アイスクライミング事始め
「八ヶ岳にアイスに行きませんか。・・・雪で埋まってないし、車から間近なので、効率的かと思います。」
との錦少年からのお誘いに二つ返事でOKの小屋番Nobでした。
でも、アイスクライミングは見たこともやったこともありません。もちろん道具の使い方も???です。
そこで、
「週末の山行計画、了解です。アイスは初体験ですので、易しいルートで基本を教えて下さるとうれしいです。」とメールで返信しました。
ところが、このことについてはResなし。うーん。今までの経験からResなしで良いことはありません。
本当に易しいゲレンデなのだろうか?一抹の不安を抱えつつ金曜夜の10時に千葉を出発。
連れて行かれたゲレンデの名前は「角木場の氷柱」。
げっ!「氷柱!」 ツララの親分?
場所は八ヶ岳の登山口である美濃戸口バス停から徒歩15分という至近のところにあります。八ヶ岳方面の登山でこんなにアプローチの短い山行は初めてです。
林道から急な踏み跡を下り、河原に下り立ちしばし歩くとその氷柱群はありました。
なるほど、たしかに氷の柱が3,4本屹立しています。オーバーハングした岩壁(渓谷の側壁)の上部から浸み出した水がつららとなりそれが成長を遂げて立派な氷柱になったものと思われます。
ということは、垂直=バーチカルアイス?
基本的にトップロープによる練習場所のようですが、あいにくやや混み合っていたので、錦少年が誰も登っていない右の氷柱をリードして氷上に2本のスクリューピンで支点をこしらえてくれました。
いきなりバーチカルアイスをリードする錦さんに少々驚きました。何しろ二人の孫を持つ還暦オジイサンですから。(^^;
手際よくロープセットをしたあと、「さ、登ってください。」といきなり声をかけられました。
「え、ボク? あの、どうやって登るんですか?」
「ああ、カンタンですよ。バイルを氷に刺したら足を上げればいいんですよ。」
「ほほう、なるほど。」
そんな会話のあと、いざ氷柱に取り付きました。
まあTopロープなので気分的には楽です。教えられたとおり、バイルを刺して足を上げていくと、なんだちゃんと上に登れるではありませんか。
氷が硬いので一発でバイルが決まる時もあれば何回か振り下ろさなければならないときもあります。しかし、バイルが決まればアイゼンも自然と決まってくれるので想像していたよりは楽に登ることができました。
心配していた右肩の痛みも、バイルは基本的に肘から先(特に手首のスナップ)で扱うことを教えられたので、それほどひどいダメージはありません。(とはいえ、翌日は痛かった。)
いろいろとルートを変えて2本の氷柱を計4本ほど登らせてもらいました。
先達の錦少年、MIKIのご両人は翌週出かける大谷不動(有名なアイスエリアらしい)の練習で何度も何度もトライしています。
がんばるなあ。こちらは早く温泉に浸かりたかったのにぃ・・。
しかし、これはとても面白い遊びです。中高年のアイスクライミング愛好者が増えているのもうなずけました。
今回訪れたエリアはゲレンデとしては難しいそうです。(だからResしなかった?)
いきなりのバーチカルアイスにビビることなく完登できたご褒美にと、錦さんから使い込まれた左右2本のアイスバイルをプレゼントされました。
今回はそれが一番うれしかった小屋番子でした。(^^)v
45年間連れ添ってきた神官の装束を作る職人の夫と難病に冒された妻のラブストーリーです。


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