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2008.07.27

那須・沼ッ原湿原

Numappara01


那須連峰の西端に位置する沼ッ原湿原は、標高1,230mに位置し、東西約250m、南北約500mに広がる亜高山の小さな湿原です。

Numappara02整備された駐車場から15分程度で訪れることができるため、ハイカーだけでなく一般の観光客も足回りさえしっかりしていれば湿原鑑賞が可能です。

今回も90歳の父親同伴のため、山には登れず、かといってロープウェイで山頂までというのもつまらないので沼ッ原湿原に案内しました。


Numappara03早朝の湿原にはだれもいません。
人気のない木道を親子同伴で歩くのもなかなかおつなものです。(笑)
お目当てのニッコウキスゲはほとんど咲き終えてしまい、ノハナショウブやノアザミ、それにアカバナシモツケなどが咲いていました。


Numappara04湿原の隅に建てられていた東屋で休憩していたら、大きな木がぐらぐら揺れているので目をこらしてみたら赤ん坊を抱いた母親ザルが木の枝に乗ってこちらを凝視していました。
すかさず300mm望遠レンズを向けてパチリ!
凛々しい表情のお猿さんのポートレートをゲットしました。
日光のいろは坂あたりに巣くう人擦れしたサルとはちがい、幾多の風雪に耐えてきた貫禄がそなわっていますねえ。

Numappara06駐車場から湿原を一周して往復1時間程度でしょうか。
帰路につく頃にはハイカーや井戸沢の沢登りを目指すヘルメット姿の登山者たちと行き交いました。
ああ、やはり山にはザックを背負って歩きたいものです。

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2008.07.21

夏風邪で敗退 - 三ツ峠 -

R0010161s2年ぶりに三ツ峠でのクライミングに1泊2日の行程で出かけました。
出発前の朝からノドが痛くて「もしかすると風邪かなあ?」との予感がしましたが、出発の朝にドタキャンするわけにはいかずそのまま出発しました。

メンバーは私を入れて5人です。
2人組と3人組に分かれてマルチピッチのクライミングを楽しむつもりでした。

翌日に屏風岩でクライミングを楽しむことにして、初日は、近くの天狗岩で基礎練習です。
新しいメンバーもいるために、懸垂下降やトップの確保練習などにみっちり時間を割きました。
ちょうど関東の梅雨明け当日にあたり、気温はグングン上昇し、強い日射が容赦なく降り注ぎます。
トップロープで2,3回登っただけで頭がクラクラしてきました。

R0010136sあ、だめだこりゃ。
急に熱っぽくなり早々に山小屋に入りました。
夕食のビールもノドに通らず、それでも食欲だけはなんとかありましたが、気分は最悪です。

明日にかけるべく早めに就寝したにもかかわらず、熱っぽさは変わらないので一人さびしく下山の途につきました。
山小屋のご主人と居合わせた常連さんのご好意で駅まで車で送ってもらうことに。
ああ、情けなや。
三ツ峠山荘の皆さんどうもお世話になりました。

それにしても、この時期三ツ峠の花の美しさといったら・・・

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2008.07.13

涼を求めて沢 - 葛葉川本谷 -

R0010078sまだ梅雨明け前だというのに、この暑さは何なんだ!
年々暑さが前倒しになってくる気がしますが、「気」だけではなく「事実」なんでしょうね。

さすがに日帰りの低山ハイキングを楽しむ気がおきず、仲間をさそって表丹沢にある小さな沢に入りました。
沢の名前は葛葉川。
昔からたくさんの溯行者を迎えている人気の沢です。

かくいう私も若い頃訪れたことがあります。
古い山日記によれば1985年8月のことでした。
23年後の沢はどのように変貌しているのか、ちょっと興味がありました。

R0010098s小さな沢でも、流れに足をつければひんやりと冷たさが伝わってきて弛緩した気持ちがぴりっとします。
沢中をつたわる空気も天然クーラーで暑さ知らず。
溯行を開始した途端に沢登りの虜(とりこ)になってしまいますね。

葛葉川は2,3mから高くても10mどまりの小滝が連続して懸かり私たち溯行者を飽きさせません。
どの沢にも途中にゴーロ帯の中間部があり、ちょっと緊張感から解放されるものですが、この沢は最初から最後まで小さな滝の連続でした。

前回はザイル使用で乗り越えた板立ノ滝でしたが、今回は見た瞬間「だめだこりゃ」ということでおとなしく左岸側から高巻きました。
若い頃って無謀だったんですよね。(笑)


さて、沢登りで以前と一番変わった点は、足回りでしょうか。
「地下足袋にわらじ」が定番スタイルでしたが、今ではフェルト底の渓流シューズが主流です。
R0010105s同行のHINAさん愛用のファイブテン社の「キャニオニヤ」(右の写真上)がなんとも羨ましかったです。(これは今日本ではほとんどお目にかかれません。)
私はといえば、モンベル社のサワシューズロング。(右の写真下)
行きつけのショップのお勧めで、今回はじめて履いてみましたが、内部が先割れの足袋仕様になっていて指先に力が入れやすくなっていることと、ヒモがわらじのように締められることで足と靴の一体感が増すように感じられました。
値段(6,600円)もリーズナブルでGoodでした。


葛葉川の実質的な溯行時間は2時間あまり。
短い沢のお返しに尾根まで上がる踏み跡は急峻でした。
やっとのことで三ノ塔尾根に立ちました。尾根からは三ノ塔を経てヤビツまでミニ縦走を楽しみながら帰途につきました。

くわしい沢の記録はこちら

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2008.07.06

房総山中での救助訓練

Seiwa02久しぶりに救助隊の訓練に参加しました。
今回の訓練内容は、捜索・手当・搬出という一連の流れを現地でシミュレーションするものです。

前日の夜に「下山時刻を過ぎても帰宅しない」との第1報を受け、救助隊の出動 ~ 翌早朝から行方不明現場にて捜索開始 ~ 要救助者発見 ~ 負傷の応急処置 ~ 登山道までの引き上げ ~ ヘリが降りられる地点までの搬出、という一連の流れに習熟するのが狙いです。

こうして書けばそれなりにスムーズな流れになるのですが、理想と現実の乖離はどこの世界にもあるもの。
訓練なのになぜか焦ってしまい、小さなミスを積み重ねてしまいました。
まだまだスキルが足りません。

私たちアマチュアの救助組織ができる限界は知れたものです。
警察や消防のレスキューチームには到底太刀打ちできません。
ところが、私たちのホームグラウンドである房総半島の山中での事故となると少し様相が異なります。
Seiwa05房総半島は標高300m前後の低山が複雑な尾根筋と沢筋を織り交ぜながら広がりをみせているのが特徴です。
山慣れた登山者でも道迷いを起こすこともたびたびです。
長野県や富山県、岐阜県などの山岳県では立派な山岳警備隊が組織され、ヘリの機動的な運用もしていますが、千葉県には山らしい山が少ないのでそういう組織がありません。

房総半島の山中で仲間が道迷いの事故を起こしたら、民間の私たちにも出番がある可能性があります。
これは以前、実際に道迷い遭難があったときに体験したことです。
救急救命・ヘリ搬出という部分はプロに任せるとしても、山岳地での捜索や安全地帯までの搬出作業という部分での出番は少なからずあるのではないかと思っています。

今回、はじめてGPSも使ってみましたがなかなか有効なツールであることが立証されました。
GPSと無線交信で本部にいても捜索隊の現在位置が刻々とわかります。

Seiwa09無線やGPSは本当に心強いものがあったのですが、最大の悩みは急斜面での背負い搬出でした。
60kgの要救助者を背負いで約40mほど引き上げたのですが、30~40歳代の若手メンバーですら音を上げるほどの過酷な重労働です。
雪の斜面ではスケット(ストレッチャー)が活躍しますが、雪のないデコボコの斜面ではスケットよりも人力に頼らざるを得ません。

肩痛、腰痛もちの私は何をしていたかって?
「がんばれー! もう少しだー! 無理するなー!」と声援を送る役目でした。(笑)

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2008.07.02

6月下旬の八幡平

0016月最後の土日を利用して秋田、岩手を旅してきました。
新幹線を使えば東京から盛岡まで2時間半。
この便利さに負けて、最近は年に3~4回は東北を訪れています。

といっても使う切符はあいかわらず「大人の休日倶楽部」で手に入れた12,000円でJR東日本全線3日間乗り放題切符。
せっかく3日間使えるのに、2日間しか休めない悲しさも苦笑ものですが。
ちなみに今回の最高到達駅は秋田県角館。
我が家からは往復で32,000円以上ですから2万円以上もお得でした。

002r今回は、岩手山南麓の網張温泉を拠点に裏岩手の八幡平まで足をのばしてきました。
八幡平は初めて訪れましたが、なだらかな溶岩台地に豊かな樹林がどこまでも続くとてもおおらかな山並み。
いっぺんで好きになりました。

この10月で90歳になる父親同伴の旅行でしたので山歩きはできませんでしたが、山並みを縫うようにつづくハイウェイのすぐ脇に高山植物が咲きほこっているのに接してごきげんの一日でした。
八幡平の頂上直下まで続く車道は便利で快適ですが、自然破壊の最たるもの。
環境意識の高まっている今だったら絶対に建設できない代物でしょうね。
しかし、残雪や高山植物を間近に見られてよろこぶ年老いた父親の顔をみると複雑な気持ちになります。

利便性と環境との調和をどのようにはかっていくか。
今も昔も本当に難しいテーマです。


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