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2006.09.20

ハインリッヒの法則

別名<1:29:300の法則>とも呼ばれている労働災害の発生確率を分析した有名な法則ですが、今やあらゆる分野でこの法則が活用されています。

これは1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その裏にはケガはないけれどヒヤリとした300件の体験があるというものです。

これを登山における遭難事故の発生確率にたとえるとしたら、例えば1件の遭難死亡事故の裏には29件の負傷事故がある。さらにその背景には、300人の登山者が「しまった!」と思っているが幸い重大事故に至らなかったために見逃しているケース、つまり潜在的な事故予備軍的ケースが必ず存在するという風に言い換えられるのではないでしょうか。

不肖小屋番子も残念ながら重大事故に2度遭遇しています。
今までに山仲間が怪我をした事故なら10回以上は目にし、また耳にしています。
ということは、重大事故には至らなかったけど「これは下手をすればやばかったなあ」と思える(認識された)体験は数え切れないくらいある筈です。

「いつもやっていることだから…」とか「今までも平気だったので、今回も…」という不確実な行動・行為が、いつ重大事故を引き起こすかも知れません。

そうした<ヒヤリとしたこと・ハッとしたこと>をできるだけ多く収集して、小さいリスクの芽を摘みとる。
それでも避けられないエラーやミスがありますが、たとえエラーやミスがあっても、それらが重ならない限り、大丈夫なようにしておく。
これがリスクマネジメントの原則であり、重大事故の発生はかなり抑止できるのではなかろうかと考えたのが、千葉県勤労者山岳連盟で呼びかけている「ヒヤリハット体験事例」の収集作業です。

投稿フォームはどなたでも簡単に記入できます。
登山を続けていれば誰でも1回や2回は(あるいはそれ以上)ヒヤリとした経験を持っている筈です。

私も投稿してみました。貴方もこの機会にぜひ収集作業に参加してください。

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