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2005.12.30

風雪の八ヶ岳にて

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29日30日の2日間で八ヶ岳に入ってきました。
前爪4本を研ぎ澄ましたアイゼンをザックにしのばせていったのはもちろんです。(^^)
小屋番子は持病の坐骨神経痛があるため今回は小屋泊まりにしました。
途中で出会った同じ県連盟の某山の会から「えー!岳樺さんは小屋泊まりですかー!ウソでしょう?」ときつーい皮肉を言われても「フフン」と受け流すしたたかさを身につけました。

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さて、29日は、これ以上はないという無風快晴ドピーカンでした。この日は入山するだけなのであんまりはりきって晴れてほしくはなかった。
小屋泊まりの軽装のため平均年齢59歳のわがメンバーも順調に赤岳鉱泉にたどり着きました。小屋の前ではアイスクライミングの練習をやってました。でもさー、山はあんなにいい天気なんだからさー、山でやればいいのになー。
小屋の食事は申し分ありません。トイレは水洗&暖房便座で臭いなし。うーん、これじゃテント生活に戻れない!いかんいかん!

明けて30日は最悪の天気です。稜線はガスでなにも見えません。
当初の予定では硫黄岳から横岳、赤岳と一回り縦走して赤岳鉱泉に戻ってくる予定でした。
稜線の気温はマイナス16度。雪混じりの強風は強く何度も耐風姿勢を余儀なくされました。おそらく体感温度はマイナス30度といったところでしょう。

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硫黄岳から引き返してくる何人もの登山者を尻目にあと5日で64歳の誕生日を迎える竜少年さんは毅然と強風に向かっていきました。来年還暦を迎えるヨーコさんも負けてはいません。泣き言一つ言わずに後に続きます。カッコイイー!
しかし、長い横岳の稜線を越え、地蔵尾根分岐、天望荘を過ぎ赤岳山頂まであとわずかまで迫りながら、長い間風雪にさらされた罰があたったのか3人とも急に元気がなくなりました。
そこが中高年の辛いところです。あと一歩の根性が出ないのです。
やーめた!と決めたら退却は早いのも中高年の美徳。すたこら風雪の稜線からおさらばして小屋に逃げ帰りました。
ふー、助かったー。
目出帽は鼻汁で凍りつき、睫毛からはつららが垂れ下がり、見られた顔ではありませんが、なんとか安全地帯に逃げ込み一息いれたら、もう来年の山に思いを馳せるしたたかさも中高年ならではです。(^^)

・・というわけで、今年最後の山も無事?におわりました。
ブログを愛読してくれた皆さま、たいへんお世話になりました。
来年も体をいたわりながら山を歩いてこようと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
よいお正月をお迎え下さいませー。

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2005.12.28

良いショップとは・・

eizen01爪を研ぎに出していたアイゼンが戻ってきました。
前爪の4本は一番使うので消耗度が大きく、まん丸くなっていたのです。
考えてみれば購入して10年以上経っています。その間、メンテらしいメンテはしていませんでした。
よく行く近所のショップで前爪の研ぎ出しを頼んだら二つ返事でOKとのこと。思わず「やったー!」でした。
なぜなら、自分で研ぐとなると、単目のごっついヤスリとアイゼンを台に固定するための万力、それにしっかりとした作業台等が必要になります。そして最大の課題は「時間」です。とにかく時間がかかります。
このショップではスキーも主力製品なので作業スペースや道具は揃っています。店員さんも丁寧に仕事をしてくれるので安心して任せました。
eizen02かえってきたアイゼンの前爪4本はしっかりと研ぎ澄まされていました。あまり研ぎ過ぎると尖端がすぐに摩耗してしまうのでほどほどが良いのです。
また、グラインダーで手早くやろうとすると焼き戻しの作用でせっかくの鋼が劣化してしまうので、丁寧に手作業でやる他はないとのこと。
これで作業賃1200円は安いと思いました。

良いショップとは、製品を購入した後もなにかとサポート、バックアップを惜しまずにやってくれるお店です。
そしてもう一つ、製品の正しい使い方をきちんと丁寧に教えてくれるスタッフが揃っていること。
その二つの要素が備わっていれば十分なのです。
お店のスタッフにプロガイドなみの登山力量は不要です。なまじ山にうるさい店員は自分のこだわりの道具を売ろうとするのでかえってうざったいからです。
私のよく行くお店(ヨシキスポーツ)はそんな良いショップの数少ない一つだと思っています。

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2005.12.24

今年一年をふり返って

今日はクリスマスイヴ。
本来ならば昨日から八ヶ岳広河原沢右俣にある「クリスマスルンゼ」でブルーアイスクリスマスを過ごす予定だったのに・・・。風邪ひいちゃいまして、あえなくおじゃん。
錦少年、MIKIさんごめんなさい。本ブログ上でお詫びしますぅ。m(_ _)m

というわけで、ご存じお決まりの回顧番組となりました。(^^;
「素晴らしい山仲間たちに助けられての一年間だったなー。」と今さらながら思わずにはいられない小屋番Nobなのでした。

1月
Mt年始は3日から始動しました。
富士山を眺めに登った九鬼山では思わぬラッセルに驚きました。
中旬に訪れた上越の高倉山・湯倉山の稜線も日帰りながら雪深くなかなか手応えのある山でした。


2月
Mtスノーシューを使った山歩きを2度。
スノーシューの本領を発揮してくれた篭ノ登山、油断してルーファイに失敗した奥日光・高山。
どちらも印象深い山行でした。



3月
腰痛、肩痛がひどく山はお休み。

4月
Mtリーダーの資質を問われた最悪の上越・荒沢山。
あまり思い出したくもないのでパスしたいところですが、山としては近くてとても良い山だと思います。
かわりにma3nobuさん、なにかコメントありますかー?



5月
G0route五龍岳東面G0稜登攀は5年ぶりの雪稜復帰戦でした。
Miyaさん、ma3nobuさんに感謝。
小屋番子の新年の年賀状用写真にさせてもらいました。




6月
RIMG0021-s一ノ倉沢・衝立前沢出合での雪上訓練。
堅雪でのトレーニングはなかなか勉強になりました。





7月
腰痛、肩痛がひどく山はお休み。

8月
RIMG0041R-s腰痛、肩痛がひどく、前穂北尾根および北穂東稜でガマン。
またしてもルーファイで失敗し、あわや落石で重大事故になるおそれもありましたが、大事に至らずホッと一息でした。しかし、10人足らずの会なのに計3ルートをトレースできたことは上出来でした。

9月
RIMG0009-s久しぶりに瑞牆山の岩場(大面岩左稜線ルート)を訪れました。
瑞牆山はこれが3度目のクライミングですが、本当の力を試されます。だから行くのが怖い。でも、気のあった仲間とのクライミングは至福の一時。もっとクライミングが上手くなりたいとのモチベーションを上げさせてくれるエリアです。

10月
RIMG0037-s5年ぶりに廻り目平でフリークライミングを再開しました。
力が落ちていることを痛感するも、優しい仲間の励ましに、また少しやる気になりました。




11月
腰痛、肩痛がひどく山はお休み。

12月
さて、今年の登り納めの山はどこにしようかな?

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2005.12.18

落ち穂拾い?

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冬枯れの公園で捜し物をしている初老の夫婦。
何捜してるんだろう?

ふふふ、じつは当会の集会風景の一コマです。
毎月1回の定例集会の時間を利用して集会場近くの公園でアパランチビーコンの捜索実習をしている竜少年さんとヨーコさんでした。

051217-02ビーコンの発信する電波はおおむね50m前後から受信できます。
電波誘導法と直角法を組み合わせて発信源までたどり着ける時間を競い合いましたが、5分以内に捜し当てるのはなかなか至難の技です。
実際の場では雪崩発生から捜索、発見、救出まで15分以内で完了させなければなりません。
本当に難しいものです。

ビーコン、プローブ(ゾンデ棒)、スコップは雪崩捜索の3種の神器です。どれか一つでも欠ければ捜索時間は極端に長引くことになります。
ちょっとした時間を有効に活用して、これらのギアを冷静に使いこなすスキルを身につけたいものですね。

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2005.12.17

パーカーのお手入れ

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私が持っているマウンテンパーカーはM社のゴアテックス2レイヤー製品です。寒がりなので身頃にシンサレートという保温材が縫いつけられています。
購入してからすでに10年が経過しています。
いまの会にお世話になってから、冬季のクライミングなんぞをやり始めたわけですが、とても暖かく大変重宝しています。
ところが!
さすがに最近では表地の撥水性能が落ちてしまい、上越国境などで湿雪に降られるとびしょびしょになってしまいます。
そこで例のニクワックスの登場となるわけですが、裏地が付いているために通常の洗濯機にドボンのお手軽溶剤タイプは使えません。
仕方なくやや高価なスプレー式を使うわけですが、これがたいへん使いづらいのです。
なぜかというと、洗濯がおわったら濡れたままの状態でスプレーしなければならないからです。
1階の洗濯機から2階のベランダまで床を濡らさないようにしながら移動して素早くスプレーしなければなりません。
1階には恐怖のカミサンが居座っていて、監視しています。
困ったなー。
そこで考えたのが45L入りのゴミ袋。
すすぎ終わったパーカーを素早くゴミ袋にいれて2階のベランダまで運びます。ボタボタ滴が垂れる状態で素早くニクワックスを噴霧したまでは良かったのですが、下にいた犬が時ならぬ「雨」に驚き吠えてしまい、カミサンの知るところとなりました。(^^;
アンタネー!他の洗濯物もあるんだからビショビショにしないでよ!

というわけで、(レイヤリングの問題は置いといても)メンテ面を考えるなら3レイヤーのパーカーをお勧めする小屋番Nobでありました。

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2005.12.11

雪上講習が畳上講習に?

どういう訳か当会(岳樺クラブ)が雪山講習会の主管団体を引き受けるはめになり、12月1日机上講習、12月11日実技講習の予定で谷川岳天神平に出かけてきました。

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12月1日の机上講習は無事に終え、後は天神平での実技講習を無事に乗り切れば、お役目も目出度く完了する筈でした。

そして迎えた実技講習の日。
前日の10日に訓練場所の下見と整地を目的に現地で実技カリキュラムのシュミレーションを終え、後は講習生12名を対象とした実技講習の本番を迎えるだけになりました。
ささやかな酒宴のあと、9時には床についたまでは良かったのですが、未明の3時前にMiyaさんに肩を揺すられ無理やり起こされました。
「外は大雪で吹雪いているよ。今日の講習はとても無理なので善後策を考えませんか。」
半ばボーとした状態で外に出てみると、なんと強い風雪でとても歩けたものではありません。

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あらら、どうしよう。
こんな大雪では新雪表層雪崩の可能性もあるし、それよりも予定していたアイゼン・ピッケル講習どころか、講習場所までのラッセルで精根尽き果てるは必定です。(^^;
これじゃ当初の目的は達成できないのであえなく中止とさせてもらいました。

しかし、「じゃあ、皆さんこれでサヨウナラ!」って訳にはいかないのが主催者側の弱いところ。
急きょスキー場レストハウスの畳敷きコーナーを借り切っての即席講習会に変更です。
「おいおい、こんなの台本にないぞ! 何やろうか???」と右往左往する当会メンバー。
顔は笑っていても心はドギマギ。
えーい!ままよ!

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雪山で行う予定だった内容のごく一部を畳の上で再現しました。
今回の受講生の平均年齢は54.8歳。皆さん人間的にとてもできた人達ばかりで、急な予定変更にも苦情一つ言わないで快く理解を示していただけました。
いやはや先ずはホッと一息の岳樺クラブです。
それにしても予備役に片足を突っ込んでいる小屋番子までもが講師陣の一人に駆り出されるほど人手不足の当会にとっては大きなエネルギーを使い果たした延べ3日間でした。
フー。疲れたー。

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2005.12.07

街はクリスマス気分、懐具合は涙の気分

会社帰り、駅までの徒歩20分間は季節の移ろいに応じていろいろな風景が楽しめて面白いものです。
12月に入って、いつの間にか街は光のイルミネーションで彩られていました。
街の気分はもうクリスマスなんですねえ。
ところがおいらの懐具合といったら・・・。

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2005.12.05

たかが虫と侮るなかれ

昔、「開発」という言葉には、男の汗と涙とロマンの香りが漂っていたものでした。
NHKテレビのプロジェクトXではありませんが、昭和30年代から40年代にかけては「資源開発」とか「電源開発」など、男の子の心をくすぐる言葉として「開発」は鎮座していたように思います。
かくいう私も「○○開発工学」なるフロンティアスピリッツに満ちた言葉に幻惑されてこの世界に足を踏み入れたのですが。(^^;

ところが、角栄さんの「列島改造計画」あたりからケチがつき始めました。
「開発」ということばは悪者扱いされはじめ、いまや死語に近い有り様なのはまことに嘆かわしいかぎりです。
そして「開発」にかわって脚光を浴びてきたのが「共生」や「保全」「調和」といったソフトな語群なのは周知のとおりですね。

さて、前置きが長くなりましたが、下の写真はある昆虫の写真です。
「開発」で失われる危険のある昆虫を守ろうと、今日、30人以上の人たちで虫さんの引っ越し作業をやりました。
この虫、名前を聞いてもその道のマニアしか絶対に知りませんが、世界でも確認されている個体群はここだけという、超レアもの希少種だそうです。
生息している場所も名前もご勘弁を。
ちなみにネットオークションでは雄雌のつがいで7万円という「安値?」で取り引きされたとか。

私の仕事もいつの間にか開発業から環境保全業に変わっていました。(^^)

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2005.12.03

Nobさんでも登れたゾー

早起きして天覧山に恒例のアイゼントレに出かけてきました。
メンバーは、天覧オジサンことMiyaさんと日和田姉妹ことヒロリンさん、それに私。
この組み合わせでのアイゼン・あぶみトレは今シーズン2度目です。

奥武蔵は今が紅葉の旬を迎えていました。
今日は風もなくひんやりとしたトレーニングには絶好の日和です。
下部岩壁でのアイゼントレでは、オーバー手袋をはめたりザックを背負ったりしての本番を想定したトレーニングを行いました。
次に上部岩壁の左フェースでもアイゼンを履いてみました。こちらは下部ほど甘くはなく垂直からややかぶり気味の厳しい登りを強いられることに。短い中にも中身の濃い登りができます。

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さて、残りの時間はアブミのトレーニングです。
あぶみの達人Miya師匠はアイゼンを履いてのトレーニングです。私はもちろんラバーソールでの夏山バージョン。
さて、ルートは・・・と。
「Miyaさーん、今日はどっちにロープセットします?」とヒロリンさん。
「やっぱ、Nobさんもいるし、Nobさんルートでしょ。」とMiya師匠。
ホッとしたのはもちろん小屋番子です。(^^;
二段ハングのあぶみ越えは小屋番子にはまだ無理。「Nobさんルート」なら今度こそ登ってやるぜ!

Miyaさんがアイゼンで登った後、ルートに取り付きます。
今日のために、恥を忍んで室内壁で好奇の目にさらされながらも練習してきたのです。
相変わらずピンが遠いなあ、とブツブツ言いながらも、今回は練習の成果が出たのか、巻き込みも上手くなり、何とか越えることができました。
下ではMiya師匠とヒロリン姉さんが「お、上手くなったねえー。がんば!」と声援を送ってくれました。
人工からフリーに移るところもどうにか処理して上まで抜けられました。やったー!
私のように不器用な人間にはやはり練習=場数を踏むことしかないのですねぇ。
でも登れてよかったー!

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