« August 2006 | Main | October 2006 »

2006.09.30

日和田山クライキング

【クライキング】
クライミングにハイキングの要素を融合した新しい登山スタイル。
故障モチクライマーが苦肉の策として考案したものであるが、中高年登山者の間で静かなブームとなっている。(広辞苑)
・・・なわけないか。(笑)

060930hiwada01今日のパートナーはヨーコさんです。
午前中は日和田山の岩場で2~3本ずつ登ってから、巾着田でゆっくりお弁当を広げてくつろぎましょう、などと相談していたのですが、いざ岩場に着いてみると、ついついクライミングの楽しさにはまってしまい、気がついたら私7本、ヨーコさん6本の計13本も登ってしまいました。

さすがに肩に痛みが出てきたので、適当なところで切り上げて、今度は日和田山頂をめざすハイキングです。
「頂上に行きます?」
「はい。行きましょう!」
そう、この呼吸が大切なのです。

060930hiwada02だいたい当会のメンバーは頂上に行きたがらない連中が多くて困ります。
先日も、三ツ峠、乾徳山と関東の名山2つを訪れましたが、ともに頂上と目と鼻の先に居ながらパスしています。
私が「せっかくだから頂上に行かないか?」と誘っても、
「アニキー! 俺たちはクライミングに来てるんだから頂上なんか行かねえんだよー」とけんもほろろ。
まったく困った連中です。


060930hiwada04さて、久しぶりに訪れた日和田山頂。なかなかの賑わいでした。
頂上はやっぱりいいですね。秋の風がすーっと吹きぬけます。
北東方向の展望もよく山麓の市街がよく見渡せました。

山頂直下の鳥居からは眼下に巾着田がひろがっていました。
巾着田は文字どおりきんちゃくを広げた形をした地形です。
高麗川(こまがわ)の蛇行により長い年月をかけてつくられたそうです。


060930hiwada03ここを有名にしたのはご存じ曼珠沙華。
100万本の深紅の花が迎えてくれるそうですが、満開時期で観光客が多すぎて今回はパスしました。

女坂を緩やかに下ると登山口に降りたちます。
駅までの間、畑やお墓のそこここに曼珠沙華が咲き誇っています。
残念ながら盛りは過ぎたものの、遅咲きの花々が最後の輝きを放っていました。

060930hiwada06クライミングと軽いハイキングを組み合わせても2時半には高麗駅に到着。
秋はこうした軽い山行をこまめに続けていければいいな、と思いました。

| | Comments (6)

2006.09.25

雷鳥とサンダーバード

060924noto02「サンダーバード?」
「何これ? 何で横文字なのよー! この電車はー!」
カミサンが一人で怒っています。

「バカだなあ、お前はー だから息子からバカにされるんだよー」
「いいかぁー! サンダーは雷、バードは鳥、サンダーバード号は日本語に訳すと<雷鳥>だろうがー!」
「この電車は今はない由緒正しい名特急<雷鳥>の後継なのだよ。」

・・・と中途半端な雑学を自慢していると、何と!隣のホームに特急<雷鳥>が入線してくるではないですか!
たしかに日本アルプスに生息する雷鳥がデザインされたプレートを付けています。

060924noto01「あれ!」
「なんだ、<雷鳥>って今でもあるんじゃない! なのに何でサンダーバードがあるのよぉー!」
「そんなもん知るか!」

昨日の金沢駅での一コマです。
てっきり<雷鳥>の後継車両がサンダーバードとばかり思っていました。
あとで調べたらこれは半分は正しかったのですが、今度の秋のダイヤ改正ではじめて雷鳥は退役し、サンダーバードにすべて置き換わるそうです。

ところで、雷鳥の英名は本当にサンダーバードなのかしら?
辞書で調べたら、これがぜんぜん違っていました。(笑)

三省堂『エクシード和英辞典』によれば、
日本アルプスの雷鳥=a ptarmigan(Rock Ptarmigan)
サンダーバード【thunderbird】=西部アメリカ-インディアンが、雷鳴・電光を起こすと信じていた想像上の巨鳥。
つまり、雷鳥=サンダーバードじゃないということ?

060924noto03・・・ということは、JR西日本も間違えていたのでしょうか?
それとも雷鳥が伝説の巨鳥に進化した?

| | Comments (4)

2006.09.21

15周年

2006年9月21日
小屋番Nob様

@niftyを15年間ご利用いただきまして
誠にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

From @nifty スタッフ一同

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

弊社サービスを長年にわたりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
2006年9月21日は、小屋番Nob様が@niftyにご入会されてから、ちょうど
15周年となります。

小屋番Nob様、皆様のご支援をいただき、多くの方にお使いいただけるプロバイ
ダーにまで成長することができました。心よりお礼を申し上げます。

弊社は、今後も皆様にご満足いただけるよう努力してまいります、引き続き
ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 敬具

---------------------

「乗り換え」が当たり前の世の中で、浮気もせずに15年間あなた一途に思ってきた結果が、お礼のメールだけですか?

せめて、月額料金1ヶ月分サービスとか、メールボックス容量50%アップとか、「長い間入っていてよかったなあ」と思えるご褒美をいただきたいのが本音です。

@nifty さん ガンバ!

| | Comments (6)

2006.09.20

ハインリッヒの法則

別名<1:29:300の法則>とも呼ばれている労働災害の発生確率を分析した有名な法則ですが、今やあらゆる分野でこの法則が活用されています。

これは1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その裏にはケガはないけれどヒヤリとした300件の体験があるというものです。

これを登山における遭難事故の発生確率にたとえるとしたら、例えば1件の遭難死亡事故の裏には29件の負傷事故がある。さらにその背景には、300人の登山者が「しまった!」と思っているが幸い重大事故に至らなかったために見逃しているケース、つまり潜在的な事故予備軍的ケースが必ず存在するという風に言い換えられるのではないでしょうか。

不肖小屋番子も残念ながら重大事故に2度遭遇しています。
今までに山仲間が怪我をした事故なら10回以上は目にし、また耳にしています。
ということは、重大事故には至らなかったけど「これは下手をすればやばかったなあ」と思える(認識された)体験は数え切れないくらいある筈です。

「いつもやっていることだから…」とか「今までも平気だったので、今回も…」という不確実な行動・行為が、いつ重大事故を引き起こすかも知れません。

そうした<ヒヤリとしたこと・ハッとしたこと>をできるだけ多く収集して、小さいリスクの芽を摘みとる。
それでも避けられないエラーやミスがありますが、たとえエラーやミスがあっても、それらが重ならない限り、大丈夫なようにしておく。
これがリスクマネジメントの原則であり、重大事故の発生はかなり抑止できるのではなかろうかと考えたのが、千葉県勤労者山岳連盟で呼びかけている「ヒヤリハット体験事例」の収集作業です。

投稿フォームはどなたでも簡単に記入できます。
登山を続けていれば誰でも1回や2回は(あるいはそれ以上)ヒヤリとした経験を持っている筈です。

私も投稿してみました。貴方もこの機会にぜひ収集作業に参加してください。

| | Comments (0)

2006.09.18

残置

ロクスノの秋号に残置支点の撤去問題が座談会形式で掲載されていました。

残置の撤去に関する話題はこれまでにもたくさんありました。
その多くは、
「フリークライミングの水準が上がり、前進のための残置支点は不要になった。
にもかかわらず日本の岩場には多数の残置が残されており、そのことがクライミングのレベルアップや新しい試みの障害になっている。・・」
・・・というような視点からの残置撤去論であると理解していました。

ところが、今回の記事はそれらとはやや切り口が異なっています。
それは、「残置が抜けて事故になった事例」を冒頭の話題にしていることです。

ここ5,6年の間に発生した10件の事故が紹介されていました。アブミに乗り込んだ途端にボルトが抜ける事故もあったようです。
たしかに、現在アルパインルートに残されている残置支点は1970年代頃のものが多いのでしょうか。
30年も前の軟鉄ハーケンやリングボルトなら、その耐用年数はとっくに超えていると思います。

私の場合、正直に言うと、ランナウトして心細くなった時に、たとえ赤錆びていたとしても残置ハーケンが見つかったときは単純にうれしくなります。(え、こんな気持ちになるのは私だけ?)

「クライミングのレベルアップや新しい試みの障害になっている。だから残置は撤去すべし!」
との撤去論が大勢を占めつつあるのは承知してますが、そういう大義名分のもとで、もしも日本中の岩場から残置支点が撤去されたらどうしよう? と不安になってしまいます。
その意味で、私のような若葉マーク付きの初心者クライマーには正直のところ反発もありました。
進歩しないことだとはわかっていても残置支点は頼るべき大事な道しるべでもあるのですから・・。

しかし!
しかし、今回の記事で私の考え方も大きく変わりました。
「残置は危険なものなんだ」という考えに立てば、残置はできるだけ使わないで登ることに注力するしか方法がなくなります。
その結果、カムやナッツの取り方に習熟せざるを得なくなるし、ハーケンも自分で打って回収する習慣も身につけざるを得なくなります。

それらが確実に出来るようになるまでは、登るルートのグレードを下げよう。
そして、あこがれのルートを登るためには確実に出来るようになろう。
つまり、クライミング能力がアップすることにつながるんですよね。
当たり前の話ですが・・。(笑)

件の記事でも「自信がなければ打てばいい。ただし必ず回収しよう。」と呼びかけています。

先日出かけた旗立岩でもそうでしたが、腐った残置支点のクリーニングは絶対に必要ですね。
新しい支点を打とうとしても古い残置が邪魔して打てませんし。

残置は、そこにあれば人間の弱さでつい掛けてしまいますが、万が一墜落したときの確実性はまったく保証されていません。
それならば、自分で支点をセットして登った方がまだ諦めがつこうというものです。

やはりトレーニングによるレベルアップなんですよね。
どんな世界でも。

| | Comments (2)

2006.09.12

乾徳山 旗立岩・中央岩稜

060910kentoku07m3nb「アニキー! 手が血まみれだー!」
Nob「なんだー? ドーシター!」
m3nb「でっかい石が剥がれたー! 持てないから落とすぞー!」
キーン! ガラガラガラァーーーーー
・・・怖ぁー・・・

Nob「あれ、この石も浮いてらぁ! フットホールドがとれちゃったよー!」
m3nb「アニキ! 危ないからこっちに寄こせよー!」
Nob「だめだ、重くて渡せないよー!」
-----------

060910kentoku08これは1ピッチ目(35m IV・A0)終了点付近での出来事です。(笑)

まあ、こんな光景が日常的に展開する岩場ですから、室内壁で初めてクライミングの楽しさを見いだした方々がいきなり出かける岩場としてはけっしてオススメしません。
それが今回訪れた乾徳山頂上直下にある旗立岩・中央岩稜です。
日本登山体系(白水社)では「北方カンテ」と呼ばれている3ピッチ90mほどのリッジです。

060910kentoku10登山道から眺めると穂高の滝谷を小さくしたような景観で登高意欲を刺激してくれます。
しかし、取り付きまでのアプローチが、縦走路から懸垂2回で下降してグズグズの急斜面を彷徨うところまで本家・滝谷にそっくりなのはちょっといただけませんね。

残置支点はあるものの信頼性はほとんどゼロに近いので絶対に頼れません。
また、訪問者が少ないせいか、浮き石が多くその処理にも悩まされます。

しかし、ここの岩場はリス、クラックが比較的発達しているので、ハーケン、ナッツ、サイズの小さなカム類が使えます。足で立って落ち着いてセットできるので、プロテクションをセットすることを楽しむにはよい岩場です。
ここではゲレンデでは味わえない、スケールは小さいながらも本チャンならではの難しさがあります。

060910kentoku06私のような故障モチでも筋力や柔軟性のハンデに悩まされず、フリークライミングのようにグレードなど気にしないでのびのびと緑の森と青い空を背景にクライミングを楽しむには最高のエリアだと思います。

それにクライミング前後のさわやかな高原歩きは、花と眺望に恵まれ、岩場へのアプローチなんて言葉が失礼になるような素晴らしいものです。

逆に言えば、デシマルグレードにこだわる人やアプローチの長さを嫌う人には向きません。
興味のある方はぜひ一度訪れてみてください。
春・秋が最高のシーズンです。

060910kentoku11


| | Comments (3)

2006.09.11

初秋の乾徳山に遊ぶ

060910kentoku03私が山登りを始めた頃、「関東の3大ハイキングコース」なる言葉がありました。
山を始めたばかりの初心者の最初の目標になっていた山々です。
大菩薩峠、三ツ峠山、そして乾徳山。
これらの山々を登ってはじめて次の目標である谷川岳や奥秩父の山々が見えてくるのでした。
さらにその先の目標には北アルプスや南アルプスが・・・

さて、これら三つの山々は、みな中央線の南北に点在する山々で、東京を起点として夜行日帰りが可能なこと、富士山の眺望がすぐれていること、そして奥山ともいえるより深い山々を背後に抱えている点で共通項をもっています。

060910kentoku02大菩薩峠からは小金沢連嶺が、三ツ峠からは御坂山塊が、乾徳山からは黒金山から奥秩父主脈がそれぞれ延びていて、初心者からベテランまで奥の深い山歩きができることが人気の所以だったのかも知れません。

かくいう小屋番子もこれら三山には高校生の頃からお世話になっています。
週末ともなるとすし詰め状態だった新宿発23時55分発松本行き鈍行電車に揺られて、まず大月駅で三ツ峠方面に向かう登山者がどっと降りていきます。
続いて塩山駅で大菩薩、乾徳山方面に向かう登山者・ハイカーが降りてしまうと、車両の2/3以上はがら空き状態になるほど人気の山々でした。

060910kentoku04駅に着くのは未明の2時過ぎ頃ですから、次々と運行される臨時バスに乗り込んで登山口である裂石や徳和に着く頃はまだ真っ暗です。
それから懐中電灯でトボトボと歩き始め、山腹で夜が明けはじめると雪を豊富に戴いた富士山が意外に大きな姿を現し、驚きと感動で私たち迎えてくれます。

寝不足の体がシャキッとなって「ああ、今日も山に来てよかったなあ」と心底思える瞬間を友と分かち合ったものでした。

さてさて、前置きが長くなりましたが、そんな青春時代の楽しい思い出が詰まった山 -乾徳山- を3年ぶりに訪れました。

060910kentoku05三ツ峠山もそうですが、私にとっては乾徳山も最近の来訪目的はハイキングよりもクライミングになっています。
しかし、クライミングのアプローチとしての割り切りができる裏三ツ峠の単調な登山道に比べて、乾徳山の山歩きはたとえ目的がクライミングであったとしても、扇平ののびやかな草原の一角に身を置くだけで、「ああ、やっぱり来てよかったなあ」と思える魅力があります。
のびやかな草原と点在する岩、開放感あふれる眺望がこの山の魅力を十分に物語っています。

さて、本題のクライミング日記に入るつもりでしたが、紙面も尽きましたのでつづきは次回に。
刮目して待たれよ!(笑)

| | Comments (4)

2006.09.03

秋風に誘われて三ツ峠

060902mitsu01さわやかな秋風が気持ちよく吹きぬけていきました。
日陰に入るとすーっと汗がひいていく気候は本当に気持ちの良いものです。

夏休みが終わって最初の土曜日。
週末になるとハイカーからクライマーまで老若男女で賑わう三ツ峠もさすがにひっそりとしていました。

順番待ちもなく後続パーティーもいない静かな三ツ峠の岩場でゆったりと岩登り本来の楽しさを味わうことができました。
早朝に千葉を出て、行き帰りにETCの通勤割引を使っての日帰り登山。まさに早起きは三文の得でした。

060902mitsu03先週、雨の御岳山で山野草の魅力を再認識した小屋番ですが、今回も下ばかり見つめながらの山歩き。
残念ながら先週ほどたくさんの花々は見られませんでしたが、フウロやソバナなどがピンクや紫の花で迎えてくれました。

さて、お目当ての岩登りはm3nbさんとコンビを組んでの中央カンテ。
3ピッチと短いルートですが、ランペ、クラック、スラブ、いやらしいトラバースなどなど岩場のもつ要素が一通り詰まっているお買い得ルートです。

060902mitsu05私は3回目でしたが、最後の詰めでルートミスをしてm3nbさんに心配をかけてしまいました。
以前の力があれば登れたラインでしたが、自信がなく左に逃げてしまったことで、かえって悪場にはまってしまうという典型的なルートミスです。

懸垂下降でもロープがクラックに挟まって回収できない事態に。
ここは体力気力とも十分なm3nbさんがロープ沿いに登り返してくれて事なきを得ました。

060902mitsu02またしても反省反省の三ツ峠。
失敗を避けるためには練習しかありません。

そんな失敗もありましたが、二人で登ったクライミングは短いながらも中身が濃かったので、満ち足りた気分で山を下りることができました。

下山の道すがら、恋いこがれていたレンゲショウマに感動の出会いを果たし、めでたくエンディング。
西湖畔の温泉で汗を流して帰路につきました。
060902mitsu04

| | Comments (4)

« August 2006 | Main | October 2006 »