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2006.09.12

乾徳山 旗立岩・中央岩稜

060910kentoku07m3nb「アニキー! 手が血まみれだー!」
Nob「なんだー? ドーシター!」
m3nb「でっかい石が剥がれたー! 持てないから落とすぞー!」
キーン! ガラガラガラァーーーーー
・・・怖ぁー・・・

Nob「あれ、この石も浮いてらぁ! フットホールドがとれちゃったよー!」
m3nb「アニキ! 危ないからこっちに寄こせよー!」
Nob「だめだ、重くて渡せないよー!」
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060910kentoku08これは1ピッチ目(35m IV・A0)終了点付近での出来事です。(笑)

まあ、こんな光景が日常的に展開する岩場ですから、室内壁で初めてクライミングの楽しさを見いだした方々がいきなり出かける岩場としてはけっしてオススメしません。
それが今回訪れた乾徳山頂上直下にある旗立岩・中央岩稜です。
日本登山体系(白水社)では「北方カンテ」と呼ばれている3ピッチ90mほどのリッジです。

060910kentoku10登山道から眺めると穂高の滝谷を小さくしたような景観で登高意欲を刺激してくれます。
しかし、取り付きまでのアプローチが、縦走路から懸垂2回で下降してグズグズの急斜面を彷徨うところまで本家・滝谷にそっくりなのはちょっといただけませんね。

残置支点はあるものの信頼性はほとんどゼロに近いので絶対に頼れません。
また、訪問者が少ないせいか、浮き石が多くその処理にも悩まされます。

しかし、ここの岩場はリス、クラックが比較的発達しているので、ハーケン、ナッツ、サイズの小さなカム類が使えます。足で立って落ち着いてセットできるので、プロテクションをセットすることを楽しむにはよい岩場です。
ここではゲレンデでは味わえない、スケールは小さいながらも本チャンならではの難しさがあります。

060910kentoku06私のような故障モチでも筋力や柔軟性のハンデに悩まされず、フリークライミングのようにグレードなど気にしないでのびのびと緑の森と青い空を背景にクライミングを楽しむには最高のエリアだと思います。

それにクライミング前後のさわやかな高原歩きは、花と眺望に恵まれ、岩場へのアプローチなんて言葉が失礼になるような素晴らしいものです。

逆に言えば、デシマルグレードにこだわる人やアプローチの長さを嫌う人には向きません。
興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。
春・秋が最高のシーズンです。

060910kentoku11


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Comments

tomoさんのヘルメットに挟んであるのはカンニングペーパーですか。挟んでいるのは一人だけのようですが、そういうの流行なのかな。

Posted by: おじん | 2006.09.13 05:51 PM

スゴイ!
よく見分けられましたねー。
さすがに流行じゃないですよ。
彼にとっては初めての岩場、しかも本チャン初リードだったので、念には念を入れてルート図のコピーをヘルメットに忍ばせていたのです。

Posted by: Nob | 2006.09.13 09:39 PM

tomoさんて真面目な勉強家なんですね。中高年のカガミです。先輩の指導がいいのかな。それとも先輩を指導しているのかも。

Posted by: おじん | 2006.09.14 11:50 PM

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