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2004.03.02

地図とコンパスの使い方

最近、図書館で読図に関するいい本に出会った。

題名「登山者のための地図とコンパスの使い方」
 副題「-あなたの方法は間違っている-」
副題に興味をおぼえてさっそく借りて読んでみたところ、とても分かり易くていい本だった。
地図とコンパスの使い方
「読図の方法が間違っている」とは気になる。どういうことだろう?
現在地を確認したり目標地点を探す時に、私たちの多くが地図上で行う作業に「整置(正置)」作業がある。
すなわち地形図を実際の地形に合わせて回転させて、相似的に置く作業である。必然的に地図の北を現場の北に合わせることになる。
私たち登山者はこの作業を普通にやっていた。

著者はこの作業を「標定式」と呼び、いくつかの欠陥があるために勧めていない。代わりに「北上式」という方法を推奨している。
「標定式」の欠陥については本書を熟読してもらうとして、では「北上式」ってなんだろう?
「北上式」とは、常時北を上にして地図を見る方法だそうだ。すなわち、地図と現場を測定方位で結びつける方法である。実際の北に地図の北を合わせようとすると、そのたびに地図を回転させることになるが、「北上式」では目標を変えても地図は動かさない。つねに北を上にして見ればよく、目標はつねに方位で表すことになるのでコンパスを自由に使える。
こう書くと余計むずかしく感じられるかも知れないが本書を読めば「なるほど!」と肯くことだろう。

OLコンパスの磁針を扱うのは1回だけ。目標物に向けてコンパスの磁針に矢印を合わせる時だけ。
「狙って、磁針に矢印を合わせる」
この作業(コンパス操作)後は、磁針はどこに向いていようと、目標物の方位角の値がコンパスの中に確定されているので、どこに向いて立っていようと地図の上を北にして、図上の目標物に長辺を合わせて矢印を磁北線に一致させるようにコンパスを動かせば現在地が容易に推定できるというわけである。
ああ、言葉で書くのは難しいなあ。(^^;

その他、地図の折り方、磁北線の書き方、偏差タンゼント表、さらには世界測地系への移行やGPSの話題など、地図を使いこなす上でのさまざまな内容が網羅されていて飽きない。
こぼれ話で、地図を読めない女性が多い理由なども語られていて思わず笑ってしまう。

ちなみに著者は海上保安大学校名誉教授で海難審判のプロでもあるらしい。
現在は労山呉勤労者山の会所属だとか。

登山者のための地図とコンパスの使い方―あなたの方法は間違っている

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