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2009.03.08

那須・朝日岳東南稜

Es_ridge04


昨年末、強い冬型気圧配置による強風に見舞われて断念した朝日岳東南稜にリベンジしてきました。

ここ2週間ほどは雨ばかり続いていて、「今度もダメかなあ」と半ばあきらめムードで出かけたものの、お天気の下り坂の隙間を縫ってトレースに成功。
那須名物の強風の洗礼を受けることなく、短くも充実したライトアルパインルートを満喫できました。

年末のラッセルに苦しんだアプローチがウソのような締まった雪道に気分も軽やかになります。
お天気もまずまずです。

Es_ridge20「こんなところに高山植物が」の看板が東南稜下降点の目印です。
ここからミョウバン沢に下降しました。
雪渓に降り立った地点が取付点です。ガチャ類を身につけてさっそく登り始めました。

いきなりアイスバーンの急斜面に出くわし面食らいましたが、だんだんペースを掴んで高度をかせぎます。
ひと登りで、二つの岩塔が仲良く並んでいる地点に出ました。
左の岩塔を半分位登ってから右にトラバースするとギャップの下降点に着きます。

クライムダウンの記録もありますが、ここはおとなしく懸垂下降でギャップの底に降り立ちました。
懸垂の支点は岩頭に巻き付けてあった残置のスリングを利用しました。

ギャップの登り返しは4級の1,2手を含む10mほどのクライミングです。
ガバホールドはあるものの、手袋では結構手強いですね。
アイゼンの爪をしっかり効かせてすくっと立ち込むのがポイント。

Es_ridge21ギャップを越えてからもリッジは上にのびていきますが、私たちはリッジ右手のアイスバーン化した雪の斜面を拾いながら越えました。

ひたすら登り続けるとやがて前衛峰に立ちました。
そこで初めて朝日岳本峰の姿が目に飛び込んできます。
ゆるやかな雪稜をほんの一投足の距離に聳えていました。

最後はスラブ状の緩い岩壁です。
3級下程度のクライミングですが、岩の隙間には氷が詰まっているので手抜きはできません。
慎重に登りきると朝日岳山頂に飛び出しました。

頂上で握手握手。
スケールは小さいものの、久しぶりの雪山バリエーションに満足しました。

Es_ridge13_2

下りは剣ヶ峰のトラバースを回避して尾根伝いに峰ノ茶屋に出ました。
避難小屋で小憩の後、山頂に立ったよろこびを噛みしめながらゆっくりと下山の途につきました。

東南稜は、短いバリエーションルートですが、クライミングや雪稜、岩雪ミックスの登高など、一通りの基礎技術が試される好ルートです。
もろい岩が氷雪でコンクリートされているこの時期が適期だと感じました。

スライドショーはこちら

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