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2004.05.30

新緑の畦ヶ丸にて

畦ヶ丸山頂にて
前日、三ツ峠でクライミングのプログラムをこなした後は、場所を西丹沢に移してのGPS操作習得プログラムだ。(^^)
まあ、GPSはおまけで本音は新緑の中を気分よく野山を歩き回ること。

夜8時、御殿場線の谷峨駅で竜少年さんをピックアップして、「山北道の駅」でビバーク(^^;
長距離トラックの排気音で眠れず。どうせ、明日は雨の予報だから「朝から温泉」かな?なんて気も緩む。

ところが、朝起きたら快晴の青空に驚くやら嬉しくなるやら。
あわてて支度をして西丹沢自然教室へ向かった。
バス停の前では今年の山開きが行われていた。記念のバンダナをタダでゲット。(^^)v

ここで大滝沢鬼石沢溯行に向かう錦少年・MIKIさん組と別れて、竜少年さんと私は畦ヶ丸をめざす。沢登り組とは頂上付近の避難小屋で合流する予定だ。

西沢沿いの道は樹林下で沢音を聞きながらの実に好ましい道である。表丹沢とはちがって山の深さを感じる。
今日は日差しが強いのでこうした渓谷沿いの道はありがたい。

出がけにGPSをONにしてトラック(軌跡)を記録しながら登った。本体はザックの雨蓋に収納した。
上空の衛星の受信にとっては沢沿いの道は不利なのだが、はたしてちゃんと受信しているだろうか?

やがて、沢から離れて尾根道となる。樹相も濃くなり新緑の緑が瑞々しい。やはり来てよかった。
途中、畦ヶ丸が望めるポイントで現在位置を確認してみた。
デジタル派のNobはGPSで、アナログ派の竜少年さんはコンパス&地図で。
結果は二人ともどんぴしゃり!GPSの精度の良さにも驚いたが、コンパスでの同定作業も決して悪くない。
晴れて見通しのよい日ならコンパスがあればノープロブレムだということが改めて確認できた。

高度が上がるとやがてブナの樹林帯になる。
新緑のブナ林のやわらかな美しさは比類がない。樹間を吹き抜ける風はさわやかで、足を速めるにはあまりにもったいないので何度も休み休みしながら歩いた。

やがて、山頂へ。そして避難小屋で沢登り組を待つ。
静かな小屋のなかで一眠りした頃、ヤブコギで身体中汗ビッショリの二人と無事合流。
沢登りからアルパインの道に入った錦少年は久しぶりの沢歩きにご満悦。一方、ヤブコギの苦手なMIKIさんは浮かぬ顔。その好対照がなんとも面白かった。
4人揃ったところで、大滝キャンプ場めざしてノンビリ下る。

後半の下りも沢沿いの静かな道で、暑さをしのぐことができた。
さて、GPSはちゃんと軌跡を記録してくれたかな?
結果は、ごらんのとおりでした。軌跡が途切れているのは樹林が濃く衛星の電波が届かなかったことを示している。
でも、まあまあでしょ?
040530kasimir.jpg

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2004.05.29

リハビリプログラム

富士にはクライミングがよく似合う?
昨年の10月以来クライミングから遠ざかっていると、おいそれとは復帰できないものである。
まだ肩も坐骨も痛みが引かない中でおそるおそる可動領域を広げてみる。

前週の広沢寺弁天岩では基本的な三点支持と足先での立ち込み、それに懸垂下降を復習する。
そして、今回の三ツ峠でのテーマは簡単なピッチでのリードとやや歯ごたえのあるピッチでの安定したフォロー。
とにかくロープとパートナーとお友達になること。

ダブルロープ(ドッペル)でのリードクライミングは7ヶ月以上も遠ざかっているので、不安ばかりが先行する一日だった。
それでも、一日中顔を出してくれた富士山に励まされ、またリハビリ仲間の錦さんやMIKIさん達に助けられての楽しいクライミングだった。

中央カンテでは最初の易しい2ピッチのリードをやらせてもらう。
ロープの流れはまずまずだ。
後半の3,4ピッチはMIKIさんにバトンタッチしてフォローにまわる。
久しぶりの中央カンテのクラックにちょっぴり緊張。でもなんとか登りきる。

後半は権兵衛チムニーで遊ぶ。
ここは2回目だが、前回は割と楽に登れたので今回も、と思い錦さんリードのあとフォローさせてもらう。
ところが、全然思うように登れない。
フォローなのにA0を使ってしまう。うーん、情けないなあ。

やっぱりまだまだである。
錦さんからは「チムニーはふだんあまりやらないスタイルだから仕方ないですよ」と慰められる。ラストのMIKIさんは骨折してから2ヶ月半だというのにザックを背負って軽々とフォローしてきた。
うーん、A0を使った自分が恥ずかしい。

錦さんのアドバイスどおり、いまは身体の可動域を広げることと当分はフォローで岩に慣れよう。
DCCの仲間に助けられてリハビリプログラムを一歩一歩こなしていきたい。

そして、もしも秋になって力が戻ってくれたらリードクライミングに復帰したい。

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2004.05.26

これは使えるGPS!

箱はついに開けられた
箱を開けるか開けざるべきかで悩んでいたが、目の前にある箱の魅力には勝てずに、とうとう開けてしまった。
大きな箱の割には軽いなあと思っていたのだが、案の定丸められた新聞紙の下から出てきたのはかわいらしい黄色いGPSと取説(日本語版+英語版)一式、それにPCケーブル。

eTrexは携帯よりも小さくかわいらしい。そのくせ存在感を誇示するようにずっしりと重みを感じるのがうれしい。
心配していた説明書も日本語版がついているし、カシミール3D「GPS応用編」があるのですぐに理解できた。

昼休み、さっそく会社の庭で試してみた。
電源ONにすると上空にいるGPS衛星を探している画面が現れた。
「しばらくお待ち下さい云々」という英文表示のあと、ウォッチされた衛星の数と受信状態がはっきりと表示される。
うーん、感激!
高度何万キロメートル彼方の人工衛星と会話を交わしている雰囲気がして何故か誇らしい気分にさせてくれる。(^^)v
7~8個の衛星の電波を受信できた。
これは使える!
さっそく会社の入口にウェイポイントを設定する。
そこから500mほど歩いて行き、設定したウェイポイント目指して歩いてみる。
画面表示には方向の矢印や方位、目標までの距離、歩行速度などが刻々と変化していく。
うーん、感動だなあ。
適当に歩いて、ウェイポイントを設定した場所に戻ってみると誤差が7.5mほどあった。
取説によれば、水平誤差はプラスマイナス7m。したがって最大15mの誤差が生じる計算だが、7.5mはかなり小さいと感じた。
山に入れば樹林帯などで衛星の電波状態は条件がきびしくなるだろうが、道迷い防止の頼れるツールになること間違いない。

会社の帰り道、駅までの道の要所要所にウェイポイントを設定し、「ルート」を作りながら帰った。
明日の朝、このルートをたどって会社に行こうっと。(^^;

わが愛しのアイテムの仲間入りか?

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2004.05.23

悩める箱

悩める箱

ハンディGPSを通販でとうとう買ってしまった。
「買ってしまった」ではなく「買って、シマッタ!」なのである。(^^;

カシミール3D「GPS応用編」を本屋で買い、GPSを使って出来る様々な楽しみに触れるにつれて、「ああ、もっと高い機種を購入しておけばよかった。」と悔やまれるのである。買う前に本を読んでおけばよかったと悔やんでも遅いのだ。

GPSを「遭難防止のためのツール」と割り切ってしまえば、今回購入したeTrexで十分なのだが…。
カシミール3Dと連動して、何日間にも及ぶ辿った軌跡を地図上にプロットしたり、カシミール3Dであらかじめ作ったルートを何本もGPSに取り込むとなると(eTrex-Ventureなどの)上位機種でなければかなわない。

届いた箱を眺めて悩める日々が続く…。
開けるべきか、そのまま送り返して上位機種に交換すべきか?
もちろん通販なので10日間のクーリングオフ期間が設定されている。傷さえつけなければ実際に使ってみて、それから返送しても問題ない。
でもなあ、返すんだったら指紋のついてない「きれいな身体」で返してやりたいのが人情というもの。

困った、困った、、、

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2004.05.22

テストクライミング

久しぶりの懸垂下降
台風一過の青空を期待していたが、朝からあいにくの曇天。
曇り空どころかいつ雨が降り出してくるかわからない空模様にやきもきする。

昨年秋に肩を故障してからはゲレンデはおろか室内壁にも行っていない。
ひたすらストレッチ筋トレ中心のリハビリの日々を送ってきたが、夏の本チャンを考えるとそろそろテストクライミングだけでもやっておかなければならない。

そこで、DCC(岳樺クライミングクラフト)の錦少年とMIKIさんの3人で広沢寺のゲレンデを訪れた。

3人とも指や肩や腰を痛めており、奇しくも3人ともリハビリを兼ねたクライミングである。
中年を過ぎるとちょっとした故障でも回復までに1年、2年単位の期間がかかるということが身に染みてよくわかった。

前夜は久しぶりに3人が顔を合わせたのでテントで軽く一杯のつもりが十杯に。(^^;
おかげで今朝は頭が痛い。

曇り空にもかかわらず広沢寺の岩場は満員の盛況である。
20歳代の若者から60歳代後半と思われるオールドクライマーまで賑やかな風景だ。

今日はリードは自重してフォロアーに徹する。
登れるかどうかまったく自信がなかったが、ハーネスにロープをつけて岩に向かうと、自然に手足が高みへと導いてくれた。

5.6から5.8程度の易しいルートばかりを足で立ち込むことに注力して登りきった。
不安だった懸垂下降も軽やかにこなせたし、リーダーの錦少年からも「明日、肩と腰に痛みが広がらなければ今夏一緒に本チャンに行きましょう!」とのありがたいお言葉をいただく。うるうる…

まだ当分は室内壁などのフリーククライミングは無理だが、少しずつ動ける範囲を広げていきたい。

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2004.05.18

GPSを買うか!

先日、会の例会での席上、ハンディGPSの話題で盛り上がった。
会員の中でも二人ほど持っているらしい。
加えて先の5月連休での道迷い事故の報告もあり、その時にGPSがあればルートを見失うこともなかったに違いない。

たしかに地形図とコンパスの併用によって現在地の確認や目標物までの方角などは概定できる。慎重に操作すれば誤差もかなりの程度まで小さくできる自信もある。

しかし、現在位置を確定する前に濃霧などでホワイトアウト状態になってしまった際はお手上げである。
そういうときにはGPSに勝るものはないと思う。

そんな話題のGPSであるが、国内でGPSを登山に使う場合、カシミール3D(フリーソフト)と連携しないと意味が無いくらいに役に立つという。
歩いた軌跡を地形図上に表示させたり、あらかじめルートをGPSに転送しておき、迷わないようにチェックしながら歩いたり、カシミールから緯度経度の線が入った地図を印刷して、GPSの緯度経度で自分の位置を確定したり・・・・様々な使い方が考えられる。

うまい話ばかりが続くが、GPSといえども万能ではないのは容易に理解できる。
樹林帯や谷筋など上空が開けていないとうまく受信できないからだ。
したがって、GPSと地形図&コンパスの併用こそが最良の選択だろう。要はどちらかにべったりと頼らないことだ。

GPSはどちらかと言えば、「迷ったとき」よりも「迷わないようにする」ための使い方にその持ち味が発揮されるのかもしれない。
雪上訓練でも、滑落しないための「歩行技術」と万が一滑落してしまった時の「滑落停止技術」があるように…。

サイトでGPSに対する知識は吸収できたと思う。
あとは買うだけだ。
しかし、これがなあ。いざ買うとなると躊躇するんだよなあ。(^^;

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2004.05.11

ノットとヒッチ

先日、地図読みハイクで御前山に出かけた際、久しぶりにザイルの結び方講習もやってみた。
最近では滅多にやらなくなったブーリン結び(bowline knot)などもhime☆に教えてあげたりした。(あんまり意味なかったかな?)

ついでにインクノット(ink knot)もおさらいしたけど、インクノットには別名クローブヒッチという名がある。
だけど、ノット(knot)にヒッチ(hitch)って別の結び方だよなあ???
で、不安になったので英和辞典で調べてみた。

knot 結ぶ; 結び目〔こぶ〕を作る.
hitch (牛馬を)つなぐ

・・・だよなあ。
ノットとヒッチは違うんだよな。
ノットは結び目にこぶをつくる結束。ボーライン・ノット(ブーリン結び)やフィギア・エイト・ノット(8の字結び)など、みな結び目にコブができている。

一方、ヒッチはロープを何かにつなぎ止める結束スタイル。
前述のクローブ・ヒッチ(巻き結び)やトゥ・ハーフ・ヒッチ(ふた結び)などなど・・・。

じゃあ、なぜインク・ノットとクローブ・ヒッチが同じ結び方なんじゃい?
あれは形状からいってクローブ・ヒッチに分があるなあ。

そこで、さらに調べてみたら、インクノットっていうのは昔のインク壺をぶらさげるために結んだ形状からきたものらしい。
今では死語となったインク壺だけど、西洋のインク壺は上下の中間がくびれていてちょうどひょうたん状の形をしていたらしい。
そのくびれた部分にヒモを巻き付けて使ったのがインクノットと呼ばれる始まりだとか。
ホントかな?
じゃあ、日本的にいうと「ふくべ・ヒッチ」となるのかな。
おっと、「ふくべ」なんて言っても今の若い人にわかってもらえるかどうか。(^^;

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2004.05.08

地図読みハイキングで菊花山へ

小屋番hime☆のリクエストにお応えして?坐骨神経痛のリハビリを兼ねて地図読みハイキングを楽しんできた。

場所は中央沿線の猿橋駅から直接取り付ける御前山(御前岩)から菊花山を結ぶコース。帰路は直接大月駅に抜けることができるので効率的なのがいい。
さて、hime☆の実力は如何?
地図読みの極意見えたり!
着いた猿橋駅のホーム上でさっそく山座同定の実技指導。
Nob「あそこに見える山は何山? 地図で同定してごらん」
hime☆「・・・・・」

うーん、わかった。わかりましたよ。hime☆の実力が(^^;
じゃあ、ビギナー編で行きましょう!

とにかく地図とコンパスを出しっぱなし状態で歩くことにした。
地図上の記号と現地の事物・形状を比べることから始めましょう!
水路発電所の記号は?送電線のラインは?記念碑は?沢は?用水路は?

地図上の既知の点から未知の点を同定するには?
逆に、未知の点を地図上の点に同定するには?
hime☆は、わかったかなあ???

国道20号線から山道に入り、小沢を渡って厄王神社を目指すころには、かなり地図とお友達になったようだ。(^^)
登り着いた厄王神社でも山座同定作業。
ここから新しいトラバース道が出来ていて危うく御前岩を見逃すところだった。
地図上の700mピークまで行き過ぎてから慌てて戻った。
hime☆「なんだ、師匠も大したことないジャン」

8年ぶりの御前岩のピークは静かな静かな岩の頂。
この岩の南面に岳樺のルートを拓いたのも今は昔・・・。
さあ、昼飯にしよう。
hime☆のザックからは次々に食材が飛び出す。
何ができるのか楽しみに待つこと10分?
ゴマだれ風味のhime☆風キムチ鍋の出来上がり。いやー、美味かった、満足満足!

食後はザイル操作の練習と地図読みの復習。
たっぷり勉強して菊花山へと向かう。
740mピークから指導標に導かれて菊花山の山道に入る。
お天気もよくなり初夏の日差しを受けての楽しいハイキング。

最低鞍部から登り返して、本日最後のピークである菊花山の頂上に。
露岩の点在する静かな山頂だ。眼下には大月の市街が箱庭のように見下ろせる。
ここで最後のレッスン開始。
Nob「あの山の名前を地図上で同定してごらん?」
hime☆「うーん、あれは滝子山!」
Nob「あったりー!」

やれば出来るものである。
まあ、やりすぎるくらい地図とコンパスを操作したけど。(^^;

急な下り斜面でもたっぷり地図読みをしながらのんびりと大月駅へ向かった。

菊花山頂にて

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2004.05.04

東京時間溯行その4

メイストーム(5月の嵐)が通過中の都内を風に煽られながら歩いてみた。

このところ下町方面が多かったので、今回は趣向を変えて目黒界隈へ。
といってもお目当ては目黒不動尊ぐらいなもので五百羅漢寺なども訪れてみたかったが今回は時間がなく次回のお楽しみにということに。

目黒駅からバスで碑文谷2丁目下車。まずは古刹として名高い円融寺へ。
住宅街の一角にある円融寺。6年前に初めて訪れたとき、その由緒ある建物群に目を瞠った。ここの釈迦堂は都内最古の木造建築物だとか。重要文化財に指定されている堂宇は簡素な造りだが飾りっ気を廃した気取りのないつくりが好ましい。


緑濃いお寺の一角にあるお墓には岳友が眠っている。
6年ぶり、すなわち七回忌にあたる今日、情けないことにお墓の場所を失念してしまっていた。どうにか場所が判り久しぶりの対面。お線香を上げさせてもらう。

6年前の5月4日はぬけるような青空だった。
私たちの目の前で堅雪の急斜面をみるみる視界から遠ざかっていった彼女の行方を最後まで見続ける勇気はなかった。
足はガクガクと震え、何もできなかったことが今でも悔いの残る出来事だった。
雪が消える6月頃になったら、穂高岳沢に当時の仲間たちで再訪しよう。


目黒不動のイメージ写真

立ち去りがたいものもあったが、時間も押していたので次の目的地である目黒不動へと向かう。
今日は地図無しなので道順を人に聞くしかない。道行く人たちに年輩の方が多く、何度か教えを請いながらも無事にたどり着くことができた。
円融寺から歩いて25分ほど。「林試の森」というこんもりとした緑の空間を過ぎてすぐの場所に目黒不動はあった。

西暦801年の開基とあったが、関東でも最古のお不動さんだとか。
目黒不動が世に有名になったのは徳川三代将軍家光の治世あたりからだそうな。門前も賑わいを見せていたにちがいない。
でも、私の興味はそこにはなく池波正太郎による鬼平犯科帳に登場する舞台としての目黒不動だ。
鬼平曰く 『そうじゃ、久栄に黒飴をみやげにつかわそう』 と、よく語る名物の黒飴。
同行してくれた甘党のカミサンに買ってあげようとマジに探したのだが、どうやら黒飴は小説の中だけのフィクションなのかあるいは江戸時代限りの名物だったのか。どこを探しても売ってはいなかった。

江戸時代には30あまりもの堂塔をもつ大霊場だった目黒不動も今では本堂まわりを中心にこじんまりとしている。
それでも寺名(瀧泉寺)の由来となった「独鈷の滝」や「大日如来坐像」など見所もあり、歩き疲れた身には特効薬になってくれた。

お腹も空いてきたので、近くの五百羅漢寺は割愛してバスで五反田駅に出て帰路についた。

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2004.05.03

自己責任

今年のGW前半は好天に恵まれて、大きな山の遭難事故も聞こえてこない。
こういう年は自分が山に行けなくても何だかホッとする。

登山ってむずかしい。
装備もずさんで事前準備もおろそかなまま、実力以上の山に入って遭難するケースもあれば、十分な事前準備と技術研鑽を積んで山に向かっても、思わぬ天候の急変や雪崩・落石など事前予想の範囲を超えた事態が突発して不幸にして遭難に至る場合もある。
また、その一方で装備も不十分、天候の読みもできず、ルート判断もめちゃくちゃであっても幸運にも何も事故なく無事に帰ってこれるケースだって星の数ほどある。

いったん事故が起きると新聞の紙面を賑わせるキーワードは「無謀」、「中高年」、「安易」…か。
私たちはこうしたプレッシャーに負けないように出来る限りの自己研鑽を積もうと努力するし、向かう山の事前研究も十分にしてから山に入る。
それでも事故は起きるときは起きる。加齢とともに事故発生確率も増えているし、身体の故障発生率も確実に増加している。

出来うる限りの事前準備をして山に臨み、それでも事故に遭遇したら?
起こった事態に対してそれらをすべて受け容れるしかない。
これぞ自己責任の世界。

山野井夫妻のギャチュンカン生還こそ「自己責任」の典型例か。
人間が生存できないような極限の空間に自ら赴くも、不幸にして天候の急変に遭遇し、そして自ら脱出し、結果として手足の指を失った。
人間の極限をより高みに切り開こうとした行為に、だれも「自業自得」「おろかな行為」などとは言わない。


話は飛ぶが、イラク人質事件での3人。
世界に対して誇りにしてもいい優れた人道活動をしていながら、そして自らのリスクを承知でイラク入りしながら不幸にして囚われの身となった。
しかし、帰国してからの彼らは「針のムシロ」状態。
政府・マスコミはこぞって彼らに対して「自己責任」を取れって迫る。同じ声は私の身のまわりにもたくさんある。
でも、もう十分に自己責任を果たしているのではないか。

「自己責任」うんぬんをいうなら、国民の義務である年金支払いを未納して逃げの一手の大臣たちこそ問われなくてはならないんじゃないかと思ってしまうが。いかがなものか?

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