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2008.01.03

槍平雪崩事故に思う

山の遭難事故は人為的な原因、言い換えればヒューマンエラーによるものがほとんどを占めていると思っています。
雪崩事故も、その大半が発生直前に弱層に何らかの人為的なインパクトを与えたことによるものが大きなシェアを占めているのではないでしょうか。

しかし、今回北アルプス・槍平で発生した表層雪崩は人間の予防能力をはるかに超えた不可抗力といえる事故だったのかもしれません。
私も以前訪れたことがありますが、槍平小屋は平坦で穏やかな地形に建てられています。
過去に大規模雪崩の例がない場所です。(ただし、30年ほど前に大規模の雪崩があり、山小屋が今の場所に移築されたとのこと。)

新聞記事によれば、今回の雪崩事故は西側の奥丸山斜面から蒲田川右俣を乗り越えて小屋のすぐそばに張っていたテント群を直撃したとのことです。
地元の山岳救助隊関係者をはじめ、誰もが予想しなかった場所での雪崩ということがいえます。
山小屋もあるし、いわゆる「安全地帯」であるという認識をもっていたとしても非難できないと思います。

斜面のあるところならどこでも雪崩は発生し得るとも言われていますが、雪崩注意報が出されていたとはいえ、今回の事故はあまりにも不運だったとしか思えません。
大自然の前には人間など到底考え及ばない底知れぬ大きさが秘められているといことを改めて教えられた事故でした。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

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