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2005.09.26

ギア類の3Rは?

ゴチャゴチャのギア類三連休の後半は台風の影響で雨模様でしたね。

小屋番子は久しぶりに部屋の整理をしました。
難題はクライミングギアの整理です。ヌンチャク、カラビナ、カム類、それと膨大な数のスリング類の整理に頭を痛めていました。
これまでは使わなくなった車のルーフキャリヤを取り外して、そこにスリング類とカラビナ類をゴッチャにしてぶら下げていました。
これではさすがに取り出しづらいし、ギアの点検もできません。
そこで一念発起?
ホームセンターでφ9.5mm×91cmのステンレスパイプを3本購入。簡単なラックを拵えました。
カラビナ類はパイプに掛けてスリング類は従来のキャリアに掛けることで棲み分けに成功です。

整理後はスッキリとそれにしてもカラビナだけで40枚近くあります。古いものは25年以上も経っています。
さすがに最近は使っていませんが、カラビナの耐用年数って何年なんだろう?
カラビナに限らずロープ・スリングを含めたギア類の耐久性って、新品購入時が最大ですよね。
その時点から品物によって徐々に耐久性が落ちていくわけですが、安全性を考えて廃棄する時期の見極めや再利用先のアイデアを考えるとむずかしいものです。

ところで、クライミングギアは地震や台風など災害時のレスキュー器具としてはまだまだ使えそうです。
一家に一本、押入に50mロープが転がっていればなんと心強いことか!

MOTTAINAI運動とか3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進とか叫ばれていますが、クライミングギアの3Rをも真剣に考えたいものです。

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2005.09.24

湯河原幕岩

tomoさん頑張る湯河原幕岩を訪れました。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていながらも昨日の幕岩は夏そのものの陽気でした。
メンバーは竜少年さん、tomoさん(9月1日付けで入会の超新人クン)、それに私の3人。

目的の場所はいつものとおり悟空スラブ(3ピッチ,100m)です。
なぜいつも「悟空スラブ」かというと、クライミングの初心者が安心してマルチピッチを体験できる数少ない岩場だからです。
クラブに入会してくれた新人さんには必ずと言っていいほど登ってもらっています。

ルートのグレードは5.7とされていますが、体感的にはIV級といったところでしょうか。
ですから初心者から私のような故障モチまでが安心して登ることができます。

悟空スラブは開放感いっぱい昨日はtomoさんも頑張ってくれました。
このままクライミングに慣れてくれれば、半年後には彼がリード役、私がフォロアーになるんでしょうね。
そしてまた一人、私を追い越していく・・。(ちょっと寂しいけど、是非そうなってほしい)

さて、もう一つの魅力はロケーションの良さでしょうか。
幕岩は相模湾に近いのですが、残念ながら海はほとんど見えません。
しかし、ここ悟空スラブだけは違います。幕山(626m)の中腹に位置するだけあって、上半部からは相模湾、真鶴半島、初島などが一望できるのです。
海風が吹き抜けると暑さもいくぶん和らぎました。

幕岩の適期は10月から3月までです。それ以外の季節は暑くて草が生い茂りオススメできません。そのかわり連休だというのに昨日はガラガラの状態でした。
あぁ、スキルさえあれば登り放題なのに・・・。悔しいなあ。

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2005.09.22

事故報告

送られてきた県連盟のニュース誌面を見て「おやっ?」となりました。

3人の登山者の簡単な事故報告が載っていたのですが、
巻機山 、下山中転倒 、左手首骨折 、女性
燧ヶ岳 、登山口にて転倒 、左手首骨折 、女性
田代山 、転倒 、左手首骨折 、女性
・・・山こそ違え、3人とも揃って「転倒、左手首骨折、女性」なのです。

同じ活字のそろい踏みにおどろきました。
たしかに下山中転んでとっさに手をついたために手首を骨折する事故は、中高年登山ブームといわれて以来数多く聞きます。

中高年になるとだれでも足腰は衰えてきます。下山時に不安定な斜面で足に踏ん張りがきかないとズルッと滑ることはよくあります。
その時にとっさに手をつくわけですが、右利きの人の場合、右手をつくケースの方が多いと思っていましたが、今回の場合はすべて左手首骨折です。
右利きの人は一般的には右足の方が強いので、ウィークポイントは左足になるのでしょうか。
左足に踏ん張りがきかなくなって左後方に転倒。庇うように左手を地面についてしまうのかも知れません。
それに加えて腕時計が悪さをしている可能性もありますね。
急に手首が直角に曲がった時に腕時計(高度計付きのはかなり大きい)がテコの原理で手首を圧迫する可能性もあります。

それにしてもなぜ女性ばかりが・・・。

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2005.09.19

初秋の那須を歩く

RIMG0050-s10月の会山行は那須の山々を舞台に地図読みとGPS操作の実習山行となりました。

「Nobさん、計画をお願いします。」代表からご指名で依頼されました。
おおー!久しぶりに計画を立てられます。(うれしいなあ!)
何しろ私が会山行の計画を立てることなど、年に1回あるかないか。
計画書づくりの作法も忘れてしまいました。

あ、そうだ!
先ずは下見に行かなくては。
会のベテラン会員さんたちをおもてなしするためには下見は必須です。
しかも今回は山歴20年以上の女性クライマーだけが集まる「Tクラブ」との合同山行です。
竜少年代表が常日頃標榜している「こらぼれーしょん」の実践です。
万が一、粗相があっては一大事なのです。(^^)
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というわけで、3連休の最終日を使って那須のハイキングをひとり楽しんできました。
那須には3週前にも訪れましたが、一段と秋の気配が色濃くなっています。
ナナカマドの実は真っ赤に色づき、シラタマノキの白いかわいい実も印象的です。
3週前には咲き始めだったエゾリンドウもいたるところで濃い紫の花をつけています。

今年の紅葉の見頃はいつ頃なのでしょうか?

(もっと写真を楽しみたい方はこちらへ

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2005.09.16

運命を分けたザイル

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ようやく我が街でも上映されることになったので仕事帰りに観てきました。
山屋さんの間ではかなり有名になっている映画なので今更の感もなくはないのですが、感想をひとつ。

ペルーアンデスの未踏の西壁。英国の若い登山家二人が挑みます。
初登攀に成功したものの、下山中パートナーがまさかの滑落・骨折。そして救出下降中にアクシデントが。

たった一人で救出作業をすることの困難さがとてもリアルに描かれています。
登山(特にクライミング)をやる人なら二人の登山者が置かれている状況がよくわかります。レスキュー作業の段取りも「こういう状況ならこうやるしかないだろうなあ」と納得させられます。

結局レスキューには失敗し、やむなく二人を結んでいたザイルの切断を余儀なくされます。
現存する実在の人物の回想シーンを含めて構成されていることが異色です。
「ザイル切断」というとてつもなく重い決断を余儀なくされた当事者の葛藤は推して知るべし。また、その決断をした後の倫理的な批判・非難もまたしかり。
観終わった後、こういう場面にだけは出くわしたくないな、と心から思いました。

この映画を観て、ギャチュンカン北壁での山野井泰史さんの生還劇を想起しました。
絶望的な状況下であっても、冷静に最後まで諦めなければ不可能を可能にできる、という人間の底知れぬ生命力を強く思い知らされた映画でした。

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2005.09.13

深い森の先には美しいクライミングエリアが

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「アプローチが近くてワイルドなクライミングが楽しめますよ。」
錦少年の誘い文句に乗って?久しぶりに瑞牆山(みずがきやま)を訪れました。

ルートは大面岩左稜線ルート(8ピッチ 5+,A1)
メンバーは錦少年、竜少年の還暦少年コンビにMIKIさん、私の「若手」50歳代組。

肩の具合が少し良くなってきたと言っても、故障前の時から比べれば程遠い状態です。
「他の3人の足手まといにならない」ことを自分自身に誓って参加しました。(悲壮な決意)

そしてその結果は?
足手まといになるどころか、貢献度大でした。
何しろ「ガラスの肩」でパーティーの困難を救ったのですから。
取り付きが悪い5ピッチ目。2m上にあるテラスになかなか立ちこめません。
仕方がないのでトップの錦少年に私の左肩に乗ってもらって核心を突破しました。文字通り体を張っての貢献です。(^^)
右肩は壊れていても左肩は人様の役に立つのです。

Daimen02

このルート(左稜線)ですが、全体の半分近くをアブミの上で過ごした感じがします。
フリー化(10c)されているルートらしいのですが、オールフリーで登るなんて私にはとても考えられません。
この日は途中で雨が降り出してきてしまい、最後のチムニーのピッチを残して懸垂下降で引き返しました。取付に降り立ったとたん本降りになってしまいました。

 懸垂下降中
Daimen05

瑞牆山でのクライミングはこれで3回目ですが、どのルートも私にとっては難しいものばかりです。
人工のピッチも支点間隔が遠いし、フリーの部分はかなりランナウトしています。

しかし、深い森を分け入って取り付きに至るアプローチが素敵です。
花崗岩のスラブ、フェースとクラックで構成されている美しいエリアなので、もっと訪れてみたいのですが己の実力がそれを妨げています。
ああ、もっと上手くなりたい!

 取り付きの広場からは岩場がよく見えます
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2005.09.10

無花果

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我が家の猫の額のようなちいさな庭には実のなる木がけっこうあります。
花梨、柿、柚、山法師、そしてこの無花果。

イチジクがなぜ「無花果」なのか知りませんでした。
大辞林によれば、
「・・・葉腋に壺状の花序をつける。中に無数の白色小花がつくが、外から見えないので「無花果」と書かれる。・・・」
なるほど。
つまり私たちが美味しい美味しいと食べている「実」はじつは「花」だったのですね。
そういえば、二つに切ると数え切れない位の小さな花状のものがかたまって見えます。

苗木は以前カミサンがどこからかもらってきて植えたものです。
苗木が良いのか、また南面の日当たりのよい場所に植えたせいか、成長が早くあっというまに果実をつけてくれました。
今年は「なり年」らしく夏の暑い時期からかれこれ30個以上も収穫できました。
我が家のイチジクは完熟なので、軟らかくほのかな甘い香りが何ともいえません。

イチジクなんて庭に植えていなければ普段はなかなかお目にかかりませんよね。
旬の時期に旬のものが食べられる。これに勝る幸せはあまりないだろうなあ。
あぁ、松茸もこうなら最高なのですが・・・。

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2005.09.06

不思議なカラビナ

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先日の救助訓練の時、C会のY氏が持参していたのがこのカラビナでした。
彼はこれをプーリー(滑車)代わりに使っていました。

うーん、これは使える!
さっそくDMMのサイトで商品名を調べてみました。
名称は「Revolver」
うん、まさに回転軸です。

30% OF ENERGY GENERATED THROUGHOUT THE WORLD IS SPENT ON FRICTION.
(世界中で発生する30%のエネルギーは摩擦に費やされます。)
これはこの製品に書かれている説明文の冒頭コピーです。
なるほど。

たしかに登山用具、とりわけクライミングギアの世界では、摩擦力の存在を無視することはできません。
摩擦力はプラス面にも働いてくれているし逆にマイナス面にも働いています。
プラス面の代表格は墜落時のショック軽減や靴底のフリクションでしょうか。
反対にマイナス面としては、ギア類の摩耗やレスキュー時の力のロスなどが考えられます。

説明文によれば、このカラビナはロープの摩耗を最小限に抑えるために考案されたもののようです。
たしかにトップロープの支点として使えばロープの痛みは劇的に緩和されるはずですね。

しかし、そういう使い方の他に、前述のY氏のようにプーリー(滑車)としての使い方も十分にできるように感じました。
3人パーティーで一人1個ずつこのカラビナを持っていれば、いざレスキューが必要になったとき、負傷者引き上げ時の摩擦力による力のロスはかなり軽減できると思いました。

ただし、このカラビナをロープ側にではなく、ハーケン、ボルト側に使用することのないようにしたいですね。
墜落時のショックで回転軸が壊れちゃうかもしれませんから。(^^;

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2005.09.04

レスキュー

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県連盟の救助隊が主催する救助訓練に参加してきました。

もう10年ほど前になりますが、岩場で足を骨折した竜少年さんを下界に引き下ろした経験があります。
あの時は3人パーティーでした。あいにく付近に助けをもとめるクライマーは誰もいませんでした。
仕方なく、2人で下ろしたのですが、当時レスキュー技術を身につけていなかったため、50mほどの岩壁を下ろす際、本人をロープでぐるぐる巻きにしてゴロゴロとずり落とすようにして搬出しました。いま思うとまるで築地に水揚げされたマグロ状態でした。
骨折の痛みに加えて身体中あちこちにできた擦り傷の痛みが可哀想だったなあ。

そんなこともあったので、今日のメインテーマである「岩場での引き上げ・引き下ろし」にはとても興味がありました。
しかし、負傷者の引き上げ作業も引き下ろし作業も共に重労働です。
割れ物の腰にガラスの肩を持つ身としてはできればやりたくはなかった。見学にしておきたかった。

私の順番が回ってこなければいいなあと思っているとすぐに順番が回ってきました。
ザックを逆さにして負傷者を包み込み、スリング等で固定し、担ぎ上げます。
おっ、立てた!
ムンターヒッチで確保してもらい、そろりそろりと岩場を下りました。

私の時には女性が負傷者役になってくれたので軽くてすみました。腰痛患者の特権です。あとで彼女に聞いてみたら「ラクチンだった」とのこと。
10年前、この技術をちゃんと身につけていたら、竜少年さんもその後の後遺症に悩まされなくてもよかったかも知れません。
やっぱり日頃の訓練は大事ですねぇ。

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2005.09.03

山法師

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我が家の狭い庭にあるでっかい木がヤマボウシです。
好きな山歩きに関わりのある木がほしいなと思って近所の植木市に顔を出したところ苗木を見つけました。
日陰に植えたのですが、まさかこんなに育ちの良い木だとは思いませんでした。

花をつけるようになったのはごく最近です。
花は空を向いて咲くので下からは見えません。
花の時期には2階の窓から鑑賞します。
剪定の仕方がよくわからないので、ほったらかしにしていたらどんどん背丈が高くなり、そのうち屋根の上からじゃないと花が見られなくなったりして・・。

赤い実をつけることを知ったのは今朝のことです。
足下に実が落ちていました。
見上げると特徴ある赤い実が葉の間にたくさんついていました。

食用らしいのですが、形がグロテスクなので食が進みませんね。
焼酎に漬ければ「山法師酒」ができるのでしょうか?

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