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2005.02.03

雪山の遭難事故に思う

群馬県の武尊山で遭難事故があった。
4人パーティーが山スキー&スノボーで滑降中にルートを見失いバラバラになってしまい、うち2名は自力下山できたものの残る2名のうち1名が行方不明とか。(2/2夜現在)
武尊山は都合3度訪れたことがあるので他人事ではないと感じた。もっとも遭難のあったオグナスキー場から前武尊山を経て武尊山本峰に続く尾根筋には行ったことがない。このルートでは先月も遭難騒ぎが起きている。(この時は無事下山)

今回の事故をニュースで読むかぎりだが、雪山登山の教訓のいくつかが垣間見られる。
前武尊山頂に向けて出発したのはお昼近くで、山頂付近に着いたのは午後4時。それから滑降したが途中でルートを見失い、登り返したのが5時頃だったと報道されている。
日照時間の短い雪山としてはちょっと遅いというか、かなり遅い行動時間帯のような気がした。
たしかに山スキーやスノボーの場合、登りは時間がかかっても下りはあっという間に滑り降りられるからワカンやスノーシューを使っての雪山登山に比べればスピードに対する優位性はある。
あるが、やはり万が一ということもある。今回がまさに万が一の事態であり、ルートを見失った午後5時頃には薄暗くなっていたのではないだろうか。
(教訓その1)雪山登山は早朝に出発し、ターニングポイント、ターニングタイムを含めて行動時間をきびしく管理するべき。

今回、自力で下山したメンバーは雪洞を掘ってビバークしたというからスコップは携行していたと思われる。今更ながらスコップ、ゾンデ、雪崩ビーコンの三種の神器のありがたみがわかる。
(教訓その2)三種の神器はビバーク時の力強い味方にもなる。

現在行方がわからない2名のうち、携帯で連絡がとれた1名は家族に「今どこにいるのかわからない」と答えたと報道にあった。スキーやスノボーではあっという間に滑り降りられるから現在位置の特定が難しくなるのだろう。
さらに、風雪などで視界が制限されれば地図とコンパスだけでは現在位置の特定をするのはかなり困難になる。
こういうときにハンディGPSがあれば、完全・絶対とは言えないもののかなり頼りになると改めて感じた。GPSも廉価版(機能的には十分)なら1万7千円程度で入手できる。
(教訓その3)雪山登山のパーティーに1台のGPSを!

また、報道によれば今回のパーティーは山スキーとスノーボードの混成パーティーだったようだ。前回のブログにも書いたが、雪山登山の場合、同じツールで行動した方が登下降時のペースが揃えやすく、特に非常事態が起きた場合には同一行動がとれて有利なのではないだろうか。
(教訓その4)雪山登山の移動用ツールはなるべく同じもので行動する。

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行方不明者は若い人とはいえ、今冬の豪雪は半端じゃない。現地は大雪雪崩注意報が出されているというし、ともかく一刻も早く救出されることを願っている。
そして今回の事故を教訓として、私たち自身がより一層の安全登山を肝に銘じていきたい。

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