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2005.06.09

みかけの傾斜

RIMG0033-s先日の雪訓の続きです。
急な斜面を下降する時、雪面の傾斜に慣れていないとどうしても腰が引けてしまいます。
この原因は実際の傾斜よりも目の高さが加わったために生じる「見かけの傾斜感覚」にだまされるからだと思います。

仮に雪面の傾斜が30°。雪面から目の高さまでが1.5mだとすると、10m先を見下ろしたときのみかけの傾斜角度はおおよそ40°程度に感じるはずです。
中学校で学んだ三角関数を使うと簡単にわかりますよね。(^^)

sekkun

反対に、実際には30°の斜面で、10m先を下から見上げた時のみかけの傾斜は約20°程度にしか感じません。
なだらかそうに見えても実際に登ってみて振り返ってみると、思わぬ急傾斜に不安感を感じるのはこのためだと思われます。
緩やかな登りだからと不用意にピッケルも持たずに登ったまではいいけれど、振り返ったら足がすくんで降りられなくなってしまった例を見たことがあります。

下るときはみかけの傾斜にだまされないで自信をもって下ること。
その気持ちを失わないで、アイゼンの爪をしっかりと効かせるフラットフッティングに徹すれば、急斜面も安定した姿勢で降りられます。
これで雪の下りが苦手な登山者も自信を持って下れるはずです。
(実は私だったりして(^^;)

あ、そうそう!
先日の雪訓模様を新人クンに頼んでストリーミング再生できるようにしてもらいました。
興味のある方はご覧下さい。こちらです。

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Comments

こんにちは。皆さんの練習風景、ストリーミングで見ました。かなり、危ない場所のように見えましたが。滑落停止に失敗して下まで落ちていったら怪我しませんか?

Posted by: おじん | 2005.06.10 08:11 AM

うーむ。さすがはかつて大学山岳部でならしたおじんさんですね。
状況を説明しますと、
動画の前半に滑落停止の反転姿勢の練習シーンがあったと思います。
この場所は、すり鉢状の底に近い場所なので傾斜はありません。したがって、ここではロープ確保なし。しかも、反転姿勢の格好だけ。
後半のスタンディングアックスビレイ部分は、それなりに傾斜があるので、すべてロープ確保で行いました。
本当は下部にロープを張るか、塹壕を掘っておいた方が安全なのですが、塹壕はあまりの堅雪で掘れませんでした。
それとは別に、訓練中に雪渓の深部で亀裂が入る音と振動が2度して肝を冷やしました。そっちの方が怖かったです。(^^;

Posted by: Nob | 2005.06.10 08:38 PM

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