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2005.02.08

神秘の生命力

前にこのブログでも書いたが、前武尊山でスノーボード中に遭難した30歳の男性が昨日無事に発見された。
本当にすごい生命力だ。
この人の場合、非常食も持参しないで、水だけで6日間生き延びたわけで、あらためて人間の抵抗力の奥深さに驚き入った。こうなると残る一人の生還も心から祈りたい。

報道によると、生還の要因は
・持参していたシャベルで雪洞を掘ったこと。
・むやみに動き回らずに体力の温存を図ったこと。
・防寒着が充実していたこと。
・凍傷防止のために足先や頭部を雪面につけないように注意していたこと。
・・・などがあげられている。

道迷いなどに遭遇すると誰でもパニックになり、焦って歩き回りせっかくの体力を無闇に消耗してしまう。その愚を犯すことなく冷静な判断で体力のあるうちに雪洞を掘って保温につとめたのが正解だったようだ。

今度の事故で、冬山で食料が尽きても一定程度保温された状態を維持できれば水だけで一週間程度は持ちこたえられることが実証された。
ただし、今回のケースは30歳という若い人のこと。50歳を越えた中高年が同じ状態で生存できるかどうかとなると別問題だと思う。
中高年には体力面でのハンディが伴うので、山(自然)を見る目を肥やすことと安全装備の充実で対抗するしかないかも知れない。

また、どんな時でも非常食の携行は必須だし、雪山においてはツェルトに加えてシャベルの各自携行はもはや常識になってきたと感じた。
こういう面では登山者よりもスノーボーダーや山スキーヤーの方が進んでいると思う。私も最近でこそ、ツェルトやシャベル(それに雪崩ビーコンやゾンデも)を個人装備として持つようになったが、それまではツェルト以外はパーティー装備感覚だった。
あれもこれもと持って行くというのは軽快さにも欠けるし、山によっては過剰装備との誹りを受けるかもしれないが、雪の多い山に入る際は原則として持参を前提に計画を立てるべきだと思う。
ちなみにシャベルは重たそうに見えるが実際は750g程度である。そんなに重くないでしょ?

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Comments

すごい人もいるもんですねえ。私なんか新幹線のホームで待っているだけで凍死しそうです。風ビュウビュウの名古屋の新幹線ホーム・・・何とかならないもんか。

Posted by: おじん | 2005.02.09 08:26 PM

昔、ピッケルに付ける小さなシャベルを持って行ったが、あれは使い物にならなかった。無いよりマシという程度だったような・・・

Posted by: おじん | 2005.02.09 08:28 PM

> ピッケルに付ける小さなシャベルを持って行ったが、あれは使い物にならなかった。

たしかにそんなシャベルがありましたね。
あと、ピッケルにつけるラッセルリングとか。

今のシャベルは軽量でいいものがたくさんありますよ。

Posted by: Nob | 2005.02.09 09:03 PM

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