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2004.10.05

GPS機能付き携帯電話

 先日、北アルプスの餓鬼岳を登山中にメンバーの一人が持っていたGPS機能付きの携帯電話が話題になった。
 そこでGPSとしての精度はどうだろうかと、いま立っている地点の経緯度を測ってみた。
登山前にカシミール3Dから経緯度線が10秒単位でメッシュ状に記入された地図を印刷しておいたので、それと比較すれば大体の精度はわかる。
 最初は餓鬼岳小屋で測定してみた。携帯GPSで表示された経緯度表示を地図に落としたところ約400mほど南東方向にズレていた。「おかしいなあ?」とは思ったが、そこでは気づかずに翌日に今度は約2km離れたピークで再度測定してみた。やはり、約400mほど南東方向にズレている。
 ここですぐに気づけば良かったのだが、あいにく浅い知識しか持ち合わせていないNobのこと。このズレの持つ意味をその時はどうしても気づくことができなかった。

 ここまで読んでいただけた賢明なる読者諸兄はすでにおわかりのことだと思う。
 そう。そうなんです。
 GPS付き携帯電話の表示する測地系はなぜか「日本測地系」だったのです。

 測量法が平成14年4月1日から改正施行され、これまでの日本測地系から世界測地系に移行したことは周知のとおりである。
 位置のズレについて、すぐにそれと判断できなかったことは、測量を少しかじった者としては恥ずかしいかぎりである。

 GPSは初期設定では「世界測地系で表示」されるものであると思いこんでいた私も浅はかだったが、それにしてもGPS付き携帯電話にも困ったものである。
 測量法は2年以上も前に改正されたのだし、そもそもGPS(全地球測位システム)自体がアメリカの軍用システムとして発展してきた経緯からWGS84(World Geodetic System 1984の略語。WGS84は、米国が構築・維持している世界測地系のこと。) に準拠しているのだから当然、初期設定では世界測地系で経緯度を表示すべきである。

・・・
 まあ、それはともかくとして、インプットされている経験・知識をいつでも自在に動員して即時に応用・判断できること。これこそが「経験豊富な登山者=ベテラン」としての資格なんだろうな。
うーむ。そういう境地に達するのはいつのことになるのやら…。

 ちなみに、「GPS付き携帯電話」の位置精度は表示される測地系のことは別として、まずまずだったが、携帯の「圏外」だと使えなかった。山や海で本格的に使うには限界があることを忘れないでおこう。

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