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2006.06.28

岩場のマナー

先日の三ツ峠で感じたことを少し。

私たちは8人パーティーでした。クライミング初心者を含むパーティーでしたので他パーティーに迷惑にならないように、初日は天狗岩で練習しました。
天狗岩は三ツ峠(屏風岩)の対岸にある高さ15m位の小岩峰です。
この岩で懸垂下降や基本的な登り方をトップロープ主体で練習しました。他に誰も来なかったので私たち8人の貸し切り状態でじっくり練習することができました。

さて、翌日は屏風岩でマルチピッチクライミングの練習です。
屏風岩では3~4ピッチのマルチピッチが体験できます。関東近郊でマルチピッチが体験できるゲレンデは少なく、夏山前のこの時期は多くのクライマーでにぎわっています。

ここでは上に抜けていくのが一般的です。
ところが、当日は講習会が花盛り。30人、10数人といった大パーティーがトップロープで一般ルート周辺で練習していたのです。

マルチピッチの練習をしようにもトップロープの講習会がIV級程度の登りやすいルートをほとんど占拠しているために、なかなか上に抜けられません。

大人数のパーティーは、存在そのものが他に迷惑をかけていることを自覚してほしいですね。
ましてや、マルチ主体のゲレンデでトップロープ練習は避けてほしいものです。懸垂下降支点もトップロープ支点に使われてしまいました。
トップロープ講習なら私たちが前日練習した天狗岩で十分に楽しめるのに・・。

さらには、こんなことも・・・
トップロープ練習の合間に登らせてもらうべく、講習会パーティーに申し入れたところ、その申し入れについては受け入れてもらえたのですが余計なことを言われました。
「この方たちはベテランだから早く登ってくれるよ。だから少し待とうや。」

060624mitsutouge03なんで私たちが3人がベテランだと言えるのでしょうか?
これから登り始めるパーティーに無用なプレッシャーをかけるのは御法度です。
ましてや朝一番の1ピッチ目は誰だって緊張するものです。
ここで言い合いになってもバカらしいので、皮肉な言葉は無視をして、わざとゆっくり(つまり慎重に)登りました。

第一バンドに着いたら、隣のm3nbさんパーティーには「すいませーん。多人数で迷惑おかけしてますが講習会なんで勘弁してください。」と別のメンバーがちゃんと仁義を切ったとか。
たしかにあの人相で睨みつけられたら誰だってビビッちゃうかも。
ははは・・・

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2006.06.25

梅雨の合間にクライミング

060624mitsutouge04昨日、今日と半日ずつでしたが久しぶりに三ツ峠でクライミングを楽しんできました。
当会総勢10名中、じつに8名が参加するという盛況ぶり。

不参加の2名は介護医療に携わる仲間で変則勤務のために参加できなかったことを考えるとほぼ全員参加と言えます。
梅雨空を仰ぎながら、「外岩に出かけたーい!」という渇望感が皆の胸の内にあったのかも知れません。

060624mitsutouge01今月めでたく入会してくださった富士丸さんのお祝いも兼ねてのクライミング。
これが楽しくなかろう筈がありません。
不肖留守番Nobもこの日はがんばってリードをさせていただきました。

あいにく富士山は一度も姿を現してくれませんでしたが、山小屋の主人の暖かいもてなしと仲間同士の楽しい語らいに勝るものはありませんね。
梅雨の合間の楽しいひとときでした。

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2006.06.21

山行記録の移行作業

6月10日にリニューアルオープンした岳樺クラブの新サイトですが、「目玉コンテンツ」のひとつである山行記録の旧サイトからの移行作業が遅々として進んでいません。

前・管理人である私が作業を怠っているからに他ならないのですが・・。
クライミング関連の記録だけでも80本以上ありますが、そのうち移行完了したのがまだ半分です。

基本的には旧サイトの記録をコピー&ペーストするだけで良いのですが、ちょっとしたタグを付け直したり、画像ファイルの配置に手間取っているとあっという間に時間が経ってしまいます。
一日に3本移行したらもうぐったりします。(今夜も3本でおしまいです。)

それにしても2002年頃までの当会の活動はじつに活発でした。
あの頃、共に活躍していたメンバー達を思い浮かべながら記録の校正作業をするのも楽しいものです。

そして、今の時点で読み直してみていろいろな意味で勉強になります。
ヒヤリハットもたくさんやっているし、結構危ない目にも遭っています。

当会の記録で特徴的なのは文末に必ずといっていいほど「反省」の項があること。
ネット上に流される山行記録ではどうしても「大本営発表」的な文章になりがちですが、当会の文章にはそれがありません。
今から読み返すと恥ずかしいものも多いのですが、「率直にありのままに」が、ごく当たり前のコンセプトとして生き続けていることがわかります。

ぜひ、過去ログにも目を通してみてください。

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2006.06.18

雨の日は室内壁でお勉強

週末になると雨。

まあ梅雨だから仕方ないけれど、5月連休以降はずっと雨模様のような感じがするのは私の思い過ごしなのか?

060618rocy本来は秩父のゲレンデで行う予定だった救助隊の訓練でしたが、雨のために急きょクライミングジムをお借りして開催しました。

メニューは先週行なった自己脱出、登り返しなどのセルフレスキュー技術が中心でしたが、介助懸垂下降などのチームレスキュー技術も行いました。

自然の岩場で行うのとは勝手が違って、イマイチ緊張感に欠けてしまうのは仕方のないところでしょうか。
何しろ間違って落っこちたとしても下にはマットが敷いてあるので安心です。
でも、それが緊張感の欠如につながりやすいので要注意。

しかし、室内壁ならではのハング壁は良い練習環境を整えてくれるのも事実です。
アブミを使ったエイドクライミングの練習にも最適なので、また使わせてもらおうと思っています。

うーん、でも来週こそは外の岩場に行きたいなー!

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2006.06.15

道迷い

鈴鹿にある「ブナ清水」の話題で盛り上がりましたが、「道迷い」は道のない山では避けて通れないアクシデントの一つです。

060615map01私も若い頃はよく「道迷い」をやらかしました。
今は要所要所に赤テープなどが付けられていることが多く、緊張感はかなり薄れていますが、昭和40年代位まではあまり赤テープにはお目にかからなかったように記憶しています。その代わりに鉈目(なため)はあったけど。

道迷いの原因の一つに地図の精度とコンパスの性能も挙げられると思います。
今でこそ2万5千分の一図が当たり前ですが、以前は5万分の一図が幅を利かせていました。
2.5万図4枚分の情報を5万図1枚に詰め込む訳ですからこれでは情報量に格段の差が出てしまうのも仕方がありません。

060615map02また、同じ5万図でも高校の頃使っていた図と最近の図とでは精度に格段の差があります。
紹介した図は5万図の「秩父」の有間山周辺です。
有間山から北東に延びている尾根の形状を見ても古い地図はきわめてシンプルなのに対して、最近の地図では支尾根が複雑に入り組んでいるのがわかります。

最後にコンパスの性能向上。
スント社やシルバ社の方向線付きのコンパスを初めて手にしたのが昭和43年でした。
それまでは水筒の蓋におまけで付いていたのと同じような丸形の磁石でした。磁針もプルプル震えていて頼りないものです。
この形式では整置式の読図法しかできず、位置を割り出す精度もイマイチでした。

オイルシールされた方向線付きのコンパスが売り出された時は感動しました。
その後、整置式から北上式に操作法を変えてからは無敵に。
それでも時々「道迷い」をしでかすのは何故なのでしょうか・・・。

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2006.06.12

梅雨の合間にクライミング練習

20060611tenran01 私にとっては2月以来久しぶりのクライミングでした。

とはいえ、登りそのものに集中するのではなく、クライミング中のトラブルに対処する練習中心のメニューを組みました。

トップの墜落からの登り返し、トップを確保中のフォロアーの自己脱出、懸垂下降からの登り返し、などなど。
過去にそれぞれマスターしていたものですが、久しぶりに行うと手順を間違えたり、忘れていたりしています。
今回はma3nbクンに講師役になってもらい、過去の経験はひとまずリセットしてみんなで練習しました。

20060611tenran02 今回練習した技術はトラブル時にとっさにできなければならないものばかりです。
それゆえ、シンプルで確実にできる動作の工夫が求められます。
いろいろな技術書に載っている方法を4人で代わる代わる試してみながら、私たちの力量に合ったスタイルに工夫できたように思っています。

今後さらに仲間の意見を聞きながら「岳樺クラブ流」の技術として確立することができればいいですね。

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2006.06.08

小屋番が山小屋を後にするとき…

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仮にインターネットの世界を大きな山脈だとしたら、岳樺クラブのサイトはさしずめ山懐の小さな山小屋だろうか。

 何日間にも及ぶ山並み彷徨の果てにたどり着いた山小屋の煙突からたなびく一筋のけむり。疲れた身体をいたわりながら、小屋の扉を開けるとそこにはダルマストーブの上に大きな薬缶がのっていて、チンチン湯気を沸てながら迎えてくれる。

 真っ暗な闇の室内にようやく目が慣れてくるころ、小屋の親父がにこやかに、「まあ、そこに荷物を置いて、先ずはお茶を一杯のんでけや」とあったかい言葉をかけてくれたっけ…。
 当サイトも、Webトレイルの末にたどり着いた、安らぎのホームページでありつづけたいと思う。
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060608dakekanba_siteこんな文章ではじまる「小屋番日記」。
この日記(ブログ)が掲載されている岳樺クラブのWebサイトがいよいよ土曜日をもってリニューアルのためにクローズされることになりました。

1999年9月に開設されてからほぼ7年を経過したことになります。
その前年の98年5月。
忘れもしない穂高コブ尾根登攀中に発生した滑落死亡事故。
それまで発行されていた会報「岳樺」は事故を契機として廃刊されてしまいました。
会員のみならず多くの山仲間たちから親しまれていた会報の廃刊で会の中は沈滞ムード一色に。
一年後、皆でもう一度会を立て直そうという機運に乗って現在のホームページが開設されました。

その頃、山岳会のホームページはちらほら開設されていましたが、千葉県内では皆無だったと思います。
身近に教えてもらえる人もなく、手探りの状態でスタートしました。

同年に思い切って出かけた韓国・仁寿峰クライミングの記録を「中年登山探偵団」に掲載したのが話題となり、HPの閲覧者がグンと増えたのがうれしかったことを今でも思い出します。

10日(土)からは今までのHPとは比べものにならないほど機能的で洗練されたページデザインで生まれ変わります。
サイト内検索も充実していますので、ぜひぜひご期待ください。


さて、今回のリニューアルを機会にWebサイトの管理人=小屋番も交代します。
小屋番は廃業するので、「小屋番Nobの雑記帳」のタイトルはどうしたものかと悩むところですが、いましばらくはタイトル名を変えずに続けていきたいと思っています。

ブログの方は恥ずかしながらしばらく継続しますので、ご用とお急ぎでない方は、ちょっと覗いていってください。


小屋番敬白

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2006.06.04

那須疏水

Nasusosui01いつか見たいと思っていた日本三大疏水(そすい)のひとつ、那須疏水の取水口をはじめて訪れました。
明治18年、当時の土木技術の粋を結集してわずか5ヶ月という驚異的なスピードで幹線部分16.3kmが開削されました。完成当時の取水口も残っています。
また、明治38年の改修でつくられた取水口も石積みの重厚な構造物として保存されていました。

Nasusosui02水量豊富な那珂川の水を取り入れて広大な那須野ヶ原の農地の隅々にまで用水を運んでくれています。
取り入れ口付近の水の流れには格別の勢いがあって見飽きることがありません。
この勢いを持続させながら末端に広がる農地を次々と潤していくのですね。

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2006.06.02

里山の自然に親しむ

Tameike01仕事で房総半島南部の南房総市、館山市を訪ねました。

房総半島南部には大きな河川がないため昔から農業用水の確保にたいへんな苦労がともなっていました。
なんとか安定した水源の確保につとめるために、古くから「ため池」を随所に設けて干害に備えていました。
このように現代にあっても大切なため池ですが、半島南部は過疎化、高齢化が進行してため池の守り手が激減しています。
Tameike02
そこで、なんとかしなくてはと地域の貴重な資源である農業水利施設を、農家はもちろん非農家の方々にも呼びかけてみんなで守り保全していく枠組みを考えることになりました。

今日訪れた3つのため池のうち、もっとも印象に残ったのがここで紹介する中堰(なかぜき)です。
鬱蒼と生い茂る樹々に囲まれて、とても静かな環境と豊かな生態系が残されていました。
昭和初期に築造されたため池ですが、今でも下流の水田地帯の水がめとして地域になくてはならない存在となっています。

Tameike03このため池を舞台にして地域や近隣の都市部の子ども達に呼びかけて「里山わんぱく塾」を主宰しているSさんを訪ねました。
ご自身の私財を投じて子ども達に里山の豊かな生態系を体感させるボランティア活動をつづけておられるとか。
Sさんの願いは、ここで育った子ども達が、一度は都会にあこがれ都会に出ていったとしても、再びこのふるさとに戻ってきてほしいとのこと。
そしてこの美しい里山を後世まで残していってほしいことです。

Tameike04
いま、Sさんの活動に共鳴して後につづく守り手もでてきました。都会の大学からも学生たちがボランティアで応援してくれるようになりました。

Sさんの希望が叶えられるように私も側面からお手伝いできればいいなあ、と心から思いました。

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2006.06.01

クールビズ

今日から「クールビズ」ということで、さっそく半袖ノーネクタイで出勤しました。

もっとも、クールビズ効果で冷房温度が高められることによりCO2の発生が抑えられる量よりも、クールビズ用のシャツの製造に伴うCO2の発生量の方が多いとの指摘もあるとのこと。
しかし、意識の面も含めて流れの向きは間違いなく省エネルギーの方向に向かっているのでしょうね。

この日は私のような「階段族」(エレベーターを使わずに階段をつかってオフィスまで歩く物好き)にとっては待ちこがれていた日です。
階段室にはハメ殺しの窓しかありません。おかげで夏場は熱気が籠もってしまい、背広+ネクタイ姿で15階まで上るだけで大汗をかいてしまいます。

ネクタイメーカーには申し訳ありませんが、日本の気候風土では夏場のネクタイ姿は体に毒ですね。

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