「劔岳 点の記」を観る
映画「劔岳 点の記」を観てきました。
いやー、山好きには堪えられない映画です。
山岳映像の美しさが迫力ある大画面に縦横に展開されています。
原作は、新田次郎の同名小説です。
私も若い頃一気に読んで大いに感動したものです。
というのは、若い時分は測量に関わる仕事に就いていたからかもしれません。
「点の記」という専門用語も当時から知っていました。
測量官柴崎芳太郎と案内人宇治長治郎、彼らを取り巻く熱い仲間たち。
与えられた仕事を愚直なまでにやり遂げる信念。
それにしても実写映像の素晴らしさは特筆ものです。
山のことをよく知らない人が観ても、四季をめぐる剱・立山連峰の映像美に圧倒されると思います。
登路は三つ。
西面からの早月尾根。
南面からの別山尾根。
そして東面からの大雪渓ルート。
尾根筋からのルートはそれぞれ頂上直下の大岩壁に阻まれてしまいます。
立山行者の言葉が主人公二人の胸に残ります。
「雪を背負って登り、雪を背負って帰れ」
そうして彼らは最後のルートとして、東面の大雪渓から山頂を目指すことになりました・・
今は、宇治長治郎の業績を偲んで、長治郎谷雪渓と呼ばれている大雪渓が登頂ルートになったのでした。
長治郎谷の雪渓を詰めて熊ノ岩を右に見て、左俣からコルに立ち、剱岳北面から山頂に至るルートです。
明治末期のクラシカルな登山ファッション(地下足袋・ワラジに8本アイゼン?)に身を包み、アルパインの世界に挑む労苦がひしひしと胸に迫ります。
現代の登山者たちが装備の面でいかに恵まれているのかも気づかされます。
山岳映画の場合、物語の舞台とは全然関係のない場所で安易にロケ撮影して、さも現地であるかのように見せかけるB級映画がけっこうありますが、この映画は違いました。
実際に長治郎谷を登高して、左俣のコルに立ち、北方稜線から頂上に向かう映像を撮っています。
バックの八ツ峰上半部が迫力あるせり上がりを見せてくれています。
まるで自分も登っているような感じにさせてくれました。
今年の夏は、剱岳で決まりですね。
長治郎谷を詰めて八ツ峰上半部からの剱岳登頂か、別山尾根から本峰南壁の登攀か。
でも、待てよ。この映画を観て、自分も登った気にさせてもらえたのだから、別の山に行くという考えもできるかな。(笑)
























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