« June 2007 | Main | August 2007 »

2007.07.29

花咲き乱れる天狗尾根

070728tengu04八ヶ岳の東面はそのアプローチの長さからなかなか訪れる機会がなかったのですが、今回初めて天狗尾根と真教寺尾根をトレースしました。

スタート地点は美し森駐車場です。3時間の仮眠の後に出発しました。
長い林道歩きですが、車の通行は禁止されているのでのんびりと歩くことができます。東面から眺める権現岳も今まで目にすることのなかった角度からのもので新鮮な感じでした。

やがて、沢沿いの山道となりますが、右へ左へと渡り返しながら堰堤を8箇所越えていきます。目印のマーキングが付けられているので迷わずに出合小屋に着きました。
出合小屋は地元のたかね山岳会が管理されているとのこと。内部は小ぎれいに片づけられており四季を通じて南八ヶ岳東面のベースになっているのもうなずけます。いつまでも大切に使用させていただきたいものです。

070728tengu02さて、いよいよ天狗尾根の取り付き探しの始まりです。
ネットの情報でも取り付き探しに手間取った、という書き込みが多かったので慎重に探しながら歩きましたが確かに解りづらいですね。
地獄谷と赤岳沢とが合流する出合から赤岳沢方面に進み、しばらくして右岸に合流する浅い涸れたルンゼ状を尾根に向かって取り付いたのですが、ヤブこぎを強いられました。
注意して見ると古い赤テープが所々に付けられてはいるのですが・・・

それにしても天狗尾根の登りは急傾斜が続きます。
ヤブや倒木をかわしながらの登高は中高年隊にはきついものがありました。天狗尾根の記録がヤブの消えた秋や積雪期に多いのもわかります。

尾根上に着いたら一段落。
しかし、相変わらず踏み跡はか細いので時々赤テープを見失うとヤブに入り込んでしまいます。
樹林越しに見える権現岳の凛々しい姿を励みにしながら黙々と登りました。

070728tengu01やがて「カニのはさみ」と呼ばれる2つの岩塔が見えてくると、いよいよ天狗尾根核心部の始まりです。
続いて現れた岩峰にはロープがフィックスされていました。最初、ロープの左側をアンザイレンで直上するつもりでしたが、残置ロープの状態が良いのでロープにプルージックでスリングを巻き付けて登りました。
上部は急な草付き帯になっているこの岩峰を乗り越えるとぐっと展望が広がってきました。赤岳本峰は指呼の間に望むことができます。

さて、このあたりまで上がると高山植物が所狭しと咲き乱れていました。
文字どおり咲き乱れるという感じがぴったりでした。踏み跡にもぎっしりと咲いているのには困りましたが。
チングルマ、ハクサンイチゲ、シオガマ、イワツメクサ、ウスユキソウ、シナノキンバイ、チシマギキョウ、・・・
私が知っているだけでもたくさんの花々が見られたのですから、高山植物好きの方が訪れたならさぞかし感動するでしょうね。

070728tengu03大天狗は正面を直登することもできます(IV級)が、5名パーティーでは時間がかかるので右から大きく巻きました。
右下の斜面から巻いたために稜線に戻るのにハイマツ漕ぎを強いられました。
眼前の小天狗はボリューム感たっぷりの大天狗とは対照的に尖塔といった感じです。左から難なく通過しました。

ここまで来れば縦走路はすぐそこです。行き交う登山者もはっきりわかります。
ハイマツの緑の絨毯に開かれた踏み跡をたどって無事に縦走路に合流しました。
稜線上は強風とガスがひっきりなしに去来しています。気温も下がっており、長居は無用とばかりに赤岳山頂直下の分岐から真教寺尾根を下山しました。

070728tengu05東面を代表するこの尾根の下りもまた大変でした。
いきなりの鎖場には閉口しました。荒天時は要注意です。
鎖場の急斜面が一段落すれば今度は長い長い下り道が延々と続きます。
途中で雨にも降られましたが、長い尾根道をたどりなんとかスタート地点である美し森駐車場に無事に着きました。
行動時間で11時間近くのアルバイトでしたが、腰痛持ちの小屋番子には限界の山歩きでした。ヤレヤレ・・・。

| | Comments (5)

2007.07.22

蜂の一撃にびっくり

P1030182s関東の梅雨明けはまだですが、蒸し暑い日々に耐えかねて久しぶりに沢登りに出かけました。
場所は丹沢・モミソ沢です。
出合に「懸垂岩」という高さ15mほどのロックゲレンデがあるため、岩半分、沢半分という楽しみ方ができるユニークな沢です。

私も20数年ぶりでモミソの懸垂岩に取り付いてみました。
かつてはろくにピンもありませんでしたが、今では要所要所にペツルのハンガーが打たれており、かなり安全な岩場に変身していました。
とはいえ、終了点にある大きな木は今でも健在で、あいかわらず懸垂用のロープがぐるぐると巻かれていました。

モミソ沢に入渓する前に懸垂岩に触れるのはお決まりの儀式のようなものです。
かつて若い頃にはこの岩が目的で訪れたこともありました。

沢用のフェルト底の靴で岩登りをするのも妙に新鮮でよかったです。
が、ふだん乾いた岩場でフラットソールのクライミングシューズで登っているため、勝手違いでだいぶ危なっかしいクライミングになってしまいました。

P1030184_filteredsさて、終了点にある木の根元にアシナガバチの巣があることを知らずにトップロープ用の支点を作ってしまいました。
赤いロープがくるくると揺れるのが面白くないアシナガバチ君。
そうとは知らずに支点の回収作業に集中していた小屋番子。
左の腕にいきなり一刺しされました。「痛っ!」

びっくりした小屋番子。
しかし、ここで慌てたら15m下の地面に墜落してしまうので、落ち着いて落ち着いて・・
なんとか懸垂下降で難を逃れましたが、ズキズキと痛みは増すばかりです。
幸い近くにいたガイド氏が知り合いだったので薬を分けてもらいました。

このあと、モミソ沢の溯行を開始しましたが、腕の痛みが気になってモチベーションがイマイチ上がりませんでした。
外傷に備えて三角巾や滅菌ガーゼ類は用意していたのですが、虫さされの薬は持参していませんでした。
これも反省材料のひとつです。
ああ、いつになったら若葉マークがとれるのでしょうか。

沢登りの記録はこちら

| | Comments (2)

2007.07.08

CPRとAED

消防署のご厚意で久しぶりに救急救命講習を受けてきました。

以前、CPR(心肺蘇生法)の講習を受けたときは、15回の胸骨圧迫(心臓マッサージ)に対して2回の人工呼吸と教えられたのですが、近年30回のマッサージに対して2回の人工呼吸に改められたとのこと。
しかも、場合によっては人工呼吸は省いても良いそうです。
それだけ、胸骨圧迫の重要性・有効性が認識されてきたということなのかも知れません。

P1000010sr小屋番子も名前だけは救助隊の一員なのですが、情けないことにスキルアップの方は停滞前線が長く延びきっている状態です。
こうした外部講師による講習会を受けてみると、己の知識のなさ、技術のなさが白日の下にさらけ出されることになり非常に強い刺激となりますね。

さらには今話題のAED(自動体外式除細動器)の操作講習も受けました。
AEDについては私の会社にも設置されているし、デパートや図書館、駅など人の出入りの多いところには目につくようになりましたが、実際に触ったことはありませんでした。
今回講習を受けてみて、その取り扱いの容易さにびっくりしました。
これなら、緊急時にもなんとか操作できそうです。

AEDについては、7月5日の毎日新聞記事でその有効性が指摘されていましたが、AEDを使った場合と使わなかった場合とで蘇生率で実に7倍もの差が生じているのですね。これは驚きです。

国では、AEDの設置に対して補助金を出しているそうです。
富士山や北アルプスなどメジャーな山域の山小屋ではすでにAEDが備え付けられているそうですが、夏山シーズンを直前にした今、全国各地の山小屋でもぜひ備え付けてもらいたいツールですね。


CPR(心肺蘇生法)に関する関連サイトです。
http://www.jomon.ne.jp/~takeuchi/cpr/index.html

| | Comments (0)

« June 2007 | Main | August 2007 »