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2008.07.06

房総山中での救助訓練

Seiwa02久しぶりに救助隊の訓練に参加しました。
今回の訓練内容は、捜索・手当・搬出という一連の流れを現地でシミュレーションするものです。

前日の夜に「下山時刻を過ぎても帰宅しない」との第1報を受け、救助隊の出動 ~ 翌早朝から行方不明現場にて捜索開始 ~ 要救助者発見 ~ 負傷の応急処置 ~ 登山道までの引き上げ ~ ヘリが降りられる地点までの搬出、という一連の流れに習熟するのが狙いです。

こうして書けばそれなりにスムーズな流れになるのですが、理想と現実の乖離はどこの世界にもあるもの。
訓練なのになぜか焦ってしまい、小さなミスを積み重ねてしまいました。
まだまだスキルが足りません。

私たちアマチュアの救助組織ができる限界は知れたものです。
警察や消防のレスキューチームには到底太刀打ちできません。
ところが、私たちのホームグラウンドである房総半島の山中での事故となると少し様相が異なります。
Seiwa05房総半島は標高300m前後の低山が複雑な尾根筋と沢筋を織り交ぜながら広がりをみせているのが特徴です。
山慣れた登山者でも道迷いを起こすこともたびたびです。
長野県や富山県、岐阜県などの山岳県では立派な山岳警備隊が組織され、ヘリの機動的な運用もしていますが、千葉県には山らしい山が少ないのでそういう組織がありません。

房総半島の山中で仲間が道迷いの事故を起こしたら、民間の私たちにも出番がある可能性があります。
これは以前、実際に道迷い遭難があったときに体験したことです。
救急救命・ヘリ搬出という部分はプロに任せるとしても、山岳地での捜索や安全地帯までの搬出作業という部分での出番は少なからずあるのではないかと思っています。

今回、はじめてGPSも使ってみましたがなかなか有効なツールであることが立証されました。
GPSと無線交信で本部にいても捜索隊の現在位置が刻々とわかります。

Seiwa09無線やGPSは本当に心強いものがあったのですが、最大の悩みは急斜面での背負い搬出でした。
60kgの要救助者を背負いで約40mほど引き上げたのですが、30~40歳代の若手メンバーですら音を上げるほどの過酷な重労働です。
雪の斜面ではスケット(ストレッチャー)が活躍しますが、雪のないデコボコの斜面ではスケットよりも人力に頼らざるを得ません。

肩痛、腰痛もちの私は何をしていたかって?
「がんばれー! もう少しだー! 無理するなー!」と声援を送る役目でした。(笑)

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