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2007.12.24

懸垂下降時のロープ結束方法

肩の故障で、ここのところクライミングはご無沙汰というかご法度状態が続いています。
空白期間が長く続くとクライミングに関する興味も薄くなってきて、安全に関する最新の情報にも疎くなってきます。
これはとても危険な兆候です。

クライミングからは遠ざかっていても、レスキューの現場には少しばかり関わっている者として、安全に関する情報収集は怠りなくしなければなあ、と思っていた矢先に懸垂下降でのロープ結束について気になる記事を見つけました。

私たちの会の場合、懸垂下降時のロープ結束方法としては、従来はダブルフィッシャーマンノットを使用していました。
その後、フィギアエイトノットの方がコブが小さくなり回収しやすい、ということで結束法を切り替えて現在はフィギアエイトノット(束ねる方法)を常用しています。
ところが、フィギアエイトノットによってほどける事故が起きていたのですね。
『・・・フリップ(負荷による結び目の末端方向への突然のズレ)現象が他のノットに比べて低い負荷で起き、条件次第では30から50 kgF という人間の体重より低い負荷でも発生しうる、またズレの量も非常に大きいことが実験的に確認されている、・・・』
ということで、UIAA等でもフィギアエイトノットを使用しないように呼びかけているとのことでした。
この情報がよせられたのが2004年9月のことですから私も迂闊でした。

うーん。
今やフィギアエイトノットに慣れ親しんだ身にとっては、結束方法の再変更は辛いものがあります。
しかし、危険性が高いのなら、変更しなければなりません。
この点で情報をお持ちの方がいらっしゃればコメントお願いします。

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2007.12.09

シート梱包

R0010605sまるで「人間蓑(みの)虫」ですよね。(笑)
しかし、笑い事ではありません。
遭難者を下界に搬出するためには傷病の程度に応じて要救助者の全身を保護しながらすみやかに移動しなければなりませんから。


今日は救助隊のメンバーたちとシート梱包の練習をおこないました。
梱包の過程に出てくる「引っ張りインクノット」や「バタフライノット」「シートベント」などの結び方は普段のクライミングシーンでは特に必要のない結び方なので、やらないとすぐに忘れてしまいます。
物覚えの悪い私にとっては大の苦手種目です。
R0010607s今回はT隊長がとっておきの結び方を伝授してくれました。
いささか下品な喩えが出てくるのでブログ誌面で紹介できませんが、『○○の穴を突っ込んだらぐるっと回して・・』といった表現方法だと不思議と覚えられるものですね。(笑)

今回は晴れた日の乾いた地面での練習ですから、3回目の梱包作業はわずか5分程度で完了できました。
しかし、実際は斜面であったり雪上で手袋をはめての作業だったりするわけですから大変です。

どんなレスキュー技術もそうですが「習うよりも慣れろ」ですね。
とにかく繰り返し反復して体に覚え込ませることがチームレスキューの王道なのです。

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2007.12.08

みなかみ町山岳資料館

R0010589s登山目的から離れて土合を訪れるのも久しぶりです。
それにしても今日は絶好の登山日和。
ここ数年新雪の訪れの遅かった谷川岳も11月に降った雪がしっかり根雪になったらしく、美しい純白の稜線をみせてくれていました。

来年2月に行われる大規模な救助訓練を前にして、地元関係機関への事前の挨拶まわりに訪れました。
山が目的ではありませんが、白銀の山々を目の前にすると気持ちがたかぶってくるのがわかります。

R0010594s予定よりも早めに用事が済んだので、同行のY君が前々から行ってみたいと望んでいたという町の山岳資料館に立ち寄ってみました。
温泉街の目立たない場所にある小さな資料館。
せまい階段を上がっていくと、意外に広々としたスペースに谷川岳にまつわる山岳資料がきちんと展示されていました。

往年の名クライマー達が使用していた業物のギア類が陳列されています。
当然どれも古びたものばかりですが、戦前や終戦後の物の足りない時代によくもこんな装備で魔の山に挑んだものだと心から尊敬の念をもちました。

R0010598s展示されている登山靴やピッケル、バイルなどを見ていると、ここ20年あまりの間に格段に進化をとげてきたのがよくわかりました。
今さら重たい重登山靴や折れやすいウッドのピッケルに戻る気はさらさらありませんが、アマニオイルで磨き込まれた二村のピッケルなどを見ていると「ああやっぱり良いなあ」と心から思えてきます。
道具に製作者の魂がこめられているのが伝わってくるからなのでしょうか。

水上駅で時間があればぜひお立ち寄りください。
一見の価値は十分にあります。

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