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2007.02.25

転ばぬ先の杖はあるか?

ここ2日ばかり寒い日が続きますね。

今日は私の所属する山岳会が加盟している県連盟の総会に出席してきました。
代議員としてあらためて周りを見回すと、私と同年配かそれ以上の年齢の方がほとんどです。
登山を楽しむものとして、この光景は心強いかぎりです。

R0010442s新聞をはじめとするメディアの論調などでは、中高年登山者が急激に増えて、遭難事故もそれに比例して増えている現状を憂えているものがほとんどです。
が、そもそも山に出かける若者が少ないのだから事故者の中で中高年登山者が占める割合が大きいのは当たり前といえば当たり前なんですよね。

それにしても、今日の総会の資料にあった各山岳会の平均年齢の高さには、中年小屋番子もびっくりでした。
会則で40歳以上しか入会できない当会の平均年齢が55歳なのはわかります。
したがって、当会はかなり高い方だろうなあ、と漠然と想像していたのですが、なんと!とんでもありません。

平均年齢67歳のM会を筆頭に、F会62.6歳、R会62.3歳、T会62歳、M会61歳、S会60歳・・と平均で60歳以上を誇る会が目白押しです。
今日の総会で、当会は「若手」の集まりだというのがよーくわかりました。(笑)
Jikohoukoku_1いやはや、中高年パワー恐るべしですね。
小屋番子も「肩が痛い」の、「腰が冷えて痔にさわる」のなどとは言っていられなくなりました。

それにしても、今日の総会資料にあった8件の事故報告のうち6件までが60歳以上の事故であり、それらの全件数が転倒または転・滑落であったという事実から、教訓をしっかりと学ぶことが必要だということを改めて痛感しました。

「転ばぬ先の杖」はあるか?

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2007.02.18

今さらながら地球温暖化の防止を

ひょっとすると雪に変わるかな、と淡い期待をもっていた雨ですが、やはり雨のまま上がってしまいました。
東京では初雪前に春一番が吹いたことといい、エルニーニョ現象の年とはいえ今年の暖冬気象は本当に異常です。

昨日開かれた山の会の例会でも月末に予定していた奥日光でのスノーシュー山行は雪不足のために取りやめになりました。積雪は例年の三分の一とか。
今年だけが異常暖冬なら納得もしますが、地球規模で温暖化が加速していることは今や小さな子供達までが認識している現象です。

一週間ほど前のニュースなのでまだ記憶に新しいのですが、このままのペースで地球温暖化が進んだ場合、ヒマラヤの氷河が2035年までに1995年時の5分の1に縮小するとの分析が示されました。
たぶんその前にヨーロッパアルプスやロッキー山脈、アンデス山脈などに懸かっている氷河群の方が早く融解するだろうし、気象、農業、生態系など広範囲の分野で恐ろしいほどの変動が起こることが予想されます。

その地で作ることのできなかった作物が穫れるようになるなどの経済的なプラス面もあるのでしょうが、洪水被害や水不足、海面上昇などマイナス面の方が多いと予測されています。

私たち山屋にとっても、雪や氷を対象にしたアルパイン山行の舞台が大幅に縮小されることは趣味の世界とはいえとても悲しいことです。

ロッククライミングよりも室内壁クライミングの方がより愛好者が多い時代になりつつありますが、次は雪山やアイスクライミングまでもが管理された室内の冷凍空間でしかも有料で体験するような世界がやってくるのでしょうか。
本物が体験できない世界なんて考えただけでゾッとします。

そうならないように、私たち登山者が今できる努力はあるのでしょうか。
登山愛好者の立場で地球温暖化問題を考える場合の切り口をさがしている今日この頃です。

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2007.02.14

八甲田山で雪崩事故

136410440001000020070214030000青森の八甲田山系で雪崩事故がありました。

低気圧の接近・通過とそれに伴う猛烈な積雪。典型的な新雪表層雪崩のようです。
朝のうちは晴れていたとか。
おそらく低気圧接近時にみられる疑似晴天だったのではないでしょうか。
それからわずか1~2時間で急に風と雪が強まり、八甲田山は猛烈な風雪に襲われました。

今回の低気圧は天気予報で繰り返し注意が呼びかけられていましたし、青森地方には事故とほぼ同時刻でしたが雪崩注意報も出されていました。
折からの暖冬で雪の内部に弱層が出来ていたことに加えて、19人という大人数が狭いエリアに集中していたところに表層雪崩が発生したようです。

ツアーガイドが引率したスキーツアーでした。
昨年10月に起きた白馬岳の気象遭難(4人死亡)もそうでしたが、今回もプロガイドの気象に対する判断がきびしく問われる事故のような気がします。

新聞報道によれば10日にも付近で大規模な雪崩があったとか。
別のスキーインストラクターは「気温も高めだし非常に危険な状態」だったと認識していたようです。

自分自身の経験からも山岳事故について軽々に論じる気はありません。
しかし、雪崩の犠牲に遭った方々には大変お気の毒ですが、今回の事故は未然に防ぐことができたのではないかと思わずにはいられません。

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