり、またスムーズに解除できることも体感できました。

「論より証拠」で、まずは実地に試してみることですね。
雨の中でしたが、いろいろと勉強になる一日でした。

|

« 那須 沼ッ原から白笹山・南月山を周回する | Main | 夏山レビュー2題 »

Comments

プルージップを利用した懸垂下降について、実際の画像が見れて参考になりました。

Posted by: | 2013.10.23 10:13 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 那須 沼ッ原から白笹山・南月山を周回する | Main | 夏山レビュー2題 »