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2005.02.27

自惚れの代償は「白い蟻地獄」

ルートを探しあぐねて鳩首会談?今週末は上越にある不遇の雪山に出かける予定だったのですが、持病の腰痛がぶり返したためにあっさりと断念しました。参加メンバーからは「せっかく仕事のやり繰りまでしたのにぃ!」とのブーイングが。
だけど、とてもじゃないけど豪雪の上越に故障モチは入れませんよ。

故障モチでもなんとかなるかなあ?ということで奥日光の高山(1668m)スノーハイキングに出かけました。
上越の山々に比べれば楽勝楽勝!などと完全になめきって入山したのが間違いのもとでした。思わぬしっぺ返しにあい、すごすごと敗退の憂き目に。(^^;

今思うと「どこからでも稜線に上がれる(筈だ)」という生意気な態度で臨んだのがいけなかった。取り付きの地形がなだらかで楽そうだったので適当に入り込んだのですが、登るにつれて傾斜は急になり雪質も不安定になります。
尾根筋は露岩と樹林で邪魔をされとてもたどれません。仕方なく浅いルンゼ状の斜面を登ろうとするのですが、不安定な雪質に躊躇してしまいます。傾斜が増すにつれ一歩も登れず逆に2歩下がるという「白い蟻地獄」にはまる状況に追い込まれてしまいました。
雪質はしもざらめ状のサラサラで握っても締まらない頼りない雪が層を形成しています。アンカーがあるので雪崩の心配は薄いのですが、これ以上は危険だし体力の消耗につながると判断して引き返しました。

昼食後、2時間のロスを取り返すべく再度稜線にむけて挑戦しました。今度は最低鞍部をめざして最短ルートをしゃにむに進みました。例の不安定な雪質が現れましたがなんとか突破して無事1460mのコルにたどり着きました。
時間はすでに13時を回っています。高山を経て北に走る尾根を戦場ヶ原に向けて下るには遅い時間です。1565mピークの手前でいさぎよく引き返しました。

さてさて、今回の雪山ハイキングは反省することばかりです。
・今年の雪は例年になく多いのにもかかわらず、出発時間が遅かったこと。
・地形図、コンパス、GPSと揃えておきながらまじめに読図をしなかったこと。
・低山だと思って完全に山をなめきっていたこと。
・赤布の見落としなど注意力散漫だったこと。
・・・などなど。
メンバーはみな中高年です。ルートを間違えても登り返して時間短縮するなんていうワザは使えません。
初心に帰って山に謙虚に向かうこと。ルーファイに力を注ぐこと。無理はけっしてしないこと。・・・これらを肝に銘じて山に遊んでもらうつもりです。

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2005.02.22

わが愛しのアイテム(その6) ペットボトル活用術

ペットボトル2個使い

2リットル入りお茶のペットボトルはどこの家庭でも一つや二つは転がっていますよね。我が家でもゴロゴロ転がっています。
車で山に行くときは美味しい清水を汲むのに持っていきますが、ふだんはそれ以外の用途は特になく、資源ゴミの収集日に片づけられてしまいます。
この2リットル入りボトルを2個輪切りにして重ねると大きさ自在の便利容器に早変わりします。この優れワザを教えてくれたのはハイキングクラブの古い友人です。

バナナやブドウ、それに生卵、パンなど形が崩れては困る食べ物をザックに詰めるのにとても重宝します。件の友人は500ml入りの小型ペットボトルの「作品」も作っていて、救急薬品入れに使っていました。
長所はもちろん、安くて軽いこと。型くずれしにくいし、壊れても惜しくはありません。
反対に短所は、すこし開けづらいこと。これもボトルの一方を少しへこませれば簡単に開けられます。
まあ、材質が弱いので長く使うわけにはいきませんが、すぐに作り直せるし、材料は潤沢にあるので問題ありません。
こういう小技を知っている点ではハイカーの皆さんには敵いません。クライマーの利用法はハサミで切り抜いてアイゼンのスノーシャットを作る位かな?

ちなみに、輪切りにした上の部分はキャップを外して「簡易じょうろ」にもなることを覚えておきましょう。テルモスにお湯を注ぐときに便利ですよ。(^^)

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2005.02.20

スノーシュー vs フリートレック(その2)

東篭ノ登山頂からの水ノ塔山再び湯ノ丸・高峰方面の山々を訪れる。
今回は地蔵峠をはさんで湯ノ丸山の対向にそびえる篭ノ登山(2227m)。
前回(湯ノ丸山)とおなじく夜行で車を走らせ湯の丸高原にある無料休息所で仮眠をとらせてもらう。全館暖房の畳敷き大広間は快適そのもの。(^^)

朝目覚めると、雲が多めながら時折晴れ間も現れるおだやかな天候に恵まれた。
湯ノ丸スキー場にある第6カプセルリフトを降りたった地点がすでに1965mもある。標高差270mの軽い雪山ハイクだ。
単に頂上を目指すだけでは物足りないので、東篭ノ登山登頂後、池ノ平の湿原地帯を経由して、樹林帯の中をコンパスと地図を使って縦横に歩き・滑り降りながらリフト降り場まで辿ってみた。

前夜湿雪が降り、朝の気温も高めだったので雪崩に注意する。例の「三種の神器」は全員携行する。東篭ノ登山は樹林に覆われた山容であるため、雪崩の危険はそれほど高くはないが、森林限界を越えた頂上直下の雪の斜面などでは注意を要する。事実、東篭ノ登山からの下りではトレースを刻むたびに表層がプレート状に割れる斜面もあった。斜度がもう少しあれば小規模な雪崩になりうる状況かも知れない。

背景左が東篭ノ登山今回は錦少年、MIKIのフリートレック組に対して、竜少年、Nobのスノーシュー組。全体に穏やかな山容だったため、今回はフリートレックに分があった。(^^)
林間の滑降もそこそここなしていた。これならフリートレックも悪くないなと思う。しかし、樹林帯を縦横無尽に歩き回れるスノーシューの威力もまた侮りがたく、両者引き分けといったところか。
フリートレックもスノーシューも雪山を自由に移動できる優れもの。山スキーが苦手とする密生した樹林帯下にあってもそこそこの移動の自由が保障されるのがいい。
これらの移動用ツールを上手に使って、いまできる範囲で徐々に楽しみの領域を広げていきたいと思っている。

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2005.02.17

プローブとゾンデ

プローブ(probe)英語
ゾンデ (Sonde)ドイツ語
シャベル(shovel)英語
スコップ(schop)オランダ語
ビーコン(avalanche beacon)英語

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雪崩レスキュー用具のことを調べているうちに言葉の使われ方が気になってきました。
一番わからなかったのは、プローブ(probe:英語)です。
最初は何のことかわかりませんでした。(^^;
それがゾンデ棒のことを指すことがわかったのはつい最近のこと。パソコンの液晶画面で見ると、「プローブ」と「ブローブ」が同じに見えてしまい、一生懸命「brobe」で辞書を引いてました。(何も出てきません)
「probe」で調べてみてやっとそれがゾンデのことだとわかった次第です。情けねぇ(^^;

雪崩レスキュー「三種の神器」を従来からの耳慣れた言葉で言うなら、ビーコン(英)、スコップ(蘭)、ゾンデ(独)となり、それぞれの言葉の起源が異なる国であるということも改めてわかりました。
もっともカタカナで標記した段階で和製外来語になるので、日本で使うかぎりそれでも何ら不都合はないのですが…。
問題は従来式の読み方で解説している本がある一方で、英語式の読み方で表記しているネットショップがあったりとそれぞれが混在して使われていることです。

英語で統一するなら、ビーコン、シャベル、プローブという感じになりますよね。
氷雪学、雪崩学といった学問がカナダやアメリカなど英語圏の国々で発達しているのを見れば、語源を英語で統一した後者の表記の方が今ではふさわしいのかなと個人的には思います。

「三種の神器」以外でも登山で身近なところでは、ザイル(Seil:独)をロープ(rope:英)と言うようになりつつありますね。
オジサンはザイルで若者はロープ。
オジサンはブーリン結びで、若者はエイトノット。さすがに結び方はオジサンもエイトノットが主流になりましたが。(^^;
「ザイルワークを身につけよう」を「ロープワークを身につけよう」と言い換えることは普通にやってますが、「アイゼンワーク」とはいうけど、「クランポンワークとは言いませんよね。
それにしてもアイゼン(steigeisen:独)とワーク(work:英)を組み合わせた言葉「アイゼンワーク」という和製外来語には感心します。

一方、最近落ち目のドイツ語が頑張っているギア類もあります。ハーケン(Haken)やピッケル(Pickel)はオジサンも若者も普通に使ってます。
ピトン(piton:仏語)は英語でも使われていますが、日本ではハーケンの方がまだ耳に馴染んでいるようです。
外来語って面白いですね。

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2005.02.15

わが愛しのアイテム(その5) PIEPS457 opti4

PIEPS_opti4清水の舞台から飛び降りる気持ちで?雪崩ビーコンを購入した。
雪崩に遭わないようにすることこそが肝要だが、不幸にして遭遇した際のレスキュー対策用として雪山の必携ツールになりつつあるのも事実だ。

購入した機種はPIEPS457。2000年から発売されており、アナログ式の廉価品ながら評価が比較的高いので購入した。会からは5000円の補助が出るので実質17500円でゲット。(^^)

しかし、時代の流れはデジタル表示式らしい。この手の最強機種は同じ会社から出しているアンテナ3本内蔵の機種だが、いかんせん5万円近い値段にちょっとどころかかなり引いてしまう。

さて、大事な点は機械ならすべてに言えることだけど、性能の限界を知ることだと思う。
万能な機械などどこにもないので、性能の限界やクセを見極めたうえで活用することが大事なことだと思う。
そこで、今回購入した機種で不明な点があったので輸入販売元にメールで問い合わせてみた。
質問は私。回答は販売会社のものである。参考になれば幸いである。

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Q1.説明書には、送信時間約300時間、受信時間約50時間とありますが、これ
   はどのような温度下での時間なのでしょうか?
   また、単3アルカリ電池は低温下では極端に性能が低下しますが、通常の冬山
  (気温マイナス10度前後、雪温零度)においても上記の送受信時間が保証され
   るのでしょうか。

A1.非常に返答しにくい部分です。
   PIEPSを製造販売しているスチュバイ社に一度聞いたことがあるのですが、
   明確なものはなく0度を基準に出しているものの実際に身につけていれば当然
   外気温よりも高いですし、捜索時の風速により体感温度も変化しますので、あ
   くまで参考程度のデータでしかありません。
   当然低温時には電池の消耗も増えますし、ビーコンの反応(音の大きさ、感度)
   も落ちます。
   それはデジカメ、携帯等と同様明確に基準がなく、気象条件、使用状況で変化
   するので送受信時間は保証することはできないのが現状です。
   やはり予備電池を多少余裕をもって携行する以外ないのが現状です。(他のビ
   ーコンも同様です)

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Q2.説明書には「アルカリ乾電池」の使用を勧めていますが、単3型のリチウム乾
   電池(富士写真フイルム製)の使用は動作保証外なのでしょうか?

A2.もちろんリチウム電池も使用できますし、寿命も長いと思います。
   ただリチウム電池の場合アルカリ電池と違い急激に電力が落ちます。(例えば
   ヘッドランプでアルカリは徐々に光が弱くなりますが、リチウムは急に光が弱
   くなります)アルカリ乾電池の場合はビーコンの反応がだんだん悪くなるため
   電池交換を早め早めにできますが、リチウムですと急激に反応が悪くなるため
   電池の減りがわからず、いざという時に電池切れになってしまう可能性があり
   ます。
   リチウムも使用できますが、以上の点でアルカリのほうが安全ではないかと思
   います。

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Q3.同説明書2ページに「本体(特にスピーカー)は濡らさないようにご注意」と
   ありますが、雪中に埋没した場合の問題はないのですか?

A3.濡らしてしまうとスピーカーの音が鈍くなる可能性があるのでこのように明記
   してありますが、濡れて使えなくなることはないので、埋没してもきちんと電
   波は送信されますのでご安心下さい。

雪崩ビーコンの特性、操作法を知るなら、下記のサイトがくわしい。
http://www.hey.org/nadare/nadare.html
アナログ式だろうとデジタル表示式だろうと、使いこなせなければただの箱なのでこれからはフィールドへ持って行くたびに練習をしようと思っている。

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2005.02.13

週末は海外で…

メディテレーニアンハーバーを望む…過ごせたらいいなあ。(^^;
一介のサラリーマンにとってはそんなことは夢のまた夢の世界。
この3連休は山には行かずにおとなしくしていようと思っていたら、カミサンから「ディズニーリゾートに行かない?」との思わぬお誘いが…。
「エエー!」ウソだろう?二人合わせて104歳だぜ。
なんでも去年買った割引券の有効期限が迫っているそうな。じゃあ、もったいないからと一緒に出かけることにした。
我が家から東京ディズニーランドまでは直線距離で約15km。意外と近い。しかし「パスポート」が高すぎてまだ入ったことは2回しかない。我が家にとっては近くて遠いどこかの外国と同じだ。
今回は後からできたディズニーシーを訪れた。
いやあ、たしかによくできてるなあ。入った途端、中世ヨーロッパのムードに浸ることができる。はるか前方には何やら噴煙をたなびかせている火山が。
「プロメテウス火山」という山らしい。うーむ、登高意欲をひきつける精巧さである。近づいてみるとクラックやオーバーハングなどもあり、クライマーもゴキゲンになること請け合いだ。プロメテウス火山
園内は中世ヨーロッパあり、1920年代のアメリカあり、アラビアンナイトあり、アマゾンのジャングルからインディジョーンズの活躍する中央アメリカありで、それらが上手く融合されてなんとも不思議な空間を作りだしている。
これなら本物のパスポートを使って海外旅行に行かなくてもいいかな?
しかし、園内の食事料金の高さはハンパじゃない。家族4人で一日いたらウン万円のお金が吹っ飛ぶような仕組みになっている。
しっかり者のカミサンは園内では一切お金を落とさずにゲートを後にした。落としたのは自宅から持ってきた食料の包装紙だけ。いやーご立派!

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2005.02.10

最後まであきらめない

昨夜のサッカーは帰宅時間の関係で試合後半から観戦。
終了ロスタイム間際、家族だれもが「もうダメかなあ」とほとんど諦めかけていた矢先、後半投入されたFW大黒の勝ち越しシュートで決着した。
いやー、もう驚いたなあ。家族中で大騒ぎ。(^^)

サッカーやラグビーを観戦して思うことは終了間際のロスタイム(インジェリータイム)で勝負がひっくり返ることがたびたびあること。
結局「最後までけっして諦めない」「最後まで平常心を保つ」ことが勝敗を左右することにつながるんですね。

これは登山の世界でも同じこと。先日の前武尊山スノボー遭難からの生還者も、最後まであきらめずに冷静な判断で事態に対処していたことが救出につながった。まさに絶望間際のロスタイムでの逆転生還。このことを教訓として肝に銘じたいものです。

それにしても、両国サポーター達の観戦態度がよかったので、気持ちよくテレビの前で応援できた。
よく言われることですが、「スポーツに国境はない」と改めて感じた試合でした。

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2005.02.08

神秘の生命力

前にこのブログでも書いたが、前武尊山でスノーボード中に遭難した30歳の男性が昨日無事に発見された。
本当にすごい生命力だ。
この人の場合、非常食も持参しないで、水だけで6日間生き延びたわけで、あらためて人間の抵抗力の奥深さに驚き入った。こうなると残る一人の生還も心から祈りたい。

報道によると、生還の要因は
・持参していたシャベルで雪洞を掘ったこと。
・むやみに動き回らずに体力の温存を図ったこと。
・防寒着が充実していたこと。
・凍傷防止のために足先や頭部を雪面につけないように注意していたこと。
・・・などがあげられている。

道迷いなどに遭遇すると誰でもパニックになり、焦って歩き回りせっかくの体力を無闇に消耗してしまう。その愚を犯すことなく冷静な判断で体力のあるうちに雪洞を掘って保温につとめたのが正解だったようだ。

今度の事故で、冬山で食料が尽きても一定程度保温された状態を維持できれば水だけで一週間程度は持ちこたえられることが実証された。
ただし、今回のケースは30歳という若い人のこと。50歳を越えた中高年が同じ状態で生存できるかどうかとなると別問題だと思う。
中高年には体力面でのハンディが伴うので、山(自然)を見る目を肥やすことと安全装備の充実で対抗するしかないかも知れない。

また、どんな時でも非常食の携行は必須だし、雪山においてはツェルトに加えてシャベルの各自携行はもはや常識になってきたと感じた。
こういう面では登山者よりもスノーボーダーや山スキーヤーの方が進んでいると思う。私も最近でこそ、ツェルトやシャベル(それに雪崩ビーコンやゾンデも)を個人装備として持つようになったが、それまではツェルト以外はパーティー装備感覚だった。
あれもこれもと持って行くというのは軽快さにも欠けるし、山によっては過剰装備との誹りを受けるかもしれないが、雪の多い山に入る際は原則として持参を前提に計画を立てるべきだと思う。
ちなみにシャベルは重たそうに見えるが実際は750g程度である。そんなに重くないでしょ?

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2005.02.06

日だまりハイキング

日だまりと雪の尾根道セーメーバン?
面白い名前の山である。
どこから見ても尾根上のちいさなコブにしか見えないのだが、金山峠を通じて南大菩薩の連嶺につながる血統の良さをアピールする。
セーメーバンの「セーメー」とは、平安時代の天才陰陽師として名高い、安倍晴明のことらしい。実際に安倍晴明の故事があるのか、「セーメー」という名前から安倍清明をこじつけたのかは知らないが、中央沿線の低山が平安の世とつながる思いがしてロマンあふれるハイキングが楽しめた。

じつはこのセーメーバンを含めた今回のコース。24年前に歩いたことがある。古い山日記を出して調べたら1981年のやはり2月初旬だった。カミサンと一緒の山行だった。
あの時は宮路山から大岱(おおぬた)山を経てセーメーバン、桜沢峠へ。峠から日影の集落へ下りた。
今回も同じコースをとった。ところが、桜沢峠では日影集落への下山路が完全に消えていた。しかも、当時はなかった送電線が尾根に走っており、あまりの変貌に驚いてしまう。うーん、歳をとるわけだ。(^^;

しかし、2月という雪の多い時期には南面から登って南面に下る今回のコースは賢い選択だった。北面や北東面にはびっしりと雪が残っているが南面や南西面はまったくない。おかげでアイゼンを使うこともなくミニロングハイキングを楽しめた。午後の光に輝く富士山
誰もいない静かな尾根道。雑木林のカーテン越しに終始富士山がパートナーになってくれた。それなのに富士山目がけてコキジを放ってしまう。(^^;
富士山クンごめんね。m(_ _)m
宮路山、大岱山西峰、セーメーバンと縦走して、桜沢峠で日影集落に下れなかったので仕方なく岩殿山にほど近い稚子落としの絶壁まで足をのばし、直接大月駅まで歩いてしまった。

【コースタイム】
猿橋駅(8:46)===奈良子入口BS(8:59~9:04)・・・林戸沢入口BS(9:16)・・・宮路山(10:46~11:00)・・・大岱山西峰(11:46~56)・・・セーメーバン(12:25~35)・・・桜沢峠(13:05~10)・・・トズラ峠(13:32~35)・・・稚子落とし(14:09~20)・・・大月駅(15:15)

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2005.02.05

19年ぶりの豪雪

上越の山に出かける前は必ずチェックしている天神平スキー場の積雪がとうとう5mを越えた。
1月31日  330cm
2月 1日  385cm(+55cm)
2月 2日  410cm(+25cm)
2月 3日  460cm(+50cm)
2月 4日  495cm(+35cm)
2月 5日  510cm(+15cm)
うーむ。連日降雪があるようだ。
報道によれば19年ぶりの豪雪だそうな。軒の雪下ろしはすさまじい重労働だと聞くが、新潟中越地震の被災地のご苦労は並大抵ではあるまい。
先月は上越の山々に2回、信州の山に1回出かけたが何処も雪が多く、ただならぬ気配がしたものだ。これだけ積雪が多いと雪庇の発達も例年以上に大きくなっているに違いない。これからは雪庇の踏み抜きや雪崩、スリップによる滑落事故など、登山をする上でのリスクが増えてくる。気を引き締めねば。
2月下旬に上越の山に入る予定だが、これだけ雪が多いとルートどりには神経質にならざるを得ない。早く天候が安定してくれないかなあ。

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2005.02.03

雪山の遭難事故に思う

群馬県の武尊山で遭難事故があった。
4人パーティーが山スキー&スノボーで滑降中にルートを見失いバラバラになってしまい、うち2名は自力下山できたものの残る2名のうち1名が行方不明とか。(2/2夜現在)
武尊山は都合3度訪れたことがあるので他人事ではないと感じた。もっとも遭難のあったオグナスキー場から前武尊山を経て武尊山本峰に続く尾根筋には行ったことがない。このルートでは先月も遭難騒ぎが起きている。(この時は無事下山)

今回の事故をニュースで読むかぎりだが、雪山登山の教訓のいくつかが垣間見られる。
前武尊山頂に向けて出発したのはお昼近くで、山頂付近に着いたのは午後4時。それから滑降したが途中でルートを見失い、登り返したのが5時頃だったと報道されている。
日照時間の短い雪山としてはちょっと遅いというか、かなり遅い行動時間帯のような気がした。
たしかに山スキーやスノボーの場合、登りは時間がかかっても下りはあっという間に滑り降りられるからワカンやスノーシューを使っての雪山登山に比べればスピードに対する優位性はある。
あるが、やはり万が一ということもある。今回がまさに万が一の事態であり、ルートを見失った午後5時頃には薄暗くなっていたのではないだろうか。
(教訓その1)雪山登山は早朝に出発し、ターニングポイント、ターニングタイムを含めて行動時間をきびしく管理するべき。

今回、自力で下山したメンバーは雪洞を掘ってビバークしたというからスコップは携行していたと思われる。今更ながらスコップ、ゾンデ、雪崩ビーコンの三種の神器のありがたみがわかる。
(教訓その2)三種の神器はビバーク時の力強い味方にもなる。

現在行方がわからない2名のうち、携帯で連絡がとれた1名は家族に「今どこにいるのかわからない」と答えたと報道にあった。スキーやスノボーではあっという間に滑り降りられるから現在位置の特定が難しくなるのだろう。
さらに、風雪などで視界が制限されれば地図とコンパスだけでは現在位置の特定をするのはかなり困難になる。
こういうときにハンディGPSがあれば、完全・絶対とは言えないもののかなり頼りになると改めて感じた。GPSも廉価版(機能的には十分)なら1万7千円程度で入手できる。
(教訓その3)雪山登山のパーティーに1台のGPSを!

また、報道によれば今回のパーティーは山スキーとスノーボードの混成パーティーだったようだ。前回のブログにも書いたが、雪山登山の場合、同じツールで行動した方が登下降時のペースが揃えやすく、特に非常事態が起きた場合には同一行動がとれて有利なのではないだろうか。
(教訓その4)雪山登山の移動用ツールはなるべく同じもので行動する。

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行方不明者は若い人とはいえ、今冬の豪雪は半端じゃない。現地は大雪雪崩注意報が出されているというし、ともかく一刻も早く救出されることを願っている。
そして今回の事故を教訓として、私たち自身がより一層の安全登山を肝に銘じていきたい。

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