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2007.01.29

暖冬につき発育不良??

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久しぶりにアイスクライミングを楽しむべく南アルプスの戸台川流域を訪れました。
当初は確実に氷のある八ヶ岳山域も候補にあがっていたのですが、静かにじっくりとアイスクライミングを楽しみたいとのリーダーの考えで戸台川流域にしました。

R0010339sところが、今年は暖冬のため肝心の氷が発達していません。
初日は上ニゴリ沢上流の氷瀑でなんとかできましたが、翌日戸台川を遡り、お目当ての舞姫の滝にたどり着くと、なんと!出合のF1は氷の下から水がジョロジョロ流れている始末。
F3にあたる舞姫の滝も遠望するかぎりはとても登れる状態ではありません。で、仕方なくさらに上流の鶴舞ルンゼを目指しました。先行者のトレースがあったので助かりましたが。

不安定きわまりない雪の斜面を登ってたどり着いた鶴舞ルンゼもF1には氷柱が出来ていたものの、横から見ると薄っぺらな状態で登るには勇気がいります。
先行者パーティーもあきらめて下山するとのこと。ここまでのラッセルに感謝。

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さてさて、私たちも命は惜しいのでもちろん登りませんでした。
アイスが(も?)下手な小屋番子は、この氷柱で先達の二人からバイルの振り方のレクチャーを受けました。

2日間とも良いお天気に恵まれましたが、時間のほとんどを重荷を背負った雪上ハイキングに費やす結果に。
しかし、ほとんど人の気配のない静かな戸台川畔でのテントの一夜は何物にも代え難い充実したひとときでした。
時折姿を見せるシカやサル達と戯れながらの楽しい二日間にとりあえず大満足です。

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2007.01.13

ふたたびセルフレスキュー

070113mak01先週、しっかりと予習を積んでおいたので今週はよどみなくスムーズに引き下ろし作業ができました。
・・・と、言いたいところなのですが、どっこいそうは問屋が卸してくれないのがセルフレスキューの世界なのですね。


今週は救助隊としての練習始め。
先週のように10m位しか引き下ろさないのではなく、2ピッチ50mほど連続搬送してみました。

070113mak02感想を尋ねられれば「きつい!」の一言です。
岩場では決して事故をおこしてはならないなあ、と心の底から思いました。

久しぶりに背負い搬送をする他会の連中に比べれば先週予習しておいた当会のメンバー達は手際よく作業ができたのですが、それでも反省する場面はたくさんありました。

今回は3人一組で負傷者を引き下ろす作業に取り組みましたが、次回は一人で負傷者を下ろす1対1のカウンターラペルにも取り組んでみることにしました。

セルフレスキューの世界って本当に奥が深いですね。
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2007.01.08

セルフレスキュー

070108maku01つい一週間前にはマイナス20度の世界に身をゆだねていたのに。
いきなり乾いた岩の世界っていうのも何だか妙な気分です。

今日は電動ドリルを持ってステンレス製ハンガーボルトの設置作業を行なってきました。

たった20秒でアンカーを打ち込む孔が穿たれるのに驚きます。
まさに電動ドリルおそるべし。
070108maku02やっぱりアイゼンの爪研ぎもグラインダーかなあ?

それはともかく、今日の目的は支点設置だけではありません。
セルフレスキューの練習が本来の目的なのです。


しかし、これが力作業で、故障モチの身には結構大変なんですよね。
今回のシチュエーションは「岩場の2ピッチ目でトップが墜落し、足首を骨折。残りのメンバーで麓まで引き下ろす」というもの。

070108maku03負傷者役は一番体重の軽いヤツ。これには異議なし。
だれでもやりたいのは確保者役。
そして、だれもがやりたくないのが背負い役。

確保には微妙なロープさばきを必要とするので、経験豊かなメンバーということで、竜少年さんと私が選ばれました。
シメシメ・・
ところが!
070108maku04背負い役になった富士丸さんが「この態勢じゃ不安でとても下ろせないです」とやんわり辞退。
あらら、想定外だよー!

そこで皆の視線は自然と小屋番子に。
オイ!ウソだろ??
オレが肩を痛めてるの知ってるよなー! みんなー!
・・・・・・

070108maku05とほほ、、、
結局は私が背負い役をやる羽目になりました。
負傷者役のHINA君はニコニコしながら「らくちんですー!」
バーロー!


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2007.01.07

アイゼンの爪を研ぐ

070107eizen01登山雑誌「岳人」は毎号タイムリーな企画を掲載してくれます。

創刊60周年を迎える今年、一年間のキーワードは「スタンダード」だとか。
「岳人」が示す「スタンダード」には大いに興味がありますが、あんまり高い<標準>だと困るなあ。(笑)
ところで、1月号のテーマは「冬山スタンダード」でした。
このブログの読者の皆さんはすでにお読みですよね。
岳人冬山スタンダードに挙げられた10のルートはいずれも1本でお腹がいっぱいになりそうなものばかり。
厳冬期にこれらのルートをすべて登りきれば、どこに出しても恥ずかしくない立派な登山者なんでしょうね。

070107eizen02さて、それはともかく、今回のブログのテーマは「アイゼン研ぎ」です。
おなじく「岳人」1月号のブルーページ(MOUNTAINEERING SEMINAR)に今月号からはじまった山岸尚将氏の「教科書になかった登山」という連載記事です。

以前、このブログでもアイゼン研ぎのことを書いたことがありました。
その時は、登山ショップに爪研ぎを依頼した時のお話しでしたが、今回は自分で研ぐお話しです。

アイゼンの爪研ぎははっきり言って面倒くさいですね。
今まではあまり気にしていませんでしたが、昨年からアイスクライミングを始めてからは「爪研ぎ」の重要性に目覚めてあれこれとヤスリを物色していました。
ところが、こういうメンテに関する教本がなかなか見つからなくて、ついついさぼっていたのが本音です。

070107eizen03今月号の連載記事を読んで、恥ずかしながらはじめて「甲丸ヤスリ」が良いということがわかりました。
そこで、近所のホームセンターでヤスリを購入し、さっそく研いでみました。
テーブルの上にバネ式の万力でアイゼンを固定して、前爪の4ポイントを中心に研ぐわけですが、研ぐ爪によって力を入れる方向が変わるため、そのたびに万力を固定し直さなければならず確かに時間がかかります。

記事でも触れていましたが、時間を無駄にできないサラリーマンなら「禁断の工具」であるディスクグラインダーを使う(自己責任で)のも一方法だと思いました。
電動工具を不用意に使うと鋼の性質を変化させてしまい逆効果になるそうですが、時間短縮という甘い誘いには勝てそうにありません。
しかし、価格が6~7000円もします。アイゼンの爪研ぎ以外、他に使い道が見あたらないのでカミサンに隠れて買うしかありませんね。
トホホ、、

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2007.01.01

年末の八ヶ岳模様

明けましておめでとうございます。
健やかで幸せな一年をお過ごしになられますよう、心よりお祈り申し上げます。


061230yatsu01さて、小屋番子の年末は南八ヶ岳でした。

当初の計画では、30日が2組に分かれての赤岳主稜登攀と硫黄岳~赤岳縦走、31日の大晦日は阿弥陀岳北稜を経て御小屋尾根を美濃戸口に下山する予定でした。

予定はあくまでも予定であって確定でも決定でもないのですねえ。
出発直前にリーダーが体調をこわしてキャンセル。
急きょリーダーを仰せつかったのはいいのですが、今度は山行中にサブリーダーが風邪でダウン。
これではさすがの小屋番子も手足をもがれた達磨さんです。(笑)

29日
061230yatsu02_1入山日です。年末に押し寄せてきた寒波が八ヶ岳にもやって来て山々は真っ白。稜線には雪煙が間断なくたなびいていました。

翌30日は、当初計画を変更してパーティー全員で硫黄岳から赤岳の縦走に切り替えました。
樹林帯ではほとんど無風状態に安堵していたのもつかの間、森林限界を過ぎたとたん猛烈な寒気を伴う強風に晒されました。

061230yatsu03メンバーが持参していた寒暖計はマイナス18度を指しています。
加えて時折耐風姿勢を余儀なくされるほどの強風で体感温度はマイナス30度といったところでしょうか。
吹きすさぶ烈風にメンバーの一人の顔面がみるみるうちに白くなりました。
目出帽を目深に被るも、ちょっとした顔のすき間に軽い凍傷を負ってしまいました。
普段は泣く子も黙るm3nbサブリーダーも遅れがちになり、こりゃヤバイ。
仕方なく縦走はあきらめ硫黄岳で引き返しました。

061230yatsu0431日
体調不良のサブリーダーを残して、またまた計画を大幅に変更して主峰赤岳に冬の八ヶ岳初見参のお二人と共に登ることにしました。
皮肉にも前日とはうって変わって気温は10度も高い絶好の雪山日和。
それなのに赤岳一般ルートのみとは何とも不完全燃焼気味の登山でした。


061230yatsu0511月から12月にかけて3度のアイゼントレーニング。
12月中旬にはプレ冬山で谷川岳を登り、この日の登山に備えていたのに・・。
何だかんだで40年近く山を歩いていますが、未だに若葉マークが取れない所以ですねえ。
山歩きって本当に難しいです。

出発までの各人の健康管理の難しさ。
冬山の現場での読みの甘さ。
計画と実際の力量の乖離。

「もう一度出直してこい!」ってことなんでしょうか。
今年こそ「若葉マーク」が取れるようにがんばりますので引き続きご愛読の程よろしくお願いいたします。

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