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2004.06.19

癒しの森

霧の鍋割山稜(Photo by Kuni)

かつて「森林浴」という言葉が提唱され、私なども”わが意を得たり”とばかりにさかんに野山を歩き回っていた時期があった。
森の中を歩くと健康に良さそうだ、と一般にも理解されはじめ、森林浴ブームが中高年の登山ブームの火付け役にもなったと記憶している。
先月訪れた丹沢の畦ヶ丸ではブナの樹林下をゆったりと歩いたのだが、本当に爽快な気分にさせてくれた。

森の中を歩くと爽やかな気分に浸ることができるのは、植物から放出される「フィトンチッド」なる物質の効果であることはよく知られている。だけど、その語源まではわからなかった。

最近、新聞を読んでいたら「フィトンチッド」の語源に関する記事が目に入った。
フィトンとは「植物」、チッドは「殺す」を意味するらしい。
つまり、植物が自分を脅かす外敵に対して身を守るために出す物質のことをいう。

その中でも、葉から放出される香りが揮発性フィトンチッドで、森の香りの主役はテルペン類とされている。
自律神経に作用し、気持ちを安定させたり集中力を高める効果があるという。

植物の自己防衛作用が私たち人間に恩恵を与えてくれるわけである。
森の中に入ったらゆめゆめ植物をいじめないようにしよう。
枝を折ったり、木に落書きをしたり、花を摘んだりしないようにしよう。
一人で森の中に入ったら、ぜひ森の樹々と対話をしよう。

森は日常生活に疲れた私たちを癒してくれる最高のセラピストなのかもしれない。

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