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2003.12.05

何か変だぞ

先日テレビを見ていたら、谷川岳で無届け登山をして事故を起こした登山者3人が谷川岳遭難防止条例違反で書類送検されたニュースを流していた。

条例が適用されたのは実に25年ぶりだという。その理由として警察は「中高年登山者の増加に伴い、各山岳連盟に属さず、個人で登山する人が多くなった。指導が行き届かず、無謀な登山をする例が増えており、今後も厳しく対応していきたい」と言っているらしい。

群馬県の「谷川岳遭難防止条例」のことはよく知っている。だから谷川岳の岩場に出かける時は、あらかじめ10日前までに登山届けを提出している。(第8条)
でも、抜け道はあるもので、岳連加盟の山岳会にあっては当日までに登山計画書を提出すればいいことになっている。(第10条)
つまり、一般登山者は10日前までに計画書を提出しなければならないのに岳連加盟の山岳会員なら登山当日に指導センターに計画書を提出すればOKなのである。

なんか変だぞ!

同じ登山者なのに取り扱いに差があるのはどうしてなんだろう?
岳連加盟の登山者は優秀で、そうじゃない登山者は質的に劣っているのだろうか。
登山者の個々の質を条例で判断できるのだろうか?

条例がある以上これを守るのは当然だ。
でもその条例に矛盾する内容があるならばこれを正していくのが行政の責任。
また、高度情報化社会の現在、10日前までに文書で返信用封筒を添えて提出するというのはいかがなものか?
もう少し敷居を低くして、インターネットや電子メールの併用も検討してはどうだろう。
条例を制定しなければならなかった谷川岳をめぐる遭難多発の実情もわかるし、現場で登山者救助にあたってくれている警察や地元救助隊のご苦労も並大抵でないことと拝察する。

しかし、条例を守らない不心得者が増えているのなら、彼らを力で抑えようとする前に、遵守しやすくしていくよう改めていくことの方が大事だと思うのだが。いかがなものだろうか。

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